ILLUSION 『OUT OF THE MIST』

1. ISADORA
2. ROADS TO FREEDOM
3. BEAUTIFUL COUNTRY
4. SOLO FLIGHT
5. EVERYWHERE YOU GO
6. FACE OF YESTERDAY
7. CANDLES ARE BURNING

 『アウト・オブ・ザ・ミスト』はイリュージョンが発表した2枚のオリジナル・アルバムのうちの一枚目、つまり彼らのファースト・アルバムです。もう一枚が『イリュージョン』と言う風に、セカンド・アルバムなのにグループ名と同じタイトルが付けられていて紛らわしいです(普通はグループ名と同じタイトルを付けるとすれば、ファースト・アルバムが多いです)。そう言えば、セカンドのアルバム・タイトルがグループ名と同じと言うのはフリーなんかも一緒でしたね。
 さて、このイリュージョンと言うバンド、紛らわしいのはアルバム・タイトルだけではなく、その素性も大変ややこしいのです。実は、イリュージョンと言うバンド名はルネッサンスと言うバンドのセカンド・アルバムのタイトルから付けられたと言うのです。なぜそんな事になってしまったのかと言うと、ルネッサンスと言うバンド、3枚目のアルバムを出した頃には既にオリジナル・メンバーが1人も残ってなかったと言うバンドで、実はこのイリュージョンのメンバーがその第1期ルネッサンスの中心メンバーだったからです。つまり、ルネッサンスのオリジナル・メンバーが中心になって作ったバンド、それがイリュージョンです。
 因みにイリュージョンのメンバーは、元ヤードバーズのドラマーのジム・マッカーティー(Jim McCarty:ヴォーカル、アコースティック・ギター)、ルイス・セナモ(Louis Cennamo:ベース・ギター)、元ストロウブスのジョン・ホウケン(John Hawken:キーボード)、ヤードバーズのヴォーカリスト、キース・レルフの妹のジェーン・レルフ(Jane Relf:ヴォーカル)、ジョン・ナイツブリッジ(John Knightsbridge:リード・ギター)、エディ・マクネイル(Eddie McNeil:ドラムス)と言う6人です。オリジナルのルネッサンスはジム・マッカティーがドラムスで、ルイス・セナモ、ジョン・ホウケン、ジェーン・レルフのイリュージョンの4人にキース・レルフと言う5人でした。
 このアルバムで特に私のオススメは、1曲目「イザドラ」、3曲目「ビューティフル・カントリー」、5曲目「エヴリウェア・ユー・ゴー」、6曲目「フェイス・オブ・イエスタデイ」で、特に「フェイス・オブ・イエスタデイ」は叙情的で素晴らし作品だと思います。この曲はルネッサンスのセカンド・アルバム、『イリュージョン』に納められてたナンバーで、イリュージョンがセルフ・カヴァーした事になります(ああ、ややっこしい!)。
 ジェーン・レルフの歌声も素晴らしいし、ジョン・ホウケンのピアノ、メロトロンも良いです。因みにジョン・ホウケンのストロウブス時代のメロトロンのテープを現在誰が持ってるか知ってますか?ハハハハ………、ナント私です。


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