★あらすじ
『孤剣 用心棒日月抄』 藤沢周平


「剣鬼」

 間宮中老の命で、又八郎は、大富静馬が持ち去った連判状などを取り返すために、再び脱藩、江戸に向かいます。又八郎は、佐知に助力を頼みます。
 あれから三月後のことです。


「恫し文」

 又八郎は、米坂八内と、呉服物を扱う越前屋の用心棒をします。
 米坂は、このシリーズのレギュラーです。


「誘拐」

 又八郎は、父母を夜盗に殺されたゆみという十三歳の娘の用心棒をします。


「凶盗」

 又八郎はと細谷と米坂は、油問屋安積屋の用心棒をします。安積屋は、商家に立て続けに押し入った夜盗を恐れていました。


「奇妙な罠」

 吉蔵は、又八郎に小牧屋の別宅の番人の仕事を紹介します。一方、子供が病気になった細谷は、危ない仕事をしており、又八郎は時々見回ることにしますが・・。


「凩の用心棒」

 又八郎が、大富静馬の情婦の家を見張り、寿松院裏の家に戻ると、隣の女房が、米坂の妻の使いが来たと言いました。米坂は、終わったはずの仕事からまだ戻っていませんでした。


「債鬼」

 江戸で大地震があり、その後又八郎は、風邪で寝込みました。何とか回復してから、又八郎は、銭屋徳兵衛の用心棒をします。
 米坂の帰参がかないそうです。


「春のわかれ」

 又八郎は佐知から、大富静馬の隠れ家が判明したと聞きます。公儀隠密が見張っているため、又八郎は、大富派に属している瀬尾弥次兵衛に助力を願うことを思いつきます。

1980.1 新潮社/1984.9 新潮文庫 


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