AE101S/C用 ECU

2004年8月某日、大黒PAにて。(撮影:森下号氏)
真ん中のAW・・・Teshima氏所有のAE101ECU(改)搭載車。
負けず嫌いなので、4416も92後期から101に換装してみました。

今回用意したのは、ECUのみ。

公には101の4A−GZ用ECUは1種類なので、これが最も完成したECUと言えましょう。
92後期GT−Zが165馬力、101GT−Zが170馬力。
この差がECUによるものかどうかはわかりませんが・・・。

92後期ECUとカプラー形状が全く同じなので、ボルトONかと思ったら大間違い。

色がついた部分が92後期と違うところです。
92後期のECU信号はAE92後期ECU+Dジェトロに載せています。
○のついたところから、それと同じ色の端子部分に信号の位置が変わっています。
「RSO」「FPU」「Ne」「G1」「G2」「G−」の6個。
ECUを取り替えるにはその配線を加工すればOKです。

ただし、真ん中のカプラーにある「EVP(配線図集では「IPV」)」が正体不明です。
配線図集を見るとVSV(PARGE)とつながっており、何らかの条件で12Vから0Vへと信号が変わるのではないかと思われます。
92後期ECUにはこんな信号端子はありません。エンジン側にもこれにあたるVSVはありません。
某パーツカタログCDで調べてみると、AW・92そして101に共通のVSVとその配管は、下の図の「赤」と「青」のものです。

対して101独自のVSVは、下の図の「ピンク」の部品。そして配管は「オレンジ」と「黄緑」の部分です。
図の角度が違うので比較が難しいかもしれませんね。

オレンジの配管が途中で2又に分かれて、エンジン以外?のどこかの圧力をとっていることがわかります。
これ以上のことは2004年9月現在、私にはわかっていません。
本物101を見てみるのが1番手っ取り早いみたいですね。
まあ、たいした信号じゃないと判断して無視します(配線しません)。

さて、本来なら上に記したようにカプラー配線を101用に改造または作り直すべきなのでしょうが、
すぐに92後期に戻せるように、今回はECU側を改造してしまいました。

半田の熱や半田のたれ、接触不良など考えると大変良くない方法ですね。

<インプレッション>
私のAWには、92後期ECUの方が合うみたいです。
2つのECUを比べてみました。

@ABV作動環境
92後期・・・一気に0.8まで過給。引っ張れば難なく0.9以上に。
101・・・・・非常に過給上昇にもたつく。0.8までの到達に時間がかかりすぎ。最終的には0.9以上にはいくのだが・・・。

AABV不作動環境
92後期・101共に@の92後期状態とほぼ同じ。
ひいき目でみて、やはり92後期の方がレスポンスが鋭い感じ。

謎の第3のVSV信号のせいかどうかは全くわかりませんが、全く同じエンジンでこうも違うとはビックリです。
ABVを作動させた場合、101は何らかの理由で過給を逃がしてしまっています。
ターボ車の過給コントロールならわかりますが、S/CでECUの制御によって過給が変わるとは・・・。
よって、純正ECUを使用するなら「AE92後期」で決まり!

ちなみに、自分のミス?で101ECUの動作をおかしくしてしまったこともあります。
具体的には、エンジン冷寒時に始動すると10〜20秒くらいアイドルアップが始まらず600回転くらいでグズります。
最悪の場合はストール。また、回転が低いからといってアクセルをあおるとそのままストール。
その後(ストールしなかった場合)は1500回転くらいに上がって正常のエンジンの動きに戻ります。
原因はおそらく、
○ECUの異常学習
○半田付けによる配線加工の接触不良
かなんかでしょう。1度分解して点検して組み直したら戻りました(汗)。