その
    
永野護氏デザインMS大全    
  
機動戦士Zガンダム 1985−1986放送
コクピットやパイロットスーツなど。
  

 
 モビルスーツコクピッド1
 

ガンダムマークIIなどの一年戦争後開発されたMSに採用された操縦席「リニアシート」の設定画。
シートがアームで支えられ360度全天モニターとなっている。

 
リニアシートの設定画は多数存在するが永野氏によって描かれたのはこの「G−IIモビルスーツコクピット1」・「GIIリニアシート」・「戦闘用CRTディスプレーボード」の3点のみで、それ以外は藤田一巳氏などによるもの。
サインの日付から考えて(永野氏によるものは84.11.18〜84.11.28、藤田氏によるもの84.12.5〜)永野氏がまずデザインし、それを基に藤田氏がクリンナップしたものと考えられる。
 
全天モニター以外は比較的オーソドックスな構造をしているのは、富野監督の意向であったとのこと。 2011.5.11追記
「アレって前作のコクピットまんまでっていう富野じじいからの注文があったからさ、今だったら絶対8方向レバーつけるね。」 [Tales of joker 7 ヴァーチャロン対談にて]
 
 

 
設定画
斜め前・側断面図・斜め後ろからの3種類が一枚のシートに描かれている。
ちなみにすべて完全な状態なシートは10倍に掲載されている
 
永野氏の書き込みは7箇所
「*各全周スクリーンへの投影はリニアシートのレンズより行っています」
「*正面スクリーンと下部スクリーン以外全てハッチにすることができます。ガルバルディは左サイドパネル2枚が後方にスライドして出入します。」
「はっきり行って作画はとてもメンドーです。シート回りを使ってゴマカシて下さい。」
即断面図について
 「メインスクリーンは下部まである↓メインSc↓上部Sc↓バックSc↑リアアンダーSc」
頭部横のライトについて
 「ヘッドレストの両側よりディスプレー可」
映像パネルについて
 「前方メインパネルは半球形・←斜線部左側面パネルLSと下はLUS」
シートについて
 「シートは気もちバックします。パイロットの体形に合わせて・・・」
 
シートに
「G−IIモビルスーツコクピット1」のタイトルとMamoruNagano 84.11.28」のサインアリ。

 

 
掲載雑誌
Zガンダムを10倍楽しむ本 P85
  設定画完全一部書き込み完全一部タイトル サイン
アニメック1985年5月号 P65
  設定画完全一部書き込み完全一部 タイトル サイン
アニメック1985年10月号
  設定画完全一部書き込み完全一部 タイトル サイン
MS大全集 P57
  設定画完全一部書き込み完全一部タイトル サイン
  
 
 
 G−2リニアシート
 
モビルスーツコクピッド1と同じく360度全天型コクピッドの設定画。
シート回りの詳細図やシートに収納されているケース、シート裏などが描かれている。 

 

 
設定画
パイロットが座る操縦席の設定画。これも斜め前・斜め後ろ・省略参考図・アーム接合部の4つが1枚のシートに描かれている。
すべて完全な状態なシートは10倍に掲載されている

  
永野氏の書き込みは4箇所
「全てのMSに対応する。尚シートの中央にのへこみはノーマルスーツのランドセルが当たるためにえぐってあります」
サイドコンソールについて
 「一見やたら線画多そーですがパイロットが座ることで相当かくれます。したがってこの辺の省略を含め楽に描いてやって下さい。その分ディアスとガルバルディは線へらしておきましたんで・・・。かんけーないか・・・。」
フットペダルについて
 「→ペダルは前後に可動」
シート下に収納されているケースについて
 「→サバイバルキットではない。宇宙でそんなもんはないハズなので中には組立式のライフル、グラネードスコープ等入っている」
シートに「G−IIリニアシート」のタイトルと「Mamoru Nagano 84.11.16」のサインアリ。
 

 
掲載雑誌
Zガンダムを10倍楽しむ本 P85
  設定画完全一部書き込み完全一部タイトル サイン
MS大全集 P57
  設定画完全一部書き込み完全一部タイトル サイン
Newtype2011年4月号 P21
  設定画完全一部書き込み完全一部タイトル サイン
 
 
 
 戦闘用CRTディスプレーボード
 
パイロットの正面にある表示板。操作盤・ディスプレー戦闘時・引き込み図の3点が1枚のシートに描かれている。
ちなみに、なぜか通信モニターの表示の仕方も描かれていて、なぜか一年戦争時のシャアとララアがSD化されて描かれている。
 

 
設定画
永野氏の書き込みは3箇所
通信モニターについて
 「この位置に4つ任意で出せる通信モニター」
戦闘用モニターについて
 「注.このディスプレイは戦斗モードとレクチル(照準)しか写せません。従って、通信等はすべてリニアシートのサイドコンソールで・・・.」
戦闘用モニター(収納状態)について
 「収納(戦闘時以外)シートから出るときはこの位置でないとでられない。シートにすわる時もそう。→といってもあわててにげる時は、ブチこわしてももちろんかまわない.」
 
 
シートのタイトル及び永野氏のサインについての詳細は不明。

 

 
掲載雑誌
Zガンダムを10倍楽しむ本 P85
  設定画完全一部書き込み完全一部タイトル サイン
アニメック1985年5月号 P65
操作盤・SDシャア・SDララアの3点
  設定画完全一部書き込み完全一部タイトル サイン
 
 
 
 ハロ
      (小説オリジナルVer.)
 
講談社から発行された富野由悠季氏の小説機動戦士Zガンダム第二部-アムロ・レイ扉ページや同小説第五部-戻るべき処カバーに永野氏によるハロのイラストが掲載されている。
流石にほとんどデザインは安彦氏による物とほとんど差異はない(笑)。

 

 
掲載雑誌
機動戦士Zガンダム 第二部アムロ・レイ
扉ページにヘルメットと共にハロのモノクロイラストが描かれている。
機動戦士Zガンダム 第五部戻るべき処
カバー裏表紙に永野版ララァと共に小さくハロのイラストが描かれている。
1986Zガンダムカレンダー
アニメディアから発行された1986Zガンダムカレンダーに掲載された永野氏のイラストにも、永野版カミーユに小脇に抱えられて登場している。
 
 
 
 パイロット用メット
      (小説オリジナルVer.)
 
講談社から発行された富野由悠季氏の小説機動戦士Zガンダム第二部-アムロ・レイ扉ページにハロと共に描かれている。
 
おそらく主人公カミーユ・ビダンの使用していたもの。
根拠は側面部の505と描かれたマーキングで、同小説第三部に描かれたZガンダム(ウエーブライダー形態)にも同様のマーキングが描かれている。

 

 
掲載雑誌
機動戦士Zガンダム第二部-アムロ・レイ
扉ページにハロと共にヘルメットのモノクロイラストが描かれている。
 
 
 MS大全TOPへ