安田しん二 20世紀ディスコグラフィー 私が20世紀に参加したCD(シングル)の紹介です。
森高千里「アローン」安田信二:作曲、編曲、コーラス
1988年10月25日発売当時何の実積もない、何処の馬の骨かもわからない私が、森高千里さんに曲を提供すると言う事はとても高いハードルでした。当時。作曲家と言う仕事を、自分のバンドをデビューさせるための腰掛け程度にしか思ってなかった私は、この森高プロジェクトで洗礼を受けるのでありました。
最初、或る曲を書いてレコード会社に持って行きますと、それを聴いてプロデューサーのS氏は「よし、では君に曲を書いて貰おうかな」と言いました。私としては、“その曲を”提供するつもりでいましたので、面食らいました……と同時に「厳しい世界だ」と思い直すのでした。その次の曲は4、5回書き直しの末、ボツ。崖っぷちに立ったつもりで、「レット・ミーゴー」と言う曲を書きましたら、やっと(書き直しを1回しましたが…)OKが貰えました。
この「アローン」も4回は“書き直し”をしましたが、その後やっとOKを貰いました。その時ビックリしたのは、最終ヴァージョンのデモ・テープを持って行ったその日(スタジオに持って行きました)、「今日のこの後の予定は?」と聞かれたので、なにも無い事を告げると、そこからそのままレコーディングを始め、翌朝までにオケを作り上げてしまった事です。そして、この曲はその日の昼の会議にかけられ、なんとシングルに決定してしまったのでした。
朝までレコーディングをして、家に帰って来て寝てると、マネージャーからの電話で起こされ、シングルになった話を聞いた時は寝ぼけてましたが、直ぐに「えらいこっちゃ」と、大変喜んだのを今でもよく憶えています。
S氏は私の師匠の様な人で、その後も多くの事を彼から学びました。彼は「私の音楽人生に最も大きな影響を与えた人」と言っても過言ではありません。
森高千里「道」安田信二:作曲
1990年1月25日発売「アローン」を書いた1年後、アローンを何処かの地方で、グリコの新商品のコーマシャルに使ってると言う話を耳にしました。レコード会社側は「それならタイアップで新曲を」と言ったそうですが、グリコ側は「どうしてもこの曲が良い」というので、レコード会社は「だったら、同じ作家に新しい曲を書かせますので……」と言う話になったらしいのです。私は、「アローン」で色々と勉強をし、「今だったらもっと良い曲が書けるのに」と思ってた矢先でした。
この曲を書く時の話ですが、私は車を運転してる時に良いメロディーが浮かんだので、それを助手席に置いてあったカセット・レコーダーに急いで録音しました。後で家に帰って来てから聴くと、車のエンジン音ばかりで、なにがなんだか分からなくなってました。しかし、なんとかそのメロディーを思い出し、デモ・テープを創った記憶があります。
感動したのは、凄く難しいはずのメロディーを森高さんがいとも簡単に歌いこなし、しかも、彼女のカラーまで加えていた事です。それによってこの曲は更にパワーを増しました。因みに彼女はスタッフに対しても気さくで、しかも大変思いやりがある人でした。
少年隊「へヴン」安田信二:作曲
1990年4月10日発売実は「道」を書いた時に、2曲同時に同じタイプの曲を書いたのです。ディレクターが同じ人だったので、2曲とも渡したところ、一曲が「道」になり、もう一曲がこの「ヘブン」になりました。
本当の事を言うと、私はデモ・テープの時点では、こちらの曲の方が出来が良いと思ってました。
中野理絵「天使のカウントダウン」安田信二:作曲、編曲、サウンド・プロデュース、シンセ
中野理絵「WARIKAN」
安田信二:作曲、編曲、サウンド・プロデュース、シンセ
1990年6月1日発売私の初のサウンド・プロデュース作品です。当時、自分の持ってる能力を全て使って創り上げた、力のこもった一枚です。“仕事を楽しくやる事”が良いサウンドを創るのだと、この頃に学んだ事が今でも自分の根本になっております。
中野理絵「MIS−KISS」安田信二:作曲、編曲、サウンド・プロデュース、シンセ、コーラス
中野理絵「ああ、カンチガイ」
安田信二:作曲、編曲、サウンド・プロデュース、シンセ
1990年10月21日発売中野理絵ちゃんのプロジエクトはやり甲斐があり、スタッフ、本人とも良いコミュニケーションがとれ、とても有意義な仕事でした。スタジオでのレコーディング中も、仕事が終った後も、とてもフランクな良い雰囲気でした。彼女も「スタジオに来るのは楽しい」と言ってくれて、私達は大変嬉しく思ったものでした(普通、アイドルはスタジオ来るのが嫌いなのです)。
当時まだ高校生だった彼女は、芸能界に入った為に東京の学校に転校して来たのですが、その学校帰りに一人でスタジオに来てくれた事がありました。制服姿……かわいかったなぁ……おっと、ついオヤジになってしまいました。理絵ちゃん、また、いつでもスタジオにおいで!おじさんは待ってるよぉ〜!……って、この頃は、私もまだ“おにいさん”っだったのでしたが……。
かとうれいこ「100%〜貴方を愛したい〜」安田信二:編曲、シンセ
1991年4月21日発売当時、人気絶頂だったかとうれいこさん、スケジュールがとても過密だった様です。きっと疲れもピークだった事と思いましたが、それでも一生懸命に歌に取り組んでくれました。歌も性格も“スタイル”も良く、とても気さくな良い人でした。
森高千里「いつまでも」安田信二:作曲
1991年6月25日発売テレビ・アニメ、『おちゃめなふたご』と言う番組の挿入歌だった曲です。アレンジは斎藤さんが担当してくれて、出来上がりにも満足してます。デモ・テープの時より少しだけパワフルな感じになってます。
久松史奈「そっと I THINK SO」安田信二:作曲、編曲、シンセ
1991年9月21日発売この曲、とても気に入ってるナンバーです。久松はとても明るい人物で、歌もパワフルなイメージがありましたが、バラード系もちゃんと歌いこなす才能が有りました。この後、彼女の歌は更に磨きが掛って行きました。
CORVETTES「終わらない愛を唇に」安田信二:編曲、サウンド・プロデュース、シンセ、Rec.
CORVETTES「あのカーブを過ぎたら」
安田信二:編曲、サウンド・プロデュース、シンセ、Rec.
1992年11月11日発売コルベッツと言う5人組バンドのシングルです。ジャケットには、残念ながらヴォーカルの人だけしか写ってません。
CORVETTES「YOKO...さよならの向こうに」安田信二:編曲、サウンド・プロデュース、シンセ、Rec.
CORVETTES「悲しみが叫ぶ夜は」
安田信二:編曲、サウンド・プロデュース、シンセ、Rec.
1993年1月27日発売コルベッツと言う5人組バンドのシングルです。
この頃、ヤマハのDMR−8と言う、デジタル・8トラック・マルチ・レコーダーを使い始めました。これを使うと、スタジオでの作業を自宅に移せ、スタジオ使用時間が短縮節約出来ると言う利点がありました。しかし、今度はかえってスタジオに入る前の自宅での作業が長引き、自宅で1人で3日間徹夜と言う厳しいモノになってしまった、辛い想い出があります。
浅香唯「ひとり」安田信二:作曲、編曲、サウンド・プロデュース、シンセ、コーラス、Rec.
1993年2月24日発売実はこの曲は、メロを創った時はそれ程良いとは思ってなかったのですが、メロとコードだけでテープに録ったのを、何度か聴いてるウチに段々気と入って行ったと言う曲です。アレンジも、進むにつれドンドン広がって行き、遂には、自分の作品でも最も気に入ってる曲のウチの一つになってしまいました。穂早菜さんと言う作詞家の方が詞を付けましたら、これが曲のイメージにピッタリで、嬉しくなりました。途中のシンセ・ソロも私です。
合谷羊生「いつだって君を想ってる」安田信二:作曲
1995年10月21日発売
藤生ゆかり「愛がほしい」安田信二:編曲、サウンド・プロデュース、演奏
藤生ゆかり「聞きたくて」
安田信二:編曲、サウンド・プロデュース、演奏
1995年11月17日発売
藤生ゆかり「SHOOT MY ROSE」安田信二:編曲、サウンド・プロデュース、演奏
藤生ゆかり「CRIME」
安田信二:編曲、サウンド・プロデュース、演奏
1996年2月21日発売
YUI「Ring Ring Ring」安田信二:作曲、編曲、サウンド・プロデュース、演奏、コーラス、Rec.
YUI「シュールリアクション」
安田信二:編曲、サウンド・プロデュース、演奏、Rec.
1997年9月26日発売
ミラクルシャドウ「こじれたふたり」安田信二:プロデュース、作曲
ミラクルタロウ:唄、作詞、演奏
ミラクルシャドウ:編曲ミラクルシャドウ「クエスチョンズ67&68」
安田信二:プロデュース
ミラクルタロウ:唄、演奏
ミラクルシャドウ:編曲
1997年8月28日発売
ミラクルシャドウ「元気を出しなさい」安田信二:プロデュース、作曲
ミラクルタロウ:唄、作詞、演奏
ミラクルシャドウ:編曲ミラクルシャドウ「時の流れに身をまかせ」
安田信二:プロデュース
ミラクルタロウ:唄、演奏
ミラクルシャドウ:編曲
1997年9月25日発売
ミラクルシャドウ「朝日を見に行こうよ」安田信二:プロデュース、作曲
ミラクルタロウ:唄、作詞、演奏
ミラクルシャドウ:編曲ミラクルシャドウ「ホーカス・ポーカス」
安田信二:プロデュース
ミラクルタロウ:唄、演奏
ミラクルシャドウ:編曲
1997年10月24日発売
丹下桜「道(SAKURA−mix)」安田信二:作曲
1998年9月4日発売
SMAP「朝日を見に行こうよ」安田信二:作詞、作曲
1999年1月27日発売
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