LONE STAR 『LONE STAR』

1. SHE SAID, SHE SAID
2. LONELY SOLDIER
3. FLYING IN THE REEL
4. SPACESHIP
5. A NEW DAY
6. A MILLION STARS
7. ILLUSIONS

 ローン・スターの1976年リリースのファースト・アルバム、『孤独な星』(そのまんまなアルバム邦題です)。メンバーはケニー・ドリスコール(リード・ヴォーカル)、ウエールズ出身のトニー・スミス(ギター、ヴォーカル)、ポール・チャップマン(ギター)、カナダ出身のリック・ワースノップ(キーボード、ヴォーカル)、ピート・ハーリー(ベース・ギター)、ディキシー・リー(ドラムス、ヴォーカル)の6人編成で、あのUFOのマイケル・シェンカーの代役ギタリスト(勿論正式メンバーの時もありましたが……。私はUFO来日の時に観てます)としても有名な、元スキッド・ロウのポール・チャップマンがいたバンドとして知られていました。因みに、ポール・チャップマンのおじさんがデイヴ・エドモンドなんだって、ホントかなぁ?

 このアルバムのプロデューサーは、あのクイーンやジャーニーのプロデューサーとして有名なロイ・トーマス・ベイカーで、ドラムスのダイナミックなサウンドはエンジニアのゲイリー・ライオンズの手腕によるモノかと思います。コーラス・ワークも彼が手掛けたジャーニーに似てます。キーボードにツイン・リード・ギターと言う6人編成ですが、特にキーボードのリック・ワースノップがシンセやソリーナなどを駆使して、普通のストレートなハード・ロックとは一味違ったサウンドを作り出してます。その辺りが少しだけプログレっぽいのですが、曲の土台がアメリカンなハード・ロックン・ロールだったりしていて……(ローン・スターはイギリスのバンドです)。そして、メンバーも皆上手いです。因みに1曲目はビートルズのカヴァーですが、これがなかなか良い出来です。

 バンドはこの後、ヴォーカリストのケニー・ドリスコールが抜け(後にゲイリー・ムーアのバンドに入りました)、ヴォーカルにジョン・スローマンを迎え(後にユーライア・ヒープやこちらもゲイリー・ムーアのバンドに加入します)、セカンド・アルバムの『炎の銀惑星』をリリースします。このアルバムがとても良いアルバムなのですが、未だCD化されてない様です。
 わりと最近になって、未発表だったサード・アルバムがリリースされましたが、ほとんどの曲を書いていた、リーダー格のトニー・スミスは抜けてしまってました。


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