安田しん二のアナログメンズ倶楽部、
今までの『今日の一枚』

2005年3月18日金曜日
STEPHEN STILLS 『STEPHEN STILLS』
 ステファン・スティルスのファースト・ソロにあたるこのアルバムは、CSN&Yの『デジャ・ヴ』リリースから約半年後と言う時季に発表されました。と言う事は、このアルバムの録音時期はCSN&Yの活動と重なってた事になります。
 1曲目の「愛への讃歌」は、翌年にリリースされたCSN&Yのライヴ・アルバムにも収録されており、私はそれまでてっきりCSN&Yのオリジナル・ナンバーだと思ってました。このアルバムのヴァージョンでもデヴィッド・クロスビーとグラハム・ナッシュがコーラスで参加(ジョン・セバスチャン、リタ・クールッジ、プリシラ・ジョーンズもコーラスで参加)していますので、CSN&Yがライヴで取り上げたり、CSN&Yのベスト・アルバムに収録されても違和感はなかったのかもしれません。
 このアルバムには、他のゲストも豪華多彩で、当時の彼の人脈の広さが伺えます。因みに、4曲目の「追憶」にはジミ・ヘンドリックスが、5曲目の「ゴー・バック・ホーム」にはエリック・クラプトンが参加していて、バッチリとソロを披露しています。そして、忘れちゃいけないのがリンゴ・スター、2曲でドラムを叩いてます。
 最後に余談ですが、ステファン・スティルスは、この後マナサスを結成しましたが、そのスタジオ・ライヴのDVDも結構お薦めです(彼は指が長い、特に親指が!)。

2005年3月16日水曜日
JETHRO TULL 『TOO OLD TO ROCK'N'ROLL : TOO YOUNG TO DIE!』
 1976年リリースのジェスロ・タルのコンセプト・アルバム、『ロックンロールには老(とし)だけど死ぬにはチョイと若すぎる』です。
 メンバーのイアン・アンダーソンやマーティン・バレは相変わらずですが、このアルバムからベースがジョン・グラスコックにメンバー・チェンジしました。
 サウンドの方も、トラッドの影響を思わせる感じに、アコースティック・ギターがオケの中心になってます。勿論、アンダーソンのフルートもこのバンドのサウンドの中心ですが、なんと言っても私が好きなのは、マーティン・バレのレス・ポール・スタンダードの音です。
音色としてはてもピュアなレス・ポール・スタンダードで、その音の枯れ具合と言い、とても気持ち良いです。
 楽曲の方も、『A PASSION PLAY』の様な大曲指向ではなく、一曲一曲が割とコンパクトです。特にタイトル・ナンバーはジェスロ・タルらしくトラッドっぽい……と思いきや、途中ロックン・ロールっぽくリズム・チェンジ、エンディングはメロトロンが突如登場……なんて言う、ひねりもしっかり効かせてます。

2005年3月4日金曜日
THE BEATLES 『THE CAPITOL ALBUMS VOL. 1』
 ビートルズのキャピトル盤の4枚組ボックス・セットです。「VOL. 1」と言う事で、順番に初期の4枚がCD化されたのです。
 オリジナルのパーロフォン盤はモノラルが中心だったのですが、このキャピトル盤ではステレオとモノラルの両方が収録されており、ファン心理をくすぐるものが有ります。
 私が注目する点は、マスタリングの違いです。やはり、キャピトル盤はハイがはっきりした「アメリカの音」がしています。と言っても、決して嫌みのある音では無く、音楽の方向性を曲げる事無く音の解像度を上げ、一つ一つの音が聴き取り易くなってます。ただ、私の好みで言うと、モノラルの方に限ってはもう少しハイ(シンバルやタンバリンなどの金物系)が小さくても良い気がします(ステレオ・ヴァージョンは、それでバッチリなんですけど…)。

2005年3月1日火曜日 
FREE 『HEARTBREAKER』
 フリー再結成にして、最後のアルバムとなった1972年の作品です。メンバーもベースのアンディー・フレイザーとポール・コゾフが抜け(コゾフは数曲だけ参加)、日本人の山内テツとキーボードのラビットが加入し、ギターはヴォーカルのポール・ロジャースが弾いてます。
 「ウイッシング・ウェル」、「カム・トゥゲザー・イン・ザ・モーニング」などなど、名曲も揃っていて、この勢いはバッド・カンパニーに受け継がれました。
 ポール・ロジャースのヴォーカルは勿論ですが、ギターの方も悪くありません。勿論、山内テツも頑張ってます(彼はその後、ロッド・スチュアートやロン・ウッドのフェイセスに加入し、活躍しました)。
 話しは逸れますが、なんとクイーンが再結成するとの事。ヴォーカルはなんと、ポール・ロジャースだそうで、私はリアル・ニュースでちょっとだけ観ましたが、……凄いです。これならフレディーでなくても観る価値有ります。流石はポール・ロジャース!!




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