●大日本帝国 第二次日英同盟の恩恵を受け大英帝国経済圏の一員となる事で経済破綻から立ち直った日本は、海軍制限条約の失効を見越して10余年ぶりに46cm砲搭載戦艦の駿河型2隻を建造し、予備役から復帰改造中の戦艦扶桑、山城も含めると計14隻の戦艦と巡洋戦艦を保有していた。 また、補助艦艇としては、今年になって完成した装甲空母瑞鶴、大型軽巡利根型等の新造艦を含む正規空母4隻、軽空母4隻、巡洋艦35隻を保有し、仏海軍を抜き世界第3位の海軍国となるまで成長していた。 特に日本のみが完成させた高速、長射程、大威力の酸素魚雷が重巡から駆逐艦までの補助艦艇に搭載されて対大型艦攻撃力が極めて高められており、その中には駆逐艦1個戦隊に匹敵する片舷20線の雷撃が可能な重雷装艦4隻等の特殊艦艇も含まれていた。 また洋上航空戦力としては、対ソ紛争や大陸義勇兵として実戦経験が豊富な熟練操縦士が操る、完全に世界の頂点レベルに達した高性能機である零式艦上戦闘機をはじめとする艦載機350機と、双発攻撃機としては世界でも稀な低空雷撃が可能な運動性を有する一式陸攻の配備が軌道に乗っていた。 これに加えて日本軍艦建造技術の集大成である大和型戦艦6隻と大鳳型空母2隻の建造が開始され、更に装甲巡洋艦2隻、軽空母4隻、大型軽巡4隻を含む多数の新型艦艇の建造も開始されていた。 戦艦 長門、陸奥、加賀、土佐、赤城、天城、駿河、遠江(練成中)、扶桑(改装中)、山城(改装中) 巡洋戦艦 金剛、榛名、比叡、霧島 航空母艦 蒼龍、飛龍、翔鶴、瑞鶴(練成中) 軽空母 鳳翔(訓練空母)、龍驤、神威、瑞鳳(練成中)、祥鳳(最終儀装工事中) 艦載機 約350機(他に一式陸攻約100機) 重巡洋艦 12隻 古鷹型、妙高型、高雄型 軽巡洋艦 21隻 最上型、利根型、五五〇〇噸型、天竜型、夕張、他 重雷装艦 4隻 大井、北上、球磨(改装中)、木曽型(改装中) 潜水艦 16隻+α(建造中および旧式艦) 主要基地 呉、横須賀、佐世保、舞鶴、大湊、旅順、トラック、高雄、他 ●連合艦隊編成表 昭和十六年十二月一日 |