東吾がるいたちと酉の市に出かけた時、美しい商家の女房と亭主を見かけました。この英盛堂の内儀が、死体となって荒川で発見されます。
東吾は、おとせや正吉が摘み草をしている時に穀物問屋の治兵衛の後妻のおよねと出会いました。その後八丁堀に帰った東吾は、通之進から、十五になる男が祖母を傷つけた話を聞きます。
東吾が老師の病気見舞いに代々木野へ出かけた時、喘息の発作に苦しむ少女を助けます。少女は、岡部美濃守の姫でした。
「かわせみ」に、盛林堂の家内のおたかが、東吾を訊ねてやって来ました。おたかは、自分は命を狙われている、と言います。
このところ、江戸では盗賊の跳梁が目立ちます。盗賊に入られた商家では、必ず小僧か手代か、一人だけが惨殺されていました。
千駄木坂下町の質屋の吉野屋の主人が先月亡くなりました。卒中とのことですが、吉野屋の女房は、妾が亭主を殺したのでは、と訴えました。
東吾は、掘割に架かっている橋の上で、男二人が取っ組み合いをしているのに行き合いました。喧嘩をしていたのは、大工の棟梁の源太と息子の小源太でした。
『十三歳の仲人』の件は、ここではまだ未知数だったろうなあ・・(意味不明・呟)
臨月が近くなったお千絵が里帰りし、源三郎は寂しげです。お千絵は、子供が産まれて源三郎の仕事の邪魔になっては、とと考えているようですが、るいはなんだかすっきりしません。
源三郎に、長男の源太郎が誕生します。一度死産したあとの、待望の子供でした。