★あらすじ
『刺客 用心棒日月抄』 藤沢周平


「陰の頭領」

 あれから半年後。間宮中老の屋敷からの帰り、又八郎は斬り合いを目撃します。大目付配下の者たちと駆け付けた時には、死体は消えていました。その後、元執政の谷口が、又八郎を呼び出し、寿庵の陰謀を聞かせます。又八郎は、嗅足組を守るため、三たび江戸へ向かいます。


「再会」

 相模屋へ行った又八郎は、吉蔵に、江戸屋敷にいる佐知への伝言を頼みます。


「番場町別宅」

 又八郎と佐知は、行方知れずになった嗅足のはるの救出に向かいます。刺客を倒して裏店に戻った又八郎ですが、泥棒に金や衣類を盗まれていました。


「襲撃」

 又八郎は細谷と、ばあさんと孫娘の用心棒をします。ばあさんは、この家が狙われていると言います。


「梅雨の音」

 裏店の又八郎のところに、子供の使いが来て、佐知が怪我をしたと言います。又八郎は少年と、結城屋へ向かいます。


「隠れ蓑」

 細谷は、佐川屋六兵衛の妾・おきんから旦那の用心棒の話を持ちかけられ、又八郎と二人で働くことにします。


「薄暮の決闘」

 又八郎は、辰巳屋の隠居が保養に行く別宅の見回りを頼まれます。辰巳屋の隠居は誰かに狙われていると言っていますが、主人は、おやじの妄想だと言います。


「黒幕の死」

 又八郎は、谷口と間宮に江戸でつかんだことを報告します。  寿庵保方との対決、例によって渋谷甚之丞と牧与之助が登場。

1983.1 新潮社/1987.2 新潮文庫 


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