Episode V.給水ポイントを間違えるな!


7月4日(水)

北軽井沢マラソンまで、あと4日!


この日に向けて順調な仕上がり...といいたかったが、最近週末は飲み会三昧で、なかなか集中して走りこんでいないのが現状。最低限週1日は走りこんでいるが、この練習量だけでもつか?多少の不安があった。








こんなときに
ケツに違和感を感じ始めた...。





7月5日(木)

北軽井沢マラソンまであと3日の朝。





起きたら明らかにケツがおかしい!



ケツの閉まりが明らかに悪い!

トイレに行ってウォシュレットで洗ってから指で確認してみる。

肛門の一部が腫れあがっている。これは世間で言うところのいわゆる











痔!






マラソン本番の3日前に
になってしまったぁー!

目の前真っ黒!参加費パーの悪夢がよぎった。なってしまったものは仕方がない。とりあえず朝一で医者に行ってみる。バイクで家をでて肛門科のある専門病院に到着。バイクを駐車場においていると目の前を女子高生がチャリンコでしかも集団でこっちを見ながら過ぎ去っていく...。






さらしものじゃないかぁー!

バイクを置いてそそくさと院内に入って受付をした。AM8:00。診察スタート。一番に診察室に入る。

先生「じゃズボン下げるだけでいいので(ベッドに)横になってください。」

多少、音程の低い声で喋る先生の診察は始まった。

先生「どーしましたか?」

ふなきさん「昨日からケツに違和感があって、今日触ってみたら痔っぽいです。」

先生「じゃちょっと見せてください」

先生は速攻でふなきさんのパンツをずり下げてケツの穴に指をブッコみ、グリグリ回し始めた。

先生「んんー血豆ができてますねー。でもこれは塗り薬で直りますからねー。」

よ、良かった。オペでなくて。オペだったら肉体的にもキツイが、特に精神的にマイってします。一番つらいのが「お!ふなきさん。痔なおったかい?」と何十回も笑いながら言われるのが一番マイる。それを回避できただけでも良かった。

で、これから本番。先生に恐る恐る聞いてみた。

ふなきさん「あのー3日後にハーフマラソン走らなきゃいけないんですが、走っていいですかね?」

先生「
大丈夫ですよ。走って悪くなるということはありませんから!







やったー!

起死回生の大逆転劇。絶対ドクターストップかかると思ったが、OKサインが出た。赤い彗星
(←血豆の意味)は、北軽井沢マラソンに出走することが可能となった。

ところで
何で痔になったのだろう?酒ばっか飲んでるからか?でも酒は毎度飲んでいるんで問題ないと思うが。
刺激物か?刺激物...刺激物...。ここ1週間の刺激物リストを頭に浮かべた。そしたら一つだけ思い当たる節があった。それは...







7月1日(日)のこと
小学生バレーの指導者たちとビアガーデンに行った。そのあとカラオケに行って飲んで食ってしていたとき、何気なく出されたたこ焼きを1個食べた。いきなりものすごい
カラシがたこ焼きの中からでてきた!口が開いたまま動かすことが出来なくなった。顔がビリビリし始めた。ツバが大量に出始めた。それはロシアンルーレットを真似た










ロシアンタコヤキの当たりの1個だった!

トイレで吐き出した!多分このカラシタコヤキが原因だ。








ちっきしょー!






7月8日(日)北軽井沢マラソン当日

朝4時30分起床。いよいよ北軽井沢マラソン!夏の大会初体験。痔は...







治ってない!(きっぱり)



でもいいのだ。先生が走っていいっていってくれたんで。とりあえず薬をヌリヌリして座薬して準備する。
いつもは大会会場まで原チャで移動するのだが、今日の会場は北軽井沢。つまり自宅から60kmくらいあるだろうか?さすがに原チャは無理。ということで、この大会にエントリーする近所のタケシ親父の車に便乗することにした。5時20分タケシ親父の車に、赤い彗星●とキヨシ親父も一緒に乗って、大会会場の北軽井沢に向けて出発。







前橋→高崎→榛名→倉渕 を抜けて峠越え。外はすっごい霧。窓を開けるとマジ寒い。




こんな中走るんかぁー!

非常に不安を覚えたが、峠を越えると共に霧はだんだんなくなっていった。7時ころ、会場に到着。

しかし、会場近くの駐車場はすでに満車。やむなく会場から歩いて10分くらいのところにある駐車場に止めてそこから歩くことにした。

天候は曇り。そんなに暑くはない。夏の暑さだけは勘弁と思っていただけに、今日の曇りの天気はOK!ユニフォームも暑さ対策でノースリーブにした。サッカーレプリカを着るというコンセプトは貫かなければならないので、以前ダースベイダーさんからもらったアーセナルのノースリーブ(背番号なし)を着ることにした。これでサングラスをすればちょっとした









クワトロヴァジーナ
(Zガンダム参照)


の気分。受付をしてパンフを見てびっくりした。参加者の出身県、東京、東京、千葉、神奈川、埼玉、東京、前橋...







ほとんど県外の選手やないかぁー!

北軽井沢は群馬県。しかし完全に







アウェーの大会になってしまったぁー!

前日にペンションとかに泊まりできて参加している人がいっぱいいるんだろうなぁ。とりあえず、トイレに行ってマラソングッズ屋をうろうろして着替えて準備をした。ハーフスタートまであと1時間。
ウォームを入念に開始した。ケツに刺激を与えないように...。

パンフレットを見てコース高低差の確認をする。前半10kmまではダラダラの下り、このつけが後半にのしかかってくる。どーみても後半はタイムが落ちるコースだ。どうする?後半のために前半は抑え気味にいくか?






突っ走るのみ!

作戦も何も関係なく、本能のまま前半の下りを一気に駆け下りることに決めた。ハーフのスタートは8時55分。マラソン大会としては早いスタート。まあ、太陽が昇って気温が上昇してからスタートするよりはいい。スタート10分前。スタート地点でスタンバイしていると、「スタートを10分遅らせます!」のアナウンス。







なんでじゃぁー!

全く不明。説明も何もなしにスタートが10分繰り下がった。せっかくいい感じで気持ちが盛り上がってきたのに、ちょっと水をさされた。

待つこと更に10分、いよいよスタート!クワトロヴァジーナ 百式、でまーす!

スタート!

会場をでると軽井沢らしい白樺の道を







下る!

ダラダラだが明らかに下っている!






それで加速!加速!

明らかに通常よりハイペースで走っていることは容易に感じることができた。集団の真ん中よりは前、大体2/5付近にいたと思う。いいペースである。給水ポイントはかなりあったので、各ポイントで早め早めに少しでも口に水を入れることにした。約7kmくらい過ぎたあたりだろうか?ダラダラ下りが終わり、沿道の応援もない平坦な農道へ突入。

さえぎるものがないので、延々とランナーが前方はるか彼方まで続いている。これを見たら精神的に多少凹む。

「こんなに続くのかよー」ってな感じで。そんなときにiPodで大塚 愛の「さくらんぼ」の再生がスタート。この凹みコースを楽しく走るため
「さくらんぼ」を5回連続再生した。

途中10kmコースの選手とすれ違う。10kmコースに出場したキヨシ親父と途中ハイタッチ。中間折り返し地点は近い。

1時間45分折り返し地点通過。明らかなハイペース。これは一気に新記録更新か?...世の中そんなに甘くはなかった。折り返して約1分くらいだろうか?タケシ親父とすれ違う。






すぐ後方にタケシ親父が迫ってきた!

ヤバイ!あせり始めた。折り返してからの平坦な農道、しかし明らかに前半のペースより落ちているのを感じた。約13〜14km地点、あっけなくタケシ親父に抜かれた...。






ちっきしょー!

赤い彗星
落つ。タケシ親父を追走する体力は残っていなかった。農道を終了し登りコースがスタート。全然ペースがあがらない。
明らかに赤い彗星
より歳の親父たちにどんどん抜かれていった。歳くっていても真面目に走っている人は赤い彗星より全然早かった。

この時点でタンクトップに汗がしみて身体についてベトベトになる。どう考えても速乾性のないウェアで走っていることに気がついた。

やっぱ夏場は、ランナー用の専用シャツでないとだめだ!と気がついても遅かった。体力がすでの消耗していた。

16km地点、登り途中で足がつるような感触を覚える。足の筋肉があきらかに疲れていた。あと5km、もつだろうか?という不安がでてきた。歩き始める選手、地面に座っている選手がチラホラでてきていた。後半明らかにキツイ。そんなとき18km地点でもっとも急な登り坂が見えてきた。







こんな坂登るのかぁー!

足が全然前にすすまなかった。走るというよりは、走っているタイミングでちょっとずず足が前にでている感じ。赤い彗星
だけではなかった。ほかの選手も同様であった。とにかく1歩1歩前に足をだすのみであった。

過酷な坂を登りきった。心拍数がかならあがって、息があがってペースが完全に乱れた。残り、足をつらないようにして惰性で走るだけであった。ペースは全くあがらなかった。この時点で1時間40分は切れないことを察した。半端ではない北軽井沢マラソンを悟った。

1時間48分36秒 ゴール!

遅いタイム。後半の登りでバテタ!ベトベトのシャツで体力を消耗しきってしまった。45分は切れると思ったのに..。課題は残った。
次回「あかぎ大沼白樺マラソン」でリベンジだぁー!




北軽井沢マラソン





捕ったどー!












侍マラソン シャアプロジェクト情報

来年5月の安政遠足 侍マラソンを「赤い彗星のシャア」で完走するべく、スタートしたシャアプロジェクト。挫折もせずにひたひたとその野望に向けて突き進んでいました。シャアといえばあの独特のマスク。あの無味乾燥な表情を作り出すあのマスクをどのように作ろうか?プロジェクトはここから始まった。

まずはマスクがどのくらいの寸法で作ればいいのか?を知るためにまずは、シャアが描かれた絵を解析する必要があった。シャアの絵?
そらーアニメ関連の資料を購入すればある程度は手に入れることはできるが








金をかけたくない!

体育会系バカ親父のくだらない野望のために、
かみさんの財布のヒモがゆるむはずがない!なので身近にいる人からなんか本を借りようということになった。




身近な人...ガンダム...あそこに行こう!




丁度髪も長かったので散髪がてらあそこに行くことにした。近所にある







美容室 ファミリア

いつも髪を切ってもらっている従業員のAtはアニメオタクの理容師。このお方が持っている結構リアルなチッチの
「ガンダム漫画」がこの店に備え付けられているのを覚えていた。

At「いらっしゃいませ!」

ふなきさん「おー!久しぶり!実はお願いがあるんだが...」

At「なんでしょう?」

ふなきさん「侍マラソンでシャアの格好を研究したいから、その本(ガンダム漫画)貸してくんねー?」

At
「あ、いいッスよー!」

7秒の会話で決着!


即決。お店備え付けにガンダムの本がある美容室ファミリアに






栄光あれー!

借りてきた本からシャアのマスクの大体の寸法を割り出す。それを方眼紙(←この時点で既に準備している。やる気満々!)に写しとり下書きが完了。さて、次は材料である。侍マラソン30kmを完走するためにある程度の強度が無ければならない。紙で作ることは不可能と感じていた。

とりあえずホームセンターのカインズホームにでかけてなんか手ごろなマスクグッズがあるのか物色しに行った。シャアのマスクはグレー。しかも紙以外で強度があるもの。探してヒットしたのが



フェルト

良く人形とか作るときに使う厚手の布。強度もある。しかし、一つだけ難点があった。






光沢がない!

シャアの無味乾燥なマスクにはある程度のツルツル感が無いとだめなのだぁー!物色しながら妙なこだわりをし始めた。次にヒットしたのが薄いゴム。黒だがこれをグレーに染色するといいかも。しかし、ゴムは重い!頭に通気性の悪いゴムを巻いて走るのはどんなもんか?(←というか、シャア自体全身通気性が悪いキャラである!)

なかなかいい素材がなくあきらめたときに、ふと家具のブースを通過した。そのときでかいロールのグレーの物体が強烈に目に入ってきた!








これだー!

この薄さは軽くてかさばらない。紙よりも強度があり、しかも加工しやすい!光沢もある!これっきゃない!

ふなきさん「すいませーん!これを50cmくださーい!」

店員「はあ?50cmですかぁ?」

ふなきさん「(はっきりと)
うん!

普段は50cm単位では買わないこの品物それは







テーブルクロス!

テーブルクロスは横幅があるので縦方向は50cmもあればハチマキ程度のシャアのマスクなど簡単にできるのだよ。早速テーブルクロスに、方眼紙に書いた下絵を切り抜きその型からテーブルクロスをジョキジョキ切ってみる。




できた!






いい感じだ。テーブルクロスの素材がよかったな。下の娘の付けさせてみる。







怪しい小学生だ。






バーバーパパにつけてみる。







単なるアホ人形







バボちゃんにつけてみる








何が何だかわからない

とりあえずテーブルクロスの加工は終了した。




ご存知の如くこのマスクの目の部分は、白に覆われていなければならない。赤の場合もあるが、TV版アニメを基本とするとやはり白である。なので、とりあえずマスクの裏側にティッシュペーパーを仮止めしてみた。

高崎祭りに行くため、浴衣を着ていた下の娘(小3)に付けさせた。










かっこいい!

このまま祭りにでかけるか?そしてオレも付けてみる。ついでにヘルメットも付けてみる。ヘルメットがないので上の娘(中3)が前橋一中に自転車で通学する際につけている、前橋一中ヘルメットを暫定使用した。












単なるアホである。

やっぱヘルメットを試作しないとだめだぁ。頭の中は、ヘルメット試作に焦点を移しはじめていた。その前にこのマスク










前が見えん...

ティッシュを貼り付けてとりあえず白く見せたが、マスクを付けてみると全く前が見えない。これじゃ侍マラソン30kmの完走ができない!






冗談ではない!

また一つクリアしなければならない課題がでてきた...。
まあ、それはいずれなんとかなると思うから(←いつも能天気なのである!)赤い彗星は、次の製作に取りかかっていた。

今度はまたホームセンターで買ってきた、スチレンボードなるものを取り出してこれをやはり型紙どうりに切っていく。そして、万能ボンドで引っ付けた。








できたぁ!

赤い彗星のベルト正面にくっついてるモノ。とりあえず漫画本にあるものとほぼ同じサイズで作っただけ。でもこれはいずれベルトにくっつけなければならない。しかも30kmの過酷なマラソンをしても落ちないように。






どうやってくっつけよう?

一つできるとまた一つ課題ができあがってくる...。果たして、赤い彗星は完成するのであろうか?侍マラソンまであと10ケ月!







赤城大沼白樺マラソン


裾野は広し、赤城山で有名な上毛三山の赤城山頂上にある湖、赤城大沼の周り5kmを4周する今回のコース。赤い彗星初めての





周回コース!

周回コースだろうがなんだろうがトータル距離は一緒!非常に軽く考えていた。それが
大間違いであったことを後に気がつく。大会の場所は赤城山山頂。大会当日朝に、原チャで赤城山まで登って行こう!と思っていた。しかし、うれしいオファーが赤い彗星に舞い込んだ。





「ふなきさん、ウチのチーム、毎年大沼の青年の家で合宿して、その次の日に選手もマラソン走るんだよ!世話ないからふなきさんも泊まれば?」

小学生バレーでお世話になっている赤城山裾野に位置する富士見村の小学生バレーチーム「
白川ミニ」の監督からうれしいお誘いを受けた。ありがたい。前の日に大沼に行けば、翌日朝早くから前橋→大沼、つまり赤城山登りをする負担もなくなる。食事もトイレも合宿先の青年の家ですませればいい。長蛇のトイレに並ばなくてもいい。こんなうれしい話はない。

よろこんで大会の前日に青年の家に宿泊をすることにしました。




8/25(土)大会前日夕方

原チャで赤城山をひたすら登る。途中のコンビニで差し入れのビールを大量に買い込む。原チャは更に重くなった。





スピードが全然でねぇー!

全くパワーがでない!しかも急カーブばっかでスピードはだせない!(頭文字 D 関係の方は違うが)時速30kmでちんたら赤城山を登る原チャの姿がそこにはあった。登って登ってようやく頂上。

青年の家に合流したら、白川ミニのみなさんが既に到着しておりました。挨拶をして、暗くならないうちに大沼を1周試走することにした。






ゆっくりペースで青年の家からゆっくりの登り坂を上る。約1.5km先に明日のスタート地点が見えてきた。そこを通過するとまたも登る。登りきったら今度は下る。とりあえず1周してわかった。






2箇所の登りがある!





以上!

この安易な考えが浅はかであった...。
青年の家に戻ってシャワーを浴びたら白川ミニの監督、保護者の方々といよいよ宴会の始まり。飲んだら注がれ飲んだら注がれの繰り返し。そのうち白川ミニの選手たちと湖畔まで歩いて行って







花火大会!

夏休みももうすぐ終わりの選手たちと過ぎ行く夏を惜しむように、花火大会に興ずる。花火も終わり青年に家に戻って、飲んで食っての続編スタート。赤城大沼の湖畔で土産物屋”
湖畔荘”を営業しているご主人が合流して、大沼のわかさぎ料理を差し入れてくれた。
うまい!大会前日にこんなうまいモン食っていいのだろうか?







...宴会は続く...







知らないうちに夜が明けて...










8/26(日)赤城大沼白樺マラソン当日








...うー気持ちわり...





自己管理能力の無いランナーはまたやってしまいました...はっきり言って飲みすぎ!これほどマラソンを冒涜したランナーはいたであろうか?毎度大会前は飲みすぎないようにと心がけているつもりだが、









わかっちゃいるけど辞められない!

ということでこの状態で大会に臨むことになった。青年の家からスタート地点まで原チャで移動。バイクを適当なところに置いてウォームアップを始めた。本部でスポーツドリンクの無料サービスがあったので飲む!




飲む!





飲む!






完全にアルコールと中和させるために飲む!

気持ち悪いので飲む!

そーしていたらトイレに行きたくなった。案の定トイレの前はランナーの行列!んーーーーどうしよう。名案が浮かんだ。昨日飲み会に来ていた”
湖畔荘”のご主人を訪ねてみよう!湖の方に歩いていき、湖畔で営業しているまさに”湖畔荘”を見つけた。入り口でとうもろこしを焼いているご主人を見つけた。



赤い彗星”どーも!昨日はどうもお世話になりました!”

ご主人”あ、どーも!”

赤い彗星”あのーすいません!
トイレ借りていいですか?










なんというあつかましいランナーだぁ!

でもご主人は快く

ご主人”どーぞ!(店の)奥に行ってください!”

やさしい!湖畔荘万歳!そのありがたいお言葉に従って店の中に入ろうとしたら








ゴン!

鴨居に思いっきり頭をぶつけた。うずくまる...。周囲の客に笑われる。ここで店の入り口が微妙に低いことに気が付いた。とりあえずトイレを借りて用を足した。ご主人にお礼を言わなくちゃ!また入り口の方に歩いて行った。

赤い彗星”どーも!すいませんでしたぁ”








ゴン!

またしても同じ場所で頭をブツけた。全然学習しないアホランナーの姿がそこにあった。横でとうもろこしを食べているおばちゃんに思いっきり笑われた...。頭の痛みがヒリヒリしていたが、スタートが近ずいてきた。500人くらいはいるであろうか?

今日は体がまだ酔っ払いなので順位は度外視。完走重視!それだけ!

スタート!

ゆっくりのペースで進行!いきなり登り。

ゲップ!

あーー!酒が消費され始めた。

あー気持ち悪!給水だ!いきなり給水!

ゲップ!

給水!2回目のキツイ登り。ゲップ!







ゲップばっかでるじゃないかぁー!

大沼1週目、呼吸をしているというよりはゲップばっかしていた。つまりアルコール消費の1周であったことは間違いない。5kmを過ぎてスタート地点が見えてきた。大沼1周終了。2週目、開始。また登り。そして下り。また登り。1周に2回の登りがある。この時点で足が確実に疲れていた。明らかに体調不良。普段走っているときの体調ではない!まだ2周もある。まだ2周ということは







あと4回登りをしなければならない!

周回コースの恐ろしさを知った。1周2回の登りは4周走るのでトータル8回も上らなければならん!この時点でこのマラソン大会が過酷なコースだということを、この時点で知った。







つらい...。あと4回。
死ぬ!

足が確実に疲れてきていた。湖畔でバーベキューしながら見学している奴らがたくさんいた。

朝っぱらから酒のんでんじゃねー!

でも、向こうも多分

こんなとこ走るんじゃねー!

と思っているに違いない!4周目に突入、最初の登りで全然足が前にでない。いよいよ疲れてきた。約16km地点。だんだん左足ふくらはぎがツル感触を覚え始めた。そして17km地点 





足がつった...





ストップ...


屈伸...

歩く...

屈伸...

歩く...

給水

ちょっとずつ走り始めた...最後の坂。足が前にでない。歩いた。歩いたほうが速かった。登りきった。またゆっくり走り始めた。ゴール地点が見えてきた。

ゴール!

死んだ...。挫折!明らかに調整不足の大会!(←というか毎度調整してないんだけどぉ)。前夜の深酒は今日を最後にやめよう!赤い彗星はそう誓った。大会本部で小学生バレーでお世話になっている富士見村の時沢小バレーボールクラブのコーチがいた。

なんと大会本部の役員をしているではないか。ねぎらいのお言葉をもらったが結構今回は凹んだ。来年でるか?...ゆっくり考えましょう!

青年の家に帰ってお世話になった白川ミニのみなさんに挨拶をした。本当にありがとうございました。
このご恩は一生忘れません!

また来年、ここで飲みましょう!






懲りてないじゃないかぁー!







草木湖一周マラソン

ちょうど昨年、ハーフマラソン完走を志した直後に、その前哨戦として選んだのがこの大会だった。草木湖を1周する全長19kmのこのコース。スタートから中間地点まで、アップダウンの繰り返しとカーブばっかりのコースに苦戦したのを覚えている。また、ぐんま県民マラソンは11月3日。また今回もその前哨戦として、この大会にエントリーした。

昨年は半そでレプリカを着て前橋→草木湖までの約40kmくらいを原チャで行ったら、会場についた頃には身体が凍っていた..。もう9月、草木湖周辺は山なので、気温が前橋より下がるのである。今回はその対策をしなければならない!そこで赤い彗星は考えた。

2007年9月16日 大会当日

AM7時半、原チャで自宅をでる。気温の低下に備えてトレーナーを着ての移動。一路、草木湖を目指す!…ことをしないで、前橋-草木湖のちょうど中間地点である
新里中央小学校体育館に立ち寄る。本日ここで、ちょうど小学生バレーの新人リーグが行われるので、ここを前線基地として使用することにした。19kmのスタートは10時40分。開会式は出なくてもいいから大体現地に9時半頃着けばいいから、9時前にここをでればいい。

ということで、それまでの1時間くらい、ここでゆっくり準備をすることにした。いろんなチームが集まるにつれ、お世話になっている監督が私を見る






あれ?ふなきさん、何でここにいるん?

とか





ふなきさん、何?今日は走っていたんかい?

とかセリフがこの2つに集中していた。








大会直前にここまで走るかぁー!

体育館の監督席のところで、おにぎり食べて、ウィダーインゼリー食べて、バナナ食べて、トイレも済ませて。会場でアタフタするよりは充実して準備ができた。これはいい!新里中央前線基地、十分に仕事をしてくれました。赤い彗星、エネルギー満タンで会場に向かうことにしました。新里中央をでるときについでに、新里クラブ監督の大工の棟梁に





赤い彗星「
棟梁、このアクエリアス2リットルくれ!








何て、ずうずうしい奴だぁー!

棟梁からアクエリアス2リットルをもらった赤い彗星は草木湖へと原チャを走らせました。天気はくもり。大間々を過ぎてからだんだん気温が下がってくるのがわかったが、トレーナーを着ていたので今年はOK。去年は運転しながら、ガチガチ震えていたからなぁ。

9時40分 会場到着。受付してから(←本当はとっくに受付時間を過ぎているのだが)ゆっくりとウォーミングアップをする。新里中央前線基地でもウォームアップをしていたので、ウォームアップ時間は多少簡素化することができた。体調はまあまあだが、左足ふくらはぎに多少のハリを感じていた。

10時40分いよいよスタート!

前半はアップダウンの連続。押さえ気味に行こう!といつも思うのだが、そのセーブが効かないんだなぁ毎度。アップダウンの始まり。






アップ、べらボーに遅くなる。ダウン、べらボーに速くなる






アップ、べらボーに遅くなる。ダウン、べらボーに速くなる!

「栃木」印のペースメイカーを目標に走ったが、だいたい上りでこの人に抜かれ、下りでこの人を追い越すの繰り返し。赤い彗星は極めて









上りに弱いランナーだったのだぁ!

前々から薄々感じてはいたが、上りを強化しなければ!と今年いろんな大会にでて思っていた。やっぱ上りでも下りでも満遍なく走れる体力をつけなーあかん!
上り下りを繰り返しつつも、一度走ったコースなので以外と楽に走れた。事前に情報があると気分的に走りやすいことを感じた。ところが中間地点のところでとんでもないアクシデントが赤い彗星を襲う。

前方で係員が「
はい!ストップー!」とランナーをいきなりストップさせた!遮断機がおりた。わたらせ渓谷鉄道の列車が通過する時間らしい!





バカヤロー!





目の前で通過するんじゃねー!







大会の日くらい、時間ずらしてくれー!!







30秒






1分






非常に長く感じた。ランナーがだんだんたまってくる。あせってきた。







1分半

2分 ようやく遮断機があがった。たまったランナーが一斉にスタート。長かった...。非常に長く感じた2分間であった。これより後半戦がスタート。ゆるやかながらの登りが続く。あかぎ大沼白樺マラソンでは、だんだん足の筋肉が疲れてきてつってしまう感触と闘ってたが、今回はつる感触はそんなになかった。ゆるやかなのぼりの連続で多少抜かれはしたが、抜き返しもした。(去年は抜かれっぱなしの後半戦でした)
しかし、去年みたいにそんなに切羽詰って走る感じはなかった。これからダムを横切ってから急な坂を下りきる。それもかなり急な坂を1キロくらい。

草木ダムが見えてきた。道路の端を走り、眼下にダムを見て気晴らししながら走った。いよいよ急な下りが...






始まったぁーーーーー!





下る!






下る!






下りまくる!






大股のスライドで一気に下る!

5人くらい抜いただろうか?呼吸は多少みだれたが、そんなのも気にしないで一機にくだってそのまま競技場へ突入!






ゴール!






1時間38分54秒

去年より4分遅いタイム。わたらせ渓谷鉄道に邪魔されなければ2分遅いタイム。この時期、このコースとしてはまあまあですな。
白樺マラソンで足がつって、体力的に低下したと心配したが今回は大丈夫だった。一安心。これで心置きなくぐんま県民マラソンに参加できる...しかし、かみさんに頼んだ参加費の振込み...やってくれたかなぁ?





草木湖一周マラソン!





捕ったどー!


(無謀に続く)

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