厄年親父の過酷な挑戦その1  
TOEIC650点突破への挑戦!

会社のメールを見ると総務からの通知が。

「社内英検実施に関する件」

またきたぁーこの季節。いわゆる
TOEIC(Test of English for International Communication:トーイックって言ってます)である。
最近、企業が採用しつつある英語力診断テストで、”英検”よりも世間ではメジャーになってきているらしい。200問の問題を2時間ぶっ通しで解答する超ぉーーーハードなテストなのである。問題は全部マークシート方式で
1000点が満点。

前半100問が45分の
Listeningテスト。テープからの設問(←当然英語でしゃべってる!)を聞いて、マークシートに解答する。テープの中の問題を出すアメリカンのにーちゃん、ねーちゃんが普段どうり普通に喋っているもんだから(←当然だ)凡人にはちっともわからない。

後半100問が75分
Readingテスト。問題用紙を見ながらの筆記テストである。ユニークなことに長文の問題が「企業の催促状」とか「レストランのアンケート」とか「求人募集広告」とか、そんじゅそこらにある身近なものを題材として出題しているのが特徴だ。
MarkくんとLucyちゃんの長々とした会話を問題としているのとは、違うのだぁ!
また、じっくり考えていると約20問くらい残して時間切れとなるので、速攻で解答しなければならない。


最近の企業はこのテストの成績を利用し、「課長以上○○点以上、係長以上○○点以上必須!」とかあと、個人の査定決定の判断材料の一つの指標としているらしい。なので
毎年やるわけだ!

課長になんかなる気は毛頭ないわけだが、査定(特にボーナス)に響くのは非常にきつい!この不況のときに査定こそがわが命!なんとしてもボーナスを死守するぞー。

うちの会社では500点と
650点に一つのボーダーラインが存在する。500点は、マークシートなのでそれなりに回答すればクリアできる(←無謀な解説である)。しかし650点をクリアするのは至難の業である。今回、この650点の壁を越えることを1つの大目標として定めた。


試験は7月12日の週。あと
1ヶ月


TOEIC650点の壁に向かって、厄年親父は走りはじめた!

2004年6月17日

ちなみに前回はListening325点、Reading 300点の
合計625点であった。それから約半年。勉強なんかやる訳がない。
このままだと絶対に650点なんか取れるわけがない。600点すら危うい状況!

絶対絶命!

今日からシャワーの如く英語にどっぷりつからないと、650点なんて絶対取れない!とどっぷり風呂に入りながら考える。

では、まず何をしようか?

STAR WARS
を見よう!

毎度、私が英語の勉強をしよう!と意気込むときは、なにはともあれSTAR WARSから始まるのだ(ふなきさんのぼやき参照)。

英語といえばやっぱり
STAR WARSなのだ。

夜な夜な本棚にいってSTAR WARSのDVDを探しにいく。

無い...。

どこにも無い...。

Episode T、Uのスペシャルパック
がどこにも無い。いきなりスタートダッシュでこける、

ルーカス先生ごめんなさぁーーい!

ライトセ−バー
で私を叩き切ってくれぇーー!

STAR WARSのDVDが見つからない限り、英語の勉強はスタートしなかった。


(続き)

見つかった。同じマンションの別の家。その家が購入したサラウンドシステムを確認するためには、Episode Tのポッドレースの場面しかない!と思ってその家にレンタルしたままほうっておいたのが原因(ジョージさん!ごめんなさぁーい!)。

さて、早速再生しよう!再生するは

Episode T Phantom Menace

これにつきる。今回は

一応勉強

なので、
音声→英語、字幕→英語 で再生。

一心不乱に聞きまくる。んんーーーー、何度も見ているので何を言っているか大意は判る。
しかし、聞き取った英語を脳みその中で理解したか?と考えると、多分ほとんど理解していない。

場面を見ると、この言葉を喋っている!と想像できてしまうのである。

STAR WARSずきの性分の為に仕方が無い!

でもまあ、今はクアイガンもダースモールも元気画面の中で動いているので、英語を理解する
しないは別にしてSTAR WARSを楽しもう。(←だんだん当初の目的から離れてくるのは、目に見えていた)

ジャージャーの言葉だけは、なんかよく分からない発音である。多分、英語圏のなまりではないか?きっと

「おれがよぉー、水の中さあるクンガンシティーさぁ案内しれやるがらよぉー...(←何故か東北なまり)」ってな感じで言っているのでは?

2時間が過ぎた。英語字幕スーパーマシンガンの如く映っては消えていった。お祭りは終わった。これで本格的に英語の勉強ができる!(←なんで?)。とりあえず、明日からドップリ英語に漬かろう!濃いーーーヌカ漬けのように。とにかく今は漬かることが重要なのだ!

あ、そうそう。会話は分からなくても、この日の成果。字幕から単語を覚えた。

Apprentice 弟子

Decoy おとり


Highness 殿下


Viceroy 総督


Suffering 苦痛


...どう考えても
英語の試験にはでないような単語だ...。

May the Force be with you...


2004年6月18日

翌日、出勤。会社の実験室で半田ごてを握って、実験用基板を作る。いつもはヘッドフォーンでThe Highlowsをガンガンに聞いているのに、今日からは180度転換するのだぁー(←B型はこーゆー転換が得意なのだ!)

新兵器投入!TOEICフレンズ

TOEICフレンズっていうのは、TOEICの学習用テキストである。我が家には2〜3年前にやはり、テスト直前に勉強しようとして購入はしたが、ちっとも開けないでお蔵入りになったTOEICフレンズが8冊くらいあるのだぁ(←自慢してどうする?)。1冊1300円くらいなのだぁー。結構高いのに、当時はちっとも使ってなかったのだぁー。

今回その本を本棚からゴソゴソ取り出し、会社へ持ってきてその付属CDを実験室で聞きまくる。内容は聞き取れなくとも。早速再生してみると、案の定何言っているのかちっともわからん。しかし、今回はテキストがあるので分からなくてもテキストに活字が載っているから、後で見直すことが出来る。

聞いてはテキストを見て、聞いてはテキストを見て...この繰り返しが始まった。

脳みそが英語に集中しているため、半田ゴテを動かすスピードが当然鈍るし、コテの操作がへたくそになる。


あっちぃーーーー!


...
火傷(Burn)...。


(続き)

PM10:00
会社から帰宅。いつもなら報道ステーションを真っ先に見る。しかし、ドップリ漬かりモードに突入したもんだから報道ステーションなど見ている時間はないのだ。当然のことながら

NHK ニュース10

しかも、
Bilingualモード!

飯を食いながらもひたすらニュースをヒアリングするのだ。ニュースの内容はなんとか映像を見ていればわかるので、ここはひたすら全神経を英語アナウンスを理解することに集中する。

ここで注意するべきは

英語 → 日本語

に翻訳するのではなく

英語 → なんとなく理解

することを心がけた。TOEICでは、頭の中で
翻訳している時間などないのだ。



フィーリングです。フィーリング!



考えるんではないんです。感じるんです!
(←ブルースリーの名言を意識したものではないです...)

「George W Bush said "Iraq ........"」

なんとなくブッシュさんがイラクのこと喋っている...。

「Hideki Matsui said "I was so lucky that ........"」

なんか松井が自分のホームランのことについて喋っている...。

英語アナウンスを感じながら飯を食っていると、当然他の動作がおろそかになる。



あ、しょうゆこぼした...



PM11:00
夕飯終了! ニュース10も終了。

普通はここで、パソコンいじりをするのだが今日は違うのだ!スカパーにいきなりチャンネルチェンジ!見るのは当然


CNN


現代英語を理解するにはこれが一番。普段はキッズステーション、アニマックスしか見ないのが今日からは




CNNを見るのだぁーーー!



んーーーやはりIraq問題ばっかり。

しかし、しゃべりが早い!早すぎる。

脳みそが感じる前に次の内容が飛んでくる。しかもIraqがらみの話題ばっかりでだんだん飽きてきた。

10分で挫折。もっと刺激があるチャンネルに変更しよう。映画でもなく、海外ドラマでもなく、Disneyでもなく...あった!これだ!これしかない!



Discovery Channel!



内容が、人体とか、犯罪とか動物、環境、自然などなかなか興味のある話題を英語で1時間しゃべり続ける科学番組。(←科学かなぁ?よくわからない)。日本語字幕も表示されるが、これは極力見ないように努力する。

話題が興味ある話題だけに、なかなかおもしろい(←内容はわからないが)。映像だけ見ててもおもしろい。これを
毎日見ていると結構ヒアリング能力は向上するぞー。

食い入るようにして見る。


1 Hour Later!
テレビつけっぱなしで寝てた...。

刺激を感じながら、英語にドップリ漬かる日々は続く。


6月12日(土)

休日出勤。だだっぴろい実験室の中で一人測定器をいじりながら、仕事をする。当然ヘッドフォンでTOEICフレンズのCDを聞きながら。ところがおんなじCDを聞いているとまあ、頭は洗脳されるもののだんだん飽きてくる。刺激が欲しくなる。

やっぱり音楽CDが聞きたくなる。


かといって一瞬たりとも、英語ドップリモードを忘れるわけにはいかないのだぁー。


ということで新兵器投入!
洋楽CDでお勉強


洋楽CDを聞いて、その歌詞で勉強するのだぁー。当然、歌からその歌詞を推定するのは半端ではないので歌詞カードを見ながらボキャブラリーを増やしていこうという壮大な計画である。実は昨日、部屋の戸だなをゴソゴソ探してどれがいいか?品定めをしていた。

でてきたCDが
「TOP GUN」。いわずと知れた映画のサウンドトラックである。なぜ、「TOP GUN」にしたのか?



一番最初に棚からでてきたから

である。ひさびさにでてきたこのCDを聞きながら、歌詞を確認し、測定器をいじるという非常に複雑な仕事をし始めた。では、どんな感じでボキャを増やしていったのか?「TOP GUN」の2曲目チープトリックの「Mighty Wings」を例にとってみよう。

Mighty Wings

It's just a ball of dust
Underneath my feet
It rolls around the sun
Doesn't mean that much to me

I take a chance on the edge of life
Just like all the rest
I look inside and
dig it out
'Cause there's no points for second best

There's the
raging fire in my heart tonight
.....


Mighty .... 強力な

マイティジャックは強力なジャックってことだぁ。

プロレスラー
マイティ井上は強力な井上さんってことだぁ。



Dig .... 掘る

ディグタク
だ!ディグタグ!ナムコのゲーム。だからあいつは土を掘っているんだぁ。

rage .... 激怒する

ボクシングの映画で「レイジングブル」ってのがあったな。あれはブルさんが怒っているんだ。

というふうに、できるだけ関連ずけして覚えていった。これは結構いける。TOEIC勉強CDばっかり聞いているのもいいが、たまにはこんなのも気分転換で非常にいい。

では、さっそく第2段を投入しよう!

6月13日(日)
TUTAYAにGo!めずらしく洋楽コーナーを排回する。今回のターゲットは英語の勉強になるCD。なので、ヘビメタ、ハードロック系のやかましCDのレンタルは今回はなし。ヒアリングに最適なCDを探しまくる。

見つけたターゲットは以下の2つのベストアルバム。

オリビアニュートンジョン

サイモン&ガーファンクル


いわゆる耳にやさしい歌姫、歌野郎のCDである。さっそくPCにコピー。


6月14日(月)
会社の実験室で今日も測定器を使って仕事。当然TOEIC CDを聞きながら。朝から聞きまくってだんだん飽きてきた。そこで、昨日コピーしたオリビアさんとサイモンガーの登場!歌詞カードを見ながら、歌詞をヒアリング。

どちらかというとサイモン&ガーファンクルのほうが勉強になる。オリビアさんの方は「I Love You」系の歌詞が多く、マンネリ化してくる。

サイモン&ガーファンクルのほうは歌詞が非常に凝っている。まさに哲学!

サウンドオブサイレンスなんかすっごいよ!

Hello darkness, my old friend.

I've come to talk with you again.

Because a vision softly creeping.

Left its seeds while I was sleeping.

And the vision that was planted in my brain

Still remains

Within The Sound of Silence.

んーーー日本語でも、こんな詩は書けないなあ。特に理科系の私には…。歌詞を見ながら英語にドップリつかる日々は続く。


6月15日(火)
TOEICのテストは45分のリスニングテストと75分のリーディングテストからなる2時間の過酷なテストである。リスニングは、CD、TVからの英語ドップリモードでいやと言うほど毎日聞きまくっているので、それなりに勉強になるのでは?と思っている。問題は
リーディングである。つまり、問題を読んで答える普通の英語のテストである。

しかし、問題は100問!75分で100問ということは
平均45秒で1問を解答しなければならないということになる。リーディングの問題ページは約20ページ程度であろうか?その内半分が、長文読解問題である。つまり、速攻で文章を読んで理解しないと絶対ダメ!一般庶民にとって、全問解答なんて絶対不可能!な、まさに時間との戦いのテストである。

過去に、時間切れで10〜15問程度解答できないケースが2回程度あった。その時は苦し紛れの


A作戦(残った問題をすべてAのマークシートに解答する。確率的に1/4は当たる!)

とか

ウェイブ作戦(残った問題をA,B,C,D、C,B,A、B,C,...と万遍なく解答する)

とかを決行していた。大抵このA作戦、ウェイブ作戦を決行したときはろくな成績ではなかった...。

まさにリーディングテストは時間との戦いなのだぁー。これを制するにはやはり


ボキャブラリー!


これに尽きる。ではこの1ケ月でどーやってボキャを増やすか?

単語集の丸暗記しかない!

結構、英語の勉強になるくだらない本を私は持っていた。これを試験の日まで読みまくるしかない!日頃絶対に使わない本棚からごそごそ本を取り出す。まずは1冊目!

「これを英語で言えますか?」


数年前にベストセラーになった講談社の本である。何故、この本を購入してたか?おもしろいのである。
たとえば

以下の日本語を英語にしてみよう!

1.ひし形
2.(野球の)ファアボール
3.(車の)ウィンカー
4.輪ゴム
5.缶けり
6.大晦日
7.扇風機
8.通信カラオケ
9.あやとり
10.(肉の)霜降り



答えが以下の如く


ひし形 → diamond (宝石だけではないのだぁ。トランプを思い出せば納得!)

(野球の)ファアボール →
walk(丸井walk館はファアボール館なのだぁ)

(車の)ウィンカー →
turn signal(車関係の言葉は、結構日本語による造語がイッパイです。)

輪ゴム →
rubber tape(Curcle gomuと解答しないように)

缶けり →
kick the can(kick the can crewは缶けり野郎だった。)

大晦日 → N
ew Year’s Eve(しらなかった...)

7.扇風機 →
fan (これだけでいいみたいです。)

8.通信カラオケ →
on−line Karaoke(karaokeは世界の共通語!)

9.あやとり →
cat’s cradle(猫のゆりかごというらしい。ディックマードックがやってたプロレス技で
Rolling cradle holdは回るゆりかご固め。最近やるレスラーはいないねぇ。)

10.(肉の)霜降り →
marbled beef(マーブルチョコは霜降りチョコってが?)

こんな感じの英単語がズラズラ記載されていて、なかなか面白い。暗記できるかは別にして、単語集だけの本を見ているよりはずっと面白い。

そして2冊目。

「ボキャブラリーmini辞典」

文庫本程度に小さい本であるが、TOEIC必須単語がずらーーーっとA,B,C順にわざわざZまで
記載されている。内容も「これを英語で言えますか?」とはうってかわって

account → 口座

check → 小切手

change → おつり

jetlag → 時差ぼけ

pay phone → 公衆電話


とか、いかにもTOEICに出題されそうな単語が記載されている。つまり、堅苦しい。面白くない。

しかしながら、やはり出題傾向の高い単語は覚えておく必要はあるのだ!
この2冊の本を常に会社の中では、ポケットに入れて暇なときには覗くようにした。暗記したかは別にして。こうやってにわかボキャブラリーUP対策でリーディングテストへの備えもスタートした。

会社の実験室ではCDによるヒアリング、つまらない会議中、休憩中には「これを英語で言えますか?」と「ボキャブラリーmini辞典」、そして自宅に帰ったらTVの英語音声。これをどっぷりと毎日繰り返した。

さすがにかみさんも英語音声のTVがいやになってきたみたいで、ブーブー言い始めたが
完全無視!



しまいには車の中でもFENを聞き始める。同乗する子供たちもブーブー言い始めるが
これも無視!但し、交差点の信号は無視しない!

英語音声をドップリ聞いているとだんだん不思議なもので慣れみないなものが生まれてくる。なんというか、英語が聞こえてもビビらないというか不思議なもの。主語+述語+目的語の英語の世界に頭が切り替わってきた。



言っている内容は良くわからないが!



内容はわからないが、今はこの辺を説明しているんだなとか感覚的にわかってきた気がした。


6月30日(水)
昼休み、会社のPCのインターネットで「Japan Times Online」「CNN.com」を読んでいたときに
メールが配信されてくる。


タイトル「社内英語検定(1次検定)実施の件」


きたぁー!とうとう召集令状が舞い込んできた。決戦の日を早速チェック。受験者数が多いので5日間にわたって実施される。私は
7月12日(月)にエントリーとの通知。ん?でも12日って何かあったな。



あ゙ーーー。親父の一周忌で秋田に帰省している日だぁーー。



冠婚葬祭だからしょうがない。前倒しで
7月8日(木)に受験するように変更依頼をした。

12日から8日に前倒ししたことで、試験勉強する時間が多少減ってしまった。
TOEICの神様は私に過酷な試練を与えてくださった...。


7月6日(火)
仕事が多忙な中、短い時間でやることはやってきたと思う。充分でないことは確かだが、厄年親父の精一杯を英語のヒアリングと単語のお勉強に費やした。テストは明後日にせまってきた。

ここでじたばたしてもしょうがない。やることはただ一つ

模擬試験。これしかない。

リスニング45分、リーディング75分の時間配分を身体に覚えさせておく必要があるのだ。それほどTOEICは時間配分との戦いなのだ。特にリーディングのほうは75分をうまく配分しないと、絶対全問解答できなくなる。それだけは避けたい。A作戦、ウェイブ作戦は発動したくないのだぁ。

PM10:00
会社より帰宅。シャワー浴びて、メシ食ってニュース見て(←当然 Bilingualモード)。では、やるか?模擬試験。本日は45分のリスニング試験をやってみよう。使用するはTOEICフレンズに付属しているCDにある模擬試験。PCにセットして、かみさんが起きてこないようにヘッドフォンをかけて、スタート。

日頃は、TV音声ばかりが聞こえるこの部屋が、しーーーんと静まりかえった。Tシャツと、短パンのラフな服装ながら、厄年親父は必死になってヘッドフォンから聞えるリスニングテストに聞き入った。



「Listening Conprehension.In this section of the test, you will have the chance to show
how well you understand spoken English.......」




4つのパートからなるリスニング試験問題がスタートした。パート1なんとか分かる感じがした。パート2,3、分かる問題は分かった。分からない問題はちっともわからない...パート4、
敗北


あっという間に45分終わり。



半分もいかないんじゃないかぁーーー?



今までの勉強はなんだったんだぁー。


ヘこむ。完全にへこんだ...。でもまあ、せっかくやったんで自己採点だけはやっておこう。

パート1、16/20

パート2、18/30

パート3 15/30

パート4 15/20

合計 64/100

目標の650/1000点平均レベルとほぼ同等に達しているではないか?おかしい。絶対へこんだはずなんだけどなぁ。

これこそ絶対まぐれだ!と思い、結局は自分の実力はわからないままとした。とりあえず45分のリスニングテストの感覚だけは身体に覚えさせた。
明日はテストの前日。残りリーディング75分の模擬試験を明日やって、試験勉強を締めよう。

7月7日(水)
75分のリーディング模擬テストを実施するためにPM 8:00に帰宅。風呂に入ってメシ!
今夜のメシは
もつ煮!辛さが効いててうまい!

ついつい
ビールに手を出す!

更にうまい!

ついつい
焼酎まで手を出す。ほどよい酔い心地!


PM 11:00
寝る...

リーディングの模擬テストはどーするんじゃー!


酔っ払い親父の単なる前夜祭になってしまった...


7月8日(木)

とうとうその日がやってきた。丸1ケ月にも及んだ英語三昧の日々。その成果を試すときがきた!昨日のリーディングの模擬試験ができなかったのが多少の心残りである(←ウソつけ!)。

昨日のアルコールの適量に抑え、今朝は快適じゃ。いけるぜ今日は!



厄年親父エンジン全開!



でもまず、朝メシを食おう。納豆メシを食いながら考える!そーだ。今日はテストに
秘密兵器を持参しないととんでもないことになるんだった。やばいやばい!かみさんに命令。

ふ 「おう!○○○○、机の上に出しておけ。」

かみ 「こんなんでいいのー?」

いいーーーんです!これで!早速この秘密兵器をカバンの中に入れる。

あ!あともう一つ秘密兵器があるんだった。これも持参しないととんでもないことになる!これはシャツのポケットに入れる。これでOK!こころゆくまで、納豆メシを食う!

出勤。テストは定時後。17:30に大会議室に集合。最後のあがきで試験時間までできるだけ英語のドキュメントを読んだり(←当然、仕事に関係するやつ)、TOEIC CDを聞いていた。時間は、本当にあっと言うまにすぎていった。そして集合時間の17:30。大会議室へGO。広い会議室が試験会場に変身していた。受付にいくと私の座席は
一番前の一番左。試験を案内する総務部の女の子が目の前にいる。曜日を変更した者は強制的にここに座らなければならないらしい。

しかし、別にカンニングするわけではないので、
場所は関係ないのだ!

座席につくとマークシートの解答用紙と問題用紙が置かれていた。問題用紙は中が見れないようにシールで封印されていた。かすかにリーディングテストの問題が外から見える。

今、少しでもリーディングテストの問題を解いておけば、時間勝負のリーディングテストにおいて全問解答への布石となる!必至になって、問題の内容が見えないか努力する。



んーーー、わからん!



見れば、天井の蛍光燈に問題用紙をかざし透けないか確認しているのは、私だけであった。

はずかしいので、リーディング問題透かしてGO!作戦は失敗に終わった。

マークシートには、テストスタート前に自分の名前のスペル、生年月日、氏名ナンバー等も事前にマークしなければならなかった。
よし、ここで家から持ってきた
秘密兵器第1段のテストをしてみよう。




濃い鉛筆!




マークシート方式のテストは、解答欄の塗り潰しに全神経をそそぐ塗り塗りテストである。一秒でも早く解答らんを黒く正確に塗りまくるには、シャーペンよりは鉛筆の方が絶対有利なのだぁ!

以前のTOEICでいつも仕事で使用しているシャーペンを使用したことがある。その結果リーディングテストで時間切れ!全問解答ができなかった苦い経験がある。しかもそのときに使用していたシャーペンの芯が


0.3mm


マークシートに細ーい0.3mmのシャーペンの芯で挑むバカたれは、私だけだった...。これを踏まえて、出社前にかみさんに
「太い鉛筆!」を準備させたのだ。



見てみると下の娘のピングーとポケモンの
「かきかたえんぴつ」が4本。芯の濃さは



なんと
6B

極端に濃い!こんな濃いーー鉛筆、最近は使ったことがない!では、早速自分の名前をマークシートに記入する欄があるのでそこで
試し塗り。

早い!濃い!

ほぼ
1往復しただけでほぼ真っ黒に塗り潰すことができる。

勝った!本日はこの「6B かきかたえんぴつ4本」で勝利を確信した。
(しかしあとで、とんでもないことになる!)

6Bかきかたえんぴつを使用して、名前、生年月日、氏名ナンバー等事前に記入が必要なものをほぼ記入した。
試験開始までしばしの休息時間。ここで
秘密兵器第2段の投入。



チョコレート!



家から持ってきたちっちゃいチョコレートをポケットから取り出して、むしゃむしゃ食べ始めた。何故チョコレートかというと、以前日テレの「特命リサーチ200X」を見ていたら、試験前の緊張を和らげるにはチョコレートが一番というリサーチの報告があった。



ただ単にその報告をまに受けているだけなのだぁ。




緊張がほぐれたかどうか?は知らないが、とりあえず持ってきたチョコレートを全部食った。(←堂々と試験会場の一番前にチョコレートをむさぼり食っている時点で、緊張はないと思うが...)
トイレタイムも終了し、いよいよ試験開始。

私の目の前にいる総務部の女の子によるマイクロフォンでの説明が始まる。



「これよりTOEICリスニングテストを行います。試験開始時間は、リスニングテスト17:50〜...」



緊張が走る。
いよいよ来たぁーーー!この1ヶ月の集大成をぶつけるときがとうとうやってきたぁー。
チョコレートを食ったが、いままでの努力のことを考えたら妙に緊張してきた。

「では問題用紙を開いてください」

問題用紙の封印シールを開封し、初めてこの日の問題を肉眼で確認することができた。と同時に

「Listening Conprehension. In this section of the test, you will have the chance to show how well you ....」

リスニングテストのテープが試験会場に流れ始める。


ここでふなきさんは
奇襲作戦を決行する。


試験用紙を開封したあと、私はいきなり第120〜140問目あたりが記載されているページを開いた。つまり
リーディングテストのページ。目の前に飛び込んでくるリーディングテストの問題を分かる奴からかたっぱしに読んで、問題用紙に解答を丸印をつけていった。
総務部の女の子が目の前にいようと、そんなのは完全無視!



いきなりリーディングテストにくらいつく!



この時点で会場内で皆がテープを聞き入っているときに、一人だけ問題用紙に丸をつけながら、必死にやっている奴はふなきさんだけであった。

リスニングテストの冒頭には、問題説明の為のアナウンスが
約2〜3分程度流される。この時間をただボケーっと聞いているのはもったいない。この毎度同じアナウンスをTOEIC のCDでいやというほど聞いているときにこの暴挙のような奇襲作戦を思いついたのだ!



卑怯者か?



しかし、試験説明用紙の中を見てもリスニング問題中にリーディング問題を解いてはいけませんという注意もないし、それに、ゴング前にいきなり相手に奇襲攻撃を加えるのは
プロレス界では合法とされている



つまり、
私には許されるのだぁー!(←いつからレスラーになったんだ…)




問題説明の為のアナウンスがもうすぐ終わる!オーケー!これくらいにしよう!
ふなきさんはリーディング試験問題のページからリスニング試験問題のページに戻りようやくリスニングテスト第一問を肉眼で確認した。

奇襲作戦で
6問、正答と思われる番号に丸をつけた。これは後に時間との戦いリーディング試験で有利になるはず。

「Look at the picture marked NO.1 in your text book......」

リスニングテスト パート1の一問目がスタートした。パート1は20問。全神経は耳に集中した。パート1はそれなりにわかる感じがしたが、20問中2〜3問はスカッた感じ。

パート2 スタート。んんーー。このあたりから頭を悩ませる問題が続く。模擬試験同様、確実に分かる問題と分からん問題がはっきりとしてきた。パート2  30問は五分五分の出来。

パート3 スタート。 全神経を問題文が読まれる前にまず、設問を見切ってしまうことに集中する。まさに神経がすりへる動作である。一問一問着実にこなしていくが、手応えはなし。

途中一問だけどっちつかずで間違い。消しゴムでマークを消す。



消えねぇーーーー!



なかなか消えない!緊急事態!

6Bのかきかたえんぴつがこんなに消えずらいとは思いもよらなかった!全力でマークしたところを消す。消している間に次の問題が既に読まれている。

私の神経は、消しゴムに集中していたため読まれた問題なんか頭に入っているわけがない!軌道修正するまで、3問くらいを適当にマークした。

あーーーもったいない。

パート4 スタート。長文のヒアリング。早すぎて量が多くてよくわからないが、とりあえず全問マーク。

45分のリスニングテスト終了!ノスタルジーに浸っている暇もなく75分のリーディングテストがスタート。
リーディングテストはパート5,6,7の3パートからなり、私はいきなり
パート7の長文問題から着手

なぜパート7からスタートするかというと、経験上一番得点率が高いからである。一番時間がかかるパートをまずかたずける意味もあるが、パート7は題材が身近なもの(レストランのアンケートとか広告とか)なので読んでいると感覚的に分かるものが多いのである。

つまり、
確実に得点をゲットできる確率の高いパート7は、最低でも(A作戦とか使わずに)自力で回答しようというのが真意である。

早速、トータル40問のパート7をじっくり慎重に、しかも急いでこなしていく。そんなにむずかしいと思われる内容ではなかった感じがするが、回答する時点で「ん?待てよ!」と思われるものが結構あった。TOEICは結構ひっかけ問題があるからだ。

パート7終了!多少
平均スピードより遅れ気味!20問のパート6に移動。ここからは1問約30秒程度で回答していかなければ追いつかない時間との戦いがある。

わからなければ、悩まないで何かにマークして即次に行かなければならない。

だんだん緊張してきた。自信はないがパート6完了。残るはパート5の40問。この時点で残り
25分
1問平均
37.5秒


やばい!だんだんやばくなってきた!


まさに時間との戦い!全問回答が微妙になってきた。
とにかく、速攻で読んで速攻で答える!冷房の効いた会場で、額にうっすら汗をかきながら厄年親父はラストスパート!

10分を切った。残り20問



がーーーーん!平均回答30秒でないと全問回答できない!



ほんとうにヤバイ!危機!Emergency!たかがテストに心臓がバクバクしてきた。

ロスタイム。ボールはイラクで相手方コーナーキックの状態。まさに



ドーハの悲劇状態!



だめだぁー!A作戦発動かぁ?と思ったとき、
奇跡が起きた


冒頭の奇襲作戦で問題用紙に丸をつけた解答群にちょうどさしかかった。


やったぁ。ここで何も悩まずその6問に奇襲作戦時に丸をつけていたNO.にマーク。
形勢逆転!

残り
5分。あと8問。なんとか全問回答が見えてきた。緊張がかなりほぐれる。


残り
1分



やったぁー。全問マーク!



とりあえずリーディング100問全て、頭で多少なりとも考えた回答を
マークすることに成功!A作戦、ウェイブ作戦の発動は回避された。

PM 7時50分 TOEIC試験終了!
厄年親父が1カ月走りぬけたTOEICテストが今ここに終了した!



結果はどうであれ、
自分自身をほめたたえたい!



久々に試験勉強というものをまじめにしたもんね。周りからすると、まじめじゃない!っていう人もいるだろうが、それは成績を見て判断しましょう。

さあ、今日はBilingual NHKニュースを見るのを止めて、久々に日本語の古館報道ステーションを見よう!


試験結果は1カ月後に送付されてくる...。


8月19日(木)
TOEICとの壮絶なバトルから1ケ月と2週間が経った。本来であれば、そろそろ結果の通知が届く頃であるが
いまだに通知が来ない。

会社のじらし作戦。

でも、まあ当方は別に焦るわけでもなし。今はアテネオリンピック2004を見続けるのみ!試験が終わってからというもの、バッサリ英語から遠ざかっている。

テレビはくらだないバラエティばっか見ているし、スカパーはアニマックス、ディズニーチャンネルばっか見ているし、TOEICの本なんかちっとも見てないし...。音楽は、森山良子なんか聞いてたりした...。

そういえば夏休み中に家族でシネコンに洋画を見にいった。かみさんと子供は「シュレック2(日本語版)」。私は日本語版の洋画は基本的に見ない人間なので、同じ時刻に上映していた別の洋画をどーしても見たかった。それは

「サンダーバード」

ふなきさんの世代では、1度はサンダーバード2号のプラモデルを作っているはずである。ふなきさんは当然1〜5号、ジェットモグラまでは基本的に作っていた。3号を無理矢理5号にドッキングさせたりして。

ふなきさんの頭の中は シュレック2 < サンダーバード なので家族を見捨てて、一人でサンダーバードが上映されているホールへ一人ウキウキして行った。

さぁーーーて。久々の洋画だ。できるだけ字幕見ないで英語を理解するようにがんばろう!サンダーバードだし、多少理解できなくても、フィーリングでわかるであろう。

予告編が終了し、本編がスタート!



3.2.1 Thunderbirds Go!



いつものオープニングがスタートした。この時点で既に鳥肌が立っていた。さて本編スタート!

ん?なんか変だ。みんな日本語でしゃべっている。もしかしてこれ




サンダーバード(日本語版)じゃねーーーかぁ!




しかも



乗組員の声はV6がやっているじゃねーーーーかぁ!




洋画も日本語版を見るほど、英語から遠ざかっていた夏休みであった。

試験結果はもうじき配布されてくる。



9月8日(水)
それは突然やってきた。会社で珍しく気合を入れてデスクワークをしていると、1通の社内便が机に届いた。多分、先日の出張の明細かな?と思って中を覗いて
みると「TOEIC」の文字がついた長細い用紙が見えた。

得点通知だ!ようやく来た。

嵐の1ヶ月の努力の集大成を確認するときがようやくやってきた。中からドキドキして通知を取り出し、おそるおそる中を開く。どれどれ...



んーーー
Litsening 295 







Reading  275






ってことは



Total 570

ってことは




やったーーー!





目標を大幅未達!







なんでやぁー!





無茶苦茶勉強したら
前回(600点)より下がったじゃないかー!

マークシートの読み取りミスじゃー!

隣のにーちゃんのと間違って配布されたんだぁーと思って、通知を確認してもちゃんとFUNAKIの名前が記載されているし。

あ゛ーーーーー!



オレの嵐の1ヶ月の猛勉強は何だったんだぁー!




結局、TVとCD聞いてただけやないかぁー。





自宅に帰ってかみさんに

「いやー今日テストの結果が配布されてきてさぁー」

「何点だったの?」

「600点もいかなかったんだ、はっはっは」







「笑ってごまかしてるでしょ?」




包丁が背中に
3本ささった。結構ショックなのをかみさんはすでに知っていた。
付き合いが長いと隠しとうせないもんだなぁ...。

厄年親父の過酷な挑戦 Final Result

目標650に対して570。試験勉強をまじめにしたらかえって得点が低くなった。
完全に撃沈...。TOEICテストに片手間の試験勉強は何の意味もないことが判明。
TOEICはそれほど甘くはない!

そして厄年親父はさらに落ち込む...








<厄年親父の教訓>
試験前 速めにあきらめ TOEIC







リベンジ?  んーーー...


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