厄年親父の過酷な挑戦その6
おやじは走る!どこまでも!長距離走への挑戦!
2006年2月
厄年親父の過酷な挑戦4 78kgへの挑戦で約10kgの減量に成功したふなきさん。その後はどうなっているのか?リバウンドしていると思うでしょう?
全然リバウンドなんかしてないよ!まだ75kg台をウロウロしているんだ。週末には結構酒もバカスカ飲んでいるのに。まあ、減量前にやっていたように毎日ぐうたら飲むようなことはしていませんけど。何ゆえこの体重を維持できているのか?
運動です(きっぱり)。
それもランニングです(更にきっぱり!)。
減量のために始めた会社でのランニングマシーンでのトレーニング。これがいまだに止めれないのだ。減量開始前はせいぜい3kmくらいしか走ってなかったのに、いつのまにか4kmとなり5kmとなり40分となり、50分となり、ふなきさんの人生の中で最高の10kmも走れるようになった。
理由はたった2つ
1.体育会系B型人間の血が騒ぐこと
2.ランニングやめたらまた太ってしまうという恐怖があるため
しかもランニングってぇーのはすぐできてしまうのが楽である。ボケーっと家でスカパー見てて「つまらん」と思ったその時から即、外にでて準備して走ることができる。非常に手っ取り早いカロリー消費運動なのである。
通販でいろんなマシーンが宣伝されているが、あんなものに洗脳されるほどあっしはアホではない!ランニングが一番簡単なのである。人間の動作の基本だもんね。
しかも、せっかくこの歳になって高校時代にも走れなかった10kmを走れるようになった能力は絶対に落としたくない!
となれば走り続けるしかない!
後厄親父は減量作戦に成功しても、更に走ることを決意した!
走るでぇ~~!走りまっせぇぇ~~!←何故大阪弁なのかわからない...。
さて、どのくらい走ろうか?目標距離は?目標タイムは?
スピードを競う気はあまりない。
疲れるので。(←こんなこと書いてよく、この企画を始めたと自分で思う)
なので時間で区切るのではなく、ゆっくりでもいいから走り続けることを目標にしよう!疲れないので!
(疲れるじゃないかぁー!)
後厄親父の新たな挑戦は始まった!後厄親父はいったいどこまで走り続けるのか?
<ライバル きよしおやじ現る!>
うちの近所に私と同じおやじがいる(←このように書くと”おやじ”というのが特殊な人物に思えるが、普通のおやじである)。スポ少の活動で同じむじなとして活動した中だが、今はお互いにチームを離れた。しかしながら、かみさんからの情報によるときよしおやじは現在、無茶苦茶走りこんでいるらしい。
ちなみにきよしおやじは
年齢 オレよりは上
身長 オレよりは低い
スポーツ歴 バレー
血液型 知らん
また、バレー人だ!
あちきはバレーなどどいうスポーツはどちらかというとガチガチに持久力は必要のないスポーツだと思っている。少なくともあちきの生涯スポーツであるハンドボールに比べれば。中学の時もバレー部なんかはちっとも走りこんではいなかった。中学のときに一番走らされていたのはよくわからんが
卓球部だったぁーーーーー
かみさんの情報によると(←このコーナーでは何故かかみさんがスパイになっている)きよしおやじはなんとハーフマラソンに参加するほどの実力者になっているという。ハーフマラソンってーのは42.195kmの半分か?ってことは
21.0975kmか?
長ぇーーーじゃねーーーかぁ!
21kmも走れるか!無理!無理です!現時点では!
しかし、ここであきらめるわけがない!時間をかけてこの壁を乗り越えてみよう!まずはハンドボール出身の威信をかけて、きよしおやじをやっつけよう!
ハンドボール vs バレーボールの代理戦争開始!
やはり、ただ走っているよりは目標があったほうが燃えるもんね!勝手にきよしおやじをターゲットとしてロックオンした!
それにしてもハーフマラソンかぁ...。
きよしおやじ攻略グッズ その1
目標は決まった!あとはひたすら走りこむのみ!しかし長く走るってことは非常にヒマなもんで、ランニングマシーンで走っているとなんか気分転換したくなるもんである。まったく同じ場所で実験動物の如く走っているからね。
ではどうするか?外で走る!つまり
ロードワークである。
景色がリアルタイムに変わったほうが気分的には楽だもんね。10kmくらい走れるようになってから、そのように思い始めておりました。実はたまには外を走ってました。しかし重いんだ。靴が。何をはいて外を走っているかというと、フットサルのキーパーをやるときに滑らないようにと軽井沢のアウトレットで購入した、ワーキングシューズである。
やっぱ10kmくらい走るようになると、このシューズの重さが妙に足に効いてくる感じがする。心理的にも影響がある。
そんなことを思っていた2月の上旬、かみさんが子供(中一)のバレーシューズを買いたいということで北高崎にあるSports DEPOに家族全員でGO!
かみさんと子供はバレーシューズの品定めをいろいろしていたが、後厄親父はそんなもんには見向きもしないでたった一人で単独行動。ランナー用のシューズを手にとっていろいろ見ていた。
やっぱ軽いわ!いいやつは本当に軽い!こんなんで地面とのショックを和らげることができるのかねー?と思われるくらいとにかく軽量だ!でも高いわぁ。1万円以上するわ!でも
欲しい!
ここで買わないでいつ買える?しかしながら貧乏ふなき家でたかが親父のどうらくに1万円以上のシューズをかみさんが買うわけがない!多少は金額を落としていいものを買おう!(←本来は子供のバレーシューズを買いにきたはずなのだが...)
いろいろ探しまくっていたら、アシックスの型落ちしたヤツが本来は1万円以上するものがなんと8千円で売っていた。シューズサイズの27.5cmもあるではないか。これだ!これしかない!8千円でかみさんと交渉してみよう!
「おい!これ!安くね?1万以上するヤツが8千円だぜ!絶対買いだ!特だ!やっすいよー!」
とりあえず前置きは”安い”を強調してかみさんを洗脳した。(←これくらいで洗脳されるほど、かみさんもバカではないが...)
そして間髪いれずカートの中にランナーシューズをぶち込んで、その場を
逃げる!
かみさんからの反論が来る前に逃げる!
スキーコーナーに逃げて、ショートスキーのグッズを見ているふりをして、陳列しているスキーの合間からかみさんの様子をうががう。かみさんと子供(中一)は、散々悩んだあげく結局バレーシューズを買わなかった。サイズがネーとか値段が向こうの店を見てからとかいろいろ言ってましたが。B型人間の後厄親父から見れば、だめだな!やっぱO型は!(←かみさんと子供(中一)は共にO型)とっとと決めることができねー!
バレーシューズを買わなかったこともあってか、結局買ったのは8千円のアシックスのランナーシューズ!
ざまあミロ!
作戦成功!買ってしまえばこっちのもの!
きよしおやじ攻略グッズ第一弾は無事に実戦配備することになる!
きよしおやじ攻略グッズ その2
2月中旬、いよいよ会社で使っていたUSBメモリーを本来の姿に戻すときがきた!
I-Pod Suffle
もらいもののI-Pod Suffleをロードワークするときに使ってみよう。いい気分転換になるし。丁度かみさんが車でかけるMD用にTsutayaからいろいろCDをレンタルしてきたらしく、家には数十枚のCDがごっそりあった。とりあえず全部I-Pod
Suffleに転送してみた。走っているときの違和感や音飛びなんかがあるのか?今度外を走るときに確認してみよう。
後日...
丁度、子供(中一)のバレーボールの練習試合が箕郷町 箕郷東小で行われていた。箕郷東小から自宅のある前橋まではやく10km強。ロードワークするにはもってこいの距離。
よし!練習試合会場から家まで走って帰ろう!
I-Podを片手に練習試合会場の箕郷東小へGo!PM4時。いよいよ走って帰るときがきた。
車で帰るかみさんに貴重品、バッグなどを渡し、もくもくと準備運動をスタートする。そーしたときにかみさんが
おか み「ねー、携帯と10円玉かテレカ持っていったほうがいいんじゃない?」
ふ 「なんで?」
おかみ 「途中で連絡したくなったときに必要でしょ!」
うるせーーーー!
どうしてリタイヤすることを前提にしゃべるかね?頭にきながらウォームアップをもくもくと続けていたら、前橋一中バレー部顧問の春ちゃんがやってきたのでちょっと会話した。
ふ 「あ、先生、お疲れさまでした。これから走って帰りますわ!」
春 「前橋までですか?」
ふ 「はい。大丈夫ですよ。」
春 「じゃ、ポケットに10円玉入れて走ったほうが無難ですねー。」
うるせーーーーーー!
どいつもこいつも途中でリタイヤすることばっかり考えやがって!
こうなりゃ意地でも完走してやる!
箕郷東小から自宅前橋へのロードワークは、意地のスタートとなった。気温→さむい。風→そこそこ。天気→はれ。
時刻は夕方。暗くならんうちにスタートしよう。準備運動もやったし完璧。I-Pod Shuffleを首からぶらさげスイッチオン!
体育会系B型人間は箕郷東小正門をスタートした。何故に箕郷東小→前橋のルートを今回選んだか?群馬の人ならわかると思うが、箕郷東小は前橋市より高いところにある。つまりロードワークコースは完璧な
下りなのだぁー!
ということは
楽に走れるのだぁー!
単純な脳みそは 下り=楽 という図式を勝手に作りだした。しかし、これが全然楽でないことを約20分後に経験する。
箕郷東小からは約2~3kmくらいは完全な下り。あとは平地である。箱根駅伝の復路みたいなもんだ。IーPodでTsutayaレンタルのCD(J-POP)を聞きながら軽快に下る。
さすがに下りなので軽快だ。つかみはOK!但し、あまりスピードがあがらんように多少はセーブしながら軽快に下る。
(20分後)
下り終わった。軽快に下ったはずが、無茶苦茶疲れているし!おかしい。たかが2~3kmくらいでこんなに疲れるんだ?息は荒いし、汗は凄いかいてるし、とにかく足の筋肉がすごい疲労している!序盤ですでにへこんでしまった。
身を持って体験した。
下り = 楽ではない! _| ̄|○
バテバテです。ペースも完全に落ちました。こんなときに対策グッズ2のI-Podが気合の入る曲を流してくれたら..。
流れてきました。
♪名も無い花には名前をつけましょう~...
コ、コブクロかよ...。
バラードはいいよ。今は!気合の入るヤツをくれーーー!
♪こなぁ~ゆき~ねぇ
レミオロメンかよ...
......(スタート後1時間以上経って)
家に着きました。スタート時は夕方でしたが夜になってました...。時間は...時計も見れないくらい疲労してたので何分走ったのか?わかりません。とにかく後半は頭がもうろうとしていました。そのこともあって道も間違ってしまいとんでもない目にあいました。
疲れた...。本当に疲れた...。下りがあんなに疲れるとは...。奥が深いですロードワーク。体育館の中を走るのとはわけが違うことを身にしみて感じました。風呂に入ったらとにかく眠りたかった。本来ならばビールをガバーっと飲む予定だったが、睡眠薬を飲んだが如く睡魔が襲ってきたので、その日は9時にとっとと寝ました...。(夢の中でもレミオロメンの
♪こなぁ~ゆき~ねぇ のフレーズが鳴り響いておりました...)
朝ーーーーーー!昨日十分へこんだ体育会系B型人間は早速リベンジを誓う。
気合が入る曲が欲しい!!
疲れてダメになりそうなときでも、奮い立たせてくれるギンギンに気合が入る曲が欲しいぃーーーー!!!気合入りまくりの曲でI-Pod Shuffleを埋め尽くすのだぁー。さて、気合の入る曲といったら...
そのとき、一人の女性が脳裏に浮かんだ。
気合の入る曲をいっぱい持っているあいつが!
よし!あいつにたのもう。
きよしおやじ攻略グッズ その3
メールであのおなごに連絡する。
ふなきさん「ごめん。また全部借りたいんだが、大丈夫かね?」
おなご「わかりました!」
翌日、彼女は持ってきた。袋にぎっしり入った
プロレス入場テーマ曲CD
彼女こそ 「ふなきさんのぼやき」コーナーの「あぁ永遠のプロレス入場テーマ」で登場したあのプロレスきちがいのおなごである。彼女の持っているプロレスCDをもう一度聞きまくり、気合の入る曲を全部I-Pod Shuffleに問答無用で転送してしまおうと思ったのだ。
ついでに昨日Tsutayaから借りてきた「ROCKY」シリーズのサウンドトラック集もついでにぶっ込んでしまえー!
その日の夕方、ふなきさん的にセレクトされた曲はぜーーーんぶ転送を完了した!総計2時間半くらいはあるかねー?1日でできたのが奇跡である。
(←ということはオレは一日中、何仕事してんだぁー!)
では早速実験してみよう。その日の夜、会社のアリーナで1時間走に挑戦した。I-Pod Shuffleを首から下げSwitch ON。ボリュームをガンガンに上げてスタート。
いきなり
橋本真也のテーマ!
んんーーー、しょっぱなからいい感じだぁ。出だしはOK!快調なスタートであった。10分経過
Sky High(ミルマスカラス)のテーマ
おおーーいいねー。終わったらボタン押してもう一回聞いてしまった。
20分経過。汗がダラダラ出始めてきた。
傷だらけの栄光(あしたのジョー2のテーマ)
♪みぃあ~げれぇ~ばぁ、星のようにぃ~♪
いいねーいいねー。ペースが全然落ちませんねー。完全にI-Pod Shuffleに体が洗脳されてますねー。
40分経過、だんだん足に疲れがでてきた。しかしここで
Rockyのテーマ
疲れ出してきた全身をシルベスタースタローンが渇を入れてくれました。ペース復活。
50分経過。
グレート小鹿のテーマ
グレート小鹿のテーマってーのは
軍艦マーチ!
パチンコ屋じゃねーかぁ!
歩幅とリズムが全然合わず、調子が完全に狂う。(後日削除しよう...)走りながら1曲飛ばした。そしたら
Heart on Fire(Rocky4でロシアでトレーニング中にかかる曲)
軍艦マーチで落ちたペースがまた復活!しかも前よりペースが上がった。ドラゴ~~~~!
1時間まで残り1分。実験は大成功!終始快調なペースで走ることがきた。やはりコブクロ聞いているのとはわけが違いますねー。
ラストスパートし、もうすぐ終わろう!と思ったときこの曲がなにげに聞こえてきた。
イノキボンバイエ!
イノキボンバイエ!
イノキボンバイエ!
どわーーー!こ、ここで猪木先生の曲が流れてしまったぁー!ここで止まっては一生の恥!最後まで聞くしかない!1時間経過してもイノキボンバイエを聞きながら更にアリーナをグルグル走る。終わった!でもやっぱいい曲なので
もう1回聞こう!
疲れは限界のはずだが、イノキボンバイエを再度再生して聞きまくっておりました。(←単なるアホである)1時間5分経過、
もー疲れた。もーやめるべとI-Pod Shuffleを停止させようとした瞬間
The Score(エマーソン、レイク&パーマー)
が流れてきた。おおっと待った!こ、これも聞かなければ!!The Scoreとは
新日本プロレスのオープニングテーマなのだぁ。
ペースをそのまま維持しながらThe Scoreを最後まで聞くことにした。しかし、これがとんでもないことであることが走りながら
感じていた。
終わらない...
The Scoreの演奏がなかなか終わらない...
終わる気配がない!
実はエマーソンレイク&パーマーの曲は結構長いのだ。The Scoreの演奏時間は
10分くらいあるのだぁーーーー!
1時間15分経過。The Scoreの演奏終了!ランニングストップ!
結局、1時間15分走りました。
I-Pod Shuffleのお陰でいつもより15分も長く走ってしまいました。
疲れたじゃないかぁーーーー!
その夜、足が1時間15分の長さについていけなかったので完全に疲労。風呂に入ってビール飲んで速攻で睡眠。
しかしながら実験は大成功!I-Pods Shuffleの燃えるリストと私に十分な力を与えてくれることを証明できた。(1,2の三四郎で”燃えるリスト”ってあったような...)
きよしおやじ攻略グッズ その4
iPod Shuffleを首から下げ体育館の中、外を走るのが断然楽しくなりました。自分の息だけ聞きながら黙々と走るのとは全然違います。しかも気合の入る曲がワンサカ!走るのが苦でなくなりました。しかしながら、この便利なiPod
Shuffleを首からぶらぶら下げて走るとiPod Shuffleが宙をぐりんぐりんと回ってしまうので邪魔なだけなのである。トレーナーの中に入れてしまえばいいのだが、これだと汗のにおいがスモークサーモンのごとく絶対にこびりつくはずである。
そこでApple のiPodサイトでいろいろ探してみましたら、ありました!
アームバンド!2800円。高い!
がApple純正だからしかなたがいか。さっそく翌日YAMADA電気に行って探したら
売ってねーーー!ちっとも売ってねー!
iPod本体は売っているが、アクセサリーなんてちっとも売ってないね。やっぱ群馬だよなぁ。ということで丁度東京出張があったので探しに行きました。お宅の聖地
秋葉原!
駅を降りたらメイドカフェの案内所がありました。メイドさんが案内してました。昔の白物家電のメッカ秋葉原は完全にアホになっておりました。iPodのアクセサリーはわんさかおいてありました。サードパーティのものもいろいろあって、本当によりどりみどり。店をいろいろ回って値段もチェックしましたが、純正品はほどんど価格が統一されておりました。だんだんウロウロするのも疲れてきたので立ち寄ったLaOXでアームバンドを購入しました。
その日の週末、早速アームバンドにiPod Shuffle
を接続して外を走ってみました。最初は多少違和感がありましたが、ベルトを調節していい締め具合にして走ると、自然とその違和感はわからなくなっておりました。イヤフォンのコードが邪魔でしたが背中のほうにたらせば問題なし。走りながら曲のスキップ、バックもできるのでさらに快適。
アームバンドも実戦配備が即決定しました。3月、アームバンドiPodを装備した体育関係B型人間の親父は前橋市内を走りまくりました。
グリーンドーム前橋、サティ、高駒線、17号...。1時間15分のロードワークを週2回続けました。
このころから身体に着実に変化が起きておりました。走ったあとの筋肉の疲労が減ったのは当然ですが、とにかく
脂肪が減りました!
特に腹と太もも部分。風呂に入ったときに腹はお湯に押されるようになったし、足は筋肉の凹凸が目立つようになってきました。ましてや大学時代ウェイトトレーニングで鍛えていたので、ここへ来て脂肪によって埋もれていた黄金の筋肉が海面から浮き出てきたアトランティス大陸の如く浮き上がってきた。
また、背中あたりの皮膚が突っ張る感じがたまに感じられた。変な感じだったが、多分からだの表面積が変化しているためだと思って特に気にしないようにした。
このとき、丁度会社の診療所に行った。そこにあった体脂肪計で体脂肪率を測定してみた。
19%
体脂肪率が確実に減ってきていた。筋肉質の格闘家体型が確実に
ランナーの体型になりはじめていた!
そんなとき、前橋市ホームページにあるイベントが近く開催されることを知った。それは
前橋シティマラソン
前橋市の敷島公園を中心に行われるハーフ、12k、5k、ファミリージョギングのコースが設けられた前橋市の一大イベント。というか、いままでは全然気にしてなかったのにここまで走れるようになったからには、どこまで走れるのか一度試すには持ってこい!のイベントになった。
今回はさすがにハーフマラソンを走る体力はついていないので、12kmにエントリーすることにした。かみさんにコンビニATMで金を払わせエントリー完了!
イザ!前橋シティマラソン12km制覇を目標に親父は走り始めた。当日のいろんな天候に対応するために、体育館内での走り込みはやめてほぼロードワークに切り替えた。前橋市内はもちろんだが、いろんなコースに対応するため前橋から郊外へ走ることも始めた。
利根川サイクリングロード
前橋→群馬町 やすらぎの湯
前橋→榛東村役場
特に山の上の榛東村役場へのロードワークは、有名な「心臓破りの柿ノ木坂」があるため(←全然有名じゃねー!)かなりキツかったが、制覇できた。ペースはノロノロだったが、歩かないことを目標にやってみたがなんとかなった。
群馬町 やすらぎの湯のへロードワークも、強烈な向かい風と最後の上り坂でかなり体力を消費したが、完走した。
妙な達成感が快感にかわりつつあった。いろんな天候、地形を制覇することが逆に楽しくなりはじめていた。単なる平地を走ることより、困難な環境を走るたがるようになってきた。
そしてこのころ、やけにあるものの数が少なくなってきたのに気がついた。それは
くつ下
ロードワークの距離が長くなるにつれて、知らないうちにくつ下に穴があいてしまい、その都度捨てていたのだ。
捨てた数?まったくしらん。しょうがないので上のガキ(中ニ)のソックスを勝手にはく。ちなみに上のガキもおなごのくせに足のサイズは
26cmと馬鹿でかいのだぁー!
ということで違和感なく子供のくつ下を拝借しておりました。その甲斐もあって前橋シティマラソン12はおそらく完走できる体力ができあがっているはず!
このとき、きよしおやじのスパイであるかみさんからの情報。きよしおやじも前橋シティマラソンに出るらしい!
よっしゃーーー!いきなりの直接対決実現!
と思ったら、きよしおやじは
ハーフマラソンにエントリーした模様。
いきなり負けてしまったぁーー!
まあいい!今回は直接は次回に持ち越しということにしよう!まずは地道に12kmを制覇しよう。大会は4月23日(日)。
大会2週間前、大会のエントリーはがきが郵送されてきた。だんだんおもしろくなってきたぜ!こらぁ人生で初めての公式マラソンだな!すこしくらい勉強しとかんと。たしか本屋に「ランナーズ」とかいう月刊誌もあったなぁ。多少は事前準備として読んでおくか?
近所の本屋、文真堂にGO!
1時間後...
ぐんまの日帰り温泉の本しか読まなかったぁーーー!
まったく無知のまま大会に臨むことになりそうだ。
4月22日(土)前橋シティマラソン前日
大会前っつーのは結構食事とか、気をつかうんかねー?そんなことねーよな!
普段どうりが一番!
で、夕飯どこで食うの話になっていったところが「がってん寿司」。
生ものたらふく食ってしまったぁー!
しかも
生中2杯も飲んでしまったぁー!
これも普段どうりです。家に帰って18:00。風呂に入って、テレビ見て。明日は9時35分スタートだから8時半くらいには家をでればいいか?
今日は多少早め、23時に寝れば十分だ!とはいえ寝るまでにはまだ時間があるし。
これはやはり普段どうりにするしかない。普段どうりといえば
飲むしかない!
発泡酒をさらに飲み、先日買った沖縄シークワサー味の酎ハイを飲む。これが美味い。調子に乗ってガバガバ飲む!かみさんの今日は結構のんでるし。
負けられん。沖縄シークワサーがなくなった。でもまだ酔っ払ってないし!ペットボトル焼酎4リットルを持ってきて炭酸割りで飲み始める。
22時頃、かみさんの長電話が始まった。会話がお経のように聞こえてきてだんだん眠くなってきた...。
寝た...。
普段どうりの土曜日であった。
4月23日(日)前橋シティマラソン当日
うぅーーーーキモチわりぃ...。酒臭いランナーが12kmを走るために目を覚ました...。
思いっきり
2日酔いだぁーーーー!
これも普段どうりだが。これでいいのか...?
スタート1時間前に現地に原チャで到着。家族ずれ、じーさん、ばーさん、みんなウォームアップしているわ。格好もいかにも「ランナー」って感じで、なんかみんな早そうだなぁー。おれはそんな専門のユニフォームなどないから、普段着の
サッカーのレプリカ!
今日はイングランド デビットベッカム 7番!
8時35分、スタート!今回は様子見なので最後尾からスタートしてみた。ピストルが鳴って1分もたったろうか?ようやく最後尾が徒歩程度のスピードで動き始めた。
iPod Shuffleもスタート。12kmコースへの挑戦が始まった。とにかくゆっくりだ!まさにジョギング程度のスピード。だんだんフラストレーションがたまってきたので、どんどん抜きにかかった。
集団が全然ばらけないのでなかなか抜けない!抜くのがむずかしい!アベックが並んで走っているだけで、結構な障害物となった。このとき悟った。
最後尾からスタートするんじゃないもんだと!
スタートから約15分後、ライバルきよしおやじを前方で発見。後方から近ずいて写メ。そして抜きにかかる!
勝利!
といきたいが、きよしおやじはハーフにエントリーしているのである。ペース配分が12kmのオレとは全然違うのだ。直接対決は次回に持ち越しということで今回は追い越して行った。
人と人との間隔がだいぶ広がり、抜きやすくなった。抜く!更に抜く!赤のイングランドのレプリカを着たへんな親父はあきらかの他の人とのスピードとは違うスピードで走り続けた。
約4km地点、利根川にかかる上毛大橋にさしかかった。橋の頂点までは長い登り坂。皆さんペースがダウンしております。
しかし、ふなきさんはみなさんを完全に抜きにかかる。ゴボウ抜き状態。ふなきさんを追い抜くヤツは一人もおりませんでした。一方ふなきさんはここで百人以上はは抜いたのでは?何故、こんなに登りが強いのか?
先週制覇した榛東村役場までのコース「心臓破りの柿ノ木坂」を制覇したことが完全に自信になっていた。上毛大橋の坂など柿ノ木坂に比べればへでもなかったからだ。いろんなコースを練習しておいてよかったわ。
6.5km地点。チェックポイント35分で通過。いい感じのタイム。スタート時、最後尾でなければもっといいタイムだったのに。
そのうち給水ポイントが見えてきた。人生で初めての給水!でも日ごろ水なんで飲まないので、そのまま通過。混んでいたしね。
でもその先に更になんかやってる!スポンジだ!これは初体験なのでもらってみよう!
おばさんが持っているスポンジを取ろうと思ったら
スカッた!
ちゃんと渡せー!
しょうがないので机の上にいっぱいおいているヤツを勝手に一個ゲットして顔を拭く。
天国!こらぁーキモチがいいわ!
ということで500mくらいスポンジを持って走りました。8km地点、人は完全にばらけました。しかし、この時点でなかなか抜けなくなりました。ほぼ同じくらいのスピードの奴らが走っていることに気がついた。最初からこれくらいの間隔(人と人の間)で走れればよかったなぁと感じた。
ゴールのグリーンドーム前橋が見え始めた。
そしてゴール!
タイムは1時間19秒!12kmをほぼドンピしゃ1時間で走れた!大会本部から記録証をもらった。
12kmにエントリーした1500人のうち476位。その中で40歳台は340人いて、その中では133位。最初としてはいいんじゃない!
大満足だ!
前橋シティマラソン12kmの部制覇じゃー!
そして
おもしろい!
人を抜いていくおもしろさ。この歳になって、公式競技をしているんだ!という心地よい緊張感。
おもしろいぞ!
また次の大会にもでてみよう!と心に誓いました。それまでは練習あるのみ!親父は走る!どこまでも!次の目標は
ハーフマラソンだぁー!
さて、前橋シティマラソンの激闘は「ふなきさんのぼやき」コーナーに更に詳しく載っております。ご覧あれ!
2006年5月26日
前橋シティマラソン12kmを走破した後、新たなる目標をハーフマラソンとして時間が許す限りロードワークを続けていた。それでも平日1回、土日1回の週2回くらいしか走れない。土日を2回走ってもいいが、最近は距離が距離だけに結構翌日に疲労が残ってしまう。
なので連続のロードワークは避けて、最低でも中1日は空けるようにした。土日は結構上の娘(中2)がバレーボールの練習試合のために県内いろんなところに出かけるので、夕方ころ車で迎えに行って、オレはそこから一人で走って自宅に帰ってくるというロードワークをするようになった。
なので
富士見村 → 前橋(自宅) ... 裾野は流し赤城山くだりコース
藤岡市 → 前橋(自宅) ... 日陰のない直射日光ギンギンの平坦コース
など、いろいろバラエティにとんだコースを1時間20分くらいで走り込んだ。
i-Pod Shuffleに入れる”燃えるリスト”はいろいろな情報を元に、どんどん増えて行きました。プロレスの入場曲だけではなく、とにかく走りたくなるような曲をバシバシ入れていきした。
T-Square 「Truth」 ... いわずと知れたフジテレビF1のテーマ
太陽にほえろ「青春」のテーマ ...犯人を見つけて追いかけるときによく流れたテーマ
「Danger Zone」 ...「Top Gun」のテーマです。チープトリックの「Mighty Wings」も入れました
Bird「君が好きだと叫びたい」...「スラムダンク」のテーマ曲です。Birdは何やっているのだろう?
etc
i-Pod Shuffleの曲はだんだん増えて行きました。走りながら思ったのだが、やはり走るテンポにあった曲の方が走り易い!なので自然とUPテンポの曲が自然と集まりました。(感覚的に♪=???とかの曲を選んでいるのと同じ)
週末には、Tsutayaに行って、"燃えるリスト”に入れるべき曲ばっか探すようになっておりました。
そんなとき前橋市立図書館に行く機会があり、そこでレンタルCDをボケーっと眺めておりました。やはり”燃えるリスト”に入れるべき曲を今日も探しておりました。図書館だから無料で借りられるのはうれしいもんね。
探すこと約20分...
見つけた!
絶対に走りたくなるようなCDを2つ見つけた!一つ目は
「頭文字D CDセレクション」
ご存知、バトル時にかかるノンストップユーロビートが走りのテンポとバッチシ。いやがうえにも走りたくなる。(バトルは嫌だが...)しかもCDが3枚も入っているし、曲数としては問題なし!MOVEの曲を中心にいっぱい転送!
もう一つはこれ!
「戦隊シリーズベストセレクション」
テレビ朝日の日曜日7時30分のゴールデンタイムを何十年と支配する怪物番組。マンネリの伝統をかたくなに守り続けるこの番組のオープニング曲はとにかく元気がでます。よく聴くと良い歌詞ですよ。しかも、どの曲も走るタイミングにドンピシャのテンポなんだ!走っている呼吸のタイミングと見事にシンクロします。こんな感じ!
「太陽戦隊サンバルカン」
たーいー よーおー せーんー たーいー さん ばーーーーーーーる かーん
スースー ハクハク スースー ハクハク スースー ハクハク スースー ハクハク スースー(←呼吸のテンポ)
いーんじゃない?
「星獣戦隊ギンガマン」
ガンガン ギギン ギンガマーン! ガンガン ギギン ギンガマン!
スースー ハクハク スースー ハクハク スースー ハクハク スースー ハクハク(←呼吸のテンポ)
ドンピシャじゃん!
「魔法戦隊マジレンジャー」
マジ! マジ! マージレンジャー! し ん じーて! Future!
スースー ハクハク スースー ハクハク スースー ハクハク スースー ハクハク(←呼吸のテンポ)
更にドンピシャ!最高じゃん!
転送完了!
i-Pod Shuffleでプロレスの曲が最近なかなか聞くことができないくらい、いろんな曲を聴きながら群馬を走る日々は続く。
2006年6月24日
ロードワークは仕事が忙しいこともあり、週1回週末を走る程度になっていた。しかたがない!週末はだいだい16~18kmのコースを走っていた。
新里村 → 前橋自宅
子持村 → 前橋自宅
とほぼ18kmくらいのコースも無事制覇した。ハーフマラソン21kmがいよいよ視野に入ってきた。ロードワークは大抵日曜日にするので、翌日月曜日~火曜日にかけて強力な疲労が襲ってくることが10km以上を走るようになってから分かってきた。まともに歩けないくらいの筋肉疲労が足に貯まる!歳も歳だけに、かなりの疲労感である。
ロードワーク後の疲労回復が非常に重要だということを認識した。
いろいろネットで検索したり本を読んだりして、疲労回復方法を勉強したがロードワーク後のクールダウン、整理運動は当然やっているし。
やっぱ効果的なのが、風呂だな。風呂!
自宅の風呂だと、ゆっくり入ることができないので、やっぱ日帰り温泉施設ですな。但し、ロードワーク直後にそのまま入ると脱水症状を起こすので、休憩室でスポーツドリンクを飲んでから入浴するようにした。
疲労回復をしなければならないので、いつも行っているサウナは入るのを止めた。脱水症状防止とサウナの後の水風呂で身体を冷やすのを止めるため。仕方がない。
なので約1時間、ドップリ常に湯船に入ることにした。ジャグジー、マッサージなどいろんな風呂で下半身を中心にお湯で刺激を与えた。湯船に1時間もいると大変なので、たまには足だけ湯にいれて休憩をとった。そーすると翌日の疲労が結構少なくてすむ。
しかし先日、新里村→前橋自宅の18kmの後、日帰り温泉で1時間入浴した後着替えていたら
急に、頭がフラァ~~っとしてきて、全身ビリビリきて...
脱衣所で金縛り!
思わずイスに座って3分間休憩した...。
危なかったぁ。
あのまま立ちっぱなしでいたら、ぶっ倒れたのかねー?風呂入る前にスポーツドリンクは飲んだのに、足りなかったかね。
結構、ロングランの後の風呂は気をつけないとぶっ倒れる危険性があることを痛感した。
風呂の後は夕食を食いまくるのみ!当然アルコール付き!これで問題なし!
多分!
6月25日(日)はれ
今日は小学生バレーの県大会の役員の仕事があるんで、約12キロはなれた箕郷町さわやか交流館まで朝から行かねばならぬ!しかし、ロードワークするには丁度いい距離。体育館にはシャワー施設もあるということだし、これは
走って行こう!
朝7時、自宅前でウォーミングアップをして、Ipod-Shuffleをセットし颯爽とさわやか交流館を目指した。約3km過ぎたところ、丁度前橋市とおさらばする地点、
ビシっ!
星 飛雄馬は伴 宙太に最後の大リーグボール3号を投げてしまったぁーーー!
明らかに左足ふくらはぎに、極めて物理的な傷みを感じた。別につまずいたわけでもなく、普通に走っていたらいきなりビシッときた!痛みは着地する毎に痛む。走るの止めようか?でも、今止めるとバレーの役員の仕事に間に合わなくなっちゃうなー。痛みはあるが、多少我慢すれば走り続けることはできるしなぁー。
どうしよう!
約100メートルほど、スピードダウンして様子を見ていたがそのときI-pod Shuffleが「獣神ライガー」
を再生し始めた。
燃やせ燃やせ怒りを燃やせー!!
走れ走れ明日へ走れー!!
怒りの炎が天をつきやぶる
廃墟の中から立ち上がれライガー!
よし!このまま走ろう!
獣神ライガーの曲に勇気ずけられた、アホランナーはそのまま走り続けた。
(40分経過)
箕郷町さわやか交流館に無事到着。ほかの役員さんとバカ話して、コートを作っていたら左足ふくらはぎが走っている間は我慢できる範囲内であったが、だんだんしんどい痛みになってきた。
小学生バレーの第3試合ふなきさんが主審をすることになった。審判台にあがったら、やべぇ
左足に全体重をかけれない!
やばい!だんだんやばくなってきたぞー。
午後4時。
県大会初日も無事に終わり、その日は小学生バレー関係者の悩める監督さん、ドンちゃん7さん、みさっちさん、ヨーダさんらとオフ会。
安静にしなきゃダメじゃないかぁー!
でもアルコールが入ってしまうと痛みなんざー、アルゼンチンあたりまで飛んで行ってしまった!
...翌朝、左ふくらはぎ全体があきらかに腫れていた。あーやっちまった。ナンなんだ?今回は?まあ、2~3日すると治るだろう。と安直な考えをしながら、とりあえずシップ薬を2枚張って会社に行った。左足を地面に着いたときはやはり痛みが走る。が、歩行困難になるほどではなかった。しかし、会社の階段で
降りれない...
痛くて階段を降りることができないことが判明した。やばー!ここで初めて日常生活に支障が出た。これは何とかせねば。ネット上から同じような症状を掲載しているサイトを片っ端から調べる。ネット検索の結果がでた!
肉離れ!
焼肉屋でファミリーセットを注文したときに、レバーが嫌いなので他の肉にくっつかないように離すことが「肉離れ」の基本だと思っていたがそうではない。
疲労、ストレス、ウォームアップ不足いろいろな要因で、ふくらはぎや太ももの後ろで突発的に発生するらしい。それに
「中高年で肉離れは発生しやすく...(どっかのホムペより)」
だと。オレは頭の中幼稚園だが、
やっぱり思いっきり中高年だったぁーーーー!
初めて体験する肉離れ。まあ、今まで42年間の中で同じような症状はあったが、その時は気合で乗り越えていた。今回はなんか年齢的にやばい感じを受けた。とりあえず安静が必要とネット上では書かれていたので、シップをしまくって運動を当分やめた。
3日後、これくらいになると痛みがひくと思っていたが、いまだに痛みは残っているし腫れはひかないし...。なので、運動なんかできるはずがない!もしかして重傷なんじゃないか?と思い始めた。
1週間経過。腫れはひいたが痛みが今だに残ったままである。さすがに心配になってきたので、医者に行ってみた。医者曰く。
医者「軽度の肉離れですね。別に足が曲がらないとかの症状はないので、このまま安静にしておいてください。」
ふなきさん「運動はいつころできますか?」
医者「通常は3週間と言われてますが、もう1週間経っているのであと2週間ですね。それでも痛いときはまたきてください」
やはり肉離れであった。しかし軽度なのでとりあえず一安心。今まで1週間に一度は走らないと気がすまない身体になっていただけに長期休養はつらいものである。
3週間経過。歩く際の痛みは無くなった。もう大丈夫だろう!とりあえず家の周りを15分程度軽く走ってみた。OK!
問題なし!復活!
翌日、前橋市高井→自宅 までに約8キロのロードワークに挑戦した。
いきなり8キロ走るってかぁーーー!
無謀。6キロ過ぎてまた左ふくらはぎが痛くなってきた。ロードワークをストップし歩き始めた。再発?あーオレ左足はおかしくなってしまった!もう走れない身体になってしまったのか?せっかくここまで体力がついたのに...。
1ヶ月経過。ここで「1、2の三四郎」の名言がよみがえってきた。
「このふくらはぎは、自分のふくらはぎでないと思えば痛くないのだ!」
走った時の痛みを気にして走っていてもしょうがないので、ここは見切り発車で多少痛くても走り続けることにした。
7月30日(日)伊勢崎市民体育館 → 自宅 約13キロ完走!痛みは知らないうちになくなっていた。肉離れ、今度こそ完治!
それにしても何故肉離れになったのか?考えられることはやはりウォームアップ不足か?当時は自分ではちゃんとやったつもりだが、それでも不足していたのだろう。これ以降、もっとふくらはぎのストレッチング、マッサージを十分にしてウォームアップするように
した。
8月盆休み
今年は夏がないのか?と思うくらい長かった雨の期間も終わり、いよいよ夏がやってきた。夏なんかはいつもアイスクリーム食って、ビール飲んでぐーたらしていたもんだが今年からは違う!
ハーフマラソンに向けて体力をつけなければ!
21kmを走破するには夏の過酷な条件でも、走りぬく体力をつけることが重要なのだ。また、夏のランニングがどんなものか?というのも実際に体感しておくことが重要なのだ。
ということで会社も盆休みに入り、好き勝手ができる9日間がやってきた。天気もいいし、走ってみるか?10kmのロードワークにでた。
(1時間後)
死んだ....。
完全に夏の暑さにやられた。玉砕。走れません。足が完全にあがりません。たかが10kmだったのに。敗因は
まず給水。
途中で水飲まないと死ぬわ!汗の量が半端じゃないもんな。15分も走るだけで凄い発汗量だ。次回からは飲みモンを携帯して走ろう。そして次の敗因
Tシャツ
汗でTシャツがぐっしょぐしょ!それなんでシャツがまじで
重い!
重い!と感じてしまったら、どんどん精神的に追い込まれていってどんどん足が上がらなくなってもうダメ!やめようTシャツは!この前スポーツ屋の安売りで売っていたランナー用のランニングシャツ980円を使ってみよう!
翌日。今日もいい天気。よし、リベンジだ!昨日の教訓を生かしてリベンジだ!
今日はさっそくランナー用ランニングを着用。やっぱ軽く感じるわ。また、ポシェットを腰に巻いて350mlのポカリスウェットをそれに入れて走ろう。多少重みを感じるが、脱水症状で死ぬわけにはいかないのでしょうがない。夏対策グッズを装備し、炎天下の前橋→高崎問屋町往復コース(見積もり1時間半コース)にチャレンジ。
走って分かった。やっぱ夏はランニングシャツに限る。少しでも風が吹いてくると腕から肩のあたりが、非常に涼しく感じることができる。暑い!暑い!とばっか思いながら走るより、すこしでも涼しい!と感じながら走れれば気がまぎれますね!
さて、今日もやっぱり15分もすればだいぶ汗がでてくる。今日は早め早めに持ってきたポカリを一口ずつ飲むようにした。それでも今日は暑い!
40分後、ポカリは底をついた...。それでも汗は卵から羽化したカマキリの如くでてくるし。このままでは
脱水症状でブッ倒れる
!危険を感じたので、コンビニに直行。
足ふみしながら店内をウロウロ飲み物を物色する。
変な客だぁーー!
ポケットの中には200円。スポーツドリンクの350mlを1本買おう。と思って350mlの飲み物を探すと、伊衛門、爽健美茶、烏龍茶、コカコーラ、ファンタ...。
お茶と炭酸ばっかじゃないかぁー!
スポーツドリンクは500ml以上しかない!走りながらこんなに飲めるかぁー!更に探す!
ウィダーインゼリー 飲めるかぁー!
牛乳 腹壊すぅー!
これだ! と思ったら 凍っているじゃないかぁー!
結構、ランナー用の手ごろな飲み物ってないですね。困り果てていたら108円で安売りしていた紙パックの「岩清水レモン 500ml」を発見した!
安い!買おう!
こーゆー時に値段を気にするなぁー!
500mlの紙パック「岩清水レモン」を手にしてバカランナーはコンビニを出て国道17号線へ復帰した。「岩清水レモン」を口にしながら走り続ける。手にでかい紙パックを持っているのもかったるいので、そのまま一口ずつ飲み続けた。
炎天下の夏、国道17号歩道をでかい紙パックを片手に持ったバカランナーを君は見たか?
すれ違う車の中の奴らは涼しい顔して、不思議そうにこっち見ているし...。
約350mlくらいは走りながら飲んだであろうか?このまま持っているわけにも行かないし、残りは捨てるか?しかし、ここで貧乏人の悲しい性が目覚める!
捨てられない!もったいない!
どうしても残った「岩清水レモン」が捨てられない!
国道17号歩道をでかい紙パックの「岩清水レモン」を持ったバカランナーは、そのまま走り続けた。そして結局残りも全部飲んで、紙パックを近くのコンビニのゴミ箱に捨てる。紙パックはなくなって走るのが楽にはなったが今度は
腹がパンパンだ!
飲みすぎた!
さすが一気に500mlの給水は多すぎた!足がまたスローになった...。
吹き出る汗、灼熱の太陽、べちゃべちゃの服、岩清水レモン...何がなんだかわからないうちに普段のペースより多分1.5倍もかかるペースでなんとか自宅に着いた。これが足にブレーキがかかる走りなんだろうなぁと実感した。
そして給水の難しさを体験した。給水を克服しないと夏は走りきれないなぁ。新たな課題ができた。それを克服するべく、真夏のロードワークは続く。
8月後半
上毛新聞にいよいよ「ぐんま県民マラソン」の応募広告が出始めた。全面デカデカと記載された記事を見ると日時は11月19日(日)目標のハーフマラソンはスタートが敷島陸上競技場→国道17号→高崎問屋町→井野→新前橋→前橋刑務所→ゴールのコース。
やるぞ!人生初のハーフマラソンへの挑戦!
いよいよハーフマラソンへの挑戦が始まった。即エントリーを決定した。しかし、郵便振込み、現金振込みができないということが判明した。なんと料金2500円を上毛新聞本社に持っていかないとダメらしい。上毛新聞本社?新前橋かい。すぐそこじゃん。
ということで、思い立ったら即実行のB型人間。しかし、土日は受け付けてないらしい。平日のみかい?不親切な!
丁度、平日有給休暇をとったときがあったのでお金を持って上毛新聞に乱入した。入り口には受付嬢。そっか、世間一般はお仕事中だった。そんな中、イングランドのレプリカを着たジャージ男は受付嬢に言った。
ふなきさん「あのぉ、ぐんま県民マラソンの申し込みをしたいんですが...」
受付嬢「少々お待ちくださいませ。」
上毛新聞の受付嬢は冷ややかだった。ニコリともしないわ。群馬県の一流紙の受付が、こんなに愛想がないとは。こいつ
受付嬢ロボットだな。
内線でだれかと会話したあと、受付嬢ロボットは2Fのロビーでお待ちくださいませ!」
と2Fに行くように案内した。階段を上がって2階の待合室で待っていると担当のネーちゃんがやってきた。さっそくネーちゃんに申し込み用紙と2500円を提出した。
ふなきさん「応募多いですか?」
ネーちゃん「初めは多かったんですけど、いまはそうでもないですね。これから10月くらいになるとドドーっと多くなるんですよ」
と事務のほうは締め切りが近ずくにつれ忙しくなるようだ。一応証拠として領収書も発行してもらい、無事にぐんま県民マラソン ハーフマラソンの部へのエントリーが終了した。
あとはトレーニングあるのみ!ちなみに申し込み用紙には団体名を記載する項目があった。ふなきさんがマラソンクラブに入っているわけもなく、本来であればここは空欄で提出するわけであるが、このままでは面白くない。一人で団体を作っているという仮定のもとに勝手に団体名を記入した。
それにしても11月までまだ4ヶ月もあるなぁ。それまで練習ばっかしているのもなんかつまんないなぁ。とロボット受付嬢の横を見たら、小さなパンフレットが目に入った。
「草木マラソン」
群馬と栃木の県境に近い草木湖を周回するマラソンが9月17日(日)にあるらしい。距離は最長で19km!ハーフより少し短い。これは時期的にも距離的にもぐんま県民マラソンへの練習台として最適だ!思い立ったら即行動の体育会系B型人間は、郵便局へ直行し2500円払って「草木マラソン」19kmの部へのエントリーも決めた!
いよいよ大会だ!
2006年9月15日(金) 草木湖一周マラソン2日前
いよいよ大会があさってに近ずいてきた。調整期間に入った。しかし、調整なんぞはしたことがない。
率直に調整の仕方がわかんない!
まあ、普段どうりにやればいいだろう!ということでこの日も帰宅してから約14kmのロードワークを行う。夜は最近冷えてきた。この日はランニングシャツをTシャツに変えて、夜の前橋を走りぬく。ここ3日間くらい雨ばっかだったので、ようやく今日走ることができた。夏みたいに汗もベラボーにでなくなったので、だいぶ走りやすくなった。
14kmを約1時間10分程度で走ることができた。結構調子は上々!いい感じだ!きっとあさっては完走できることを確信した。
2006年9月16日(土) 草木湖一周マラソン前日
いよいよ試練の19kmのロードレース前日。昨日の14kmのロードワークで多少足の筋肉が疲れている。今日は無理せずにジョギング程度で近所をプラプラした。
調整方法を知らないふなきさんは、今日も極めて普段どうりの生活をするように勤めた。そして夜...
普段どうりにしていたら...
普段以上に飲んでしまったぁー!
23時、酔っ払って就寝。
2006年9月17日(日) 草木湖一周マラソン決戦の日
6時半起床。天候は曇り。気温はそんなに高くはない。
多少体内にアルコールが残っている。なので極めて普段どうりである!早速メシを食う。メシと言ってもかみさんがおきているわけないので、特に朝飯の準備もなし。机の上にあったチョコパン2個とバナナ3個、ウィダーインゼリーを1個を食う。
今日は”赤い彗星”として走るのでイングランドの赤のレプリカと短パンを履いてイザ!草木湖を目指す!
1時間半後...
現地到着。
寒い!
無茶苦茶身体が震えていた。それもそのはず。
原チャで来たのが間違いだったぁー!
前橋から山奥の草木湖に近ずくにつれ、寒くなる寒くなる。それでもって信号がほとんど青だったから時速50kmくらいで約30分くらいノンストップ。半そでレプリカマンにとっては過酷な環境であった。
会場に入って早速受付を済ませる。エントリー選手のパンフレットを覗いてみると...いました!
たった一人のチーム 「赤い彗星」
今思えば「ジオン軍赤い彗星」にすればよかった。他に知っている人もいなそうだったので、パンフレットも全然見ないでそのまま走る準備をしはじめた。開始まで約1時間。入念にウォーミングアップを始める。さっきまで震えていたからなぁ。ウォームアップは十分に行おう!
スタート地点に行く途中で中学の部にエントリー予定の男子中学生がなにやらザワついていた。見るとそこには
ヘビ!
おいおい。とんでもない会場だ!へたに芝生に座れねーじゃないか?10時20分 小学生低学年の部がスタート。それを横目で見ながらウォームアップを続ける。このときにこちらを見ながらニタニタしている二人の親父に気がついた。なんと宿敵の
キヨシおやじではないかぁー!
なんと今回は12kmメートルのエントリーしたみたいで、今回は直接対決はなし!しかしキヨシ親父の横に新たな刺客がそこにはいた!
タケシ親父である!
たまに一緒にプレーするフットサルチーム「フルミネFC」のプレーヤーである。パンフレットを見てみるとなんと「前橋ランナーズ」というクラブに所属しているらしい。そして今回はふなきさんと一緒の19kmにエントリーしたみたいだ。今日は予想もしない刺客との一騎打ちとなることが判明した!
10時40分小学生高学年の部スタート。11時のスタートまであと20分。一般の部の選手がスタートラインに集まり始めた。なんかみんな陸上経験者みたいでいやだなぁー。ランナー用の格好しているし。
レプリカ着てるの俺だけだぁ。一般の部は女子も合わせて256人。目標はとにかく
完走!
順位は真ん中より速ければそれでいい!
そして運命の11時!ピストルの音!
19kmへの挑戦が始まった。腕につけたI-Pod Shuffleは、大音量で再生を開始した!赤い彗星はゆっくりとしたペースでスタートした。
当然コースの詳細など知らない。湖の周回コースだからきっと平坦だろう。会社の人とかにいろいろ聞いたがそんなに険しい道ではないという意見が大半だった。
ということで前半を多少押さえ気味にして、後半15km過ぎあたりからスピードアップしていこうという作戦を立てていた。
しかしこの作戦が、スタート1kmも立たないうちに
木っ端微塵にバラバラになる!
スタート直後は登り坂。斜度はそんなに無いが結構続く。まあ、平坦なコースなのでそのうち終わるだろう的な感覚で走っていた。
それみろ。登りは終了した。
終了したと同時に緩やかな下りが続いた。スライドが序々に大きくなっていった。
お、抑えがきかない!
しかも周囲も速くなるので、どうしてもそれについていってしまう。背のちっちゃな女性の人もいたし、負けられん!という負けず嫌いがだんだんペースを狂わせていった。
大きなスライドで息が完全に上がってしまった。ここで下りは終わり。いよいよ平坦コースに突入と思いきや
また登りだぁー!
スピードがいきなりダウン。背のちっちゃな女性ランナーはとっととふなきさんの前方に消えていった...。このあたりで前橋ランナーズの刺客 タケシおやじにも抜かれていった...。スピードがでない!足があがらない!息が上がる!
前半戦はほとんどこのアップダウンの繰り返しだったのだぁー。
どこが平坦コースじゃー!?
前半戦で完全にペースが狂った。この時点でランニングシャツを着たいかにもランナーという親父らが周囲を転々と走っていたが、この人たちは確実に
ふなきさんを追い越して行った。
ふなきさんは追い越されても、追い越すことはこの時点でなかった。やはり経験の差?
本当に完走できるんかい?という不安がよぎった。
4km地点、給水してもアップダウンは続いていた。
約7km地点、イガグリが落ちていたので景気付けに蹴った。
歩幅が合わずスカッタ...
馬鹿なことしているうちに後ろの親父に抜かれた...
中間地点の看板を通過。あーしんどい!まだあるんかい?ってーのが本音だった。通過時間は48分。つらかったが最低限のタイム。
後半戦、給水で多少は挽回するものの続かずペースは落ちるのみ。気合の入ったランナーたちに一人、また一人と抜かれていった。
3/4を過ぎた富広美術館の地点に桜並木があったが、道路には全長約3cmの毛虫がテンテンと..。
ギャー!
逃げた!
多少スピードアップした。
草木ダムの展望台が見えてきた。もう残り2kmくらい。しかし、ダムなんぞを見る余裕まったくなし。足が前に進まない。後半スピードアップなんか絶対にできなかった。
ダムを通過し残り1kmの急激な下り。重力に任せてスライドが大きくなる。この時点でようやく2名追い越した。まあ、それまで30人くらいには軽く抜かれたかねー?1kmを下りきり、ようやくバテバテで孤独なゴール!
19kmの挑戦は終わった。目標の完走はできた。しかし、喜びを全く感じることができなかった。ゴール直後にもらったアクエリアスとアミノバリューを一気に飲み干す。疲れた!疲れた足で記録用紙をもらう。タイムは...
1時間34分
256人中124位
真ん中よりは前だ!目標はクリア!しかし、とにかくバテた。クールダウンして着替えて座り込んでぼーっとして今回の反省点をおさらいしていた。
1.コースの下見の必要性!
平坦だ!と思い込んだのがとんでもないアップダウンの連続だった。前半戦はそれで完全にペースを狂わされた。
2.登り下りの走りの練習
登り下りの走りが極めてへたくそである。いままで平気だった呼吸が完全に乱れた。登り下りへの対応が必要だ!
汗が乾いてだいぶ落ち着いてきてふくらはぎを触ったら多少ざらざらしていた。見ると表面に白いものが付着していた。
塩だ!
汗が完全に塩に干上がっていた。19kmのマラソンのすさまじさをここでも感じた。このあと更に19kmのマラソンのすさまじさを感じた。
猛烈に腹へった!
とにかく腹がへってきた!
なんでもいいから炭水化物を食いたい!
家に帰って外食した先で、ラーメン、餃子、チャーハン、ビール、酢豚、etc。この日はなんぼでも食えた。普段の食事以上にこの日はいろいろ食った。この歳になってこんなに食えると思わなかった。
後厄親父の、無謀な挑戦はいよいよ未知の世界に突入し始めた。
次の目標はいよいよ11月19日(日)群馬県民マラソン ハーフマラソンの部だ!
PS
刺客のたけし親父はふなきさんから2分前にゴールしておりました。前橋ランナーズに負けてしまった。赤い彗星落つ!
PS2
往復約3時間の原チャの移動でケツが痛くなりました。
現在、痔の薬を使用中...。
バカヤロー!
2006年10月08日(日)
上の子供(中2)の前橋市中学校バレーの新人戦が前橋三中で行われていた。決勝も無事終了し、子供のいる前橋一中は優勝。よかったねー。
さて、ここからが本題!前橋三中というのは前橋敷島に非常に近い中学校なのだ。ということは、来月にせまった群馬県民マラソンのスタート地点に近いのだ。前橋三中から群馬県民マラソンコースを走っていけば、ほぼ当日の
コースがシミュレーションができる!
早速、前橋三中体育館横で着替えた。最近ロングランをすると服と肌がすれるので、今日はこの前かったミドルスパッツ(2000円!馬鹿安)をはいた。風はあいにくの強風。しかし最近は、こーゆー悪環境を走ることにこそトレーニングの意味がある的な考えを持つようになり、特に気にはしなかった。
午後2時、前橋三中スタート。R17号にでる。風が強くなったが、前傾姿勢で1歩1歩進む。風のせいもありスローペース。
45分、高崎問屋町付近。1時間過ぎた頃、ペースが落ちてきた。だんだん落ちてきた。スーパーの洗面所で給水。しかしペースが一向に上がらない。どんどん歩幅が狭まってくるのが分かった。給水不足か?
今度はコンビニに入ってスポーツドリンクを買って飲みながら走った。やっぱダメだ。ペースがあがらない。1時間20分経過。足全体がだんだんビリビリしびれてきた。
明らかに異常だ!
ストップ!
足が止まった!
箱根駅伝でブレーキになった選手を見たことはあるが、
まさか自分が経験するとは思わなかった。
本当に足が前に進まない!
赤い彗星再び落つ!
気持ちは前に進もうとしていたが、どうしても足が前に進まなかった。
せいぜい歩くのが精一杯だった。少し歩いたところに公衆電話があったので、初めてかみさんにエマージェンシーコール!
「たのむ!迎えにきてくれ!」
屈辱!ロングランやり始めて初めての屈辱だった。ポケットに入れた10円玉なんか絶対に使うことはないと思っていたが、
いとも簡単に使ってしまった...。
翌日、朝起きたら足全体が筋肉痛。動かすのもままならない。完全に筋肉が疲れていた。普段は19kmくらいのロングランは走れるのに、何故昨日はストップしてしまったのか?
強風
向かい風は強かったが、逆にフォローの風もあった。特に原因ではないと思う。ではストップの根本原因は?
前日の足への過負荷である!
実は前日の10月07日(土)、10kmのスピード速めの走り込みを夕方にして、夜8時から約2時間
フットサルのゴールキーパーをやっていたのだぁー!
ひさびさにフットサルをやっちまったもんだから、普段使わない筋肉が走る前から完全に疲れていたのだぁー!コンディションの重要性を痛感した。ガンガンに走ればいいという考えは、あまりよくないのである。これからトレーニングメニューを考えながら進めないと!
初めての群馬県民マラソンルートの試走、約15km地点でリタイヤ!大会に向けて、一抹の不安...。
2006年11月03日(金)
ロングランをし始めてから良くなったことと、悪くなったことについて述べる。
うれしいこと
1.体調が良くなった
まず、風邪をひかなくなった。去年までは結構季節の変わり目になると必ずと言っていいほど風邪になってダウンするか、風邪の諸症状に悩まされながら会社に行っていた。
しかし、ロングランし始めてから風邪を1回もひいてない。寒い冬を走って風邪になりそうなもんだが、そうでもなかった。多分、走ったあとの管理をしっかりするようになったからだと思う。ロングランした時に発汗量は半端ではない。なのですぐ着替える。生半可に走って、そのままの服装でいるということはまず無くなった。そして、更にロングランになってからは疲労回復の為に風呂、温泉にじっくり入る。この走った後のケアが幸いしているのではないか?と思う。
2.よく寝れる
晩酌しなくても身体が勝手に睡眠を欲する。でないと、疲労が回復しないことを身体と頭の中で覚えているのだ。かみさんの眠りは浅いが、ふなきさんはマリアナ海溝より深く眠ることができる。
3.メシがおいしい
(かみさんの料理はおいしいのだが、更に)メシがおいしいと感じられる。特に炭水化物がうまい。つまり、メシ。ロングランの後は、本当に白メシがおいしい。
4.太らない
多少飲み会が続いても、全然リバウンドしない。ただ今体脂肪率16で全然正常。減量前は22あった。最近はふくらはぎの血管が太くなってきた感じがする。
うれしくないこと
1.洗濯物が増えた
そりゃそーだ!とりあえず去年、乾燥機付きの洗濯機を購入しているので、かみさんの負担は減っているはず。なので問題なし!
2.靴下がすぐ切れる
親指のところにすぐ穴があく。すれる回数が当然増えるもんね。しかし、最近上の子供(中2)の足のサイズが女ながら26cmくらいあるので、靴下が減っても子供の靴下をしらばっくれて使っていれば大丈夫!なので問題なし!
3.身体中すれる
こんなに衣服とすれることを対策しないとダメなのか?ということを痛感した。特に乳首。今年の春、ロードワークして戻ったら両胸が血だらけになっていた。何事か?と思ったが、連日のロードワークで乳首がすれて流血していた。綿繊維の粗いTシャツだと起こりやすい。なのでポリエステル加工のランシャツで極力走ることにした。流血の可能性のあるときは、カットバンで乳首を保護して走った。下のほうも綿のハーフパンツで走っていたが、やっぱすれるのが気になるのでスパッツを購入した。やっぱランナーの服装はそれなりに意味があるのである。
4.足の爪が割れる
別に窮屈な靴を履いているわけではない。しかし、親指と人差し指を中心にすぐ爪の内部が出血してしまうのだ。そして割れて剥がれる。特に痛みはないが、生爪をはがないようにして爪を切らないといけないので気をつけないとならない。そして切った部分をちゃんとしないと、項番2の如く靴下に穴があく。他のランナーも一緒かどうかは定かでない。
5.くだらんTシャツが増える
大会に参加するとたいてい参加賞としてTシャツを頂く。着ないって!その分スポーツドリンクのほうが、よっぽどうれしいわ!次回からTシャツは辞退しようと考えてる。
とまあ、トータルで考えればやはり体調がよくなったことはかなりうれしい!何もせずにテレビばっか見て、タバコばっか吸って、全然スポーツに携わってない方々よ!ふなきさんは43歳にしてロングランのありがたみを知ったよ!
2006年11月08日(水)
いよいよぐんま県民マラソンまであと2週間!
2日前とその1週間前とほぼハーフマラソンの距離と等しい桐生市新里から前橋の自宅まで、ダラダラの下りコースだが、完走ができた。ハーフマラソンの距離感覚を自分の両足に叩きこむことができた。この前のようなブレーキはなかった。やはり体調さえ万全なら、ハーフマラソンは完走できそうな感触を得た。
しかしながら、それはあくまでも非公式の練習の世界!あくまでも公式記録がすべてなのだ!
大会までは、あまり負荷をかけずに、しかもアイドリング状態を保つような練習量が必要なので、これからは10kmくらいの距離を2日おきくらいに走りこむ予定である。
そんなとき1通のハガキが舞いこんだ。
ぐんま県民マラソン ハーフマラソンの部 エントリーハガキだ!いわゆる
召集令状!
きたーーーーーーーー!
これがくるといよいよ決戦!という感じがしてくるぜ!ゼッケンは
74番!
二桁台ゲット!(それがどうした)
申し込みを速攻でしたから二桁になっただけ。ちなみに、レースの順位が二桁であることは絶対ない!
間違いない!
そのハガキをおもむろにウィンドブレーカーにしまい込み、子供(中2)のバレーボール大会の会場へと向かった。そこでライバル きよし親父もいるのでいろいろ話をした。きよし親父は 大会直前に名古屋の大会に出場するらしく、ぐんま県民マラソンはエントリーしなかった模様!
直接対決はまたしても次回に持ち越し!残念!
子供のバレーの試合を見て、あーだこーだして、酒飲んでこの日は終わった...。
翌日、会社で仕事が始まったふと気が付いた。気になってかみさんにメールした。
ふなきさん「Sub:もしかして 本文:ウィンドブレーカーのポケットにぐんま県民マラソンのはがきを入れていたかも知れん!洗濯前確認!」
かみさん「Sub:もしかして 本文:もう(洗濯機)まわしてるよ」
ふなきさん「Sub:Re:もしかして 本文:確認して!」
かみさん「Sub:Re:もしかして 本文:入ってた!ぼろぼろだけど何とか...」
ふなきさん「Sub:ReRe:もしかして 本文:なんばー読めるか?」
かみさん「Sub:ReRe:もしかして 本文:くみたてて干した!大丈夫じゃない」
..........................会社が終わってうちに帰って
がーん!
どうしよう...
2006年11月10日(金)
いよいよぐんま県民マラソンまであと1週間!
先日エントリーハガキをぼろぼろに洗った対策案を練る。答えはただ一つ!
事務局に電話しよう!
ボロボロのエントリーハガキに記載された事務局の番号を何とか読み取り、電話をかけることに成功した。応対者は事務局のねーさん。
ねーさん「はい、ぐんま県民マラソン事務局です。」
ふなきさん「あ、あのー私ふなきと申しますが、先日県民マラソンのはがきが送られてきたんですけど、服に入れたまま洗濯してしまったんですよ。そしたらボロボロになってしまったんですが、どうしたらいいですかね?」
ねーさん「んーーあの原型が無いくらいになってしまったんですか?」
ふなきさん「なんとか文字は読めるくらいにはなったんですが、汚したらダメって書いてあるじゃないですか?」
ねーさん「それでしたら多分いいと思うんですが...」
ふなきさん「本当に?」
ねーさん「んんーーーーー...」
ねーさんも多少自分の言った事に自信が無かったらしい。
ねーさん「あの、もし不安でしたら再送いたしましょうか?」
ふなきさん「あ、いーーんですか?そうして頂いたほうが安心ですね。」
ねーさん「ではナンバーは74番のお名前を...(本人確認が続く)」
数日後、
赤い彗星、地獄からの完全復活!
これでぐんま県民マラソン出場への不安要素は消えた!いきまっせー!このボロボロのハガキは記念にキープしておこう!
11月18日(土)ぐんま県民マラソン前日
いよいよ明日!ゆっくり調整をしたかったが、この日は小学生バレーの付き合いで茨城県八千代市に遠征することになっていた。朝5時起き!明日のハーフマラソンのスタートは朝9時なので、身体を朝型にしておくには丁度良い起床時間であった。車での移動であったが、八千代町役場約6km手前で下ろしてもらい、役場前にある体育館まで走っていくことにした。
明日の調整を兼ねたアイドリング走。天気は晴れ。アップダウンの無い1本道。かるーいペースでスタート!しかし、走り始めてすぐ
おしっこしたい...
さっき佐野藤岡の道の駅でしたんだがなぁ...。そのまま我慢して走り続けた。しかし、3km地点でヤバクなってきた。しかし、八千代町までの1本道は見るからに平野で、周囲は田んぼ!公園のトイレなんか無く、コンビニ無く、困った...。おまけに民家が少ないので、周囲から丸見え!
しょうがないので人目の少ない道沿いの土手に降りて、おしっこした。
情けない...
教訓!明日はおしっこだけは、だしきってスタートしよう。
遠征も終わり夜の8時、自宅に到着。夕飯はコンビニおにぎり3個を車中で食べた。風呂にも入ってあとは寝るだけ。しかし、寝るにはまだ早い。
レース前って普通皆さんどうしてるんだろう?
やっぱ、普段通りがいいじゃないか?
ということで今回も
飲もう!
冷蔵庫からビールを持ってきてガバガバ飲み始めた。ついでに焼酎もガバガバと...
かみさんと子供らに
ふなきさん「おめーら、明日は応援にくるんだろーな?」
かみさん「明日R17沿いの日産ブルーステージに用事があるんだけどー...」
ふなきさん「(上の娘に)おめーはどーするん?」
上の娘「んんんーーー、わかんない!」
ふなきさん「(下の娘に)おとうさんと日産どっちにする?」
下の娘「日産!」
おめーら家族でも何でもねぇー!
夜11時、日産に敗れた酔いどれランナーはとっとと寝た。
11月19日(日) ぐんま県民マラソン2006当日
朝6時、起床。天気は曇り。
多少、酒が体内に残っての起床。
極めて普段どうり!
前日買っておいたスーパーのオニギリ(半額印付き)を2個食べ、バナナを2本食べ、水を飲んで身支度をした。体調は特に問題なし!会場に行くにはまだ早いので、身体を起こすために20分間外を散歩した。
朝7時。
ハーフマラソンスタートまであと2時間!準備万端にして会場まで原チャで向かう。会場周辺はすでに駐車場に入ろうとする車で渋滞。
しかし、赤い彗星原チャは渋滞を物ともせずスイスイと進む!
7時20分
あっと言う間に会場の敷島陸上競技場に付いた。まずは受付をしよう。
受付は特に混雑していることなくすぐに終わった。受付が終わったら「参加賞を受け取ってくださーい!」という案内があった。参加賞くらいはもらっておくか?と思って行ってみたら
Tシャツ
いらん!
無視して陸上競技場外へと向かった。向かう途中、小学生バレーチームの東北小の監督夫婦、オール東Jrのぶっちゃーさんとばったり会い、お互い健闘を誓い合う。競技場外の物販コーナーを物色していたら、...いた!
前橋ランナーズ タケシ親父
今回はキヨシ親父は別の大会に出たらしく、今回は不参加。なので今回は、タケシ親父さんに草木湖一周マラソンで敗北した借りを返す戦いとなった!タケシ親父さんと挨拶してから、ランニング用手袋を1組衝動買い!
スタンドに行って着替えてたら、同じ会社の美人(?)アスリートのマッチー(♀)とネギぼうずの二人も発見!みなさんゾロゾロと集まり始めた。
朝8時
ブラスバンドの演奏とともに開会式がスタートした。知事の挨拶等は興味なし!一人トラックのスミで入念にストレッチし、軽いランニングをしていた。興味あるのは今回のゲストの
アニマル浜口!
浜さんの挨拶の時間はさすがに盛り上がりました。そしてやっぱやってくれました。
気合だ!気合だ!気合だ!(あと七回) 、オイ!、オイ!、オイ!
浜さんからエールを頂きました。国際プロレスから新日本プロレスに来たときは、本当に嫌いなレスラーだったが、その人からハーフマラソンのスタートの時にエールを頂くなんて、人生何が起こるかわかりませんね。
8時25分
「ハーフマラソンの出場の選手は30分からスタート地点に集合ください」のアナウンスが聞こえる。うーーし!そろそれ行くか!ウィンドブレーカとジャージを脱いで原チャのシートの中に入れる。
さみい!
赤い彗星着用のイングランド(赤)レプリカは半そで。アンダーシャツは着ていない。マジで寒い。スタートの9時まであと30分ある。耐え切れるか?耐えるしかない!スタートまで!半そでレプリカとハーフスパッツをはいた赤い彗星はスタート地点へと向かった。スタート地点はまだまばらであった。なので横の芝生で軽くランニングをしていた。と、そこへ
わけーの「あ、ふなきさんじゃないですか?」
の声。ダレだと思ったら、ウチの会社のわけーのだった。こやつ昔はしょぼい陸上部に所属していたらしく(←自分で言っていた)今回は、ブランクもあったので試しで10kmを走るらしい。いずれは赤い彗星のライバルとなるべき男、登場か?
んなわけない!わけーのがハーフマラソンを走れる頃には、赤い彗星は
更に先に行っているのだぁー!
スタート15分前、いよいよ人が集まってきたのでここでウォームアップをやめてスタートラインについた。スタート地点から約40メートルほどだろうか?今年春の前橋シティマラソンの教訓があるので、最後尾からのスタートだけは避けなければならない。まだ15分あるが、ここで立ち止まって身体を少し動かしてスタートに備えよう。
スタート10分前 スタート地点でなんやらチアリーディングをやり始めた。
ちっとも見えねーじゃねーかぁ!
しょうがない。スタート地点から40mも離れてるんだから。チアリーディングに気をとらわれないで、スタートに集中しよう。
スタート2分前 後ろを見ると更に人の列が。赤い彗星の位置は全体の丁度真ん中よりちょっと後ろくらいか?まあ、こんな位置で今回はよしとしよう。
スタート1分前 Ipod Shuffle始動!音量調整。選手が全体的に前方へシフトする。いよいよ人生最大のチャレンジが始まる!スターターは群馬県知事。
なんで浜さんじゃないんだぁー!
走りながら浜さんとハイタッチする予定だったのに...
多少がっくりしていたら
バーーン!
スタートのピストルが鳴った。ストップウォッチ計測開始!イヤフォン装備!
出撃ーーーーーー!
と思ったが40mもあるので即動かない。小刻みに歩きながら前に進む。更に進む。進む。
1分後 スタート地点通過。ようやく小走り程度になった。ゆっくりとゆっくりと他の選手とともに赤い彗星はスタートした。
戦いは始まった!ゆっくりと国体道路を群馬県庁方面に向かって走る。走っていたらだんだんストレスが溜まってした。
遅い!
赤い彗星はジワジワと人と人との間を見計らっては抜きにかかった。抜く!抜く!更に抜く!この時点で判った。スタート時点で半分の位置でも自分にとってはまだ遅いんだということを!
3km地点いよいよ群馬県庁から国道17号へ。人と人との間隔がだいぶ広まった。ようやく自分のペースで走る!Ipod Shuufleは「Truth」を再生。いい感じでスピードアップ。上越線の越線橋の上りで更に抜く。この時点で3人を抜いては1人に抜かれるというペース。越線橋の下りで更にスピードアップ。このへんは練習のとき試走していたので、結構案配が判っていたので楽だった。
約5~6km地点の前橋IC付近。おや?前方にどこかで見た奴らが...ウチのかみさんと子供二人じゃん。応援しないようなこと言っておきながら...。
だんだん近ずいて行った。しかし、奴らはちっともこっちを見ていない。どこ見てるんだ?こいつら!
約1m先まで近ずいて「よぉ!」と声をかけたら
こども「あ、おとうさん!」
かみさん「あ、いた!」
こいつらは既に5メートルくらい先に行ってしまった、赤い彗星の背中に対して手を振っていた...。
全然応援になってねーじゃねーかぁ!!!!!
ちなみに奴らは何故走っている親父の姿を確認できなかったかというと、朝、下の娘がかみさんに対して「おとうさん、灰色のシャツとモジモジパンツ(←ハーフスパッツの事。とんねるずのモジモジくんのタイツのようなのでこう言っている)はいて出て行ったよ!」とデマを流したため、全員で必死に灰色のシャツのランナーを探していたみたいだ。
おめーら何見てたんだぁー!
それと
モジモジパンツってーのはやめてくれーーーー!
ぐんま県民マラソン後半戦
7km地点 R17をひたすら高崎方面へ。1.5人抜いては1人に抜かれるペース。ここでいよいよ捕らえた。
前橋ランナーズ タケシ親父
草木湖一周マラソンの借りを返すのだ!多少ペースをあげた。並走して軽く挨拶をして、序々に追い抜いていった。ここでふと考えた。この時点でランナーとしての先輩を抜き去るということは
今回かなりハイペースで走っているのでは?
一抹の不安がよぎった。後半ばてるのでは?ちなみに腕時計はしているものの、区間ごとのラップを測っているわけでもなかった。ただスタートからどれくらい経ったのか?だけを測るためだけに使用していた。
高崎問屋町に入り、R17を左に曲がって中間地点の表示。ここでタイムを見る。
47分
いーぐね?いぐね?もっとセーブして走ってもよかったかもしれないが、ここまで来たらこのまま突っ走るしかない。
しかしながら、高崎問屋町を過ぎたあたりから、抜かれる人数のほうが多くなってきた。1人を抜いては1.5人に抜かれるペースになったいた。ここで初めて悟った。
ペースが確実に落ちはじめた!
前半のハイペースのツケがジワリジワリと忍びよってきた。気持ち的にも凹みはじめていた。結構厳しいかも...。
しかし、こんなときに救世主が現れた。
なにやら前方で垂れ幕を広げた3人が妙に盛り上がり始めたのを悟った。垂れ幕には
「大類ヤングユニークス」
ウチのガキが小学生バレーボールをしているときからお世話になっている高崎市の強いチームだ!そのチームの保護者会長である、大類の流れ星さんと父兄二人が大声上げて赤い彗星に
「がんばれー!」
と応援してくれてるではないか?確か今日は大類ヤングユニークスは、新里で新人戦をしているはず。その大会に行かないで単なるバカたれの赤い彗星に大声張り上げて応援してくれてるなんて...。
大類の流れ星さんはメガホンまで使って...。
こんな寒い中...、交通規制もあるから約30~40分くらい前からここにいたんじゃないかな。
寒かったろうに...。
ばっかだなぁー...大類......ありがてえ(...ちと涙)。
実は、沿道で応援してくれる人がいる選手がうらやましかったんだ。赤い彗星ははじめから一人ぼっちで走るつもりだったので、応援なんて最初からないものとして走ってました。でも、なんか走っているうちにうらやましくなって...。
なんか小学校の時、親が授業参観にこれなかったときのようだった...。
そんなときに大類父兄の応援。
本当にうれしかったです!
自分がスポーツをしていて、これほどうれしかったのは高校時代以来ではないでしょうか?
本当にうれしかったです!
ありがとう!大類ヤングユニークスの父兄の皆さん!
この応援を受けて知らず知らずにペースが上がっていたのを気がつきませんでした。抜かれるほうが多かったのですが、いつの間にか抜かれることはなくなっていました。
大類の応援パワーで復活していました!
やっぱ、応援の力は凄いですねー。痛感しました!
約13km地点から、一人の親父(48歳くらいか?)が横にビタっとくっついて並走しているのを感じました。たまに服がくっつくくらい。この親父明らかの赤い彗星を
ペースメーカーとして利用している!
この親父も結構いいペースで走っているので、逆にこっちもペースメーカーとしてこの親父を利用しようと思った。二人でビタっとくっついての並走がここ地点からスタートした。
関越道をくぐる。道端でおしっこしているランナーが二人ほどいた。
昨日のオレだぁー!
よかったワ。スタート前にちゃんとおしっこしておいて。昨日の教訓!
約17km地点 おふろ一休付近で給水。給水しているうちに並走しているペースメーカー親父が、明らかにギアチェンジした!
あ、待てコノヤロ!
すぐさま追いつこうと思ってペースをあげたら、明らかにこっちがバテテしまうペースでペースメーカー親父は走っていた。ヤバイ!これは追いかけると自殺行為になってしまう。ここは無理についていこうということは断念し、マイペースをキープした。この親父に素直に敗北宣言!しょうがない!
東芝機器の交差点の立体交差で、タケシ親父が後方50mくらいに位置しているのが見えた。やばい!抜かれる!
ここで抜かれたら一生悔いが残る!
我慢の距離であったが、手を多少大きめに振り、スライドを大きくして前へ前へ進むように意識した。おかげで数人抜いたであろうか?タケシ親父の姿を見て後ろから抜かれる恐怖を感じ、知らないうちに多少ペースは確実にあがっていた。
約19km地点 前橋刑務所。うちの子供が行ってる城南小学校の交通指導員のおとうさんが、ボランティアでランナーを誘導していた。「ウース!」と挨拶したがわかったであろうか?
そして群馬県庁。いよいよゴールまであとわずか。かなり疲れてきたが目標とする1時間50分以内でのゴールはここで確信した。ここで10km組のランナーと合流する。ここでペースをくずすだろうと思っていた。
しかし、合流した10km組の走るペースは明らかに遅く、ハーフ組の皆さんはドンドン10km組の選手を抜いていった。赤い彗星も10kmの選手を抜いていく。更に抜いていく!抜きまくる!
まさにスターウォーズで小惑星をよけながら飛ぶミレニアムファルコンかTieファイターか。
10km組を抜いていたら、いつのまにかいいペースで走り続けていたみたいだ。残りあと2kmの表示。
ここでふと時計をみた。1時間30分。目標とする1時間40分台の記録は絶対でると確信した。しかし、
もしや...
とてつもない記録が出る可能性がでてきた。1kmを5分弱で走ると...。
ゴールの敷島陸上競技場に入ってきた。時計を見た1時間39分00秒。これは...
1時間40分を切れるかもしれない!
ここまできたらやるしかない!1時間40分を切るべくラストダッシュをした!まさにトラック勝負となった。
1時間39分20秒......1時間39分30秒......1時間39分40秒......
そして
ゴール!
人生最大の距離ハーフマラソンを完走できた!
やったー!
まさか43歳にしてハーフマラソンを走りきるとは夢にも思わなかったよ!
人生いろいろとやってみるもんだ!
芝生に座って、靴に付けたRCチップをはずそうとしたが、成功尽き果てたのでなかなかRCチップがはずれなかった。RCチップを回収するダンボールに投げ入れたが、コントロールが疲れてできずRCチップは地面に落ちた。
疲れた….。ゴールしてジーンと足に疲労感がでてきた。そのまま歩きながら完走表をもらいにいく。受け取った完走表を見た。公式タイム
1時間39分49秒
やったー!
初ハーフマラソンで40分を切ったぜ!上出来だ!40分台だと思ってたが、まさか40分を切るとは思ってもいなかった。有森さんではないが、自分で自分を褒めてやりたい。後半タイムが遅れたが、事前に試走していたこと、ペースメイカーの親父といい感じで競ったこと、合流した10km組を抜きながらいいペースを維持できたこと、そして大類ヤングユニークスの皆さんの応援でいい走りができたと思う。
ありがとう!
ゴールしたら急に腹が減ってきた。無茶苦茶腹が減ってきた。なんでもいいからグリコーゲンが欲しい!12:00から抽選会があったが、それもキャンセル。バイクで自宅に帰り、家族全員で「餃子の王将」に突入。3人前のびっくりラーメンを速攻で食った。まだ食える!今度は甘い物が食いたくなった。ミニストップに寄ってソフトクリームを食べる。まだ食える!
しかしこのまま食い続けば確実にデブるので、ここで止めた。ウチに帰って大阪国際女子マラソンをボーっとみていたら急に睡魔が襲ってきた。
いかん!
すぐに目を覚まして近くの日帰り温泉で1時間、ジャグジーと下半身浴で足の疲れを取る。ウチに帰って飲んだくれて、夜の7時には寝た。
死ぬほど寝た!
朝7時に起きた。12時間熟睡した。ハーフマラソンで消費した体力は想像を超えるものであることを感じた。
ハーフマラソンへの挑戦は終わった。
オレはハーフマラソンを走りきった。
去年は15分くらいしか走らなかったのに。
人間、やればできる!
このコーナーを見たみなさん
「できないから!」とか言って、逃げていることってないですか?
「疲れるから!」とか言って、避けていることってないですか?
オレはやったよ!43歳にもなって!
オレはできたよ!43歳にもなって!
オレはこれからもまだやるよ!
だってまだ43歳だもん!
隠居するにはまだ早えーーーーぜ!
メール、掲示板でいろいろ応援していただきありがとうございました。おかげでハーフマラソンを完走することができました。
このコーナーはここで一旦終わりですが、マラソンは続けていきます。
いずれ新コーナーとして独立することを宣言します!
<厄年親父の教訓>
オレはいま 地球にやさしい エコ親父