Episode [.夢にときめけ!明日にきらめけ!行くぜ東京マラソン2009
1月18日
正月以降、まとまった長距離走を実施してはいなかった。東京マラソン2009まであと
2ヶ月!
やばい!
何が何でも長い距離を走っておかないとダメだ!
ということで、本日は小学生バレーの新人リーグが藤岡市内の4ヶ所の小学校で行われているということなので、とりあえずこの4会場を走って行き、新年の挨拶周りをして帰ってこようと思った。
何の下調べもなく、朝7時30分、前橋の自宅を出発。一路南をめざす。
1時間20分後 美土里小到着

累計1時間40分後 平井小到着

累計2時間10分後 藤岡第一小到着

累計2時間40分後 神流小到着

行く先々で父兄さんがありがたいことに”コーヒーどうですか?”と言ってくれる。しかし、ランナーにはお茶類は厳禁なので丁重に断り、水をいただいた。
この時点で足にだいぶしびれがでていた。ここから北上し、自宅を目指す。新町にでて国道17号線にぶち当たった。
前橋の距離が表示されていた。
前橋24km
うそだろー!
この時点のこの疲労で今後24kmなんて絶対ムリ!足が完全に止まった。走れない...。全然走れない...。
完全に走る意欲がなくなった。
挫折した...
帰ろう。バスかなんかで。腰につけたポーチの中を覗いてみた。
お金入れるの忘れてしまったぁー!
どうしよう...前橋まで帰れない。しょうがないので新町駅まで歩きJRで帰ることにした。ポーチの中には携帯だけは持っていたので、モバイルSucaでの自動改札が可能。つまり、
電車に乗れる!
帰ろう...。ホームのベンチに座って10分後にくる前橋止まりの電車を待った。
寒い...
汗ばんだ体に、上州名物空っ風が容赦なく吹いてきて、半分ふるえていた。そんなときに構内アナウンスが流れてきた。
「11時38分発、前橋行きのお客様のご連絡いたします。11時38分発前橋行きは、
只今20分遅れで運行しております。
お急ぎの中大変申し訳ありません。今しばらくお待ちくださるようお願いします。」
バカヤロー
君は見たか?
1月18日の昼、JR新町駅下りホームで
一人ベンチで凍える奇妙なランナーを!
自宅に帰って今回のコースのキロ数を調べてみた。
美土里小まで15.2キロ
平井小まで累計18.6キロ
藤岡第一小まで累計23.3キロ
神流小まで累計26.6キロ
そして新町まで
累計約30km
約3時間で走った。
ま、よしとするか...
2月14日
天気はくもり。でも、そんなには寒くない。今日はロードワークで遠出しよう。午後1時、自宅をあてもなく出発。13:47、目の前には

前橋駅
うーし!行くか!
ここから西方面を目指すことを決めた。今回は前回の藤岡挫折事件の教訓から、あるコースを走ろうと決めた。つまりいつリタイヤしても即帰れるコース!それぞれのチェックポイントでは時間の把握のために写メを撮ることにした。
14:03。最初のチェックポイント

新前橋駅
今回は両毛線の旅−!
次のチェックポイントは井野駅。両毛線をたまに使うとき、全然ノーマークのこの駅。今日はロードワークのチェックポイントになってしまった。この駅がなかなか
見つからネェー!
走っても走っても民家ばっかり。どこにも駅らしい風景が見当たらない。民家ばっかの静かな場所を、キョロキョロと井野駅を物色しながら走る変な親父ランナーの姿がここにあった。で、本当に民家の後ろにりょろっと駅らしきものを遠目に発見した。近ずくと...
よーやく見っけ!

14:27 井野駅
駅の周辺には何もない!しかしながら、こーゆー駅はわが地元”秋田”にはゴロゴロある。なんとなく道川駅(羽越本線)に似てる。
さらに 14:41

高崎問屋町駅
そして15:02

高崎駅到着
1時間ちょいで高崎駅についてしまった。もっと遠いと思ったが、こんなもんか?まあ、ニューイヤー駅伝の1区間と一緒だから時間的にはこんなもんでつくんだろうな。ということは、出張の時も走って高崎駅に行こうか?旅費精算のとき高崎までの電車代を自分のものにできるなぁー...と多少悪いことを考えたが、現実的ではないので即ボツになる企みとなった。
2月21日(土)
東京マラソン2009まであと
1ヶ月!
いよいよ近ずいてきたぁー!まじで練習に気合を入れなければならん!しかし今日は
風が強い!
群馬名物
からっ風がビュンビュン吹いている!
どー考えても外を走るのはムリ。自殺行為。しかし、練習しないと!決めた。前橋市民体育館のアリーナを走ろう!16:00。車で前橋市民体育館に到着。フロアーではちょうど卓球の大会が終わったところ。ランニングアリーナにはすでに2名のランナーが走っていた。こんな風のときはみな考えることは一緒である。入念にストレッチしてランニングを開始した。室内なので、室内用のジョギングシューズをはいたが、いつもの外用のシューズにくらべると重い。ロングランには多少違和感のあるシューズだ。
ランニングアリーナをグールグール走る。当然のことながら4つのコーナーで90度走る方向を変えねばならない。あまり気にしていなかったが、25分過ぎアクシデント発生。
痛ぇー!
右足首に痛みが走った。大事をとって走るの止めた。靱帯をやってしまったわけではない。しかし明らかに痛い!明日も走る予定だったが、明日はやめよう。東京マラソン2009を1ヶ月後に控え、一抹の不安要素がでてきた。そんなとき1通の封筒が送付されてきた。

東京マラソン2009参加案内在中
召集令状が来た...
ようやく実感がわいてきた。メールでの当選通知は着ていたが、本当はガセメールかも知れないとも思ったこともあったが、この封筒で改めて実感した。
オレは本当に東京マラソンを走るんだと!!
しかしながらなかなかまとまった練習ができない。多忙で、平日走ることができない。このままだと絶対にいかん!東京マラソンまでに1本はロングランせねば。
3月6日(土)
今日は絶対にロングを1本走る!
と意気込んでいたが、外は群馬名物空っ風!天気はいいがびゅんびゅん音しているし、木がしなっているし
走れねーじゃねーかぁ!
無理っす!残念。時期的に今週末しか走れないんだが...今日はやめよう。明日に期待しよう。
3月7日(日)
天気はいい。風は
無い!
絶好のランニング日和。速攻で朝メシ食ってランニングモードに切り替える。AM8時30分ウォーミングアップを終えて東京マラソンまでに残された最後の期間でのロングランをする!
iPodシャッフルでランニング専用音楽を長々と聴くより、時間ごとに情報が変動するAMラジオをポーチに入れてTBSラジオ954MHzを聞きながら走ることにした。
先日の体育館周回コースで足首を痛めたが、はじめ多少の違和感があったが走っているうちに気にならなくなっていた。
自宅からスタートして15分後、国道17号にでて高崎方面に向かう。途中環状線を右折して国道18号線を目指す。
国道18号線を西を目指す。
走り始めて1時間50分後
安中駅に到着!
ここからUターン。八幡霊園を経由してから今度は高崎駅を目指す。TBSラジオはスタート時点は”モーニングスマイル”がオンエアしていたが、”全国大人電話相談室”⇒”子供電話相談室Real”⇒”日曜は天国”へと番組は既に4本目に突入していた。
子供電話相談室Realは、昔のそれとは違って電話のおねーさんもいないし、昆虫博士の先生もいないし全然つまんなくなっていた(←そんなことはどーでもいい)。
足がだいぶアホになってきた。それでもスタートしてからジャスト3時間で高崎駅到着。ここで走るのをやめた。そこからさらに10分ほど周辺を歩く。3時間10分。本当は4時間くらいにしたかったが、いろいろ予定もあるしここでやめ。
自宅に帰ってMapionの距離測で走行距離を算出してみる。

トータルジャスト30キロ
こんなもんか?フルマラソンの距離にはまだ12キロ足りないが、そこまできたらあとは気合で乗り切るしかない!
沿道からの応援をもらえばなんとかなるだろう(←極めて安直)。
翌日、
腰が痛い...
ヘルニア気味の腰がロングランの負荷に完全に悲鳴をあげていた。
東京マラソンまであと1週間。ここで一つの決断をしなければならない。
それは...
仮装するか?
フルマラソンの負荷の重さは承知している。尋常じゃない距離であることをわかっている。その距離に初めてチャレンジする初心者のくせに
仮装するなどというのは論外なのではないのか?
大会を冒涜しているのではないのか?
フルの負荷に対して更に負荷つけてどーすんのか?
それで完走できるのか?
2009年の年明けあたりからいろいろ悩み始めた。いろいろなサイトを見て、自分なりに学習したつもりである。やめようという気持ちが半分、やってみたいという気持ちが半分で自分の中で天使と悪魔がガチンコ勝負していた。
先週の前橋→安中→高崎の30キロを走ってみて思ったことは、多分当日は30キロから先の未知の領域では、足はもう前にでないアホ状態に絶対なっている。ここからは精神力の勝負である。とは言うものの多分、そんなに精神力は強いほうではないのでおそらく妥協してしまうと思う。ここはやはり
沿道からの応援で背中を押してもらい、ゴールするしかない!
昨年の安政遠足侍マラソンの峠コースで、沿道からの声援は仮装の負荷を忘れさせてくれるありがたいものであった。
その甲斐もあって、気がつけば知らないうちにゴールしていた!というのが当時の記憶は、今でも鮮明の覚えている。
やるしかねーか!
あのときのように再び沿道から背中を押してもらおう!再び沿道からパワーをもらおう!
そして、初チャレンジのフルマラソンを完走しよう!
意思は固まった!
東京マラソン2009で
再び赤い彗星として走ることにした!

部屋の奥に陽の目を見ることもなく置きっぱなしのシャアのメットを再び取り出した。

2008年3月20日
久々に引っ張り出して来たヘルメットは、安政遠足侍マラソン2008の制作時の塗装が一部剥がれ、また峠コースの林に頭を激突したときに折れたツノの根元の部分が一部欠けていた。

欠けている部分はいまさらパテで塗っている時間もないので、白のビニールテープで隠すことにした。あとは白のスプレーを全体的に吹きかければなんとかなるだろう。近くで見ると荒いが、テレビ放映のドアップはないと思うので(←意識している...)行けると思います!
白スプレーを空っ風の吹き荒れる外でメットに吹きつける!風向きがいきなり変わって、スプレーがこっちに逆流する。
風向きかわるんじゃねー!
スプレーと塗布したメットはそのままベランダに置いて自然乾燥させる。

服のほうもゴソゴソと取り出して広げてみる。

多少シワが気になるが、別にカビっているわけでもなし!早速着てみると

別に問題なし!
しかしながらやっぱシワが気になる。シャアがシワシワの軍服を着るというのは許されない!かみさんが使っているアイロンをモッテきて、一つ一つシワを伸ばしていく。

このままアイロン持って行ってあの”Extream Ironing”を東京マラソンでやろうか?なんていうアホなことを考えながら全部アイロンした。服はこれでよし!
あとはベルト。多少汚れと傷はあるが問題ないだろう。あとベルトに付く剣。剣かぁ...。

東京マラソンの仮装のガイドラインに”銃や剣はダメ”という規定があるのだ。ダマテンでやればなんとかなるだろうとも思ったが、この大会を今後ともいい大会にさせるためにも、大会規定を無視した行動は慎むべきであるという結論に至った。
剣は今回は置いていくことにした。
ちなみに”甲冑もダメ”らしい。シャアのメットは甲冑の一部とみなされることはないか?まあ、ちっちゃいことなので気にしなでいこう。メットはOK!(たぶん)
大会2日前、準備はできたぜ!
(無謀に続く)