厄年親父の過酷な挑戦その10  
安政遠足侍マラソン2009をあのキャラで走れるか?


2008年5月、赤い彗星は見事に群馬県安中市から長野県境の熊野神社までの30kmを駆け抜けた。







それから半年。そろそろ2009年 安政遠足侍マラソンに向けてふたたび行動を開始するバカ親父がいた!

赤い彗星で走破した安政遠足侍マラソン。比較的に出来は良かったシャアのコスプレ衣装。そらそーだ。半年かけたもんなぁ。しかし、反省材料がないわけではない。一番の反省材料は









シャアを知る年齢層が限られるんだぁー!

親父世代、学生(男子)には本当にうけていた。しかし、子供、女性、じーさんばーさんに限っては、見たことはあるが名前がでてこないというキャラでしかなかった。非常に












マニアックすぎ!

年齢、性別関係なく認知されるキャラにならなければならないことを痛感したのだ。ならば侍マラソンの趣旨に従い、侍の格好すればいいではないのか?それはつまらん。他の人とかぶるのは絶対いや!

群馬テレビには映らなくとも、著作権を侵害しようとも、アニメキャラがやっぱ一番かっこいいのだ!

では何になるか?広く認知されるアニメキャラ...




ドラえもん?




ピカチュー?




サザエさん?




ポニョ?

だめだー!他の人とぜったいかぶる!やっぱアニメやめるか?





インディジョーンズ?





お笑い芸人?

くだらない妄想をする日々が続いた。そんなとき家にあるビデオを整理していると一枚のDVDを発見した。アニメ映画。もうほとぼりは過ぎたが、当時は凄い人気のあった作品。久々に見てみる。

懐かしく見ていると久しぶりにあのキャラを見た。比較的簡単な衣装ではあるが、時には大変身してしまうこのキャラ。多分コスト的にもシャアよりは安くあがる。ほとぼりが過ぎている作品なので、
他の人とかぶる確率は低い。それに









みんな知っている強烈なキャラ!

決めた!2009年 安政遠足侍マラソンの仮装対象のアニメキャラが決まった!それに向かって厄年をとっくに過ぎた親父は暴走モードに突入する。




キャラは決まった!今回のキャラは








顔が命!

顔をリアルに作ることが非常に重要である。顔...つまり









お面である!

長い人生の中でお面なんつーのは幼稚園の時、節分の時期に鬼のお面を作ったくらいだ。今回はそんなちゃちいもので済ませる気は毛頭ない!原作に忠実
に仕上げるのだ!そのために顔にぴったりフィットするような微妙な曲面を持ったプラスチック製のものが必須となった。

しかし、そんなものがあるのか...とりあえず、シャアのメットを作ったときにお世話になったホームセンター カインズホームに行く。店内を徘徊したが、なかなかお面をつくるような曲面を持ったものがない。分厚い板を加工しようか?
でも、曲面を作るのむずかしそうだ。。。。FRP使うか?もういい。当分FRPは使用したくない(←シャアメットでかなり懲りた...)。

カインズホームの資材館をあとにして、本館のほうをウロウロすることにした。
ウロウロしていたら、ターゲットとなるプラスチック製の曲面を持つものを一つだけ発見した。それは








天井灯のカバー!

曲面のRが多少足りない感じはするが、でっかいこのブツはお面の形を切り出すには、十分の大きさを有する。










これしかない!

早速買おうと思ったが、値段が高い!

5千円以上はする!カバーだけが欲しいのだが、蛍光灯の本体部分とあわせて販売されているので、必然的に高くなってしまうのだ。











あー!このカバーだけ欲しい!

とは言ってもカバーだけ販売してくれないし...。絶好の獲物を目の前に購入できない貧乏親父!とりあえずこの日はカインズホームを後にした。

あの蛍光灯のカバーが欲しい!どっかで安く売っているところはないか?思い当たる店を探したが、一つだけ候補が挙がった。中古品を販売するHARD OFFの系列店









HOUSE OFF

最近は家具を売っている店もあるので、ここを探してみることにした。原チャで早速HOUSE OFFに行き店内を徘徊。そして見つけた!








これだぁー!

値段も1200円!

即、購入!お面ベースはこれでOK!


10月中旬、デカイ照明のカバーを買った翌日、近所のワークマンを訪れる。遠くのホームセンターにいくより、近所のワークマンでいろいろ探したときに







これは!

と思うものが結構あることを発見した。しかも結構商品が安い!
ワークマンの中を隅から隅までと物色する。徘徊することやく10分







見つけた!

これは使える!しまも1000円ちょい!バカ安い!迷わず購入した。購入したのはこれだ!












なんだ?これは?正式な商品名がわからないが、なんかフェースガードのように思える。普段はちっとも目にしないこの商品が、次の侍マラソンのキャラを作るのに非常に有効に思った。何故か?

お面を顔に固定するものがどうしても必要になってくるのだ。はじめはヘルメットにお面を装着しようと思ったが、重さが気になった。20kmの関所コースの走破を考えると、軽量化は必須である。

今回の購入品は、スカスカ構造なので通気性がいいし、重さの軽い。試作してみてどうなるか判らないが、これで進めてみよう!



購入したデカイ照明のカバーを使って、お面を作る作業を始める。まずは、そのキャラがでてくる映画のDVDを再生し、静止画像を写メをとりまくる。とりまくった画像をExcelに貼り付けて、身長に対する顔の大きさをざっくりと割り出した。




その結果、ふなきさんは身長177cmなので、そのキャラに化けるとすると、約







45cm長のお面

になる計算結果がでた。早速、キャラの静止画像を45cm長になるようにExcel上で引き伸ばし、輪郭を線で結び、プリンタで印刷する。




お面の型紙の完成!


さっそくこれをHard Offで購入した天井灯のカバーに貼り付ける。



さぁー型に沿ってこのカバーをぶった切るか!



天井灯に貼り付けた原紙の周囲を電動カッターで切っていく。







グィーン!ギィ----!

晴れた土曜日の昼下がり。集合マンションのベランダで異様なものを、でかい騒音と共に切るバカ親父がそこにいた。
隣の部屋のおばちゃんが









「こんにちは...」

と声をかけて横をとおり過ぎていった。遅れて「あ!こんにちわ!」と挨拶を返す。思えば、このおばちゃん、ふなきさんがベランダでなんかやっているときに必ず通過するんだよなぁ。

カブトムシの幼虫の腐葉土をやはりベランダで取り替えているときも、高い確率で横を通過しているんだよな。きっとこのおばちゃん

天井灯ぶった切ったり、腐葉土いじくっていたり、






変だ人だ!





と絶対思っているに違いない!


騒音を立て始めて約10分。カット完了。カット自体は成功したが、くりぬいたお面部分を取り出して愕然とした。



ペロンペロンだ!全然強度がない!これじゃ走るときに原型をとどめることができない!!








改善が必要だ!

改善方法...厚い材質でお面の裏面を補強するしかない!分厚い塩ビ板にするか?ここは絶対的な強度が欲しい!
走行中でも折れたりしない絶対的な強度が!













金属板で補強しよう!

しかし、金属板かぁ。金ノコないし、加工は一気になったほうがいいから、だれかプロに頼んだほうが早いなぁ。しかし、金属板を加工してくれる人...知らねー。いきずまった。

そんなときに、久々に小学生バレーの審判のボランティアのために赤城村の体育館に足を伸ばした。控え室で久々にレフェリージャージに着替え、審判の準備をしていた。そんななか久々に会った群馬県小学生バレーボール連盟の副審判部長、通称ダースベイダーさんと会話をする。その中で、金属板のカットの話をしてみた。

ふなきさん「今度さぁー、金属板をカットしたいんだけど、そーゆーの出来ない?」

ダースベイダー「あ、全然平気。図面さえちゃんとあればそのとおり作れるから!」

ふなきさん「えぇー!?本当?じゃ頼んじゃおうかな!」

ダースベイダー「全然平気!(うちの会社)そーゆーのやっているから。」

ふなきさん「そっか。筐体モノ作っているからできるんだ!」

ダースベイダー「そ!やってやりますよ!」

やったー!決まり!すんなり決まった。ここはダースベイダーさんとこの工作能力に期待するしかない!自分でやれればいいが、こればっかりはだれかに頼まねば...とブルーになってたが、エライ近くにやってくれる人がいたとは!

早速来週、金属板を買いに行こう!


冬休み。年賀状も早めに仕上げてゆっくりしていようと思ったら、日テレの”ごくせん”、TBSの”ROOKIES”を大人視聴してしまい、なかなか仮装の準備ができなかった。しかし、この長期の休みのうちに少しでも前進しておく必要がある。何せ2009年は東京マラソン出場があるので、3月までの土日はなかなか準備に没頭できないことが容易に予測される。

休みに入ってすぐに部材を購入しにいった。カインズホーム吉岡店で、うろうろすること20分。








見つけた!

ふにゃふにゃのお面を補強してくれる強力ででっかい








アルミ板

大きさは申し分ないが、あまりうすくするとアルミ板もぐにゃぐにゃになるためある程度の厚みが必要である。
しかし、あまり厚くすると今度は重量の問題と加工が困難になってくる。あれこれ手にとって結局

厚さ1mmのアルミ板を約1200円で購入これを原チャの足元に置いて家に帰る(←交通違反です!)。
このアルミ板に早速お面の外形をかたどって、ラフな外形線を油性マジックで書いていく。











できたぁー!



あとは運を天にまかせて、加工担当のダースベイダーさんに渡してカットしてもらおう!

年明け、栃木県のスポーツ店”ときわスポーツ”でお買い物。冬のランニング用のアンダーシャツを買いに行く。色は






黒!

2009侍マラソンキャラの手の部分は、何を隠そうこの黒のアンダーシャツ部分がそのままコスチュームの一部になるのだ。



3000円で購入。













次、100円ショップに行く。今度は何故かご婦人たちが真夏の時期に自転車に乗るときに手に付ける黒の日よけをこんな真冬に購入。
















この日よけとアンダーシャツをミックスするとこうなる。



これで衣装の下地はできた。いよいよマスクを真面目に作ろう。まずはダースベイダーさんの加工品がどう仕上がってくるか?期待して待とう。




できたよー!

その唐突なメールはダースベイダーさんに金属加工依頼してから1週間もたたないうちに舞い込んできた。しかも写メが添付されているではないか?


おー!かっこいい!外見だけみれば、ほぼ青写真どおりにカッティングができている。早速受け渡しのため、小学生バレーの試合会場に行っているダースベイダーさんのところに足を運んだ。

ダースベイダーさん曰く

「本当はレーザーでやりたかったけど、曲線なんで座標の入力が難しい。なので、ほとんど手作業でカットしたから多少は荒くしあがってしまった。」



現物を真近に見ると、たしかにカット部分は荒い部分があるがこれは全然問題ないレベル。何故か?この金属は
表に直接露出しないからだ。気になるところとすれば、板状態では頑丈だったものが、不要な部分を切り取り細くなってしまったため多少強度的に問題があるかも。その証拠にこの楕円上の物体は、よく見ると多少湾曲しているのだ。これ以上湾曲するとちょっと問題になるので、なんとかこの湾曲をキープするように取り付け時には気を配る必要がありそうだ。










ダースベイダーさんに多謝!













早速家に持ち帰り、天井灯カバーからくりぬいたマスク面と合わせてみる。














バッチシじゃん!

では、そろそろマスクの加工に着手するか!




マスクの加工に着手する。








とは言ってもとりあえず目と口の部分をくりぬくだけなのだ。このキャラにはほとんど表情というものが無い!このキャラがでている映画を最初から最後まで見ても非常に微妙なのだ。しかし、今回はあえてその微妙な表情に挑戦することにした。ほとんど表情のないシーンの中で、若干喜んでいそうな表情を見せるシーンがちびっとだけある。

今回はその若干喜んでいそうな表情に挑戦することにした。

さっそくそのシーンを写メでとり、それをA3の原寸大の大きさにプリントアウトし、型紙を作る。そして目と口の部分をマジックでなぞってマスクに書き込む。
キーポイントは








微妙な口!

笑っているのか?笑っていないのか?どっちかと言ったら










笑っているみたいな...







笑っているみたいな...









笑っているみたいなでやっている






的な!

この微妙な口を書き込んだ部分を、鋭利な工作用カッターで切りこみを入れていく。当然1回では切れない。同じ個所を二回三回...五回を力を入れて切り込みを入れていく。だんだん入れる力が大きくなる。だんだん雑になってくる。

知らないうちにナイフの先の部分が赤くなっていた。















血じゃねーかぁ!

一刀入魂していたら、知らないうちに指の一部分をナイフがかすめていたのだ。まさに













血染めの仮装衣装!

カットバンの場所がわからないので、ティッシュで血を抑えながら作業を続ける。左目の部分がくりぬかれる。そして次は右目。そして最後の微妙な口の部分。両目をくりぬいた力加減でだいぶ作業がスムーズにいくようになった。微妙に、微妙に口の部分に切り込みをいれていく。そして長さ約12cmの口がくりぬかれた!













どんなもんだー!




ん?でも、下が白っぽいからわかりにくいか?では裏側を黒にしてみよう!



















どーですか?微妙に笑っているでしょう!

で、何のキャラか?ようやくわかってきたでしょう!



天井灯のカバーをくりぬいて作ったマスクを、ワークマンで買ったヘッドギアもどきに取り付けることを考える。丁度いい具合に両者を固定するジョイントみたいなものはないか?早速100円ショップにでかける。

100円チョップ内の工具コーナーを物色していたときにあるものを見つけた。





ターンバックル

なる金具。両端を取り付け穴に引っ掛けると、あとはくるくる回せば取り付けの長さを調節できるというもの。なんかこれがいけそうだ。早速100円で購入。

これをマスクの外枠とヘッドギアもどきについている穴に入れて長さを調節してみる。




ばっちし固定された。走っている間に取り付け部が破損するかもしれないので、あとあとここはボンドでカッチカチに固定しよう。とりあえず両者の接続はOK.あとはヘッドギアもどきの顔の前面部が突出しているので、この部分をのこぎりばっさり切る。



ばっさり切ったあとに先ほどのターンバックルをつかって金具を仮固定してみる。
ガタガタするが、ボンドでカッチカチに固定すればなんとなくいけそうだ。これにマスクがマジックテープでぺタっとくっつくはずだ。






そうすればこーなる!






















何だかいけそうな気がするぅ−!





ここまできたらやはり衣装担当のSママと一度打つ合わせをしなければならない。2/15、Sママが高崎市浜川体育館にいるらしいという情報を聞き、早速ヘッドギアもどきとマスクを持って浜川体育館にでかける。浜川体育館では小学生バレーの大会の真っさい中で、選手と父兄がうじゃうじゃいた。その中をへんてこなヘッドギアもどきと変なマスクをもってSママを探して会場内をウロウロするアホ親父の姿がそこにはあった。

そしてSママを発見。早速観覧席でヘッドギアをつけてどんな案配か?を見てもらった。周囲の選手が“
このおっさんアホ?”的みたいな感じでこちらを見ている。

Sママと打合せして決まったことは、

1. マスクとのマジックテープ接続は布をヘッドギアに付けてから装着すること!

2. ヘッドギアはカッチカチに各部をボンド固定してもかまわない。

3. 布は2段階とする。頭から胸あたりと胸から足まで。それをくっつける


などなど...

で、一番よくわかったこと!それは衣装担当のSママ自体















このキャラを良く理解していなかったのだあー!

これは一大事!来週にでもDVD貸してやろう。











千と千尋の神隠しを!



マスクを取り付けるヘッドギアもどきを固定する作業にとりかかる。当然のことながらボンドでカッチカチに固定するのが基本。
実は昨年のシャアのメットを製作したときのボンドが、まだ大量に残っていた。なので、新規購入はしないでこのボンドを再び使うことにした。

そしてヘッドギアもどきと、マスクの取り付け部分を固定するためと強度アップする目的で、再び登場するブツは










平金網!

シャアのメット製作のときに大変お世話になった平金網をまたコメリで購入してきた。平金網を適当な大きさにポキポキ切っては曲げて、切っては曲げての作業を繰り返す。1時間後、それなりの形に仕上がったので平金網と、ヘッドギアもどきと、取り付け部分をビニールテープで仮止めして大体の形を形成する。

そして接続部分にボンドを流し込む。1日中ボンドを出しては固まるのを待っていると1日がもったいないので(←よっぽど暇なら話は違うが)、数日に分けて固定することにした。今日はこの部分、明日はこの部分というように。この作業を











2月22日から2月28日まで続けた。

途中ボンドが接続部から知らない間にボンドが流れ出し、じゅうたんに垂れていた日があったが、このことはかみさんには内緒にしている。

苦節1週間!とうとう出来た!





何とか形になった。強度もそれなりにある。頭につけてみると












ぴったりフィット!



黒のジャンバーを着てみる












マスクはこんな感じで取り付けられる。






行ける!今年も行ける!このとき自信は確信に変わった(松坂大輔 語録)。マスクをつけるとこんな感じになる。これにSママが作ってくれるであろう黒い衣装がくっつく。


正面からみると














目の位置が微妙にずれている...


去年のシャアのマスク同様













目の前がよく見えない−!




3月1日(日)Sママに”千と千尋の神隠し”のDVDを手渡す。きっと見て勉強してくれるだろう!

カオナシを!



最大の危機がやってきた!4月1日から







実家の秋田に単身赴任!

100年に1度の不況のあおりを受けて、うちの会社のシステムにもメスがとうとう入った。それはしょうがないとして、








引っ越しをしなければならないぃーー!

身の回りの整理をしなければならないのに、カオナシなんざぁ作っている暇がない!どうしよう!だれかに頼むしかない!直近、何をしなければならないか?まずは




お面の塗装

カオナシのお面は現在、天井灯そのままなので半透明状態なのである。当然のことながら、原画の如く全面を真白に塗装しなければならない。塗装自体は昨年のシャアのメットの如く、油性のスプレー缶を買ってきて何度も均一にスプレーすればOKだと思われるが、引っ越しのバタバタ中あの臭いスプレーを何日もできるわけがない!








頼もう...榛東村の悩める監督に!

小学生バレーの同じチームの監督であった悩める監督だったら、絶対やってくれる。変なことするの好きだし、しかも広大な榛東村で作業をするので、スプレーが多少風に吹かれても、屁でもない。早速ホームセンターでスプレー缶を購入し、お面と共に榛東村の悩める監督の自宅に行き、直談判。交渉は成立。お面の塗装を引き受けてくれることが確定した。これで、とりあえず秋田に移動できる。衣装はSママに依頼しようと思ったが、群馬ー秋田と離れてしまうし、残り時間も少なくなった。Sママへの衣装の依頼ができない!これは

秋田にいる裁縫の天才






うちのおかんに頼むしかない!

頼めばなんとかしてくれるはず!シャアのときもそうだった。早速、群馬の前橋で黒い布を6m購入し、引っ越しの時に一緒の段ボールに入れて秋田へ移動した。

4月上旬、赴任休暇

おふくろは相変わらず、”足いでぇ、腰いでぇ”と愚痴りながら、飯は作るし、ゴミは捨てるし、言ってるわりにはちゃんと行動していた。で、早速おふくろに頼みまくる。

ふなきさん「おかん!ちょっとこのDVD見てけねが?」

千と千尋の神隠しのDVDを二人でしばし鑑賞

ふなきさん「この黒のヤツの服、作ってけねが?布持ってきたから!」

おかん「(去年に引き続き)
またが?面倒くせえ!

と愚痴りながら、物差しを持ってきて身長、肩幅をちゃんと確認してくれた。翌日、会社に出勤。夜9時前に帰宅。部屋で着替えようとしたら、壁には黒い布がかかっていた。おふくろが昨日の注文をちゃんとやってくれていた!早速着てみる。



多少大きめにつくっているので、多少調整が必要。早速おふくろと再度打ち合わせをして、肩幅、丈、手を出す箇所の位置を確認し、再調整をお願いした。ちなみに、余った布をかぶるとこーなる



この時点ではまだ、ジェダイの格好ですな。

おかん「なーんと大変だったや!黒いからよぉ、昼間でも見えねぇんだよ!目悪いから!...(愚痴愚痴)......」
愚痴は
おっしゃる通り。でも、これでおかんが始動したからあとは大丈夫。衣装は前進した。(←おかんの苦労を軽く流している。親不孝者の典型例!)

ヘッドギアもどきもSママから着払いで秋田に送ってもらった。こちらに来てヘッドギアもどきの強度をアップさせることを考えた。そして、通勤途中の100円ショップで金具とビスを購入した。金具で補強しようと考えた。


ふなきさん「おかん、ラジオペンチかプライヤー貸してけれ!」


おかん「んなもの、ねぇ!」



がーん!工具がない!


親父が死んでから、工具なんつーものはどこにあるのかもおかんは全然把握していなかった...。翌日、再び100円ショップでラジオペンチを購入。早速金具で補強作業を開始する。ヘッドギアもどきにはあらかじめ穴が数か所開いており、この穴を利用して金具をうまい具合に挿入してしめてみた。



強度が確実にアップした。あとは接続部をホットボンドで固定すればなんだか












行けそうな気がするぅ〜〜!

勝利の美酒を一人飲みながら秋田での夜は過ぎてゆく。



ふなきさんは単身赴任で仕事をしにきたのか?仮装の衣装を作りに来たのか?よくわからない状況になっていた。



GW前の土日、一時群馬に帰ってきた。さてお面のスプレーはどーなった?頼んでおいた榛東村の悩める監督の家に秋田土産を持って行ってみた!

ふなきさん「どーだい!例のもの!」

悩める監督「できてるよー。2〜3日塗ったが、表面が多少凹凸ができたが...」

ふなきさん「いい!全然いい!表面の凹凸は2〜3回塗布すると必ずできるからOK。遠目に見れば気にならないよ。シャアのメットで確認済!」

色としてはほぼ均一な白となっている。いままでは半透明で透けていたが、これで透けなくなった。

ありがとう!悩める監督!

早速自宅に持って行って、目と頬のグレーの部分に色鉛筆で輪郭を描いていく。










できた!



あとは風のない日にグレーのペイントを仕上げればよい!






GWに入った。

天気はいい!そして

風がない!

やるぞ!ペイント!意を決したアホ親父は、AM10時にかみさんが出勤するのをひたすら待つ。”ベランダでカオナシのペイントする”なんて言ったら、怒るの目に見えているからなぁ。10時。かみさんが出て行った。








行動開始!

ベランダに新聞紙を敷く。新聞が風でめくれないように一応テープで固定する。100円ショップの筆とグレーの油性ペイント缶を準備する。ペイント缶を開けて筆に付けて、ちょっとずつちょっとずつ下絵に従って書いていく。多少たれることを想定していたが、たれはしない。これは顔の全個所一気に仕上げられる。まゆの部分、ほほの部分、下唇の部分を正確に塗っていく。

天気がいいGWにベランダに新聞しいて、必至になってグレーのペイントを塗りたぐるアホ親父の図がそこにはあった...。



総時間約20分で塗り終えた。風がないので、そのまま天日干しにした。

ぼけーっとしていたら夕方になっていた。しかし、お面は風に飛ばされることもなくその場所にとどまっていた。ゴミが付着することもなく







大成功!




原画に忠実なカオナシのお面じゃー!


あとは目と口の部分に黒いフィルムを張って、ヘッドギアもどきと接続させるだけ!もう子どもの日。侍マラソンまであと4日しかない!では、このお面を持って裁縫のプロのいる秋田に移動しますかね?秋田でおかんと最後のチェックを5月6日のGW最後の休日でやるしかない!はたしてできるか?



GW最終日、カオナシは寝台特急に乗って最終調整地の秋田へ!




朝7時半自宅到着。朝飯食って早速ヘッドギアもどきにさらに金属板を取り付け、これをボンドで固定していく。ボンドが固まるまで自分の指で押さえることはムリなので、洗濯バサミをあちらこちらに取り付けて押さえておく。

この間に次の作業を着工。お面の開いた部分の目と口を覆う。黒なので、黒いストッキングにしようか?と思ったが、今回は視界が極端に少ない。それをさらにストッキングで覆うと更に視界が低下する。黒いストッキングは候補から外れた。どうしようか?と模索していたとき、車の運転中にひためいた。早速、ホームセンターに行って購入したのが、車のウィンドウに張る太陽光を遮るシート。これを適当な形に切って、両面テープでくっつけた。




裏面はこんな感じ。





表面はこんな感じ。



視界はOK!最低限の視界はキープできた!ほぼシミュレーションどおり!

次の作業を着工。庭にある砂利を水洗いして、汚れを落とし、乾燥。これにやっぱり100円ショップで購入した金色の油性ペイントスプレーをまんべんなく吹き付ける。これを天日干しして約5〜6回くらい繰り返す。

できた!





カオナシだからやっぱり











映画に忠実に、金の小道具を作った。これをちらつかせて、近ずいてきた人を











食う!(←できるか)

ヘッドギアもどきも金属板のボンド固め、さらにビスの固定、さらに連結部をグルーガンで固定し強度がかなりアップした。ハーフマラソンくらい耐えうるくらい







カッチカチやぞ!



で、ここで裁縫の神様うちのおふくろ登場!時間はいつのまにか夜になっていた。酒飲みながらおふくろと打ち合わせ。
「まず、これ(ヘッドギアもどき)の金属面さ、布どご両面テープでつける!その後、黒い糸で縫いつける!」
この作業を翌日まで行うという。翌日会社から帰宅したらちゃんとでいきていた。


あとはお面の取り付けのみ。これはもうマジックテープにたよるしかない。両面テープでマジックテープを取り付け、ヘッドギアもどきとお面をくっつける!










全製作工程完了!



いける!装着して隣の兄貴の家に殴りこむ!

甥が逃げる!兄貴写メをとりまくる。兄貴曰く



”完璧だ!

お墨付きを得た。これをもって安政遠足侍マラソン2009に殴りこむ!



いくぞ!

5時40分、会社の男子寮に出向き、新人のリンリン☆をたたき起し、車に強制収容。リンリン☆の仮装はギター侍。なんとなく顔が波多陽区に似ているから。衣装は田舎のじーさんから送ってもらって、ギターはHard Offで3000円で購入とのこと。お前、ギター弾けないのに大会終わったら










そのギターどーすんだぁー!

6時半、安中スポーツセンター到着。各地からランナーが車で続々と集結し始めていた。ナンバープレートを見ると、名古屋、大阪








福岡ぁ〜!

皆さん、好きですねー!

早速バスに乗り込み会場を目指す!バスの中は、でっかい衣装や段ボールを持ったランナーでいっぱい。座席がいっぱいになったところでバスは動きだした。約10分で会場に到着。会場内は、まだ仮装している人は少なかったが、あちこちですでに皆さん着替えはじめている。ふなきさんも受付を済ませ、会場の一部を確保。まずは十分に準備運動をする。カオナシになったら自由度が極端に低下するから、いまのうちに十分にウォームアップをしておかなければならないのだぁー!

隣では侍姿のオヤジが、衣装の審査員のインタビューを受けていた。衣装の審査員なんざにゃー興味はない!なぜなら、残念ながらどんなに出来が良くともキャラクターものに対する評価は低いのだぁ。

ウォームアップも終わり、いよいよ着替え。今回の着替えは前回のシャアと比較し、非常に簡単。首から下に黒い布をかぶって、あとはマスクをつけるだけ!










できたぁー!



完璧だべ?微妙に薄ら笑いをしているところに不気味さを感じる。まさに








シミュレーションどおり!

気分はすでにカオナシになる。動作はゆっくりと!機敏な動作は一切しない!それにしても












真正面が見えねぇー!

本当にこれで走れるのか?不安がよぎるが、もうこれで走るしかない!とりあえずまだ時間があるので会場内をゆっくりとウーロウーロすることにした。マスクの影から他の人の反応を見ていた。みなさんちらちらとこっちを見ている。どうやら気になっているようだ。そんなうちに一緒に写真を撮ってほしいという、おにぎりさんがいて快く承諾!



7:00 開会式がスタート。太鼓の演奏をぬぼーっと見ていた。そんなときに子供と一緒に写真を撮ってくれというおかあさんが近寄ってきた。これも承諾!
お礼に子供にゆっくりとゆっくりと近ずく。子供はお母さんの脚の後ろに隠れる。

そーなると追いかけたくなるのがB型人間の性分!さらにお母さんに後ろに隠れている子供に近ずく!子供さらに逃げて挙句の果てに














泣かしてしまったぁー!

やっちまった!

素直に反省...(←といいながら、このあと2人くらいの子供を泣かせていた)。このとき初めて知った。

このカオナシは子供に対しては











結構恐怖だと!

んー...行動を少し考えないと!太鼓の横では次の太鼓をたたく子供たちが、遠目にこっちを見ながらなんか盛り上がっている。これはやっぱりサービスしなくてはならない!近寄ってみる。ついでに記念写真も撮る!


(欲しい方がおりましたら、メールください。原サイズで送付します)

逆光だと、衣装のしわが見えないのでまっ黒け!アニメそのものである!今大会ではベストショットの1枚!









ここの横にはもう1体記念に撮りたいキャラがいた。


















宮崎アニメ組は非常にクオリティが高い。しかしポニョはこれで完走できるのか?を心配せざるを得ない。



ふなきさんは必至にある人を探していた。







光あるところに影がある!









マラソンあるところに仮装がある!

日本列島を股にかけ、常にまともな格好では出場しない気合いの入った仮装親父、その名はEVIL KING










”邪王”師匠

何を隠そう、この人のブログ”
おまぬけ仮装大将”を見て以来、仮装第一、記録は第二の半端でない仮装ポリシーに感動し、ひそかに心の師匠と仰ぐ方なのだぁー!そして、東京マラソン2009もこの方のアドバイスでシャアで走る決意をしたのだぁー!
今回の侍マラソン2009でも赤影の仮装で出場しているはずなんだが...。さっきから探しているのだが、いない!というか









見えない!

いかに人を探すのが大変な今回のカオナシの衣装、だって











正面が見えないもんなぁー!

とりあえず会場内をウロウロして、必至に”邪王”師匠を探す!そんなとき

ふなきさん!

と声をかけてくれた一人の怪しい忍者が一人、ふなきさんの横にいた。

「おー!
”邪王”さん!いたぁー!」

ほぼ年齢的にさほど変わらないその姿、しっかりと赤影になりきっていた!

”邪王”「記念に、写真とりましょう!」



感動の初対面であるが、年齢もそんなに離れてはいないのに今回も気合の入った赤影である。このマラソンは仮装がホームゲームのような大会であるが、”邪王”師匠は仮装がアウェーの大会でも平気でこんな格好で毎度走っているのである!(ちなみに”邪王”師匠は、侍マラソンの1週間後の足利工業大学の第34回学長杯争奪ロードレースで、この赤影で堂々と出場した模様)


”邪王”「来年の東京マラソン2010は出場します?」

悩んだ挙句、邪王師匠の誘導尋問どおり

ふなきさん「とりあえず応募だけはしてみます!」

それは何を意味するか?”邪王”師匠からの








また仮装して走れ

という暗黙のプレッシャーなのだぁー!

”邪王”「じゃ、がんばりましょう!」

ふなきさん「がんばりましょう!」

二人は初めて侍マラソン2009の会場で初めて出会ったが、お互いの素顔をいまだに知らない







仮面舞踏会状態のなのだぁー!

この二人が真顔で出会うのは、いつの日であろうか?は誰もしらない。


続いて

「あのぉーふなきさんですかぁ?」と近ずいてくる女性が一人!

ドロンジョ「あのー、ホームページ見ました。秋田の人ですよね。あたしも秋田なんです!」

秋田からわざわざ出てきてドロンジョの格好をしているこのおなご

ふなきさん「んだが?どごよ?」

ドロンジョ「能代です!」

秋田からわざわざ関東にでてきて、秋田美人の称号を自ら捨ててドロンジョの格好で走るお前は








秋田県の仮装ランナー界の曙だぁー!

しかし今大会、ドロンジョがたくさんいる。4〜5人は確実にカブっている。
そうしているうちにスタートが近ずいてきた。ふなきさんもポーチにひそませている携帯で、記念に周囲を写メを乱れ打ちの如く撮ってみる(見えないので...。



この黄色は多分”スポンジBOB”だな...












ケ、ケツだな...

下半身を撮ろうと思って撮ったわけではないが、よりによってケツを撮ってしまった...



AM8:00のスタート時刻が近ずいてきた。場所はどの辺にいるんだろ?よくわからんが後ろっぽい。AM8:00 太鼓の音が6回なる。スタート!ノロシが上空でなっている。カオナシは音しか把握できず。スタートはしたが、カオナシのいるポイントはちっとも動かず、牛歩の如く会場をゆっくり歩いて走り出す。

会場の外でも歩き続けたが、そのうちゆっくりと走り始める。周囲は骸骨、落ち武者、ジェイソン...そしてカオナシ...










ホラー系ばっかじゃないかぁー!


走り始めるが、まだまだ渋滞状態なのでとにかく周囲のランナーとぶつかってしまう。真正面のランナーとの距離感が全然わからん!とりあえず並走する会社の新人りんりん☆にナビゲートしてもらいながら、恐る恐る走る。

長い裾はひっかからないし、ヘッドギアもどきもしっかりフィットしている。これはこのままゴールまで耐久性が持続する見通しをこの時点で確信した。スタートして約5分後、係員が旗を振ってR18号交差点でいきなり信号待ち。





そらぁーないだろー!

先頭が通過して間もないのにいきなり信号待ち。きみらには上位になる資格はない!と言わんばかりのこの仕打ちには多少違和感を思える。イライラの交差点待ちを過ぎて、再び走り始める。


こんな格好するもんだから給水は、ほぼ毎回とる。それにしても給水がトロい...。全然水が追い付かず。しびれを切らしてスルーする給水所数か所。で、給水できたポイントでは机の上に置かれた紙コップが





握れない...






距離感がわからねぇー!

たいてい給水所の机の前で、1回目スカ、2回目スカ、3回目くらいにまともにコップを握るということを繰り返す。ボランティアのおばちゃん笑う。コップを手にとっても今度は







飲みずらいぃー!

あごの部分から紙コップを内部に入れて、口にもっていき体をエビぞりにして飲む。疲れる。給水が疲れる!前回のシャアの衣装とは比べ物にならないくらい疲労する。この疲労を紛らわさないといけない!今回はどっちみち完走すりゃいい的な大会なので、少し沿道の皆さんと楽しまなければ!

真正面は見えないカオナシの面だが、斜め前方45度はそのかわりよく見ていた。つまり沿道の人。その中で子供を物色し、”あ、カオナシ来た!”とこっちを指さしている子供にロックオン!






ロックオンと共に、その子供に








ゆっくりと近ずく!








子供...おかあさんの影に隠れる!







さらにゆっくりと近ずく!










泣く!







あぁー!安中市民をまた泣かしてしまったぁー!




またやってしまった...。あんまりしつこくするのはやめよう!

次の子供...ロックオン!ゆっくりと近ずく...おーこの子は泣かない!大した奴だ!そーだ!お礼をするの忘れてた!

カオナシ「あっ...あっ...(衣装の中でゴソゴソ!)」

おかあさん「(不思議そうに)え?何?何すんの?」

カオナシ「あっ...あっ...(金を1粒手に出す)」

おかあさん「やだぁー!金だー!ぎゃはは(おかあさん、おとうさんには結構受ける!)」

一部のラッキーな子供に金をあげながら、マイペースで走っていく。しかし、金をあげたのはほんの一握りの子供たちで、ほとんどは近ずいていきビックリさせる!(←この時点で、結構病みつきになったいた)。






近くに
サンタクロースの格好をした人が、沿道の子供たちに何かプレゼントをあげていたが、










カオナシは沿道の子供を







恐怖のどん底におとしいれて楽しんでいた。

しかし、そのカオナシに試練が訪れる。





黒い衣装だったので、脱水症防止のため給水はほぼ全拠点でとる。しっかし、スタート直後の地点は給水がキャパオーバーでなかなかコップが手元にこない。しかもこっちは、視界がアホになっているのでコップをもらうのも大変な状態。それでも時間のロスは覚悟の上で水だけは必要以上にとる。

かなり必要以上にとる。しかし、これくらいとったら普通トイレに行くもんだが、トイレに行く気配もない。この時点で体が

必要以上の水を必要としている













異常な雰囲気

になってきていることを感じ始めた。

レースも15kmを過ぎた時点で、走るのをやめて歩く。完走はしたかったが、自然に足が止まる。身体の自動安全装置が作動した。これは











暑いんだ...

ギャラリーを楽しませているうちに、時間と共に上昇している外気を全然気にしていなかった。今日は











暑い!

その日の夜のニュースで初めて知ったが、この日群馬県は33度の真夏日を記録していた...










バカヤロー!

そんな日に真っ黒のカオナシスタイルで走るバカ親父は、映画”八甲田山”の逆で、暑さとガチンコ勝負するハメになった。













息苦しい!死ぬ!絶対死ぬ!酸素だ!酸素をくれ!

沿道でウチワを使っている人を探す。”侍マラソン”印のウチワを使っている人を見つけて











す、すいません!あおいでください!

カオナシのあごの部分をガパっとあける。ちょうど顔を上に向けて、のど仏を向けているかんじ。









沿道の人「
え!こ、これでいいですか?

もっとー!...(20秒くらいあおいでもらって)...

すいません!ありがとうございました!

衣装の中をあおいでもらったら多少涼しくなった。そして呼吸も楽になった。これを続けるしかない!でないと確実に










酸欠になる!

カオナシの姿で死んだらシャレにならん!

少し走っては

「すいません!あおいでください!」

沿道の人「まぁー!暑いでしょ!」

群馬のギャラリーは誰一人として、拒むことなくあおいでくれました。このウチワパワーでカオナシは一歩一歩とゴールをめざす。ある地点でミストシャワーのサービスがあった。シャワーはカオナシのペイントがとれる要因にもなりかねないので、あまり気乗りはしなかったが背中だけでも浴びてみようと思い恐る恐る背中にシャワーを浴びてみた。







気持ちいい!

涼しい!


この時点で初めて悟った。この衣装の中は










凄い高温になっているのだと!

背中だけでなく全身にシャワーを浴びた。次のランナーが待っていたのかは覚えていない。とにかく、浴びれば浴びるだけ身体が涼しくなった。涼しくなったので多少は走れるようになる。しかし、よくわからんがこの時点で前方には必ず半ケツのキリストっぽいヤツがいた。


見たくないが、必ずこのケツが視界に入る。今度は妙な精神的疲れが襲ってくる。何で毎度











半ケツが見えてくるんだぁぁー!




結局歩きながら、走りながら、半ケツのやつと、ヤッターワン、水戸黄門とほぼラリーしながら無事にゴール!









やったー!目標達成!


(会社のわかもんと記念写真)

しかし、今回の仮装は子供を中心に認知度は非常に高いが、










暑さに弱い!

これで楽に走れるのは、10kmが限度ではないであろうか?

シャアの衣装...風に弱い

カオナシの衣装...暑さに弱い

次回は、全天候型のキャラを考えてみよう!












翌日、カオナシはベランダで虫干し...




<厄年親父の教訓>

真夏日に カオナシランナー 死の手前

(続く)



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