神子との出会いは私の人生の分かれ道。
何かを望む、
何かを知る、
何かを恐れる。
全て神子と出逢った後に知りえた事。
神子と出会い、
私という
ヒトガタは、
泰明という
ニンゲンになれたのだ。
・・・一滴の涙を始まりとして・・・
私が陰ならば
お前は陽二人で一人。
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お前の全ては
軽やかで、
少し目を離すと
すぐに飛び立つ
小鳥のよう。
私の手の届かない、
色んな所に
留まるから、
私の心は荒れ模様。
今までこんなことは
なかったのに・・・
私はまだこの
「感情」と
いう荒波を
この手で静める術を
知らず、
お前が私のもとへと
戻るまで、
ただ、流離う。
「心」という
大海原を・・・
そして、
一人佇み、
東風ともいうべき
言の葉が、
神子からこちらに
吹くのを
私は一人、
待っている・・・
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花が咲き乱れ、
風が吹く。
けれど、
まわりの花々に色は
見えず、
ただ、神子の姿のみが
色づいている。
澄んだ、澄んだ、
茜色の花が
咲いている。
華が・・・
咲いている。
たとえ、
雨が、降ろうと
風が、吹こうと
お前は決して
倒れさせない。
私が神子を
守るから・・・
だから、私の傍に・・・
トコシエニ
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