SPINNERS 『THE BEST OF SPINNERS』

1. I'LL BE AROUND
2. HOW COULD I LET YOU GET AWAY
3. ONE OF A KIND (LOVE AFTER)
4. MIGHTY LOVE
5. GHETTO CHILD
6. DIONNE WARWICK AND SPINNERS THEN CAME YOU
7. SADIE
8. COULD IT BE I'M FALLING IN LOVE
9. THEY JUST CAN'T STOP IT THE (GAMES PEOPLE PLAY)
10. THE RUBBERBAND MAN

 フィリー・サウンド、ノーザン・ソウルのコーラス・グループ、スピナーズのアトランティック時代のベスト・アルバムで、ディオンヌ・ワーウィックとのデュエットでヒットした、「愛のめぐり逢い」なども収録されていて、とてもポップなソウル・サウンドを楽しめるアルバムです。

 このアルバムのプロデュースとアレンジは、あのフィラデルフィア・サウンドの雄、作曲家のトム・ベルで、実は私の好きな作曲家のウチの一人であります。トム・ベルはスタイリスティックス、デルフォニックスなどのプロデュースも行っていて、彼の作る曲は決して泥臭くなく、とてもポップ&メロディックで、フィラデルフィア・ソウルそのものと言う感じです。また、アレンジ面では弦以外にも、エレクトリック・シタールなども多用してまして、あの楽器を最も美味しく使ったのもトム・ベルだと言う印象が私にはあります。

 スピナーズの出身はフィラデルフィアでなくミシガン州で、アトランティック以前はモータウンに所属してました。モータウン時代はスティービー・ワンダーのプロデュースで、「イッツ・ア・シェイム」と言うヒットも飛ばしておりましたが、やはりヒットを量産したのは、アトランティック時代です。リード・シンガーはG.C.キャメロンと言う強力な歌い手から、フィリップ・ウィンと言うシンガーに代わりましたが、そのアトランティック時代はトム・ベルのプロデュースするポップな曲と上手くフィリップ・ウィンの歌がマッチしてたと思います。


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