GILBERT O'SULLIVAN 『TOMORROW, TODAY GILBERT O'SULLIVAN BEST OF BEST』

1. TOMORROW, TODAY
2. CLAIR
3. GET DOWN
4. ALONE AGAIN (NATURALLY)
5. MY LOVE AND I
6. OOH BABY
7. A WOMAN'S PLACE
8. WHAT'S IN A KISS (ANOTHER VERSION)
9. I'LL BELIEVE IT WHEN O SEE IT
10. IF YOU EVER
11. TO EACH HIS OWN
12. CAN'T GET ENOUGH OF YOU (ANOTHER VERSION)
13. HAPPINESS IS ME AND YOU
14. WHO WAS IT
15. NOTHING RHYMED
16. WE WILL

 アイルランド出身のシンガー・ソング・ライター、ギルバート・オサリバンのベスト・アルバムです。

 ギルバート・オサリバンは1946年12月1日にウォーターフォードと言う町で生まれました(本名はレイモンド・エドワード・オサリバン)。10代の時にロンドンへ出て来て、バンド活動を始めた様です。バンド仲間には後にスーパー・トランプに参加したリチャード・デイヴィスなどもいた様です。

 1967年CBSと契約し、シングル、「DISAPPEAR/YOU」を発表しますが大したヒットにはなりませんでした。しかし、その後熱心にデモ・テープをレコード会社に送り続けた結果、1969年にトム・ジョーンズ、エンゲルベルト・フンパーディング等を売り出し、ハーモニカ・プレイヤーとしても実積のある、ウエールズ出身のゴードン・ミルズと出会い、彼の主宰するMAMレコードと契約しました。
 1970年にはシングル「ナッシング・ライムド」をリリースし、全英8位になりました。そして、翌1971年にデビュー・アルバム、『ヒムセルフ』をリリースし、こちらは全英15位を記録しました。更に1972年に シングル、「アローン・アゲイン」を発表し、これが全英3位、アメリカでは6週連続の第1位(同年の全米年間チャートでも2位)と言う大ヒットを記録し、その名を世界にとどろかせました。続いて発表したセカンド・アルバム、『バック・トゥ・フロント』も全英1位、アメリカでも2位を記録しました。1973年にはサード・アルバム、『アイム・ア・ライター、ノット・ア・ファイター』をリリースし、こちらは全英2位。シングル・カットした「ゲット・ダウン」は全英1位、アメリカでも7位を記録しました。1974年には4枚目のアルバム、『ア・ストレンジャー・イン・マイ・オウン・バック・ヤード』をリリースし、全英2位を記録しました。3年後の1977年には5枚目のアルバム、『サウスポー』を本人の初プロデュースでリリースしました。
 結局1970年代は5枚のアルバムをリリースし、1980年にはCBSに移籍して、アルバム、『オフ・センター』をリリースし、以後も精力的に活動を続けています。

 ギルバート・オサリバンは、ポール・マッカートニーに「僕の後に続くのはエルトン・ジョンとギルバート・オサリバンだよ」と言う様な事を言わせたと言うのは有名ですが、なんでも曲を書くのは毎日決められた時間にピアノの前に向かうと言う事を聞いた事があります(エライなぁ)。私などは、その辺けっこう適当……というよりは気の向いた時にやると言う“ザ・怠け者スタイル”ですので、少しは爪の垢でも煎じて飲まなくちゃなんて思ったりしましたよ。

 アルバムの方も、流石ポールにあんなこと言わせてしまっただけあって、ギルバート・オサリバンのソング・ライターとしての物凄い才能を感じます。私はこのベスト・アルバムを、雨の日とかにジグソー・パズルをやりながら聴くのが好きで、一時期、家中がジグソー・パズルだらけになってしまった事がありました。最近、エミット・ローズのアルバムが何枚かCD化されましたが、あちらも“ポールのアトトリ”的扱いをされてますが、やはりこちらの方がメロディーのクォリティーはメジャーです。エミットの方は“元祖宅録ミュージシャン”でもあり、私としてはなかなか面白いですけどね。


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