安田しん二のアナログメンズ倶楽部、
今までの『今日の一枚』

2004年10月30日土曜日
THE MAHAVISHNU ORCHESTRA WITH JOHN McLAUGHLIN 『THE INNER MOUNTING FLAME』
 1971年に結成された、マハヴィシュヌ・オーケストラのデビュー作です。
 メンバーは、ジョン・マクラフリン(ギター)、ヤン・ハマー(キーボード)、ビリー・コブハム(ドラムス)、ジェリー・グッドマン(ヴァイオリン)、リック・レアード(ベース)と言う、錚々たる5人です。
 イギリス生まれのジョン・マクラフリンは、アメリカに渡り、トニー・ウイリアムスの『エマージェンシー』やマイルス・デイヴィスの歴史的名盤、『ビッチェズ・ブリュー』の録音に参加します。マイルス・デイヴィス・グループにはその後も籍を置きながらも、数々のセッション・ワークをこなし、1971年にはいよいよニューヨークで、このアルバムのレコーディングに取り掛かりました。その演奏テクニックは、当時の人々の度肝を抜くものでしたが、「ジャズ・ロックと言うジャンルを確立して行った」と言う意味でも、このアルバムの存在価値は高いと思います。

2004年10月26日火曜日
GENESIS 『SELLING ENGLAND BY THE POUND』
 ジェネシスのピーター・ガブリエル在籍時代の名盤、『セリング・イングランド・バイ・ザ・バウンド』です。
 収録曲の中には「ダンシング・ウィズ・ザ・ムーンリット・ナイト」、「アイ・ノウ・ホワット・アイ・ライク」、「ファース・オブ・フィフス」、それに「シネマ・ショウ」と言った名曲が揃っています。
 その昔、私はフィルム・コンサートなるモノに行った時(な・懐かしい!)、この「ダンシング・ウィズ・ザ・ムーンリット・ナイト」のコンサート・フィルムを観ました(当時は「ダンシング・ウィズ・ザ・ムーンリット・ナイト」には「月影の騎士」と言う邦題が付いてました)。それが私にとって、初めて観たジェネシスだったわけですが、ピーター・ガブリエルはおでこから脳天の手前辺りまで剃りを入れていて、それに不思議なメイク、さらに演劇的なパフォーマンスで私に衝撃を与えたのでした。トニー・バンクスのメロトロン、マイク・ラザフォードの卓越したベース、スティーヴ・ハケットの個性的なギター・プレイ、更に元気いっぱいのフィル・コリンズのドラミングも実に印象的で、当時「このバンドはただ者では無い!」と、私の度肝を抜いてしまったのです。
 ジェネシスはその後、進化し続け、名実共にビッグ・アーティストになるわけですが、「初期のジェネシスを知らない」、又は、「ジェネシス時代のピーター・ガブリエルを聴いた事が無い」と言う人には、是非、この油ののりきった頃のジェネシスも聴いて貰いたいです。

2004年10月22日金曜日
MOUNTAIN 『THE BEST OF MOUNTAIN』
 マウンテンはクリームのプロデューサーでもあったフェリックス・パパラルディ(ベース&ヴォーカル)、あのマイケル・シェンカーにも多大なる影響を与えたレスリー・ウエスト(ギター&ヴォーカル)、それにコーキー・レイング(ドラムス)とスティーヴ・ナイト(キーボード)と言う4人組のハード・ロック・バンドです。
 ハードなナンバーのヴォーカルは主にレスリー・ウエストが取る事が多い様ですが、「ナンタケット・スレイライド」や「想像されたウエスタンのテーマ」などのスロウ・ナンバーは、フェリックス・パパラルディの甘い声によるヴォーカルが聴かれます。
 レスリー・ウエストのギターは彼の体つきに比例してヘビーで、特にビブラートは、流石にマイケル・シェンカーに影響を与えただけの事が有ります。

2004年10月16日土曜日
UTOPIA 『RA』
 1977年リリースのユートピアのアルバムです。ユートピアは御存知、トッド・ラングレンのバンドです。この頃は、ユートピアがもっとものっていた頃で、メンバーは、トッドの他、カシム・サルトン(B)、ロジャー・パウエル(K)、ジョン・ウィルコック(Ds)で、トッドを含めいずれのメンバーもリード・ヴォーカルがとれる強力メンバーでした。
 ロジャー・パウエルは現在コンピューター関係の仕事をしてる様ですが、この頃からエレクトロニクスには相当精通してまして、それがユートピア・サウンドに表れてました。サウンドは「プログレ・ハード」と言っても差し支えは無いかもしれませんが、そこはトッド達の事、どこか巷のプログレ・ハードのバンドとは一味も二味も違います。

2004年10月14日木曜日
TREVOR RABIN 『BEGINNINGS』
 1978年リリースのトレヴァー・ラビンの1stソロ・アルバムです。
 トレヴァー・ラビンは南アフリカ出身で、ラビットと言うバンドで活動してましたが、このアルバムは、ラビット解散後に出した彼の1stソロ・アルバムで、当時日本では『誘惑の貴公子』と言う放題が付いてリリースせれてました。レコーディングは南アフリカ、ミックスはロンドンと言う事ですが、どの曲も完成度が高く、当時としては、とても進んだ音創りがなされてました。かなりオススメです!
 トレヴァー・ラビンはその後、2枚のソロ・アルバムを制作した後、イエスを再結成させ、見事「ロンリー・ハート」を大ヒットさせました。

2004年10月7日木曜日
LONE STAR 『FILING ON ALL SIX』
 1977年リリースのローン・スターの2ndアルバムです。このアルバムからヴォーカリストがケニー・ドリスコールから、後にユーライア・ヒープやゲイリー・ムーアのバンドでも活躍する、ジョン・スローマンに変りました。
 ローン・スターはUFOのギタリストとしても活躍する、ポール・チャップマンのギターを含む6人組で、1stアルバムはクイーンでお馴染みのロイトーマス・ベーカーがプロデュース、このアルバムはゲイリー・ライオンズがプロデューサーとしてクレジットされてます。音は1stアルバムの延長線上に有り、1st同様、ちょっとだけプログレ・ハードっぽい感じのサウンドです。楽曲も好曲が揃ってますし、この手のサウンドが好きな人も結構多いのではないでしょうか。




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