この話を読むと、まず江戸時代の職業についての増えます。もちろんここでは特に、八州廻りとも言われる関東取締役@公儀の下っ端役人について、です。「道案内」というのもありますね。
作者いわく、関八州は(江戸と比べて)何でもありで、十兵衛が遭遇する事件には事欠きません。
八州廻りの桑山十兵衛が、一話ごとにさまざまな事件に遭遇していくのですが、それと同時に、十兵衛自身の身の回りのことも話が進んでいきます。十兵衛の娘の八重は、十兵衛の妻の瑞江が誰かと密通して生まれたらしいですが、その相手は誰なのか?八重を引き取りたがっている信乃が嫁ぐ、山村左門なのか?左門との対決は、格好悪い結果になり・・(ネタバレ?)
『殺された道案内』でも、初恋の人・初枝とは・・(ネタバレ自粛)
一つ一つの事件の解決は、いわゆる推理小説的謎解きの手法には拠っていないようです。