ARTI & MESTIERI 『ARTICOLLEZIONE』

1. SCACCO MATTO
2. GLIRY
3. YOUNG MAN'S TALE
4. MORNING ROSE
5. NIGHT TRIP
6. NECROPOLI
7. GRAVITA' 9.81
8. DA NORD A SUD
9. SILENTLY DANCING
10. COMIN' HERE TO GET YOU
11. INSIDE
12. YOUNG MAN'S TALE - "PART 2"
※(ジャケットでは4〜6曲目の表示があべこべになってます)

 本来、アルティ・エ・メスティエリのアルバムを紹介するなら、最初にファースト・アルバムの『ティルト』、そして次にセカンド・アルバムの『明日へのワルツ』と言う順が妥当だと思いますが……(どちらも名盤、お薦めです!)。このアルバムは、そんなアルティの初期の音源、『ティルト』からの別テイク、1972年〜1975年のテイクと、2000年に再結成された後の2001年新録テイクが1曲と言う構成のコンピレーション・アルバムになってます(デモ音源もある?)。ですが、そんな事を知らずに聴くと、充分オリジナル・アルバムで通用する内容ですよ(流石アルティ!)。で、私の印象では、ヴォーカル・パートも若干多めです。

 このアルティ・エ・メスティエリと言うバンド(芸術家と職人と言う意味らしい)、名前からも解るかも知れませんが、実はイタリアのジャズ系プログレッシヴ・ロック・バンドです。メンバーは、リーダーの凄腕ドラマー、元トリオ・バンド、ザ・トリップ(E.L.&P.って感じのバンドです)のフリオ・キリコ、キーボードのベッペ・クロヴェッラ、ギターのジジ・ヴェネゴーニ(プロデュースもこの人)、ベースのマルコ・ガレーシ、ヴァイオリンとヴォーカルのジョヴァンニ・ビグリア、木管楽器のアルトゥーロ・ヴィターレと言う6人編成で、1974年にアルバム、『ティルト』でデビューします。
 
 バンドはセカンド・アルバム、『明日へのワルツ』ではヴォーカリストとしてガーザ・ジャンフランコと言う人を加入させましが、それでもサウンドの比重は依然としてインスト・パートにありました。そして、フリオ・キリコの超高速ドラミングは多くのドラマーをビックリさせる事でしょう。そして、アルトゥーロとジョヴァンニのソロ・プレイは気持ちがいいですし、これでもかってほどメロトロンもフューチャーされてます。そして、ヴォーカル・パートはインスト・パートとは打って変わって美しいです。これはファースト、セカンドに共通してます。

 私など昔は「アルティみたいなバンドが理想のバンド」と言ってた事もありまして、このバンドのバランスの良さには今でも心を奪われます。


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