Monologue ++ 泰継 光

 

ずっとずっと一人暗闇の中にいた…

人の形を持たず

ただの魂の塊として混沌の中に…

 

人の形を与えられた後も

私はずっと孤独(ひとり)だった…

時間は私を通り越して行く

そして私の時はゆっくりとゆっくりと

ただ過ぎて行く…

何も変わらない毎日

三月ごとの眠りと三月ごとの目覚め…

何のために存在し続けているかわからない日々…

 

そんな私におまえは光を与えてくれた

私に生きる意味をそして愛を教えてくれた

ずっと私のそばにいてくれ

そして私だけに微笑んでいてくれ

それだけで私は生きて行ける

お前というただ一つの光のもとで…

花梨…愛している

常しえに…

 

 

 

Rui Kannagi『銀の月』
http://www5d.biglobe.ne.jp/~gintuki/

 

[あとがき]

“不協和音の楽園”の月原みなみ様が「古に響きし祈り」

という御本を作られた時に掲載原稿としてお贈りした泰継

モノローグです。

作成したのが2002年の4月12日ですから1ヶ月以上も前の

作品ですね。みなみ様の御本の方も無事完成し、申込者への発送も滞りなく済まされたとお聞きしましたので、サイ

トの方にUPすることにいたしました。

一緒にUPしたもう一つのモノローグがかなり暗いので、

それを読んで沈んでしまった方はこちらを読んで浮上して

くださいませ。

 

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