『初のアジア旅行』想い出日記

2001年 at 台北

2001年11月11日〜14日日曜日〜水曜日
 私にとって初めてのアジア旅行が台湾でした。どんな所なんだろうと期待と不安をイッパイ抱え、いざ羽田空港へ!
 渡航メンバーは、某出版社にお勤めのノッチさん、大学の先生の一平ちゃん、そしてミュージシャンの私という、なんとも不思議な組み合わせです。
 今ではチャイナ・エアラインも成田就航ですが、この頃は羽田に就航してたので、台湾へ行くにあたって、私達神奈川県民としてはありがたかったです。そういえば当時、チャイナ・エアラインはホノルル線も羽田から飛んでましたよね。あれの“マハロ・シート”というのが凄く良かったんですよ。座席の設定のことなんですが、つまり、サービスはエコノミーだけどシートはビジネスを使え、勿論運賃もビジネス程高くならない、比較的リーズナブルな座席設定なんです。あれってもう無いのかなぁ?
 今回は3人でエコノミーに乗って行きましたが、3時間程で着いてしまうので、楽でしたね。飛行機も国内線の様に割りと低いところを太平洋沿岸沿いに飛んでいたようです。ですから飛行機の中から地上が見えて、まるで日本地図を見てる様で楽しかったです。とりわけ、富士山は綺麗でした。
 台北の空港に着くと、向こうのガイドさんの王さんが市内を案内してくれました。この頃丁度野球のW杯で、日本から長嶋さんとダイエー王監督が来てたので、“王さん”と聞いて、「もしかして!王監督が私達を案内してくれるの!?」と考えそうになりましたが、そんなはずがあるわけありませんよね、顔も全然違うし……(もしも本気で考えたとしたら、私は本物のアホですよ。念の為)。最初はガイドを頼らず、自分達で台湾を廻ろうかとも思いましたが、始めての台湾で全て自分でってのはかえって疲れると思い、結局王さんを頼ることにしました。しかし、故宮博物館やホテルの回りなどは自分たちで勝手にまわり、夕食をとる時とか、足ツボマッサージ、中国茶などのお土産屋さん(お茶の問屋さんに連れてって貰いました)などを王さんに紹介してもらったりしてました。ま、臨機応変に気ままな旅ってやつですね。
 さていよいよ私の念願、『野球ワールド・カップ』です。ワールド・カップと言っても、サッカーのそれとは比べ物にならないくらい盛り上がってませんが、そんな事は私にはどうでもいいんです。なにしろ、キューバのナショナル・チームが観たかったのですから……。ただ、日程的にも地理的にも限られてしまい、ホントにキューバ・チームの試合が観れるかちょっとドキドキでした。しかし幸運にも、『キューバvsオランダ』と言うカードが『天母球場』であると分ったので、3人で行くことにしました。日程などを調べるのは、ガイドの王さんが手配をしてくれましたが、チケットは当日球場で買えそうだというので、そのつもりで地下鉄に乗りました。こちらの地下鉄は、チケットを買う時、先ず自販機のボタンで行き先を押し、その後にお金お入れます。お札などは先に両替機でくずさなくてはなりませんのでちょっと面倒です。チケットはテレホンカードみたいのでした。
 球場近くの駅から、王さんに言われた通りタクシーに乗りましたが、見事に言葉が通じません。英語(カタカナ?)で「ベースボール・スタジアム」と言っても通じないのにはビックリでした。しかしここは一応、日本人も漢字を使う者の端くれ、メモ帳に“天母”と書く事で直ぐ分かってくれました。しかし、タクシーの運転手さんの運転の粗いのにはビックリでしたが……。
 球場に着くと、回りはクマのキャラクターが沢山ありました。勝手がわからず球場前でウロウロしてると、2人組の女の子が声を掛けてきてくれ、私達の写真を撮ってくれたりとか、ボックス・センターの場所を教えてくれたりとか、色々と親切にしてくれました。
 チケットを買うのは簡単、でナント、そのチケットで好きなどの日のゲームを観てもいいのです。勿論席も自由席。随分アバウトだなぁ。開場は、並んでる人も数人しかいないので、ゲートを1番最初に通ることになりました。球場内どの席に座っても良さそうだったので、せっかくだからバック・ネット裏最前列のど真ん中に座る事にしました。
 球場に入ると、選手達は練習してました。オランダのチームって私達からすればまるで馴染みがありませんが、なんとミューレン(元ヤクルト)がいるではないですか!おお、懐かしい!ミューレンってオランダ人だったんだぁ。オランダ軍4番打者の彼は、試合中何度もデッド・ボールを喰らい、キューバのピッチャーと険悪な雰囲気になってました。ガンバレ、ミューレン!
 因みに、オランダ出身のメジャー・リーガーで有名なのは、アトランタ・ブレーブスのアンドリュー・ジョーンズ外野手です。ミューレンもそうですが、ジョーンズはオランダ領、アンチル諸島の出身です。
 私達の座ってるバック・ネット裏最前列からですと、両軍のベンチの中が完全に見えるのですが、オランダとキューバとではベンチ内の雰囲気がまるで違います。オランダの方は活気があって明るい感じ、よくMLBや日本のプロ野球の中継などで目にするベンチの雰囲気って感じです。キューバはやはり“ザ・共産圏”のイメージです。選手同士が談笑してる雰囲気は全く無く、ただだまってイスに座っております。しかし、ピッチャーが交代させられたときは、そのピッチャーがグローブをベンチ内でほうり投げ、その辺にあるものを蹴散らして喚いてましたが……。ただその時も、他の選手は見て見ぬふりで、勝手にやらしいてるって感じです。ま、これは何処の国でもそうですが……。
 試合の結果は、当然キューバが勝ちましたが、やはり守備にしろ、走塁にしろ見ていて差があるなって感じはしました。
 結局、この大会で日本はいいところありませんでしたが、いつかはアメリカもMLBの一流どころ、日本もプロのドリーム・チームを出して欲しいですね。そうすれば、ドミニカ、プエルトリコ、ベネゼェラ、パナマ、キューバ、カナダ、台湾、韓国と言った国もドリーム・チームを作って来るでしょうし、それらを結集させた『スーパー・ワールド・カップ』を是非開いて欲しいですね。 


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