[あとがき]
実は知盛については八葉の面々を差し置いて『遙か3』
のころから一番気になる存在でありました。『十六夜
記』が発売することが決まった時、その知盛を落とせる
かもしれないということで、発売前からもう楽しみで♪
楽しみで♪
ですが、実は私、皆さんがどんどん『遙か3』にはまっ
て行く中どうしてもはまることが出来ず、『十六夜記』
発売前までは『遙か3』は先生と敦盛くんのわずか二人
しか攻略していなかったのです。ところが、知盛EDを
見るためには『遙か3』を全攻略していなきゃならない
と聞き、知盛とのLED見たさに果てしない『遙か3』
攻略の旅に出たのであります。そして、わずか一週間の
間に『十六夜記』の必要部分も含め、根性で知盛EDに
必要な全攻略をやり遂げました!
「慟哭」は、そんな知盛攻略時のいつ終わるともしれな
い果てしない運命の書き換えに疲れ果てた私の心情を代
弁するものとして書きました。私の場合は上にも書きま
したようにオリジナル『遙か3』から連続だったので、
本当に半端じゃなく同じ章を何度も何度も繰り返し見な
くっちゃいけなくて…もう本当に吐きっぽくなるほど繰
り返しプレイしたので、たかがゲームでありながら、も
う身も心もともにものすごく疲弊いたしました。それに
本当に何度も何度もチモちゃんを自分の手で殺さなくっ
ちゃいけないし! ま…まあ実際にはある意味チモちゃ
んの死ぬシーンは悲しくはあるけれど、好きでもあるん
ですが、でも、さすがにあれだけ見たら、まだ武士嫌悪
症が完全に治り切っていなかった当時の私にはかなり辛
いものがありましたね…(^^;
この小説の中で望美ちゃんが知盛と一緒に死ぬことを選
んでおりますが、皆さんご存知のようにゲームの同選択
肢とはまったく別内容になっております。私がこの場面
に遭遇したらきっとこう言うだろうなという妄想のもと
に書きましたので。そのへん誤解なきよう。
この同人誌を読んだ方々からのご感想の中で反響が意外
に大きかったのがちょこっとだけ出て来るリズ先生!
この役は彼にしか出来ないですからね… 望美ちゃんの
気持ちがわかるだけにリズ先生自身も辛かったでしょう
ね… でも、目の前で望美ちゃんが死んで行くのをどう
しても見ることが出来なかった… そんなリズ先生の心
の葛藤が皆さんの心に響いたのかもしれませんね。
※この作品は2006年10月16日(日)に開催された
“アンジェ都”で発行したサークル初の『十六夜記』
本『黎明』に掲載されていた作品です。