フォーカスの1970年リリースのデビュー・アルバムです。
フォーカスはオランダのプログレッシヴ・ロック・バンドで、デビュー当時のメンバーはThijs Van Leer(Organ,
piano, flute, voices)、Jan Akkerman(Guitar)、Martijn Dresden(Bass
guitar)、Hans Cleuver(Drums)と言う4人組でした。メンバー・チェンジを頻繁に行ってたフォーカスの中心メンバーは、キーボードのタイス・ヴァン・レアーとギターのヤン・アッカーマンの2人でしたが、1976年にはヤン・アッカーマンが脱け、その後暫く活動してましたが、1978年に解散し、その後、ヤン抜きで再結成され、現在でもタイスを中心に組まれたメンバーでツアーを行っています。
1974年と1975年には日本にも来日し、公演を行ってます。2003年には新生フォーカスで来日する事になっています。
さて、このファースト・アルバムですが、ヤン・アッカーマン在籍時のフォーカスの中ではまだ過渡期と評されてた頃の作品です。しかし、私はこのアルバムなかなか良いと思うんですよね。確かにプログレシヴ・ロック路線を確立したセカンド・アルバム、『ムーヴィング・ウェイヴ』以降のフォーカスとは方向性は違いますが、随所にフォーカスならではのソング・ライティングのセンスは出ている様に思えます。それから、フォーカスと言えば、インスト・バンドの印象(実際にはタイスが歌ってますが、歌詞が無い!)がありますが、こちらの歌モノはちゃんと歌詞が付いております。
ヤン・アッカーマンのギターも、後のエッジの効いた音ではなくもう少しだけジャズ寄りですが、やはり「ヤン・アッカーマンだなぁ」と言う叙情的なギターはこの頃から健在です。