本所の七不思議にまつわる事件を描いた短編集です。
全編を通じ、脇役として事件の謎解きをする回向院の茂七は、『初ものがたり』で主役となって事件の解決に奔走することになります。この二冊、混同しそうになることもあります(汗)
『初ものがたり』で何気なく触れられている、下っ引きの文吉やら、茂七に姪がいることなど、『本所深川ふしぎ草紙』を読み返してみて、ははあなるほど、と思ったりしました。
もちろん、このような「七不思議」ネタは、二度と(?)使えないでしょうから、趣向を変えることになるでしょうね・・(^_^;)
言うまでもなく、N○K金曜時代劇の「茂七の事件簿」の原作(の一つ)です。『初ものがたり』の項でも書きましたが、茂七は高橋英樹が演じてます。