MAURO PAGANI 『MAURO PAGANI』

1. EUROPA MINOR
2. ARGIENTO
3. VIOLER D'AMORES
4. LA CITTA' AROMATICA
5. L'ALBERO DI CANTO (Parte 1a)
6. CHORON
7. da qualche parte tra la Calabria e Corfu
IL BLU COMINCIA DAVVERO
8. L'ALBERO DI CANTO (Parte 2a)

 元プレミアータ・フォルネリア・マルコーニことPFMのヴァイオリニスト兼フルート奏者、マウロ・パガーニの1978年にリリースされた、ファースト・ソロ・アルバムです。
 このアルバムは、マウロ・パガーニ自身がPFMを1976年にリリースされた『チョコレート・キングス』を最後に脱退し、脱退後初の作品になりますが、PFMのメンバーが揃って参加してくれています。しかし、音楽はPFMのモノとはかなり違っていて、色々な民族音楽からかなりの影響を受けたモノとなっています。アレアのデメトリオ・ストラトスも参加してるせいか、アレアなどにも相通じるモノがあります。PFMのファンよりかは、アレアのファンが喜びそうなアルバムで、これを聴きますと、PFM脱退の理由も分かる様な気がします。ヴァイオリンの音色に関してはPFM時代とはそう変わってませんし、ライヴ・アルバムの『クック』で聴かせてくれたヴァイオリン・ソロを思い出しますが……。フルートの演奏に関しては、南米の縦笛、ケーナを意識した様な吹き方をしたり、マウロ・パガーニの才能が伝わってきます。
 いずれにせよこのアルバム、かなり民族音楽してるので、PFMに比べると聴き易さという点では?マークかもしれませんが、私は良く出来た作品だと思います。私が思うに、民族音楽でも色々な所のを微妙に取り入れているので、飽きないのかなぁと思います。それから、デメトリオ・ストラトスのヴォーカルも聴き応えバッチリです。


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