大艦巨砲伝説の世界 1939−1955

●作品紹介

 本作も、好評の中に絶版となった「大艦巨砲伝説」に続いてアドルフ・ヒトラーに率いられたナチス・ドイツ(ドイツ第三帝国)が登場しない世界で勃発した第二次世界大戦、つまりファシズム対民主主義の戦いではなく、第一次世界大戦に近い貿易問題や民族問題を絡めた大国間の勢力争いの末に勃発した第二次世界大戦を扱う仮想戦SWGです。

 この世界における第二次世界大戦の主役となるのは、衰えたとは言え未だに世界屈指の大国として七つの海を支配する「大英帝国」と第一次世界大戦を連合国寄り中立で切り抜け、国力を横溢させた新興海洋国家の「アメリカ合衆国」です。

 そして「大英帝国」を中心とする枢軸国には、第二次日英同盟の約束を守り立ち上がる亜細亜の龍「大日本帝国」や、唯一のファシズム国として国力拡大を狙う「イタリア王国」が参加し、対する「アメリカ合衆国」を中心とする連合国には、ドーバー海峡を間に挟み欧州の覇権を「大英帝国」と争う「フランス共和国」や地政学的に連合国側へ立たざるえない立場の「オランダ王国」が参加し、世界大戦の構図が確立されていきます。
 そして中立を表明し、不気味な沈黙をまもる強大な赤色共産主義国家ソビエト連邦。

 もちろん、この二大海洋国家を中心とする戦いの舞台は、大西洋と太平洋を中心とする世界の海洋以外にありえません。
そして、この海洋大戦争の主力兵器は、巨大な大砲と厚い装甲を持つ鋼鉄の巨龍「戦艦」なのです。この世界では、正史において戦艦を戦略決戦兵器の座から追い落とした「航空機」と「潜水艦」と「核兵器」は、その効力が大きく制限されているからです。
 「航空機」は、その発明が数年遅れた事によりの第一次世界大戦以降の急速な発達がおこらず、第一次世界大戦で猛威を振るった「潜水艦」は、その活躍故に条約により強い制限を受け、ナチス・ドイツが存在しないため原子物理学の軍事利用が遅れる事により「核兵器」が登場しない事により「戦艦」が戦略決戦兵器の座を保ち続けているのです。

 これにより活躍の舞台を整えられた鋼鉄の艨艟達が「戦艦の、戦艦による、戦艦のための」祖国の興亡を賭けた戦いに赴く事になるのです。

 本作のシステムは、1994年発表の「八八艦隊物語 艨艟」及び1999年発表の「大艦巨砲伝説」をリファインしたエリア方式のキャンペーン級SWGで、戦闘では特に戦艦の砲撃戦を重視しています。
 また、EEGの名作「八八艦隊物語 艨艟」の後継作品としてデザインされた戦艦を中心に据えたキャンペーン級SWG「大艦巨砲伝説」をリファインしたものですから、本作にも各国の未完成艦、計画艦、そしてEEGオリジナル架空艦等が多数登場します。

●参戦各国の紹介

大英帝国
アメリカ合衆国
大日本帝国
・フランス共和国 (公開準備中)
・オランダ王国 (公開準備中)
・イタリア王国 (公開準備中)
・ソビエト連邦共和国 (公開準備中)

読み物トップに戻る