1978年リリースのシン・リジーの名盤ライブ・アルバム、『ライヴ・アンド・デンジャラス』です。
このアルバムは、1976年に行われた『サギ師ジョニー・ツアー』11月の14日〜16日のロンドン『ハマースミス・オデオン』での音源と翌年のトロントでの『バッド・レピュテイション・ツアー』からの音源から集められたもので、いずれもシ・リジー全盛期のメンバーによるものです。その全盛期のメンバーは、ベース&ヴォーカルのフィル・リノット、リード・ギターのブライアン・ロバートソン(左スピーカー)、リード・ギターのスコット・ゴーハム(右スピーカー)、ドラムスのブライアン・ダウニーの4人と、ゲストとして、サックスがグラハム・パーカー&ザ・ルーモアのジョン・イール、そして何と、まだブレイクする前のヒューイ・ルイスがハーモニカで参加しています(いずれも1曲ずつ)。
シン・リジーの魅力は何と言ってもライヴにありますが、中でも聴きモノになってるのがブライアン・ロバートソンとスコット・ゴーハムのツイン・リード・ギターです。ツイン・リード・ギターはお互いの実力が均衡してなくては魅力が出ません。この頃のシン・リジーはまさにそう言うバンドでした。因みにブライアンはギブソン・レスポール・カスタム、スコットはギブソン・レスポール・デラックスを使ってます。それから、ブライアン・ダウニーのドラミングも忘れてはいけません(ロジャースのツー・バスのセットを使用)。彼のシャッフル・ビートはとてもスピード感が有り、そしてスムーズです。そして、なんと言ってもバンドの要、フィル・リノットのヴォーカルがリジー・サウンドを打ちだしていると言うのに疑う余地はありません。