FOCUS 『IN AND OUT OF FOCUS』

1. FOCUS... (VOCAL)
2. BLACK BEAUTY
3. SUGAR ISLAND
4. ANONYMUS
5. HOUSE OF THE KING
6. HAPPY NIGHTMARE (MESCALINE)
7. WHY DREAM
8. FOCUS (INSTRUMENTAL)

 フォーカスの1970年リリースのデビュー・アルバムです。
 フォーカスはオランダのプログレッシヴ・ロック・バンドで、デビュー当時のメンバーは
Thijs Van Leer(Organ, piano, flute, voices)、Jan Akkerman(Guitar)、Martijn Dresden(Bass guitar)、Hans Cleuver(Drums)と言う4人組でした。メンバー・チェンジを頻繁に行ってたフォーカスの中心メンバーは、キーボードのタイス・ヴァン・レアーとギターのヤン・アッカーマンの2人でしたが、1976年にはヤン・アッカーマンが脱け、その後暫く活動してましたが、1978年に解散し、その後、ヤン抜きで再結成され、現在でもタイスを中心に組まれたメンバーでツアーを行っています。
 1974年と1975年には日本にも来日し、公演を行ってます。2003年には新生フォーカスで来日する事になっています。

 さて、このファースト・アルバムですが、ヤン・アッカーマン在籍時のフォーカスの中ではまだ過渡期と評されてた頃の作品です。しかし、私はこのアルバムなかなか良いと思うんですよね。確かにプログレシヴ・ロック路線を確立したセカンド・アルバム、『ムーヴィング・ウェイヴ』以降のフォーカスとは方向性は違いますが、随所にフォーカスならではのソング・ライティングのセンスは出ている様に思えます。それから、フォーカスと言えば、インスト・バンドの印象(実際にはタイスが歌ってますが、歌詞が無い!)がありますが、こちらの歌モノはちゃんと歌詞が付いております。
 ヤン・アッカーマンのギターも、後のエッジの効いた音ではなくもう少しだけジャズ寄りですが、やはり「ヤン・アッカーマンだなぁ」と言う叙情的なギターはこの頃から健在です。


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