CREAM 『GOODBYE』

1. I'M SO GLAD
2. POLITICIAN
3. SITTING ON TOP OF THE WORLD
4. BADGE
5. DOING THAT SCRAPYARD THING
6. WHAT A BRINGDOWN

 ロック界の伝説的トリオ・バンド、クリームの最後のオリジナル・アルバムで、1〜3までがライヴ・レコーディング、4〜6がスタジオ・レコーディングと言う変則構成アルバムです。混ぜスタジオとライヴの混載盤化と言うと、このアルバムのレコーディング途中でクリームは解散してしまったのです(実はアルバムがリリースされたのが1969年、で実際クリームが活動したのが、1966年7月の『ナショナル・ジャズ&ブルース・フェスティバル(現在のレディング・ロック・フェスティバル)』のステージ・デビューから1968年11月26日ロンドン『ロイヤル・アルバート・ホール』でのライヴと言う事です)。と言うわけで、(多分)その4〜6のスタジオ録音に、足りない曲数をライヴ録音で埋めた変則構成のアルバムになったのです。タイトル名も『グッバイ・クリーム』と名付けられ、アルバム・ジャケットは解散直前(?)だと言うのに、仲良く「ドゥ〜ワ〜」ってな感じで左からジャック・ブルース(B&Vo)、エリック・クラプトン(G&Vo)、ジンジャー・ベイカー(Ds)の順で悠長に写っております。
 クリームは1966年にアルバム、『フレッシュ・クリーム』でデビューし、その後、『ディズラエリ・ギヤーズ』(1967年)、『ウィールズ・オブ・ファイア(クリームの素晴らしき世界)』(1968年)、そしてこの『グッバイ・クリーム』とリリースし、解散後も『ライヴ・クリーム』や『ライブ・クリーム・ヴォリューム2』などのライヴやベスト・アルバムも出しております。

 このアルバム、「バッヂ」がクラプトン(ジョージ・ハリスンとの共作、ハリもスンレコーディング参加)、「スクラップ・ヤード」がブルース、そして「ホワット・ア・ブリングダウン」がベイカーの作品となっております。その3曲とも素晴らしい出来のナンバーで、「バッヂ」と「スクラップ・ヤード」ではギターをレスリー・スピーカーを通して鳴らすなど、当時としては画期的な試みもみられます。特にドラマーであるベイカーの曲が、そのポップなメロと言い、完成度が高いのに驚きですが、彼は後にベイカー・ガービッツ・アーミーなどを結成し、そこでもソング・ライターとしての才能をみせております。


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