死闘8 雪国のバトル!耳たぶのしこり粉瘤(アテローム)との闘い!
2010年クリスマス!サンタクロースは子供たちにプレゼントを渡すが...
ふなきさんには
変なものをプレゼント置いて行きやがった!
2010日12月25日
自宅の高崎でテレビ見ながらソファに横になりボケーっとしていた。ふと、何気なく左の耳たぶに触る。
おや!?
硬い!
やわらかいはずの耳たぶ周辺が明らかに硬い。良く触ってみると、耳たぶと首筋の付け根の部分に
睾丸が!
いや、これは
しこりである。
コロコロしているしこりである。痛みは特に無いが、強く押すと痛い。(←当たり前だ)
大きさは直径8mmくらいだろうか?動くこともなく、耳たぶの下の部分にどっしりくっついている。このとき思った。これは絶対
癌だ!
癌だ!
絶対、癌だ!
親父も喉頭がんで死んだし、俺も47歳。大腸ポリープは出来るし、胃にも良性ポリープが住み込みしている。癌の一つや二つできてもおかしくはない。とりあえず、かみさんがこれを見てどうリアクションするのか?やってみた!
ふなきさん「おい、なんか耳のところにしこりが出来てるみたいなんだが...ちょっと触ってみぃ」
かみさん「(耳を触って)どこよ?...(コロコロを触る)...
医者いきな!」
ビール飲みながら”医者いきな!”ってクールに言うんじゃねー!。
明日からは秋田に移動。今日はもう医者に行く時間がない。医者には秋田に移動してから行ってみよう...。癌らしい耳たぶのしこりとの戦いはこうして始まった。
12月26日PM
特急いなほに乗って秋田に戻る。寒い...気温7度の群馬から来た人間にとっては、気温2度の秋田は身がしまる!早速、単身赴任先の生家に戻り、とりあえずアルコールで体内を消毒する。そして横になって寝る。
痛い!
左耳を下にすると痛い。こらぁなんとかしないと、安眠できないじゃないかぁー!
明日、医者探そう...
12月27日
ネットで調べた近所の皮膚科に会社を終わった後、速攻で行ってみる。保険証出してBLEECHの単行本を読んでいると、おばさん看護師から「ふなきさぁーん!」と呼ばれる。
診察室へ行くと女医のおばさんが一人。不健康そうなジャーナリストの江川紹子似である。
不健康な江川さん「こんばんわ、しこりが出来たんですかぁ...どれどれ...はぁーん...いつ頃から出来ましたか?」
ふなきさん「25日からですねー」
不健康な江川さん「耳たぶは赤ちゃんの皮膚みたいにデリケートなんですねー。何か当たったとかするとすぐ炎症を起こしてしまうんですね。何かにぶつけたとかヘルメットを付けてこすったとかありますかぁ?」
この江川紹子さん鋭い!
ふなきさんを原チャ乗りであることを見抜いている。
やはりジャーナリスト!(←医者だ!)
しかし雪で原チャ乗れなくなったのは12月15日だしーちょっと考えにくい。
ふなきさん「いや、最近はバイク乗ってないですねー」
不健康な江川さん「じゃ、イヤフォンとかですれたとかってないですか?」
鋭い!
この江川紹子さん絶対
千里眼だ!
日ごろふなきさんがiPodや携帯ラジオをイヤフォンで聴いているのをすでに見抜いている!でも、イヤフォンはいつも使っているので、これでいきなりしこりになるのは考えにくい。
ふなきさん「いや、特に変な使い方はしてないですが...」
不健康な江川さん「そうですかぁ...何かの拍子で耳が刺激されて、炎症することがあるんです。このしこりは、たぶん炎症で膿んでいるから出来ていると思うので、ちょっと切開して取り除いて、あとは飲み薬で炎症を抑えて、耳には塗り薬を塗れば大丈夫だと思います。」
やった!
癌ではなかった!
これを知った瞬間胸をなでおろした。ホッとした次の瞬間
不健康な江川さん「じゃ、切りましょう!こっちきてください!」
えぇー!そぉーなのぉー!
もう切っちゃうのぉ?
不健康な江川さん「じゃ、横になって!」
ふなきさん「言われたとおりベットで左耳を上にして横になる。」
不健康な江川さん「ちょーっとチクッとしますよぉー」
この手の医者の”チクッ”の説明は口で言うよりも結構痛いもんだが、一瞬チクっとしただけでそんなに痛いものではない。
不健康な江川さん「あー、膿んでますねー。膿みがでてきますねー。(看護師に)ガーゼもっと持ってきて!」
患部を直接見ることはできないが、かなり膿みがでてくるらしい。膿みを出すこと約2分くらい。ガーゼで患部を保護し治療は終了!
終わった。無事に終わった。
不健康な江川さん「じゃ、あと抗生物質と胃が荒れるのを防ぐ薬を出しておきますので1日3回飲んでください」
ふなきさん「あのー、正月俺群馬県に帰省するんですけど、そこで悪化したらどうすればいいスベ?」
不健康な江川さん「休日診察の外科に行ってください!お大事にー!」
とりあえず癌でなくてよかった。見栄えは悪いが、耳にガーゼをつけた情けない格好で年末を過ごさなければならない。病院を後にして処方箋でもらった薬は
フロモックス
という抗生物質と胃が荒れるのを防ぐ
トランサミンカプセルとビオフェルミン
正月なので10日分もらう。これで大丈夫!不安もなく年末を過ごせる!12/29群馬へ帰省。ガーゼもとって普段どおり過ごしてきたが、日に日に耳たぶがなんか
でかくなってきているような...
ケンシロウに突かれた北斗神拳が、
今頃現れたぁー!
どうしよう...もう正月だよぉー...
2011.01.01
あけましておめでとうございます!
群馬県は快晴です!ニューイヤー駅伝も無事にスタートしました!しかし、
耳たぶが痛い...
日に日に大きくなっている...
パンパンに腫れてきた。皮膚が引っ張られてビリビリ感がでてくる。
明らかに悪化している!
これはやはり不健康な江川さんが言ったとおり外科に行くしかない。しかし日本列島どこも正月モード!病院は休診です。しょうがない。休日診療の当番医に行くしかない...。でも
明日行こう!
今日は正月!飲んだくれよう!
2011年1月2日
箱根駅伝がスタートしました。と同時に
昨日の新聞の休日当番医を捜す。前橋市の外科を見つけた!早速、車で行く。健康保険証を出して待合で待っていると、正月のめでたいときに病院にこなければならない不幸な方々が3人ほど待っている。待つこと約15分
アナウンス「ふなきさーん、中へどうぞ!」
呼ばれた!いよいよ直してもらおうこの耳を!先生は男性。勝村政信似だ。
勝村先生「こんにちは!(初診アンケート用紙を見て)耳たぶが腫れてるって?」
ふなきさん「はい。12月27日に単身赴任先の秋田の皮膚科で膿みとったんですけど、それでも段々腫れてきてこーなったんですよ!」
勝村先生「んー!だいぶ赤いねぇー、触ると痛いでしょうー。ここも痛いでしょう!」
痛いよー!(心の中の叫び)
勝村先生「膿んでるなぁ、ちょっと横になって...(ベットの上に横たわる)ちょっとチクっとするよぉ...」
チクッ
いて!
秋田の皮膚科の江川さんがやったように、針状のもので耳たぶは一突きされる。
勝村先生「膿んですなぁー...これじゃだめだ!(看護師に)メス持ってきて!」
え!メスで切るのぉ!
ちょっと待って!
問答無用の勝村先生
勝村先生「ちょっと痛いよぉー!」
ブス!
ぎゃぁぁぁx−−−−−
痛ぇ...麻酔も無しで切られた...
診察室に入ってから速攻で耳たぶ切られる。
外科はやっぱり
メスが好き!
勝村先生「うわー、膿みがいっぱいでてくる...」
痛い!切られた後、パンパンのしこりを押されて膿みを出す!化膿しているので本当に痛い!目に涙がタマる!これを約1分間続けられる。
久々に死ぬほど痛い思いをする。
勝村先生「大分膿みだしたから。折角切ったので傷口がふさがらないようにガーゼしておくわ。明日また、見せに来て!薬はまだ残っているならそれ飲んでてくれる?」
ふなきさん「はい!わかりました...痛かったぁ...」
勝村先生「秋田はどうだい?ハタハタは捕れるかい?」
ふなきさん「今年は大量ですよ!箱単位で売ってくれますよ!」
勝村先生「あ、そっかぃ!あれを七輪の上で焼いて食べると美味いんだぃねー(←群馬弁)」
そんなことはどーでもいいー!
新春早々、激痛に見舞われた1月2日はこうして終了した。診察料4000円。休日診療って...
高いじゃねーかぁ!
2011.01.03
昨日の病院に再度、診察しに行く。この病院は今日から通常営業。やはり人数は多い。とりあえず診察券出して、TSUTAYAから借りてきたレンタル本”GANTZ”を読みはじめる。50分経過...
看護師「ふなきさーん!中へどうぞ!」
よーやく呼ばれた。中に入ると昨日とは違う先生がいる。今日は女医さんだ!アンガールズの山根に似ている。
山根先生「ふなきさん、昨日切ったんですか?ちょっと横になって見せてください!」
ベットに横になる。耳の絆創膏とガーゼを取った瞬間、
山根先生「あっと!まだ膿みが出ますねぇ...」
ガーゼをとった瞬間、膿みがたれてきたみたい。
山根先生「じゃ、ちょっと痛いですけど、膿み出しますねぇー」
山根先生、患部を押す!
ぎゃー!痛ぇー!
山根先生、患部を絞る!
ぎゃー!死ぬぅー!
耳たぶ周辺は触ると痛かったので、化膿しているのはわかっていた。しかし、その中心部を問答無用に押しまくる!痛い....。涙がこぼれる...。
山根先生「結構まだでますね。患部がふさがらないようにガーゼしておきますね。
薬(抗生物質)はまだありますよねー。それを飲んでいてください!」
痛かった...
昨日、今日と無茶苦茶痛かった...なんという正月だ...。
1月7日
再び診察。痛みはほとんど無くなった。診察券だして20分後に診察室に入る。今日はまた違う先生!緒方直人に似の先生だ。
緒方先生「どれどれー(ガーゼを取る)。んー、まだ膿み出るねー。これ粉瘤(アテローム)だねー。何かの拍子でばい菌が入ったんだねー。ほら!」
初めてガーゼを見せてもらう。
おえ!血と共に、おからみたいなのがポツリポツリと見える。
緒方先生「もうだいぶ落ち着いてきたね。多分完全に治すんだったら、中の袋を切除しなきゃいけないんだけど、この部分には顔面神経が走っているから、外科がやるというよりは耳鼻科に行ったほうがいいね!」
はぁ、耳鼻科なんですか?たらいまわしだなぁ。
ふなきさん「ちなみに外走ったりしていいですか?」
緒方先生「患部に汗つくとまずいのでまだダメだねぇ」
げげ!まだ運動できないのかぁ...
2011.01.11
群馬から雪の秋田に到着!豪雪です。耳たぶには相変わらずガーゼを絆創膏で付けている状態。たまに触ってみるが、痛みはまったく無い。抗生物質が効いているようだ。しかし、この抗生物質を呑んでると下痢がひどくて大変。なのでビオフェルミンも一緒に飲んでいるのだが...
ガーゼの上から触った感じでは、患部は多少まだぽっこりしている。とりあえず、もうガーゼとりたいのもあって不健康な江川さんのいる秋田の皮膚科に再び検診に行ってみる。
看護師に呼ばれて診察室に入る。そこには、新年になってもちっとも変わらない不健康そうな江川先生が座っていた。
ふなきさん「どーもー、群馬の外科で切られました!」
不健康な江川さん「(ガーゼを取って)もう大丈夫そうですね。じゃもうこれから1〜2ヶ月くらい様子を見ることになります。でもまだ膿みがたまりやすい状態になってるので、またうみがたまってくるかもしれません。その時はまた来てください。その時は手術になります。手術は毎週木曜日にやっているので、事前に予約入れておいてください。日帰りができる手術です。手術の際の手引き書を一緒に渡しますので、よく読んでおいてください。薬は今ある分は全部飲みきってください。(淡々としゃべる)」
また、でかくなったら
手術かよー!
もういい加減にしてくれよー。
ふなきさん「ガーゼまだ付けるんですかぁ?
不健康な江川さん「もうとってもいいと思います。塗り薬を1日2回ちゃんと塗っておいてください。」
やった!ガーゼなしでもOKだ。
ふなきさん「ランニングして汗かいたりしてもいいですか?」
不健康な江川さん「耳に負担がかからないようにすればいいです。イヤフォンとかヘルメットとかは気をつけてください。使うときは清潔にするとか、よく拭いて使ってください。」
やった!ようやく外を走れる!
と、思いきや
秋田は豪雪で走れねーじゃねーかぁ...
秋田でのランニングは春になりそうだ..。
2011年1月18日
2年越しのお騒がせな耳たぶのしこりはだいぶ落ち着いた。多少のぽっこりはまだ残っている。完全に消滅するか?どうか?は、乞うご期待!
2011.11.下旬
1月、切開で中身を取り除かれたしこり、いや、正式名称”粉瘤(アテローム)”。しかし、完全に切除されたわけではなく、まだ種みたいなコロコロ感は残っていた。耳の皮が多少つっぱるような感じは残ったが、日常生活に支障があるわけではなくそのままほったらかしにする。しかしこの爆弾が
目を覚まし始める
最近妙にコロコロ感が気になるようになる...
耳たぶをいじる回数が多くなる...
走ったあとも妙に耳の部分が熱を持っているような...
ダメだ!気になってきた!
そんな感じで耳タブいじっているうちに
明らかにでかくなり始めた!
あー、年の瀬になるとこいつが目を覚ます!1年前の悪夢がよみがえる。この粉瘤のために
ひでぇ正月だった...
今年は正月くらいはゆっくり過ごしたい。何も悩まず、医者に行こう!また近所の皮膚科に行く。早速でてきた
不健康そうな江川さん
1年ぶりだが、元気そうなのか不健康そうなのかわからない。
ふなきさん「あのー(粉瘤)、またでかくなってきたようなんですけどー...」
不健康そうな江川さん「前回も言いましたけど、完全に治すには切除しかないんですね。今の大きさだと切除は可能なんですが、段々大きくなってくると切除ができなくなります。...(相変わらず無表情に淡々と語る)」
江川さんの説明は長々と続いたが結論は決まっていた。
もう、昨年のような苦しみはしたくない!
ふなきさん「手術してください。」
不健康そうな江川さん「そうですか。ウチは毎週木曜日が手術する日なんですが、今あいにく混んでて予約が空いているのが...2月下旬になります。」
えぇえー!そぉーなのぉー!
正月越しちゃうのぉー...
不健康そうな江川さん「もし待てないというなら、外科でもやってくれますからそちらのほうに行ってみたら...」
ふなきさん「とりあえず予約だけ入れておいてください」
まだ、ずーっと先だが手術の予約だけは入れた。
2011.12.19
だめだー!耳たぶが完全に気になってしまった。仕事に集中できん!(←いつも集中してないのに...)若干耳たぶが熱を帯びてきている。多少、ジンジンとする時もでてきた。
このままではクリスマスと正月が台無しになってしまう!
2月のオペを待っている余裕がなくなる!平穏な年末を過ごすためにここは一大決心!
医者、変更しよう!
さらば!不健康そうな江川さん!あなたのオペを待っている時間はない!早速ネットで秋田市内の粉瘤治療の病院を検索!発見した秋田市郊外にある、こじゃれた皮膚外科。病院自体も綺麗だし、内装も清潔そうだ!即、決定。会社を半日休暇で休み、この病院に行ってみる。
待合で待つこと20分
「ふなきさーん!診察室へどうぞー!」
診察室に入ると女の先生が応対。不健康そうな江川さんとは違いこちらは、ちょっと小柄で健康そうな体育会系に見える先生。多分、この先生は...
卓球の経験者だ!(←主観)
卓球経験者の女医「粉瘤ですねー、どこですかぁー?(耳たぶを触る)あー、ここねー。この部分は粉瘤できやすいんですよねー。完全に治すには切除するしかないんですけどー、場合によってはまたでてくることもあるんですよねー。」
ふなきさん「切除してください!前の医者でオペする予定だったんですよ。でも2月にオペって言われたから、こちらに来たんです。」
卓球経験者の女医「あ、そーなんですか?今ならそんなに大きくないんで、切除は可能ですね。もっと大きくなると切除ができなくなるんですねー。どうしますか?」
ふなきさん「切除してください!いつ可能ですか?」
卓球経験者の女医「わかりました。うちは手術は月に1回こちらにくる整形外科の先生が行うんですね。で、今日丁度来てて今日手術する予定の患者さんがキャンセルされて、今空きなんですよ。これを逃すと、うちでも1ヶ月後になってしまうんですが...」
まさに
飛んで火に入る夏の虫
ふなきさんが来るのを待っていたようなシチュエーション!
ふなきさん「じゃお願いします!」
通院した即席のオペ決定!
卓球経験者の女医「じゃ、こちらの同意書にサインをしてください。一応説明しますね!」
内容は
・局所麻酔をする
・皮膚の腫瘍を取り、後を縫います。
・1週間後抜糸します。
・一部痕が残ることがあります。
・傷跡は3〜6ヶ月残ります。
問答無用でサインする。いきなりオペの準備は完了した。
ふなきさん「ところで費用どのくらいですか?」
卓球経験者の先生「1万円くらいですかねー」
おいおい、
今5000円しか手持ちないのに
サインしちまったじゃねーかぁ!
卓球経験者の女医「次回、持ってきてください。そのへんは経理と話し合いしてください。」
今度はしょこたん似の女性看護師が来た。
しょこたん「これから抗体検査用の採血しますねー。左腕から採血しますねー。」
左腕から粛々と採血。
しょこたん「じゃ、左腕押さえておいて待合のほうでお待ちください。」
一時待合室のほうで待つ。約20分くらいあとであろうか?
しょこたん「ふなきさーん、処置室のほうにお入りくださーい。」
キターーーー!
いよいよ即席オペの開始である。処置室の奥にある仕切られた小部屋に入る。そーすると、ブルーの手術着を着た整形外科の先生がスタンバッテいた。
整形外科の先生「じゃ、向こうを向いて横に寝てくださーい。メガネは取ってください。これから腫瘍を摘出しますが、麻酔をしてから摘出縫合するまで、だいたい20〜30分くらいで終わります。」
あー、まな板の上の魚の気持ち。耳の周囲には布のようなものが置かれる。先生の姿は完全に見えなくなる。ただ、耳の周囲に置かれた布がガサガサする音だけが聞こえる。
整形外科の先生「じゃ、麻酔しますねー。」
チクッ!
イテ...多少。でも、
痔のときに麻酔にすらべれば全然楽!
感触からして4箇所くらい注射されただろうか?後半の注射はほとんど感覚がない。麻酔が効いている証拠だ。先生と助手の会話、ガサガサする音だけが聞こえてくる。
2分経過
3分経過
5分経過
ふと思う...
もう、切られているんだろうか?
まったく切開しているのかがわかんない!
布の外側で、何が行われているのかが全然かわんない。
整形外科の先生「バイポーラ準備して!」
助手はこの言葉を聞いて機械みたいなものをセッティングし始めた。
何だ?バイポーラって!
先生は、このバイポーラという機械を操作し始めたみたいだ。
ビー!
ビー!
先生が操作するたびに約0.5秒くらいの電子音が聞こえてくる。そのうちビー!という音とともに
ジジジ...
という鈍い音が聞こえてくる。
ビー!(ブジジジ...)
ビー!(ジジ...)
このとき痛みらしいものを感じる。でも、この感触は痛いじゃない!変な痛みだ。ビー!ジジジ...痛いっような感覚。一連の動作で理解した。これは
レーザーで焼かれているんだ!
痛い感じは、”痛い”じゃなく
熱い!だ
焼かれて切除されてるんだ!あー、この感触、早くおわんねーかなぁ...。この熱さ...イヤだ!
整形外科の先生「んー、うまくいかないなぁ。(レーザー)出てないみたいだ。(助手に)ちょっとそのコード向き変えて見て。」
助手「こんな感じでどうですか?」
ビー!(ジジジ...) 熱っ!
整形外科の先生「ん!直ったみたい。コードが最近接触悪いみたい!」
そんな医療機器で手術するなぁー!
急に不安になる。いつ終わるんだぁ...。レーザーでの切除は5分くらい続いたであろうか?
整形外科の先生「じゃこれから縫合しますねー。」
縫合は終了。手術痕は8本くらいの白いテープで固定。
整形外科の先生「終わりました。かなり深いところまでありましたが、全部取りました。これです!」
ウエッ!グロイ!
全長1cm弱の白い物体がそこにはあった。ガーゼの上から触ってみる。
ぷにゅぷにゅ...
こ、この感触は...
グミ!
耳にグミが入っていたのかぁー!
手術は終わり、担当は再び卓球経験者の女医にバトンタッチ。
卓球経験者の女医「じゃ、今日はこれで終わりになります。明日、もう一度経過見せてください。その後1週間後に抜糸になります。抗生物質と痛み止めの薬だしますので飲んでみてください!今日はアルコールは飲まないで!」
えー!酒飲めないのぉー...
一番辛い...
卓球経験者の先生「皮膚は普通角質に守られていて、常にはがれながら保護しているんですね。でも、一部このような穴があってそこを指でさわったときにばい菌が入れば、そこが化膿していって粉瘤になるんです。」
先生、丁寧に教えてくれる。こーして、即席手術は終了した。
家に帰る。麻酔がきれてきた。耳がジンジンしてきたが、痛み止めを飲むほどでもない。酒飲めば痛みなんてなくなるのに...。今日はこのまま寝よう...。
酒が飲めない辛い夜を過ごした。朝、特に痛みはない。こらー痛み止めのロキソニンは飲まなくていいな!抗生物質と胃炎剤だけを今日は飲む。
今日は、検査のために再び通院しなければならない。吹雪の中、午後半日休暇を頂いて医者に行く。
数十分経って診察室に呼ばれる。
卓球経験者の女医「まずは血液検査の結果ですが、問題ないです。で、どぉーなってるかなぁ(ガーゼをとる)...いいみたいねぇ。傷口は瘢痕という状態になってます。傷口をこのサージカルテープで保護しておきます。このテープを使うと傷口がきれいになります。普通のテープでもいいですが、サージカルテープのほうがきれいになります。普通の薬局でも売ってます。あと1週間後に抜糸して終わりです。」
サージカルテープだと。キズは耳の裏だから見えない。普通のテープで大丈夫だ!
1週間後、再び通院
卓球経験者の女医「こんにちはー。どうですかねぇ...いいみたいですね。じゃ抜糸しますので、こちらに寝てください。(プチ、プチ...)」
あっけなく抜糸終了。特に痛みなし!
これで安心して年を越せる!
しかし、一つだけ気がかりなことがあった。
ふなきさん「丁度粉瘤があったところが、まだコリコリしてるんですけど、何なんですかね?」
卓球経験者の女医「今回取り出した粉瘤は、かなり奥まで入っていたので切除するときに周辺の組織が炎症しているんだと思うんですよね。少し、様子を見ましょう!」
しかし、この心配が
悪い方へと舵を切る。
切開したところにガーゼで保護して2012年新春を迎える。箱根駅伝も無事終了した時点で、切開した部分にあったコリコリが日に日に大きくなっているような感じを受ける。
え!また粉瘤?
一抹の不安…
2012年1月5日
耳たぶのコリコリがビリビリしてきた。
明らかに腫れている。
こらぁー一大事!速攻で病院に行く。診察室に入って先生と対面。
ふなきさん「先生!だめだー。また腫れてきたどー。」
卓球経験者の女医「んー、腫れてるねー。粉瘤自体は取り除いているので問題ないんだけど、すぐ横に粉瘤の種が連なっていてそれが腫れているのかねー。(看護師に指示)ちょっと15番持ってきて。」
う、いやな予感…
卓球経験者の女医は看護師から受け取ったのは明らかに
針
卓球経験者の女医「ちょっとチクッとするよー」
チクッ
いでぇーーーーー!
卓球経験者の女医「ごめんねー」
卓球経験者の女医は針を抜いて腫れた部分を押さえつけ、中身を絞りだす。
更にいでぇーーーーー!
鬼!
血も涙もない!
さすが、卓球経験者(←勝手にそー言ってるだけだろー)
卓球経験者の女医「んー、血がでてくるねー。(針を別の部分に刺す)」
針を抜いてさらに絞りだす。
いでぇーーーーーー!
卓球経験者の女医「あー、膿でてくるね」
さらに別の箇所に針を刺して絞りだす。
(BGM:今日の日はさようなら…) ←エヴァンゲリオン破
このへんになるとどーにでもなれ!と開き直る。
ガーゼをテープで固定して治療は終了。
周りには血のついた脱脂綿が沢山置かれている。
卓球経験者の女医「血がでてたんですが、やっぱりまだ膿がでるんですよ。やはり、もう少し出さないとダメなのでもう少し様子見ましょう。ガーゼが汚れてきたら患部にぬり薬(ゲンタシン)を塗ってから取り替えてください。抗生物質1週間分だしておきますから、(1週間後)また来てください。」
目には涙。久々に痛かった。これからどうなるんだろう...
ガーゼはできるだけ取り替えないようにはしていたが、やはり3日後くらいにはテープが剥がれきた。しょうがないので、自分でガーゼを切って塗り薬を塗って、鏡を見ながらなんとか患部を保護。
1週間後、再び通院。腫れはだいぶひいてきたが、指で触るかぎりまだ多少残っている。
卓球経験者の女医「こんにちはー。どうですかね?んー、だいぶ落ち着いてきましたね。でも、なんか色が紫色になってるねー。」
どうやら患部が多少うっ血しているのか?紫色になっている模様。と思ったその瞬間、卓球経験者の女医いきなり何かで紫の部分をキズつけた。
いてぇ!
でも先週ほどの痛みではない。先週は腫れてたから、痛みが増したんですねー。キズをつけてから卓球経験者の女医はグリグリ耳たぶを押し込む!
卓球経験者の女医「んー、血がまだ出てくるねー、膿みも少しでてくるねー。抗生物質1週間分だしておくから、もう少し様子みましょう。」
さらに1週間後…
卓球経験者の女医「こんにちわー!どうですかね?(患部を覗いて)紫色はだいぶとれてきましたねー。(患部を押しつける)んー、まだちょっと膿みがでてきますねー。漢方薬で膿みを外に出す薬だしておきますから、それ飲んでみてください。」
ツムラ排膿散という飲み薬を10日分もらう。説明を見ると、この薬は膿みを取り除き炎症を抑えるというらしい。
10日後…
卓球経験者の女医「こんにちはー!どうですか?(患部を覗く)…いいみたいですね。すこしまだ色残っているけど、これから取れてくると思いますよ。」
ふなきさん「もー、こなくていいですか?」
卓球経験者の女医「(こなくて)いいです」
やったー!完治!
長かった。2010年末の発症から数えると1年かかったよ。しかし、喜んではいられない。患部にはまだ多少のしこり感が残っているのだ。つまり
いつ爆発するか?わからない
爆弾を抱えているのだ!
粉瘤(アッテローム)との闘いは、ふなきさんの卓球経験者とのタッグで遺恨試合に終止符を打った。
いくぞー!
1、2,3 ダー!
2012年2月下旬
完治したはずであった。ハッピーエンドになるはずであった。このコーナーの更新はもうないはずであった。しかし、
再発した...
粉瘤が明らかにでかくなってきている。そして表面がうっ血状態になっているようだ。今回の敵は
しぶとい!
このコーナーで闘ってきた敵の中で一番しぶといやっかいな敵だ!耳たぶにビリビリ感もでてきたので気になってしょうがない!また行ってみるか...
卓球経験者の女医さんとこに...
翌日、再び病院を訪問。15分待って声がかかる。
看護師「ふなきさーん!診察室へどーぞ!」
卓球経験者の女医「こんにちわー。どうしましたか?」
相変わらず元気そうだ。さすが卓球経験者!(←関係ねーだろー!)
ふなきさん「せんせー、まだなったよー。何とかしてくれー!」
卓球経験者の女医「あー、またなってるねー。(患部を押す)血もでてくるねー。」
卓球経験者の女医さんは耳たぶを押して内部の血を出し、ガーゼで拭いていく。
卓球経験者の女医「残念ながら粉瘤ってのは、連なってできることがよくあるんですよね。今回は摘出したヤツの近くにあったんでしょうね。とりあえず塗り薬(ゲンタシン)を縫っておいて、ガーゼで保護しておいてもらえますか?」
ふなきさん「でも、またなるんですよねー?」
卓球経験者の女医「ここなりやすいんですよねー。過去にも同じ箇所が何回かできた人がいるんですよね。」
ふなきさん「またなるんだったら、取っちゃってください!」
卓球経験者の女医「摘出しますか?次は3月9日になりますけど。前回(切開は)耳の裏からアプローチしたので、今回は前から摘出するアプローチをとりましょう。」
ふなきさん「わかりました。よろしくお願いします。1個とは言わず2〜3個取ってください!」
卓球経験者の女医「わかりました!(笑)」
決定した!再びオペ!決戦は4月9日!場所は秋田市!実況は古館伊知郎!(なわけない)
2012年3月中旬
また腫れてきた...。しかも表面がまたしてもうっ血気味に。
お客さん訪問もあるので、このうっ血を隠すために耳にでかいバンドエイドを付けていくのもかっこ悪い。ここはまた、
血抜きしてもらおう...
再び、卓球経験者の女医を尋ねる。
ふなきさん「先生ー!血ぃ抜いてくれー!」
卓球経験者の女医「どうしましたぁ?あぁー...また腫れて来てるねぇ。とりあえず、血抜きますかねぇ。○番!(←針の番号)」
目の前に再び太い針が登場。卓球経験者の女医はその針を持って患部をヒトツキ!
チクッ!
針が太い割にはそんなに痛くない。ラッキー!
ふなきさん「何で血がたまってくるんですかねー?」
卓球経験者の女医「血の部分の皮膚がブヨブヨしてるんだよねー。でも粉瘤じゃないと思うんだ!セッシ!」
セッシ!って、たしかドラマ”医龍”見てたときによく使っていた...
ピンセット!
卓球経験者の女医、問答無用で太いセッシを手にとって患部をコジコジする!
いでぇーーーー!
天は我を見放した...。やはり、楽に終わる治療などないのだ。
ふと見ると、血のついた脱脂綿...。
決戦は4月9日!あと何回血を抜くことになるのか?
2012年4月9日
決戦の日は来た!
体調は万全!いざ出陣!病院へ!
粉瘤とのファイナルバトルだ!(多分...)
PM2:10
しょこたん似の看護師「ふなきさーん!中へどうぞ!」
コールがかかり、ふなきさんはニュートラルコーナーから診察室へとゆっくりと歩む!奥にはブルーの手術着の整形外科の先生がスタンバッっていた。
整形外科の先生「こんにちはー。どんな感じですかぁ...(耳たぶを観察)。はぁーなるほど。前回は後ろから切開したので、今回はこっち(前)から切開しましょう。じゃこっちに仰向けにください。首を横にして耳を上に。メガネは取ってください。」
言われるがままにベットの上に寝ると、ベットはそのまま整形外科の先生のオペが出来る位まで上昇する。カーテンが閉められ、中には整形外科の先生、しょこたん、そしてまな板の上のふなきさんの3人のみ。
整形外科の先生はまず、マジックで切開する部分にマーキングをする。そして患部の周囲をガーゼみたいなもので被いそれをテープで固定していく。
整形外科の先生「今日は耳栓をしましょう!」
整形外科の先生は耳の穴に綿を詰める。何故?今回は耳栓するのだろう?前回はなかったのに...一抹の不安。
整形外科の先生の作業音が ガサッガサッ と不気味に聞こえる。
整形外科の先生「バイポーラ準備してぇ。あとモスキートも!」
”蚊”準備してどーすんだよぉー!
わからん医学用語が頭上で飛び交う。
整形外科の先生「じゃ、麻酔しますねー、ちょっとチクッとします。ごめんなさいねー。」
おめぇらはいつも
”ごめんなさいねー”で済むと思ってんのかぁー!
う、いでぇ!(一箇所目)
いで!(二箇所目)
いて!(三箇所目)
痛みなし(四〜六箇所目)
多分六箇所注射された。少し経って、整形外科の先生が耳をつんつんする感覚がある。
整形外科の先生「今とがってるので触ってるんですが、痛いですかぁー?」
ふなきさん「痛くないですー。」
お前、とがってるので触ってたのかぁー。麻酔効いてなかったら
痛いじゃねーかぁ!
整形外科の先生「麻酔効いてますねー。じゃ始めますぅ」
最終決戦のゴングは鳴った!
作業音が ガサッガサッ と聞こえる。もう切開はしたのかなぁ?痛みが無いんで、どーなっているか全然わかんない。その後、前回同様レーザーメスの”ビーー”という音が聞こえてきて
ジジジ...
というまさに、
肉が焼けているような音が聞こえてくる!
痛いというよりは熱いという感触が感じられる。そしてかなり今回は整形外科の先生に耳が引っ張られる。
引っ張られてはビー!ジジジ...
引っ張られてはビー!ジジジ...
整形外科の先生「(しょこたん似の看護師に)モスキートでここ持っててくれる?そう!そのまま...(ビー!ジジジジジ...)」
何ともいえない気持ち悪い熱さが感じられる。
整形外科の先生「んーどこだろう?粉瘤って、根っこがあるもんだけどちょっとわかんないなぁ...。今、かなり奥まで見てるんですけど...」
かなり奥まで切り裂かれている模様
そして次のレーザーメスが照射されたとき...
パワーマックスにした低周波治療器を装着したような電撃が耳たぶに走る!
いでぇー!
整形外科の先生「あ、ごめんなさい!いま、粉瘤の根っこを取るために裏側のところまで採ってるから、麻酔効きが悪いようですね。今、麻酔しますから!」
いでぇーよぉー!もう終わってくれよぉー!もうやだよー!
まな板の上のふなきさん、レーザーメスの電撃攻撃でかなり気弱になる。更に麻酔が打たれてレーザーメス作業は進む。そしてその瞬間は訪れた!
整形外科の先生「取れましたねー。じゃここ、写真とっておきましょうかねぇ。」
ホルマリンに入れられたその物体は...
ぐえっ!今回はグロイ!
貴様だったのかぁー!おれの耳たぶに入って悪さしてた奴は−!
整形外科の先生「ばい菌を排除するためにまれにリンパ節ができることもあるんですよね。」
ふなきさん「(グロイ)こいつはリンパ節かどうかはわかんないんですか?」
整形外科「後で中見てみればわかりますよ!これで一通り切除したとは思うんですけど...」
グロイそいつを取り除いてから整形外科の先生は、患部の奥を念入りにチェックしてからいよいよ縫合作業に入る。ここで
パチッ!プチッ!
という、糸が張る音が聞こえてくる。一縫い、二縫い...そのうち妙に痛みを覚えてくる。次の瞬間
痛ぇ!
整形外科の先生「あ、痛かったですか?(患部を触ってみて)これは?」
ふなきさん「耳が全体的にジンジンしてる。」
整形外科の先生「麻酔が切れてきたかなぁ。じゃ、麻酔準備して!4ミリかなぁ...」
既にオペをスタートし1時間は越えている。また麻酔をうたれる。その後また糸の張る音がプチプチ聞こえてくる。そんなとき、耳の奥に液体が流れていく感触を覚える。
ふなきさん「水かなんか耳に入っていく感じがするんですけど...」
整形外科の先生「麻酔したときの血がなかなか止まらないんですよ。血が止まりにくいとかないですか?」
ふなきさん「そんなことはないっす!(きっぱり)」
整形外科の先生「んーー、なかなか止まらない。(しょこたん似の看護婦に)ちょっと抑えておいて!」
どーやら血がだらだら出ているらしい。そんな体質じゃないのになぁー。
2時30分 オペ終わり!
1時間20分の大手術だったじゃねーかぁ!
整形外科の先生「粉瘤の種がほかにもないかよく見て、今回採りました。もう無いと思いますが、あまり触らないでくださいね。刺激があるとそこからまた出来る可能性がありますから。じゃ先生にカツ入れてもらいましょう!」
ふなきさん「何で先生に気合入れられないといけないんですか?」
整形外科の先生「いや、先生に(粉瘤を)割ってもらうんです!」
紛らわしい医学用語使うなぁー!
ここで今日初めて卓球経験者の女医登場。早速、手袋装着でメスで粉瘤を一刀両断!
卓球経験者の女医「んー、リンパ節ではないですねー。真ん中にチッチャイ玉みたいなのが粉瘤ですねー。外側は硬い皮膚になってますねー。この皮膚が小さくなってなくなることもあるし、大きくなるときもあるんですねー。前にも言いましたけど、粉瘤は連なるときがあるんで耳の部分は出来やすいんですよねー。今回は整形外科の先生が入念に切除したんでもう粉瘤ができることはないとは思いますが、まったくゼロではないんでー。」
なんとも閉まりのない回答であるが、まあこんなもんなんだろう。とりあえず粉瘤は切除されオペは終了!
耳たぶにはでっかい絆創膏!かなり頑丈に貼られる。
ふなきさん「明後日、結婚式なんですけど目立たないテープに出来ないですかね?」
しょこたん似の看護婦「先生に患部を圧迫しておくように言われているのでー...」
ふなきさん「まぁ、俺が結婚するわけじゃねーから...我慢します!」
しょこたん似の看護婦「そーしてください!」
2012年4月16日(月)
ファイナルバトルから4日が過ぎた。情けない絆創膏をつけたまま、結婚式にも参加し情けなかった土日を過ごし、今日は診察日。診察室に入ってベットの上で診察を待つ。絆創膏は患部の部分が血でにじんでいるのが外から見て確認できる。
卓球経験者の女医「こんにちわー。じゃ絆創膏とりますね。あーいい感じですね。今日まで血を抜くためにチューブを挿入してたんですが、それ取りますね。」
げ!そんなもの入ってたのか...
卓球経験者の女医「まだ圧迫して絆創膏張っておくので、もし取れたらまた貼っておいてください。絆創膏の予備出しておきますから。次は4月19日(木)にもう一度見せてください。」
2012年4月19日(木)
再び通院
卓球経験者の女医「こんにちはー。どうですかー?(患部を見て)いいですね。来週の月曜日に抜糸するのでまた来て下さい。それから先日切除した検体と前回切除した検体のの分析結果がでたのでお渡ししておきますねー。」
結果にはこのような文言が記載されている。
真皮に角化性の上皮性嚢腫があり、嚢腫壁を構成する上皮は正常の表皮あるいは毛包漏斗部に類似している。嚢腫の周囲には膠原繊維の増加による繊維化と血管の増加、そして種々の炎症細胞浸潤がある
注:2検体とも同一病変からの検体と判断しました。良性の皮膚疾患で、角化性嚢腫:Keratinous cystです。
小さな検体には抹消神経の断面が複数あります。周囲には瘢痕:Scarもあり、外傷性神経腫:Traumatic neuromaの可能性もある所見です。
いわゆる感染性粉瘤アテローマ:Infected atheromaで出現が予想される病変です。
2検体とも検体を半切した標本です。今回の標本では、嚢腫はとりきれています。
なんか難しいこと書いているが、結局粉瘤なんだよな!でとりきれているんだよな!
それを見てとりあえず安心した。
2012年4月23日(月)
卓球経験者の女医「こんにちわー。じゃ今日は抜糸しますねー。セッシとモスキート!」
また蚊の登場だぁー!
卓球経験者の女医は粛々と作業。パチッ!パチッ!と糸が切れる音が聞こえてくる。
卓球経験者の女医「はい!終わりました。これでもう大丈夫だと思いますが、整形外科の先生に見せたいので1ヶ月後にもう一度来て下さい。いままでの絆創膏はしなくていいですけど、前渡しておいたサージカルテープを張ってキズを保護しておいてください。」
やった!でかい絆創膏が取れただけでもうれしい。あとは1ヶ月後の検査だけだ!
2012年6月11日(月)
抜糸から約1ヶ月、整形外科の先生に見せる日が来た。早速診察室に入ると、別の患者のオペ前の整形外科の先生がマスクが近ずいてくる。
整形外科の先生「耳から取り出した検体の内容の説明は受けましたか?」
ふなきさん「はい、聞きました。」
抜糸した部分はほとんど目立たなくなっているが、触ると多少硬い部分が残っている。
整形外科の先生「(患部を触って)ちょっと硬い部分が残ってますが、次第にやわらかくなっていくと思います。耳たぶの部分を洗ってますか?」
ふなきさん「風呂入るときは洗うけど、洗顔のときはあまり気にしてないですねー。」
整形外科の先生「耳タブの部分も洗うようにして、ばい菌、雑菌を落とすようにしていきましょう!まあ、あとは...粉瘤はできちゃったらしょうがない病気なんですよ。実は私も3mmくらいの粉瘤も持っているんですよ。大きくならないように耳たぶを丁寧に洗うように心がけててます。そのようにして20年経ちました。」
大先輩じゃないかぁー!
こらぁー、大先輩の御教示の如く、耳たぶの部分も良く洗うように今後気をつけていこう!
整形外科の先生「じゃもう結構です。」
ふなきさん「あ、じゃあもう診察に来なくていいですかぁ?」
整形外科の先生「はい!」
ふなきさん「じゃ、2度と来ないようにしますわ!」
整形外科の先生「(笑)」
終わった!2010年のクリスマスから発病したこの奇怪な病気。まさかオペを2回するほどシツコイとは思わなかった!
不健康そうな江川さん、卓球経験者の女医さん、お世話になりました!
粉瘤(アテローム)との闘いは、ふなきさんの耳たぶモンゴリアンチョップで遺恨試合に終止符を打った。
いくぞー!
1、2,3 ダー!
(続く)
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