稲荷神社について
 稲荷神社は、稲の豊作を願って祀られた神様で、稲荷大神(うかのみたまのおおかみ)を主祭神として祀る神社で、商売繁盛、家内安全、交通安全、五穀豊穣、学業成就などのご利益があるとされています。

 「ウカ」は「貴い食物」を意味し、稲に宿る神秘的な精霊を表しています。稲荷神社では、宇迦之御魂神(倉稲魂命とも書く)のほか、豊宇気毘売命(とようけびめ)、保食神(うけもち)、大宣都比売神(おおげつひめ)、若宇迦売神(わかうかのめ)、御饌津神(みけつ)などの食物神が祀られています。

 また、稲荷神社は、平安時代頃から広まり、農民、町民、武士など幅広い社会層で信仰されてきたということで、江戸時代には、商人を中心に広く信仰され、火事や喧嘩と並ぶ江戸の名物の一つにあげられるほど沢山の稲荷神社やホコラが建てられ、稲荷神社では、狐を神様の使いとする信仰があり、稲荷神を描いた絵画にも白い狐が登場します。

 これは、たれ下がった稲穂が尻尾に似ていることや、米を食べるネズミを退治すること、また、稲荷神社の祭神である宇迦之御魂大神の別名が御饌津神(みけつかみ)と言い、これが漢字で「三狐神」と書けることなど、お稲荷様の御遣いが狐となった理由には、諸説あるようです。また、狐は春になると山から人里に降りてきますが、秋になるとまた山に戻ります。

 詳しくは。京都市伏見区深草にある伏見稲荷大社が神道上の稲荷神社の総本宮となっています。神社のうちで稲荷神社は、2970社(主祭神として)、32000社(境内社・合祀など全ての分祀社)を数え、屋敷神として個人や企業などに祀られているものや、山野や路地の小祠まで入れると稲荷神を祀る社はさらに膨大な数にのぼります。

 ほとんどの稲荷神社では社頭などに守護獣として狐形の像が置かれ、奉納された赤い前掛けをつけていることも多く、狐は稲荷の神使であるが、俗に神そのものとも考えられている。今日では、入り口で狐の像を見つけたら、それは稲荷神社の存在を表しています。

  思えば、お稲荷様って、日本人にとって、もっとも身近な神様なのかも知れませんね・・・・。
  そう、私のふるさとにも、日本五大稲荷のひとつである「鼻顔稲荷神社」があります。そして、私の住む地籍にも、小さな祠があり、下の写真は、その様子をスケッチしたものです。

神様の話