安田しん二の楽器

 私、安田しん二が使用してる打楽器類を紹介致しま〜す。

ドラムス&パーカッション

 私がドラムを始めたのは、中学2年の年の4月13日。よく憶えてるもんです。と言ってもドラム・セットを持ってたわけではなく、正確には、初めてのマイ・スティックを買ったのがその日で、「よ〜し、ドラム演るぞ宣言」はその数日前、兄貴から「お前、ドラム演れ」と言われたのがきっかけです。本音を言うと、やっぱりギターが良かったのですが、既にまわりには自分よりか巧い奴がいっぱいいたので、「せめてライバルのいない楽器」と言う事でドラムに…。事実ドラムなら当時ライバルが一人もいなくて、「演る!」と決めたら、その瞬間から当中学校一のドラマーに成れたのです(早いモン勝ち!ちょっとセコイか?兄弟2人で必死に考えて苦肉のアイデアだったのですが……)。
 なんとも不純な動機でドラムを始めた私は、暫くは自分のセットを持つ事は出来ませんでしたが、「オレが一番!」の自己暗示が効いたのか、ドラムに対する熱い思いは一時も冷める事が有りませんでした。当時は、「正座しながらスティックの素振り」と言う根性の特訓のみで、ドラムが上達して行った様な気がしてたのでした。実際、今から考えると、この特訓はとても効果的で、剣道をやってた私は、竹刀の素振りの要領で所謂「絞り」と言う技術をドラムに取り込んで行ったのです。これは実際にドラムを叩く時、「ヘッド(皮)にスティックが当たる時のみ力を入れ、その力が他に逃げて無駄にならない様にする」と言う効率の良い技術だったのです。当時通っていた剣道場で一番弱かった私は、「竹刀じゃなくてスティックで戦えば勝てるかも」などと、とんでもない勘違いをしたもんですが、「ドラマーvs剣士」のガチンコ対決は未だ実現しておりません。
 

ラディック スーパー・クラシック 1966年製

 某アーティストのバック・バンドを演ってた頃、ライヴ当日、リハと本番の間に楽屋を抜け出し、フラッと立ち寄った楽器屋さんで偶然見つけた、13”、16”、22”という3点セットです。色は、御馴染ブラック・オイスター。何でも、ブレンダ・リーのとこのタイコの人が使っていた物らしく、年代は確か1966年製だったと思います。普通、ラディックの1966年製のものは中が白く塗ってあるのですが、これはナチュラルのままでのメイプル・シェルで、相当レアな物らしいです。しかし、音の方は「伝統的なラディックの音」がしてます。私のメイン・セットです。


ラディック ビッグ・ビート 1969年製

 私のセカンド・セットですが、このラディックもとても良い音がしてます。1966年製との違いは、しいて言うと、「こちらの方が音が落ち着いていて、太いかな?」と言う事でしょうか。
 レコーディングの時は、たまに裏のヘッドを外す事も有り、バリエーションを広げるのにも、とても役立っています。


パール ジャイアント・ステップ&プレジデント

 ジャイアント・ステップの24インチバス・ドラムとタム・タム、フロア・タムがプレジデントと言う混合セットです。ジャイアント・ステップの方は、最初はラックにセットしてたので、ラック用のホルダーが付いたバス・タムがこの他に2つ有ります。プレジデントの方は、私が高校生の時に使ってた物のシェルを張り替えた16インチと18インチで、元はクローム・メタルのツー・バス・セットでした。今でも実家に帰ると、26インチのプレジデント・バス・ドラムがデ〜ンと2個あって、親父に「邪魔だから早く捨てろ」と言われてます。
 ラディックのセットと比べると、音量もサスティーンもこちらの方が断然有り、完成された音をしています。


B.G.プロダクト タブラ、バーヤン

 写真の左側の小さい方がタブラ、右の大きい方がバーヤンで、この2つのセットでタブラと言います。木を刳り貫いてつくられたタブラは右手で、金属でできてるバーヤンは左手を使って叩きます。
 これは妻がインドに行った時に、危険な目にあいながらも(そーとーやばかったみたい)、命がけで買ってきてくれた物で、そう言う意味からも大切にしてる楽器です。
 タブラは叩く時にパウダーをヘッドに振りまいてプレイするのですが、私はジョンソンのベビー・パウダーで代用しています。プレイして汗などをかいた時は、こいつを首もとなどに付けたりして、結構一石二鳥だったりします。ですが、プレイし終わる頃には、私はしっかり「赤ちゃんの臭い」になってるのです。


シンバル

 私はジルジャン、パイステ、ユーヒップなどのシンバルを20数枚所有してます。レコーディングの時には、曲に合わせて取っ換え引っ換えしてますが、ライブでは3枚から、多くても5枚位しか使いません。好みとしては、固い音の物はあまり好みではありませんが、なかなか良い音のシンバルには巡りあえません。お気に入りは、1970年代のA.ジルジャンのクラッシュです。


サイトウ グロッケン・スピーエル

 SG−85

 このグロッケンは見た目よりかとても重いです。
 レコーディングの時は、音伸びを調整する為、「右手にマレット、左手は軍手をはめて…」なんて事もよく有ります。


LP ボンゴ

 これはスタンドに付けて演奏するタイプだと思いますまたに挟んで演奏するには重すぎます。
 日本は湿度が高いので、梅雨の時季などは、湿気でヘッドが緩んでしまう事が多々有ります。そんな時私は、こいつをガス・レンジとかで炙ってしまいます。勿論、あまり


スリンガーランド ラジオ・キング

 6.5インチの木胴シェルであまり使うことはありません。ヘッドを見ると、以前ライヴで演ったカヴァー曲の歌詞が、書かれたままになってます。


ラディック スプラフォニック402

 6.5インチのスチール・シェルです。以前はこれの1970年代のモデルを持っていましたが、人にあげてしまいました。もったいないでしょ?実はKジルのシンバルとか、オールドのAジルのシンバルなんかも、友達のドラマー達にあげてしまったんです。
 これは現行モデルです。


ラディック スプラフォニック400

 5.5インチのスチール・シェルです。今、私の1番メインのスネアです。現行モデルなのに、オールドのラディックのセットに混ぜて使うと、オールドの音の様に聴こえます。


ラディック パイオニア 1966年製

 1966年製の木胴のスネアです。但し、ラグが6本なので決して使い易いわけではないのですが、やはり良い音がします。


福岡稔 ボンボ

 表は子牛、裏は山羊の皮が貼ってある、ボリビアの民族系打楽器のボンボです(私のは16インチくらいかなぁ?)。肩からかけて演奏しますが、とても軽く出来ています。主に右手にはマレット形のスティックを持って皮を、左手はストレートなスティックを持ってリム(木枠)を叩く様にして演奏します。


イプ・ヘケ

 ハワイのパーカッション、イプ・ヘケです。ヒョウタンを2つくっつけて出来ておりますが、これは本来フラなどの時に使う物です。大きさは実に様々な物が有る様ですが、私のは隣のビール瓶と比較して頂くとお分かりかと思いますが、ちょうど赤ん坊位の大きさです。部屋などに置いておき、夜、暗がりの中でこれのシルエットを見ますと、まるでETでも部屋の中に来てしまったかと、一瞬ドッキリします(んなぁこたぁねぇべよぉ)。演奏方法は、主に本体を持ち上げて床に打ち降ろしたり、手の平や指で叩いたりして音を出します。


その他パーカッション

 カウベル、タンバリン、カスタネット、ベル、シェーカー、クラベス、マラカスなどなど、色々と使っています。特にタンバリンは随分種類を持ってます。中でもタンバリンにはこだわりが有って、幾つかのタンバリンを曲によって使い分けております。お気に入りは「ヤマヨのモンキー・タンブリン」と言うやつで、とても良い音がしてます。


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