AE92前期ECU+同時点火

巷では4A−GZといえば、92後期・101がもてはやされていますが(私もこれにしたい)、
我々AW(S/C)乗りにとっては92前期のGZも結構おいしいところがあるのです。
実は、GZエンジンの中でデスビによる点火方式はAWだけ、残りはすべて「同時点火」方式になっています。
同時点火のしくみについては皆さんの方がお詳しいと思いますので割愛しますが、
92前期のECU配線はAWのそれとほとんど同じ(同時点火用信号があるかないか・・・ロムの違いはわかりません)なので
きちんと配線すれば簡単に移植できます。
ただし、92用イグナイタではタコメーターとエアコンが動かなくなるため、AW用を残して使う必要があります。

<結果>
なかなか良い結果が得られました。
・アクセルレスポンスの向上
・パワー感の向上
・燃費の向上(予定)
中古で手に入れればコストもかかりませんし。

<準備する物>

・92前期GZ用ECU
・イグナイタ
・ツインコイル
・プラグコード
・配線や取り付けを行うための消耗品
イグナイタ、コイルともカプラーも手に入れると楽に配線できます。
また、私は手に入れませんでしたがコイルの取り付けブラケットもあった方が良いかもしれません。
デスビについてはAWも92も信号が同じなので、私はAWの物をそのまま使うことにしました。
(調整めんどくさいし、すぐ元に戻せるので)

<取り付け>
↓イグナイタ


↓コイル

プラグコードの長さやエンジンルームのスペースを考えて、エンジンとインタークーラーの間に設置しました。

<配線>
○AWイグナイタ

1:電源?(メインリレーへ) 黒−赤・・・・・そのまま
2:タコメーター、エアコン、ダイアグノシス信号 黒・・・・・そのまま
3:IGt信号 黒・・・・・そのまま&AEイグナイタの3(黒)へ(AWイグナイタへも信号が行くようにすること)
4:IGf信号 黒−黄・・・・・カット&AEイグナイタの2(黒−黄)へ(AWイグナイタには信号が行かないようにすること)

○AWイグニッションコイル
・+、−共に繋いだまま
・プラグコードをはずし、代わりにボディーアースを設ける・・・重要!

(私はいらなくなったコードプラグを分解しアーシングに使ったコードとつなぎアースしました。
これをやらないとコイルから空中放電が発生して大変危険です。)

○AEイグナイタ

@6ピンカプラー編
1:電源(IGコイルへ) 黒−橙(太)・・・・・IGコイルの黒−橙×2へ
                       + イグニッション電源へ *注
*注)配線図集で「IG2」と表されている電源でAWではインジェクタリレーやメインリレーの1番端子につながっています。
訂正→同時点火 追加
私は、エンジンルーム左のヒューズBOXのインジェクタリレー端子を平型キボシコードで延長し、そこから電源をとりました。
あまり良い方法とは言えないので、どこかカプラーを見つけて取り出すのが適策だと思います。

2:IGf信号 黒−黄・・・・・AWイグナイタの4(黒−黄)から
3:IGt信号 黒・・・・・AWイグナイタの3(黒)から
4:タコメーター信号 黒・・・・・配線しません
5:ありません
6:IGd信号 黒−橙・・・・・92前期ECUのIGd端子から(これは同時点火独自の信号ですからAWのECUにはありません。
よって、カプラーからの配線がなく新たに配線を引く必要があります。

私の場合、F−CONのカプラーに配線が引いてあったのでそこから取り出しました。
ちなみに前期4A−GZ用F−CONはAW・AE共通ということで同時点火後も使用可能でした。)

A2ピンカプラー編
1:点火信号 黒・・・・・IGコイルの1番4番(黒)へ
2:点火信号 黒−青・・・・・IGコイルの2番3番(黒−青)へ

○AEイグニッションコイル
・1番4番の点火信号(黒)とイグナイタからの点火信号(黒)
・2番3番の点火信号(黒−青)とイグナイタからの点火信号(黒−青)
・それぞれのコイルから出ている電源コード(黒−橙)とイグナイタの(黒−橙)電源+イグニッション電源

※イグナイタ・IGコイル共に、エンジンのブロックにアースするように取り付けてください。

<できあがり>
こんな感じです。

次はフリーダムで動かしてみます。
または、92後期ECU組んでみたりして(笑)。


<おまけ>
なんとECU3連装+F−CON

左から 「92前期」「AW純正」「F−CON」、奥にフリーダム。

寂しそうなデスビ・・・