★あらすじ
『凶刃 用心棒日月抄』 藤沢周平


 長編です。

 青江又八郎は、寺社奉行の榊原造酒から、嗅足組を解散させる話を聞きます。江戸へ出ることになっていた又八郎は、佐知に江戸の組の解散を説得するように頼まれます。ところが、その後榊原は暗殺されます。又八郎は出府前に、大目付の兼松甚左衛門と会いますが、その帰り、刺客に襲われます。
 江戸の長屋に佐知がひそかに訪れますが、佐知は又八郎が見張られていた、と言いました。

 一方、又八郎は、細谷の消息を聞きます。相模屋吉蔵のところで出会った初村賛之丞に案内され、会いに行きますが、細谷は浪人し、酒毒に冒されていました。

 そして、国許に帰った嗅足たちが殺される事件が起きます。御用人・船橋光四郎の暗殺事件と関わりがあるようです・・。

 時代設定は、『刺客』から十六年後です。渋谷甚之丞の息子・雄之助も登場します。

1991.8 新潮社/1994.8 新潮文庫 


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