Episode U.2007年花粉も梅雨も蹴散らせ!


4月8日(日)

この日、赤い彗星は桐生西高校にいた。桐生西高校といえば







桐生市である!

前橋の自宅から約24kmくらいであろうか?ここで子供(中3)の練習試合があるということでこの地に立った。







当然、家まで走って帰るため!

ハーフ以上の距離をまだ体感したことがない赤い彗星には、フルマラソン制覇の野望達成のために丁度いい練習量になるに違いない!
この身体に未知の距離を体験させるのだぁー!子供の練習試合など全然見ないで入念にストレッチ。肉離れ防止のためにふくらはぎを重点的にストレッチ。








PM4:00 桐生西高校 vs 赤い彗星の戦いはスタートした!

天気はくもり。風は少し追い風で特に問題なし。桐生西高校から国道50号 ”鹿”交差点を右折し、ニューイヤー駅伝の如く、あとは50号一直線!ゴールの前橋を目指す。

しかし、このとき赤い彗星はとんでもない誤算をしていたのだ。後日、桐生西高校⇒前橋自宅 までの距離をナビで調査したところ







28km!

と予想の24kmより4kmも長かったのだぁー!
大誤算を知る由もなく、赤い彗星は桐生西高校から軽快にスタートしたのであった...。

桐生市内、いたるところに桜が咲いていた。沿道に桜をボケーっと見ながら走っていたら





いきなり口の中に虫が飛んで入ってきた!

吐き捨てた。スタート直後から赤い彗星のゴールを阻止しようとする虫軍団。桐生西高校制覇までの戦いは波乱のスタートとなった。桐生西高校から国道50号に出るまでは結構ゴミゴミしてて、車がいたるところで右折渋滞している。

そんな中明治大正作りの
「明治館」なる建物が見えてきた。住宅地の中にひっそり建っているこの建物が妙に目だっていた。渋滞で止まっている車のドライバーも、窓を開けながら「明治館」を覗いていた。その明治館を横目でボケーっと見ながら正門前を通過したところで






つまずいた...





コっ





コケッ





コケタ!






しかも思いっきり!







約5mの軌跡を描いて






ベタァーとコケタ!





まさに大往生!







痛い!手が痛い!膝が痛い!








しかしそれ以上に









はずかしい!!

渋滞で止まっているドライバーに「明治館」前で完璧のこけたアホランナーの姿を思いっきり見られた!痛いなどど言っていられない。









撤収!

大胆にこけた赤い彗星はすっくと立ち上がり、何事もなかったかのようにその場を立ち去った。










無理だぁ!何事もなかったようにするのはー!

左ひざがジンジンして血がダーラダラ!手の平には砂、小石がつきささってやはり血!











まさに赤い彗星!

血まみれアホランナーは痛みをこらえながらそのまま国道50号を目指した。スタートして10分もたたない地点での出来事であった。波乱の桐生市内の攻防であった。

国道50号”鹿”交差点。信号で止まってあらためて膝を確認した。












血だらけー。痛みは消えた。それにしても情けない。とりあえず
このまま突っ走ろう!それしかない!国道50号からは順調なスピードで走ることができた。渋滞で止まっている車と抜きつ抜かれつをしながら知らないうちにいいペースで走ることができた。




赤堀交差点




いわゆるニューイヤー駅伝の赤堀中継所を無事通過。まだ順調。いよいよゴールの前橋まであと一息!前橋を目指せ!ひたすらめざせ!
1時間30分経過しいよいよ前橋に入った。前橋市二ノ宮町。ゴールは目の前!とは言ってもあと8kmある。丁度ハーフマラソンを走ったくらいのポイントに到達した。
これから未体験の距離に突入する!

国道50号は1車線から2車線へと変わった。しかしこのあたりから足全体がジーーーーンというしびれに似た感触を感じていた。
しらずしらずスタミナが減っていくのを感じていた。そして足を前に出すことがだんだんおっくうになってきた。心肺機能は問題ないが








足が疲れてきた!

知らないうちにペースが落ちていった。元のスピードには戻れなかった。足が疲れてきた。それでも止まることはしなかった。止まりたかった
が、「ここまで来て止まれない!」という気持ちだけで走っていた。

ゴールまであと3キロ地点の天川交差点通過。ほとんど惰性で走っていた。このあたりからジーーーーンというしびれとは別に、太もも、ふくらはぎがつってしまう感覚がでてきた。それでもあと3km。なんとかゴールしたい!そのまま走り続けた。

あと2km地点の富沢病院前通過。周囲はもう暗くなっていた。惰性で走ってはいたが、足全体がだんだんつりそうになりそして








止まった...





走行時間 2時間1分。







あと1歩足を前に出すと絶対つってしまう!

という状況まで足全体が疲れてしまった。かみさんを携帯で呼んだ。もう1歩も前に進めなかった。自宅まであと2kmだったのに






挫折!






桐生西高校を制覇できなかった...。


28kmの距離が半端でないことを身を持って知った。こんなんじゃフルマラソンなんて...。
前橋シティマラソンを直前に







赤い彗星再び落つ!




28kmの距離に耐え切れず




足の爪がまた内出血していた。すさまじい戦いだった...。




4月21日(土) 前橋シティマラソン前日

赤い彗星はその夜、近所の北海亭にいた。先日引っ越した同じマンションの住人が久々に顔を見せにきたので、家族同士ワイワイ飲んでいた。







飲んでいた...

4月22日(日) 前橋シティマラソン当日




7時起床。






飲みすぎた...。






気持ち悪ぃ...。


世の中のまじめなマラソンランナーは必死にグリコーゲンを蓄えているのに、赤い彗星は翌朝になってもアセトアルデヒドと戦っていた。とりあえずバナナ3本、メロンパン、グレープフルーツ1玉をむさぼり食う。朝食はこんなもんでいいだろ。天気は曇り。風は微風。条件的には悪くない。とりあえず着替えて会場に移動することにした。

8時15分 会場到着。原チャを河川敷に置いた。河川敷に置くとスタート地点の真横に置けるのだぁ。で、早速会場内をウロウロ。スポーツグッズのところを見ても買いたいようなものがないし、その場を後にしてウォームアップを開始した。(←というよりウェストポーチの中には、先日作った”
ターバン野口”の1000円札しかなかったので、結局何も買えなかったのである。)

出走は9時35分。入念にウォームアップをしたが、特に違和感はなし。二日酔いの影響で








水分がほしい!

それだけ。

出走15分前 スタート位置についた。ちょうど”
ハーフ 90分”のプラカードより2メートル前方。90分で走れるわけないのに...。

出走5分前 iPod ON。ULTRAVOXの”Astradyne”を聞きながら序々にテンションをあげていった。スタート直後はノーマルスピードキープ。とにかく高井交差点で去年の屈辱 ”
トップから15分遅れは交通渋滞緩和のため一旦停止”だけはさけなければならん!

9時35分 ハーフの部15kmの部同時にスタート!15kmの高速チームといっしょに走るので、とにかくペースだけはあがらないように、心がけた。集団とともに走るがだいたい抜くのが4割、抜かれるのが6割の割合であった。去年のごとく、一番ケツから抜きまくるというアホなスタートではなかった。

スタートして約10分後、前方に”
タケシ親父”の姿を確認。東京マラソンを4時間ちょっとで走ったこの男。スタート地点ではその姿を発見できなかったが、やはりシティマラソンにエントリーしていた。いずれ捕らえてやる!(しかし、これが本日タケシ親父ともっとも接近した瞬間であった)

上毛大橋手前で最初の給水。普段は10km程度までは給水なしでいけるのだが、二日酔いのせいでとにかく水分が欲しかった。産業道路からのぼりの上毛大橋へ。






へばっている...。

明らかに普段の走りではない。余裕がない走りであることが、この時点で察知した。上毛大橋を通過してからは緩やかな下りになる。
普段はこの区間で結構スピードに乗るのだが、明らかに今日はスピードアップできなかった。で、高井交差点の関所を今年は無事通過。トップから何分後かはしらないが、15分遅れではないことは明らかになった。

大渡り橋を通過し、再び敷島へ。中間地点を通過。ちょうど50分。これから後半ペースが落ちることを考えると、去年のぐんま県民マラソンの記録1時間39分は無理!の予感がしてきた。

敷島から産業道路をぐんまアリーナ方面へ北上。これがノペーっとした1本道で変化もなく応援もなく寂しいものだった。ここで足が疲れてきたのをひしひしと感じ始めた。先日の桐生西高校との対決時のジーンとした足の疲れをこの時点で感じはじめた。
ぐんま県民マラソンの時はなかったのに...。

とにかく折り返し地点が長く感じた。





まだか?折り返し地点は?





まだか?





トップランナーとすれ違った。ご苦労さん!





まだ見えない。

タケシ親父とすれ違った。距離は開いてしまった...。

折り返してくるランナーがレプリカ着ているか?をカウントした。いない!いない!

もしかして






レプリカランナー1位では?

と思ったら







がーん!京都パープルサンガ!

トップを突っ走る人がおりました。でもそれ以降はレプリカランナーはなし。赤い彗星、レプリカランナー2位をキープ!

ぐんまアリーナを通過。まだか?

見えた。折り返し地点。

かなり体力が消耗していた。足に疲れを感じた。この時点で気温もだいぶ上がっていた。厳しい後半戦となった。ペースはちっともあがらず、一人、一人と抜かれていった。そんななか沿道でド派手な衣装で”
八木節”を踊って応援してくれる一団が目に入った。

軽快な八木節のリズムで多少は元気が出た。200mくらい...。

気温も上昇してきて体力がどんどん消耗していくのがわかった。足もどんどん疲れていくことがわかった。ペースはあがらない。残り5kmを過ぎたが、ゴールまでものすごく長く感じた。ペースは上がることなく、惰性で走り続けるのみ。そんななかようやくゴールが見えてきた。

ペースは最後まであがらなかった。





ゴール!






1時間49分49秒。


去年のぐんま県民マラソンから約10分遅れたタイム。でもまあ年明け肉離れ事件から初めてのハーフの完走。これはこれで誉めよう。ゴールしてからタケシ親父と遅れてゴールしてきたキヨシ親父とあーでもないこーでもないをしゃべって、向こうのテントで配っている前橋名物tonton汁を食いに行くことにした。





二人からはぐれた...。





一人でtonton汁を食った。

この二人とは来週「
甘楽町さくらマラソン」で再び会うことになる。

復活のハーフを無事に完走。







前橋シティマラソン!





捕ったどぉーーー!






4月30日(月) 甘楽町さくらマラソン当日

先週の前橋シティマラソンでの教訓を受け、昨日は程ほどに酒を飲んだ。で、今日は6時起床。適度な二日酔い。問題なし!バナナ3本食べて、ヨーグルト食べて、果物食べて準備万端!今日は下の娘(小3)も叩き起す。今日の大会は






赤い流星デビューの日!

下の娘も小学生女子3〜4年の部2kmに強制出場なのだぁ。たまにはこーゆーイベントに出場させるのもいい刺激になっていいのだ。8時20分現地に到着。会場周辺は満車。係員は「(地図を示して)この場所にある第1中学校に駐車してください!」ということだった。受付時間のこともあったので、オレと赤い流星だけ車から降りて会場へ向かった。車はかみさんにまかせた。

小学生の部の出走は9:00。あと30分くらいしかない。受付済ませて赤い流星をウォームアップをさせた。

スタート地点には甘楽町の小学生、スポーツ少年団(特にサッカー小僧)らがワイワイガヤガヤ集まっていた。ACミランのレプリカを着る赤い流星がやたら目立つ!

しかし、そんなことはちっとも気にしないバカ親子であった。

「とにかくマイペースで走れ!」

と指示した。
9:00 小学生2kmの部スタート。いきなりドドドーっと全力疾走するガキんちょたち。その中で赤い流星を探す。真ん中からだいたい後方に位置。言われたとうり抑えている。マイペースをキープしている。集団はそのまま競技場をでていった。



と思ったら、先頭集団が即戻ってきた。やっぱ先頭は速い。格好からして陸上しているもんな。

あとからサッカー小僧、野球小僧らが続々と姿をあらわしてきた。オレとかみさんもデジカメとビデオを撮るために位置についてスタンバッた。でも

こない...。


まだ、こない...。


帰ってくる選手も小学生1年生が目の前を通過するようになってきた。それでも


まだ、こない...。


一瞬事故でもあったのか?と心配した瞬間、入ってきた。








おめー、かなりマイペースじゃないかぁーー!


言われたとおり”マイペース”をきっちり守っていたが、もう少し速く走って欲しかった。でも、まあいいか?記録は13分08秒 84人中63位 赤い流星の挑戦は終わった。

20kmの部の出走までまだ1時間ある。そこでかみさんと赤い流星は20kmが終わる正午あたりまで富岡市の自然史博物館に行った。

で、これからは赤い彗星の出番。徐々にウォームアップをしていった。天気は晴れ、無風。絶好の条件だが、だんだん気温が上がってきた。トラックの芝生の上で大の字で寝ていたがだんだん気温が上がってくるのが感じられた。

ひととおり柔軟を終えて軽く走りはじめたら、

あ、ふなきさんだ!

と言う声を聞いた。小学生バレーで知っている地元、福島小あすなろJrの選手たちがいた。彼女らも2kmの部に出場して、丁度休憩していたところであった。



選手A「
何でふなきさんここにいるのぉー?

選手B「
おかしいー!

選手C「
へん!

選手D「
へんな格好!

選手E「
何でこうゆう格好しているのぉ?

選手F「
格好悪い!

選手G「
臭い!

選手H「
キモイ!

選手H「このはいているの(スパッツ)がキモイ!

選手I「サングラスがキモイ!












おめーら、
そこまでボロクソに言わんでもいいじゃないかぁー!

結局、福島小あすなろJrの選手にかなり凹まされて、スタートの10時30分を待つ。今回40歳男子の部のエントリーは87。しかし、パンフで見るとこの中で53人は県外からの参加者。つまり





ランニング命の気合の入った親父たちなのだぁー!





スタート10分前、スタートラインについたらキヨシ、タケシの
ツービートコンビを見つけた
この二人は10kmにエントリーしていた。聞くところによると「
登りが嫌だったので10kmにした!
とのこと。





登りっが嫌って...?


10時30分 20kmの部、10kmの部同時スタート。タケシ親父からは「登りがあるから抑え気味のほうがいい」と言われたが、性格的にそーゆーことを考えないで走る人間なので、普段どおり走った。
競技場を出た時点で、真ん中よりは前方に位置していた。

競技場を出たら






おわぁーーーーー!

いきなり急降下!大股で下る!下る!かなりのスピードで下る!スタート直後の急降下でいきなりペースが狂わされる。この下りで加速がついた。明らかに先週の前橋シティマラソンよりも速いペースで走った。

役場前を通過。桜並木通りにさしかかると見事な







葉桜





さくら
マラソンじゃねーじゃねーかぁ!




歴史民族資料館を左折していよいよ登り1st!約100〜200m位だろうか?前傾姿勢で登る!OK。また多少の下りでペースアップ。そして登り2nd!明らかに傾斜がさっきと違う。キツイ。歩幅が全然広がらない。息が上がる。しかも







コヤシ臭ぇーーー!



こーゆー息が上がるところでコヤシの臭いさせるなよなぁ。なんとか登り切り再び急降下。大股で下る!下る!まさに


ジェットコースター!


正常スピードに戻すのが難しいがこの下りでスピードがあきらかにUPしていた。2ツの登りを制覇して、あとは緩い下りが新屋小まで3キロくらい続く。ここでいいペースで走れた。縁道には麦わら帽子のおばあちゃんが手を振って応援してくれた。

こっちも楽しみたいので手を振った。甘楽のばーちゃん、ありがたいものだ。

中間地点通過 45分

いいペースである。いかに前橋シティマラソンのときがコンディションが悪かった(二日酔いだった)かが良く分かった。今日は調子がいい!

いよいよ後半だが、緩い登りでありペースが多少ダウンしているのを感じたが、最低限に抑えたつもり。そんなとき、前半の登り2ndが再び目の前に!約17km地点。




つらい!




全然スローダウン。




足が前にでない...。しかもやっぱり







コヤシ臭せぇーー!

体力も落ちてきているので地獄の登りとなった...

なんとか登りきりあとは陸上競技場を目指すだけ。ここが非常に長く感じた。陸上競技場に案内するボランティアが見えた。道路を左折したら競技場まできっつい登りが目の前に!

スタート直後の下りを今度は登らんといかん!




死ぬ!




死ぬ!





死ぬ!




死ぬ!




死ぬ寸前で登りきった......!







ゴール!

1時間36分51秒



ジェットコースターコース20kmをなんとか制覇した。体力を使い果たした...。
精根尽き果てた。

RCチップを返却して参加賞をもらった。







重てぇーーーー!

20km走ったあとの身体にはズッシリとキツイ重さである。

   

中身はパスタセットとこんにゃく製品詰め合わせ。普通の大会ならTシャツでごまかされるのだが、この大会は実りのある食いモンである。素直にうれしい。Tシャツよりはうれしい!来年も参加しようか?でも登り下りがナァ。。。


とにかく



甘楽町さくらマラソン!





捕ったどぉーーー!







5月27日(日)

何にもない普通の日曜日。天気は晴れ。ゲキレンジャーを見た。理央さまがドンドン強くなっていくー!朝飯食ってそのままスカパーを見ている。上の子供はバレーの練習にGO!下の子供は学校の宿題をやり始める。
そして赤い彗星はスカパーを突然切り替えてtsutayaから借りてきた「機動戦士Zガンダム」のDVDを見始める。

1時間後、見終わった。気合が入った!







よし!走るべ!





ガンダムでテンションあげるなぁーー!


いきなり着替えて外でウォームアップをし始める。天気もいいし、気温もそんなに高くないし”ぐんま県民マラソン逆コース”を走ってみよう!約15kmってところ。iPodでの本日の第一曲目は大塚愛”さくらんぼ”。いぐどー!11:00スタート。

コンディション良好。軽快に高崎方面に向かう。井野町通過、高崎問屋町通過、いよいよR17に出る。しかし、この辺で無茶苦茶暑くなってきた。車の排気ガスの影響であろうか?明らかに気温が高い感じがする。発汗量が絶対増加した。急にのどが渇いてきた。








水飲みたい!

いつもならこーゆーときにいいタイミングでガソリンスタンドが現れて、そこで水をもらうのだがさっきガソリンスタンドすぎちゃった
しなぁ。どうしよう!
水!水!水!

やべー!頭の中が水への欲求だけになってもーた。緊急事態!と、そこに
Nissan Blue Stageが見えてきた。ここで3年前新車買ったので
水くらいは飲ませてくれるだろー。コースを一路、Blue Stageのショールームへ!ショールームの入り口にちょうど新車購入時の担当の浜○さんがいた!

赤い彗星「ど、どぉーーーーーも...。3年...前...ここで...車を買った...ふなきです......」

はま○さん「あ、こんにちわ...練習ですか?」

赤い彗星「す、すいませんが...水飲ませて!!」

はま○さん「ど、どーぞ!いいですよ!」

袖なしランシャツと、ハーフスパッツの汗臭い赤い彗星は、商談でにぎわうショールームの中にズカズカと入っていった。中にいたスタッフのおじさんに「すいません!水どこ?」と聞き、ウォーターサーバーの場所を教えてもらった。ウォーターサーバーにいき紙コップを引っこ抜いて1杯、2杯、3杯
と一気飲み!





うめぇー!

こーゆー涼しくて、きれいな場所で飲む水は本当にうめぇ!と感動している赤い彗星を、商談で会話しているお客さん、従業員は「なんや!こいつ!」ってな感じで見てました。エネルギー充填100%!戻るべ!帰り際入り口にいた浜○さんに

赤い彗星「すいませんでした!また、お願いします!」






はま○さん「また、いつでも来てください!」









いつでも来てください!





いつでも来てください


その言葉、一生忘れません。
この日からR17号のNissan Blue Stageは、
赤い彗星の重要な補給基地と化した。Nissan Blue Stageでエネルギーを補給した赤い彗星はそのまま無事に自宅にゴール!日差しも強かったので多少肌がヒリヒリする。絶対日焼けするなぁ(というか、もうしてるし!)。クールダウンしていたら腕になにやら白いものが...


汗が塩になっている。いよいよランナーにとって過酷な季節がやってきた。

その日のよる、ある衝撃が赤い彗星を襲うことになる。






5月27日(日) 夜の部

あの群馬テレビで「安政遠足 侍マラソン」の30分番組がオンエアされていた。この日は逆県民マラソンを走破し気分もよく、18:00ころからビールを飲んで、IQサプリ見て一人でたいそう盛り上がっておりました。で、結構いい感じで酔いが回って見始めたこの番組。
 
おもしろい!




最高に面白い!





ランナーが面白い!


侍マラソンは全国的にも珍しい、仮装OKの大会なのだぁー!

普段の大会ならば走行に邪魔になるようなカブリ物はダメ!と大会要綱に記載されているが、この大会は全然OK。なんでもありみたい。テレビに映る侍の格好をした皆さんを筆頭に

ゲゲゲの鬼太郎

目玉おやじ


スパイダーマン


バカ殿





逆に普通の格好したランナーが異常に見える!

最高じゃーーーー!

最高じゃん。これ最高!絶対おもしろい!

賛美!賛美!賛美!共感!共感!共感!感動!感動!感動!

ゲタゲタ笑いながら放映時間の30分はあっと言う間に終了した。次の瞬間、赤い彗星の中で何かがメラメラと燃え上がるのを感じた!







来年、絶対出る!








家族が反対しようが絶対出る!









近所の住民が反対しようと絶対出る!








即日決定!


いよいよ
赤い彗星が、”安政遠足 侍マラソン2008”に出場することが確実になった!こんな面白い大会になんで出場しなかったんだろう?(←そこまでのめり込んでなかったからだろうがぁ!)

格好?当然仮装!普通のランナーの格好で走るわけがない!







題材!






そらぁー決まっているいるだろうがぁー!







”赤い彗星”












これしか浮かばない!

こうして”安政遠足 侍マラソン2008”に出場するべく「赤い彗星プロジェクト」がこの日スタートした!





6月16日(土)

いよいよ明日である!明日いよいよ無謀な挑戦な挑戦がスタートする!

明日、中3の子供の練習試合が中之条中学校である!で、いくど!中之条中まで!走るド!中之条中まで!









赤い彗星 vs 中之条中

の無謀な闘いが始まる!スタートは朝の8時!前橋→渋川→小野上→中之条までの超長距離の闘い!果たして何キロか?







わかりません...。

距離も知らないのに、とりあえず走ってみよう!と相変わらず先のことを考えないで行動する無謀な性格。でも距離くらいは把握しておこう。買物にでているかみさんに電話した。「ナビで家から中之条中までの距離をしらべでけれ!(秋田弁)」。

かみさんが帰ってきた。中之条中までは





38キロ


え?


えぇれぇー遠いじゃないかぁー!


これではほぼ






フルマラソンじゃないかぁー!

4月8日 赤い彗星vs桐生西高校 の闘いでゴール寸前で敗北したときの距離が28km。今回は、それをはるかに遠いじゃないかぁー!走るのを決めたのはいいが、マジ遠かった。走れるのか?完走できるのか?不安のまま前日の時間は過ぎていく。とりあえずグリコーゲンを体内に蓄積させるために、家の近所のミニストップにでかけてハロハロを食べる。



とりあえずビール飲んで、ゆっくり寝よう。




6月17日(日)

赤い彗星 vs 中之条中学校との闘い

外が最近明るいので、午前6時起床。よく考えれば日本で一番日照時間の長い夏至は







もうすぐじゃないかぁー!

しかも今日は快晴。そんな日に38キロのロングランに挑戦しようなどど考えるバカ親父はいるであろうか?(←ここにいる!)8時スタートにしようと思ったが、日差しが強そうなので1時間早め7時にスタートすることにした。さっさと食事し、チョコレートを食って、アクエリアス飲んで準備万端。

外にでて十分にストレッチをする。今日は続に言うLSD(Long Slow Distance)走法、つまりスピード重視でなく、とにかくゆっくりでもいいから長く走る方法で中之条中学校を目指す。なので、気合の入る曲がいっぱい入ったiPodを聞きながらではなく、ラジオを聴きながらゆっくり走ることにした。

AM7:00 スタート!赤い彗星 vs 中之条中学校の壮絶な死闘がスタートした。とにかくゆっくりペースをキープ。大体60〜70%程度のスピードで前橋市内を駆け抜ける。

30分後、前橋市荒牧町通過。早めに水を取るようにここでガソリンスタンドに飛び込み給水。日曜日朝なので車の量は少ない。歩道はたまに部活の学生がチャリンコで行き来するだけ。歩行者はいない。そんなとき前方からチャリンコに乗った女子高校生がこちらにやってきた。ほとんど風を気にしないで走っていたが




そのときだけなんと






神風が吹いた!




キターーーーーー!


スタートして30分時点、TBSラジオの「全国子供電話相談室」を聞きながら赤い彗星は、予期せぬパワーをもらった。スタートして45分後ほたるの里 田口町通過。田口町バス停で一人の女の子がヘビーメタルな格好して、ちっともこないバスを待っている。非常に違和感を覚える風景であった。55分後、坂東橋を通過して渋川市内に突入。

坂東橋では、川の中に使って釣りをする人が沢山見られた。
あ、あの釣り人、タバコ吸いながら、そのタバコ川に捨てた!  などと気を紛らわせながらマイペースで走り抜ける。

何故か道を間違って渋川駅方面へ行ってしまった。が、方向を修正してなんとか子持村鯉沢交差点方面に行く修正ができた。渋川市内でまたもやガソリンスタンドに突入。

赤い彗星「すいませーん!(トイレで)水飲んでいいですか?」

店員「いいですよ。でも、(トイレじゃなくて)こちらで飲んだらどうですか?」

ありがたい!渋川のガソリンスタンド。その気持ちだけで十分でございます。赤い彗星は2回目の給水をしてガソリンスタンドを後にした。ここまではほぼフラットなコース。渋川市を離れて、子持村へ。

鯉沢交差点を無事左折しいよいよ県道353号に突入した。スタートして約1時間40分が経過。ここまで順調なペース。

日差しが強くなってきた。県道353号とのガチンコ勝負がスタートした。







日差しが高くなってきた。背後から照り付けてきた。県道353に入って建物がめっきり減ってきて山、川、田んぼばっかりの風景が広がってきた。歩道は右側か左側のどっちかに必ずあるが、両側にあることはなかった。なので、たまに車道を走ることがしばしばあったが、
これが怖い!

なぜかというと、草津、四万温泉の観光地から帰ってくる、あるいは向かっていく大型観光バスがアホランナーの横をガンガン通過していくのだ!はっきり言ってこれには恐怖を感じた。

子持村から小野上温泉まで多少のUpDownがあったがそんなにきついとは感じなかった。しかしながら明らかにハーフの20kmを超えた領域にさしかかっていたので、あせらずゆっくりめのマイペースを貫いた。足の疲れはそんなにない。

田んぼには水は引き込まれており、その横をアホランナーは「アメリカザリガニいねーかなぁ?」と、目を皿のようにして探しながら走っていた。

水分補給がつらくなってきた。
頼みのガソリンスタンドがない!コンビニがたまにあるくらいなので、たまに
あるコンビニでポカリでも買おう!と思って早速コンビニが見えてきた。ポーチの中を見たら







150円しかねーじゃねーかぁ!

走る前にかみさんから金をもらうのを忘れた!ここで金を使ったら、最後の段階でポカリを購入できなくなる!しょうがないのでコンビニのトイレで水を飲んだ。

いよいよおのがみ温泉まで来た。スタートしてから約30km。気分転換の意味で県道353から、おのがみ温泉の方に走っていった。そしたら温泉施設の入り口の飲泉所があったので水分補給を兼ねて飲んでみた。





あっちぃーじゃねーかぁ!

温泉の湯はランナーには苦痛だった...。温泉裏の田んぼにおたまじゃくしが泳いでいるのを確認しながら、県道353へ戻る。

前人未踏の30km台に突入し、さすがに足が疲れてきた。ジーンとしてきた。歩幅もだいぶ落ちてきたが、止まることはしなかった。炎天下の中






オレは何のために走っているのだろう?

と、思いながら走っていた。段々脳みその思考能力が確実にアホになってきた。そーしているうちに「
中之条町」の看板が見えてきた。いよいよ中之条町に突入!しかし、町らしいものはちっとも見えない。見えるのは相変わらず山、川、車、道路のみ。とりあえずそのまま突き進む。

このあたりから左足ふくらはぎと右足ふとももがつりそうになってきた。しかしながら、がんばってそのまま走り続ける。中之条町が見えてきた!

多少は元気が出る!と思ったが、ちっともペースがあがらん。足が完全に疲れてしまっている。
つる!もうつる!中之条バイパスから中之条町に入った。多少登り坂。







ストップした…。

あと1歩前に足を出したら、足がつる!足が限界になった。1分くらい屈伸運動をして、そのまま歩き始めた。街中を歩いていよいよ中之条駅まであと1キロくらいのところまできた。ゴールの中之条中学校はたぶんすぐそこだろう。と思っていたが、さすがに場所がわからんとゴールができないので、近くを歩いていたおっさんに





ふなきさん「
あのー中之条中学校ってどのへんですか?






おっさん「
中学かい?こっからまだ遠いんだぃねー。2つ目の交差点を右に曲がって、高校を過ぎてまだ行くんだぃねー






まだ、結構あるじゃねーかぁ!

でも、行くしかない。多少歩いたので、とぼとぼ走ってみた。走れる!そのまま走り続けておっさんの言った交差点を右に曲がった。







すっげー坂じゃねーかぁ!

冬場になって凍ったら絶対危ないような坂が、ずぅぅぅぅぅーーーーーっと続いている。心臓破りなんていうレベルではない。この中学校は






なんて山の中にあるんだぁー!

坂を見た瞬間、とぼとぼ走るのを辞めた。絶対走れない、この坂。死ぬ!

坂を1歩1歩歩き始めた。歩くというよりは登りはじめた。どこまでも続くこの坂。看板も何もなく本当に学校なんかあるのか?と思うくらい不安な坂であった。なので庭いじりをしているおばちゃんに「すいません!中之条中ってこっちですよね?」と確認しながら歩いた。歩いて歩いて約20分くらいだろうか?野球部の声らしいのがかすかに聞こえてきた。

学校か?


多少元気がでてきた。登り坂もなくなった。とぼとぼ走った。足がつらない程度のスピードで走った。見えた!

中之条中学校!

山の上に中学校があった!校門に到着!
4時間18分。時間などは関係ない。

38kmを完走(歩いたけど...)することに意義があるのだぁー!

疲れた。体育館の横の階段に座った。動けなかった。かみさんが体育館からスポーツドリンクをもってきてでてきた。全部飲み干した。腕には塩が沢山ついていた。5分経っても動けない。38kmの大変さが、時間が経つにつれ身にしみてきた。




疲れた...。



全身が疲れた...。



しかし、走破した!







38kmを走破した!






フルマラソンに向けて自信がついた!






中之条中学校





捕ったどぉーーー!


(無謀に続く)

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