安田しん二のアナログメンズ倶楽部、
今までの『今日の一枚』

2005年2月20日日曜日
BIJELO DUGME 『STA BI DAO DA SI NA MOM MJESTU』
 ビエロ・ドゥグメと言う聞き慣れない名前の1975年リリースの2ndアルバムです。このバンド、実は旧ユーゴのバンドで、どおりで変な名前だと思われた人も多いでしょう。このビエロ・ドゥグメと言うのは、白いボタンと言う意味だそうで、ネーミングのセンスも西側のバンドのそれとはちょっと違います。
 音の方も、キーボードをフューチャーしたドラマチックなヘビィ・ロックなのです。アージェントやディープ・パープルの影響もチラッと見え、かなり西側のサウンドを意識してたはずですが、それでもアメリカンなカラッとした明るさや、ブリティッシュっぽく洗練された雰囲気などは微塵も無く、「これぞ東側サウンド」と納得させられてしまう重さが有ります。
 録音も悪くなく、私などは「どんな機材でレコーディングしたんだろう?」と興味深く思ってしまうのですが、使ってる楽器に関しては、写真で見る限り、フェンダーのストラトやプレベ、ハモンドにメロトロンなど、普通に米英製の物を使ってた様です。 

2005年2月16日水曜日
TOMMY BOLIN 『PRIVATE EYES』
 ゼフィアー、ジェイムス・ギャング、ビリー・コブハム、そしてディープ・パープルと渡り歩いて来たギタリスト、トミー・ボーリンのソロ・アルバムです。
 ハード・ロックかと思えば、狙ってるサウンドはそうではなく、ただ、第4期パープルの曲の大部分を書いたトミー・ボーリンの作り出す音楽は、そこからも関連性がうかがえるものです。音の方は、ドラムに過剰なほどコンプが掛かっていて、それ故に「本来はハードなサウンドがそうでなく聞こえてしまってる」とも思えなくはありません。ベースがファンキーなのと、サックスやアコギが多くフューチャーされてると言う点でも、ハード・ロックと言う印象が有りませんが(私はこう言うのも好きだけど…)、彼のギター・ソロは期待通りの素晴らしいプレイだと思います。それから、「サム・デイ・ウィル・ブリング・オワー・ラヴ・ホーム」は、ドラマーにKGB時代のカーマイン・アピスが参加してます。こちらもBBAやカクタス、ヴァニラ・ファッジ時代の叩きまくるプレイでは無いので、ハード・ロック・ファンには物足りないと感じられるかもしれませんが、ツボをおさえた良いプレイだと思います。 

2005年2月11日金曜日
CARLY SIMON 『NO SECRETS』
 カーリー・サイモンのサード・アルバムである本作のリリースは1972年と言うから、ジェームス・テイラー夫人だった頃の公私ともに絶好調だった頃の作品です。
 交友関係も幅広く、ポール・マッカートニーとリンダ・マッカートニー、それにミック・ジャガー(クレジットはない)までがゲストでコーラスを演ってます(勿論、夫のJTやボニー・ブラハムレットも)。彼女を支えるバックのメンバーはアンディー・ニューマーク、ジム・ケルトナー、クラウス・ヴーアマン、ニッキー・ホプキンス、ローウェル・ジョージ、ビル・ペイン、ジミー・ライアン等々、そうそうたるメンバーが揃ってます。
 私の好きな曲は大ヒット曲、「うつろな愛」は勿論、「瞳を閉じて」もグッと来るナンバーです。




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