URIAH HEEP 『LIVE』

1. INTRODUCTION
2. SUNRISE
3. SWEET LORRAINE
4. TRAVELLER IN TIME
5. EASY LIVIN'
6. JULY MORNING
7. TEARS INKY EYES
8. GYPSY
9. CIRCLE OF HANDS
10. LOOK AT YOURSELF
11. THE MAGICIAN'S BIRTHDAY PARTY
12. LOVE MACHINE

 ユーライア・ヒープ、私が思うところの全盛期のライヴ・アルバムです。このアルバムは1973年1月のブリティッシュ・ツアーのライヴのものらしいです。メンバーは、デヴィッド・バイロン(ヴォーカル)、ケン・ヘンズレー(キーボード、ギター、コーラス)、ゲイリー・セイン(ベース、コーラス)、リー・カースレイク(ドラムス)、ミック・ボックス(ギター)と言う5人です。

 このライヴの聴きどころは、何と言ってもアナログ盤では1枚目のА面にあたる、コンサート序盤のナンバーです。イントロダクションから「サンライズ」に繋がる1曲目は、他のハード・ロック・バンドの様にスピード感で押すのではなく、あくまでもドラマティックにヒープらしく始まるのがカッコイイですさい、「スイート・ロレイン」、「トラベラー・イン・タイム」や「イージー・リビン」までの繋がりと言い、勢いがあります。プレイでは、リー・カースレイクのキレの良いドラミングと、何と言ってもゲーリー・セインのベース・プレイに尽きます(フェンダー・ベースを使用してます)。彼のベース・プレイは独特で、弾きまくるタイプなのですが、同じ弾きまくるタイプのティム・ボガードやジャック・ブルースなどとはまた違い、とてもメロディックにベースを弾きこなします。「七月の朝」は、スタジオ盤は彼が加入する前のものでしたが、聴き比べてもらっても、ライヴ・ヴァージョンの方が断然名演・名曲になってます。これはベースのメロディー・センスの良さに寄るところが大きいと私は思います。もしも、ハード・ロック・ベーシストが絶対に聴かなきゃいけないアルバムがあるとしたら、私はこのユーライア・ヒープの『ライヴ』だと思います。因みにこの後、ゲイリー・セインは感電事故が原因で再起不能となって脱退、死去しております。


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