PINK FLOYD 『WISH YOU WERE HERE』

1. SHINE ON YOU CRAZY DIAMOND
(Part1~5)
2. WELCOME TO THE MACHINE
3. HAVE A CIGER
4. WISH YOU WERE HERE
5. SHINE ON YOU CRAZY DIAMOND
(Part6~9)

 1975年にリリースされた、ピンク・フロイドの大傑作アルバム『炎(あなたがここにいてほしい)』です。
 録音スタジオは『アビー・ロード』、ジャケット・デザインはお馴染、ヒプノシスが担当しております。私の持ってるこのCDのマスタリングは、ロスアンゼルスの名マスタリング・エンジニア、ダグ・サックスが担当してると思い込んでましたが、今クレジットを見ても何処にもその名前が見当たりません。……お、おかしいなぁ〜……。
 メンバーは、ロジャー・ウォータース(ベース&ヴォーカル)、リック・ライト(キーボード)、ニック・メイスン(ドラムス)、デイヴ・ギルモア(ギター&ヴォーカル)のお馴染の4人に、ゲストでディック・パリー(サックス)とロイ・ハーパー(ヴォーカル)が参加し、1975年6月〜7月にレコーディングされました。

 1曲目の「狂ったダイアモンド」はピンク・フロイドのオリジナル・メンバー、シド・バレットに捧げられたナンバーと言うのは、有名な話ですが、聞いた話ですと、この曲のレコーディングの最中、そのシド・バレットがひょっこりスタジオに現れたと言う事です。8分を過ぎても歌は出て来ないで、長々と気怠く演奏してますが、それでもシド・バレットに対するメンバーの思いが伝わってくる様な気がします。ヴォーカルが出て来ると、とても馴染みやすいメロディーで聴くものの心をグッと捉えます。
 2曲目の「ようこそマシーンへ」は、ピンク・フロイドお得意の効果音をふんだんに使ってます。
 3曲目の「葉巻はいかが」ですが、この曲のヴォーカルはピンク・フロイドのメンバーのロジャー・ウォータースでもデイヴ・ギルモアでもなく、ロイ・ハーパーが歌っております。このロイ・ハーパーのヴォーカルがこの曲によくハマってまして、サウンド面でもヴォーカルの処理をダブリングっぽく処理してて、これがヴォーカルのノリに実にマッチしてて気持ちがいいのです。そして、曲は凝ったカット・アウトで、そのまま4曲目の「あなたがここにいてほしい」に繋がっていきます。
 アルバムのラストは1曲目「狂ったダイアモンド」の続編、3連シャッフルにデイヴ・ギルモアのスライド・ギター、そこからヴォーカル・パートへ導入する時に、一気にリズム・チェンジしますが、実に見事なアレンジだと思います。


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