第2章 感動の逢瀬v

 

エレベーターが、グランキューブ大阪のホールのある5階に到着すると、我らはエレベーターを降りた。あれっ? 列はどこにあるのだ??と思ったが、非常扉らしきところを開けると、そこには階段にズラッと並んだ女人の列が…

そうか、こんなところに並んでいたのだな。確かにここなら雨に濡れる心配もないし、効率的だが…

列に並ぶ神子達や女王候補達のほとんどは階段に腰を下ろしていた。かなり早い時間から並んでいるらしい。その人の列に添って階段を登って行く。だが、登っても登ってもなかなか終わりが見えない。途中、大阪神子の神子詩伽にお逢いした。神子詩伽にお逢いするのは12月以来だ。取り敢えず挨拶だけすると後で訪れると約束して、また階段を登った。途中神子KYON吉や神子みやのにもお逢いした。そして、角を曲がって登って、また角を曲がって登ってを繰り返し、やっと我らは列の最後尾にたどりつくことが出来た。

重い荷物を持ったままずっと階段を登り続けたので、我が神子は汗だくでふらふらだ。

「神子、大丈夫か?」

「うん、何とか…(@o@)

我が神子と神子沙桐姫はお互い持って来た本を交換しあっていた。それからポストカードも…何でもお互いの書いた友雅本と地の玄武本を交換するとの約束をしていたそうだ。

我らの本か…神子、帰ったら我らにも見せてくれ。(////

横浜では一人で長時間並んでいたが、今日は神子沙桐姫とご一緒なので、我が神子も楽しそうだ。

 

我が神子は文が来ていないかと携帯をチェックした。

するとけたたましい音がして、1通の文を受信した。どうやら神子ラズリからのもののようだ。しかも送信時間は…

「え〜っ!! 6時22分〜!!」

どうやらちょうど地下鉄に乗っている時だったので、受信しそこねていたようだ。

今はもう10時を回っている。

「うわ〜っ、ごめ〜ん!!」

我が神子は慌てて文を書いて送っていた…

 

ラズちゃん、おはよう〜

今、受けた。ごめ〜ん(>_<)

今日も思いっきり楽しみましょうね♪

今日は新幹線で来て、今並んでいるところ。かなり上の階です。

また後でお会いしましょう!

 

まったく我が神子と来たら…ハァ〜

 

少し落ち着くと、我が神子は先ほどお逢いした神子詩伽に会いに行くからと神子沙桐姫にことわって、階下へと下って行った。

「あれ? 確かこのへんだったよね?」

「そうだと思うが…」

ずっと階段を下って行っても、神子詩伽が見つからない。とうとう我らは一番下の階まで来てしまった。

「う〜ん、後ろから見たから見逃しちゃったのかな?」

再び階段を登って行ったが、やはり神子詩伽を見つけることはできなかった。

まあ、会場内で会えるだろうからと、再び列に戻り、並んだ。

すると、先ほど探しに行った神子詩伽が我が神子のところに訪ねて来てくれた。どうやらお互いに動いていたので、見つからなかったらしい。

我が神子はしばし会話を交わして、あらかじめ予約していてくれた我らのポスカと新作名刺をお渡ししていた。我らを選んでくれて、ありがとう、神子v

それから前回のフェスタ4でお会いした神子もえも訪ねて来てくれた。我が神子はもちろん彼女にもポスカと新作名刺をお渡ししていた。

 

神子沙桐姫は神子今日香と携帯メールを交わしていたようで、神子今日香はかなり前の方に並んでいると教えてくれた。そして、神子沙桐姫は自分の分も大阪限定グッズを買っておいてくれるように頼んでいた。我が神子も「頼む?」と聞かれたが、今回我が神子は友人の分も買う予定になっていたので、複数枚買うのを人に頼むというのも悪いので、「自分で買うからいいわ。」と答えていた。

 

しばらくすると人数が増えて来たらしく、係員より前に詰めるように指示された。前に詰めると言っても、我が神子が並んでいたところは一旦上まで行って再び折り返して来た途中のあたりだったので、上へ登って行くことを表す。何段か登って、前(上?)へ詰めた。

 

10時半ぐらいに携帯に神子柊からの文が入った。何でも事故渋滞で会場入りが遅れそうだということだ。神子柊は車で向かっているのだな。事故渋滞では時間がかなりかかるだろう。遅れなければよいが…

我が神子はすぐに返事の文を送っていた。

 

しゅうちゃん、おはよう〜

今、列に並んでいるところです。

事故渋滞ですか?たいへんですね。

また、後ほどお会いいたしましょう!

 

横浜では少し開場時間が早まったが、どうやら大阪では、時間通りに行くようだ。開場時間になってしばらくするとやっと列が動き出した。再び階段を重い荷物を抱え、登って行く。一番上まで登りきると再び下るのだから、何となくおかしな感じだ。

階段を降り続けて、やっと先ほどの非常扉のところに来た。そこからホールへと続く廊下に入り、チケットをもいでもらって、入場口から中に入る。我が神子のチケットは昼の部はぴあで買ったものなので、他の神子達のものと少々大きさや体裁が異なる。係の者はなかなかチケットがもげず、難儀していたようだ。短い悪戦苦闘の末、チケットの半券を返してもらい、チラシ袋をもらってロビーへ入った。

買い物の間、神子沙桐姫がご親切にも我が神子の荷物を見ていてくれると言うので、お願いして、我が神子は限定グッズを売っている“アニメイトグッズ販売コーナー”へと向かった。先ほどいただいたチラシ袋には横浜と違って会場案内図は入っていなかった。そこで、壁の張り紙とかプラカードを目印に進んで、何とか最後尾に並んだ。列はかなり長い。アニメイトコーナーは入口の近くにあるのだが、列は壁に沿ってずっと長く続いており、我が神子が並んだ時は、ガラス窓の前のところまで来ていた。我が神子が並んだ後もすぐに後ろに列が出来、後ろの方は折り返す形の列になっていた。

 

 

列に並んでいた時、我が神子は

「そうだ。みかんちゃんはいつもアンジェのグッズも買っているから、アンジェの限定テレカとかもいるかな?」

「そうだな…」

そして、メールを打ちかけて、

「今からメールしても買う順番が来るまでに返事が間に合わないかもしれないね…どうしようかな…」

そしてしばし考えてから

「いいや! そんなに高いものじゃないし、もし、いらなかったら自分で使おうっと♪」

そういう結論に達したようだ。

 

列の進みはとても遅かったが、かなり待った後、やっと我が神子の番が来た。

アンジェのテレカの方は1種類すでに売り切れになっているとの表示があった。

品台の前に来ると、台の上には栞もステッカーも二、三枚ぐらいしか残っていなかった。取り敢えずそこから1組だけ確保して、補充を待つ。棚の下にはまだ在庫がたくさんあったのだが、係員はなかなか補充しない。押される中、しばらく待って、やっと補充が完了すると我が神子はそれを自分の分と頼まれた分、それからおそらく要るであろうご友人神子の分だけ数えて確保し、売り場の者に

「これとテレカをお願いします。」

と言って、それらを渡した。その販売員は

「テレカはCの方は売り切れているのですが…」

と言った。

「では、Dの方だけでいいです。」

「わかりました。」

そう答えて、販売員はテレカを先ほどの商品に加えると、金額を計算して、我が神子に告げた。我が神子は代金を支払うと、商品入りの袋を受け取った。横浜では普通のお店と同じ紺色のアニメイト袋で嘆いていた我が神子だが、大阪ではピンク色のネオロマンス袋に入れてくれたので、喜んでいた。

そんなことで、喜ぶとは…本当に人の考えることはわからぬ…

(いや、きっとそんなことで喜ぶのは私だけだと思うよ。(^^ by )

我が神子はそれから「アンジェリーク・エトワール・プロローグ」なるものも買っていた。横浜では、早々に売り切れていたが、大阪会場では、まだかなりの量が積んであった。我が神子によると何でも表紙の女の子がかわいいから、ついつい買ってみたくなったそうだ。やはり、神子の考えることはわからぬ…

 

他の必要なものはすべて横浜の方で買っていたので、買い物はこれで終わりだ。我が神子は神子沙桐姫のところへ行って、お礼を述べて預かっていただいていた荷物を受け取ると、更衣室の方へと向かった…

 

更衣室の入口で使用料の500円を払い、手に特殊塗料のスタンプを押してもらうと更衣室内へ入る。更衣室は横浜より狭いので、着替える場所がなかなか見つからない。それに横浜でも述べたようにウィッグを身につけるにはどうしても机がいるのだ。

我が神子はご友人神子の神子ラズリを見つけるとそちらの方へと向かった。

幸い神子ラズリが着替えていたところの横の机には狭いスペースが空いていた。

「ラッキーvv

我が神子は神子ラズリと横浜でもお会いした神子狼牙にご挨拶をすると着替え始めた。

すると一人の神子が我が神子に話し掛けて来た。てっきり関西の壊れ隊の方か神子ラズリのご友人神子かと思ったら、神子狼牙のご友人だと言うことだ。その神子は翡翠の出で立ちをしており、これが初コスだということだった。我が神子はすぐに名刺の方もお渡ししていた。何だかこうしてどんどん友達の輪が広がって行くな。よいことだ。

いつものごとく我が神子はウィッグを身につけるのに時間がかかる。

その翡翠姿の神子は我が神子が支度が終わるまで、ずっと話をしながら待っていてくれた。何回かの悪戦苦闘の末、やっと何とか形になるようにウィッグを被ることが出来た。よかったな、神子。

そして、いよいよ出陣!

煤i ̄□ ̄) 詳しく話しているが、我らは決して更衣室での光景を見ていたわけではないぞ(汗) 後で神子から聞いたのだ。本当だぞ!(大汗)

 

更衣室を出ると、すぐに神子柊から二度目の文が入った。

お昼をホテルでいただくとのことで、我が神子はどうするかという内容だ。

さすがにこの格好では会場の外に出ることなど出来ない。

そこで、我が神子はすぐに返事を出した。

 

Subject着替えてしまったので…

今、着替え終わって、出て来たところです。

この格好だと途中で出れないのでお昼は遠慮しておきます()

しゅうちゃんは会場外ですか?

中に入ったら連絡ください。

 

するとまたすぐに神子柊から返事が来た。神子柊は、まだ会場には着いてはいないそうだ。だが、近くまではやって来たとのこと。お昼をすましてから会場入りするとのことだった。

 

文のやり取りが終わると、我が神子は大阪でお逢いする約束をしているご友人神子達を探すことにした。

まず一番最初に出会えたのは神子綺羅だ。神子綺羅とは横浜でもお会いしたので、一週間ぶりの再会。話をしていたら、花梨姿の女人に「写真を撮らせてください。」と声を掛けられた。その女人は神子千里と言う。んんっ? どこかで見たことがあるようだが…

彼女は数人の仲間と一緒にいた。中にはとてもかわいいチビ深苑もいた。

「えっと、あの泰継は…ああ、そうか! コスコンに出ていた人だ!」

だから見覚えがあったのか。よく見たら、その仲間達のほとんどが見覚えがある。

一緒に撮る前に我が神子は彼女らの写真を撮らせていただいた。

そして、名刺をお渡ししてさっそくサイトの掲載許可をお願いしていた。みな快く承諾をしてくれて、お名刺も頂戴した。

神子が真っ先に気がついた泰継姿の者が神子万里、かわいいチビ深苑が魅礼という名のおのこ、そして何と紫姫は神子奈緒と言い、そのチビ深苑の母だということだ。「親子でコス出来るなんていいなv」と我が神子が言っていた。

そしてもう一人が神子水稀、オリジナルバージョンの素敵なイサト衣装を身にまとっていた。

 

それからゾロゾロと皆で移動し、写真スポットを探す。何しろ神子狼牙と神子百合華も途中で合流して、総勢9人のかなりの大人数だ。ようやく写真が撮れそうな壁のあるところを見つけて、そこで写真を撮った。

確かこの時、先ほどの翡翠姿の神子にカメラを預けて撮ってもらったと思う。

「すまない…一緒に写りたかったろうに…今、初めて気がついた。やはり先代と違って、私が不完全だから…」

「いや、つぐっち。私も同じだ…」

預けた9台のカメラで撮るだけでも結構時間がかかったのだが、これだけ揃うとやはり壮観だと見えて、「撮らせてください。」と声を掛けて来る神子も何人かいた。その場を離れようとするとまた声を掛けられたりしたので、乞われるまま、二度ほどポジションを離れかけては、また元の位置に戻って、ポーズを取り直したりしていた…

 

やっとすべて写し終わってその場を離れると、我が神子は神子詩伽を発見した!

おお! 見事な彰紋姿ではないか!! やはり愛のある装いは違うな。

我が神子はすぐにそちらに飛んで行って、声を掛けた。

神子詩伽はやはり同じ彰紋神子の神子夕維稀と一緒だった。神子夕維稀はオリジナルの花梨の衣装でとても雅だ。さっそく名刺交換をして、自己紹介し合う。我が神子は名前の方は神子詩伽の掲示板で見かけたことがあるので、知っていると言っていた。

そして、さっそく念願の写真撮影に入った。

神子詩伽の東宮姿はコスコンの方でも拝見させてもらっていたが、生で見るとまたとてもいい!!

彰紋のピン写真やら、神子とのツーショットやら、我が神子も加わった写真やらたくさん撮らせていただいて、我が神子はたいそう喜んでいた。よかったな、神子。

 

次にお会いしたのは神子KYON吉だ。今日は幸鷹衣装を身にまとっていた。そう言えばこの衣装での神子KYON吉を撮ったことはなかったと言って、さっそくピンのお写真を撮らせてもらっていた。小物遣いも堂に入ったもので、なかなか決まっている。

「収穫♪ 収穫♪」

我が神子はまたまた喜んでいた。

 

そして、再び先ほどのスペースに戻り、写真を撮っていた人に混じって、神子綺羅と先ほどの翡翠姿の神子の白虎ペアの写真を撮らせてもらい、そして、先ほどの神子万里の泰継のピンのお写真を撮らせていただいた。

そして、まだ翡翠姿の神子と写真を撮ってもらっていないことに気づき、一緒に写真を撮ってもらう。そして、ピンのお写真も撮らせていただいた。そこまで来て、ふと我が神子は気がついたようだ。

「そういえば、まだお名前、聞いてなかったよ!!/(*o*)\」

そう! ずっと一緒に行動していながらこれまでお名前の方をまだ聞いていなかったのだ。だから、それまで我らも翡翠姿の神子と呼んでいたのだ。

名刺がないとのことなので、我が神子は帳面に名前を書いてもらった。翡翠姿のその神子は神子誠馬と言うとのことだ。よし、覚えた!

 

先ほどご一緒したコスコン出場者の方々が係員に呼ばれて行ってしまったので、我が神子はまたご友人神子探しの旅に出ることにした。

 

窓際に腰を下ろしていた神子沙桐姫と神子今日香が一緒にいるのを見つけ、我が神子は近づいて行って、挨拶を交わしていた。そして、またまた予約していたポスカと新作名刺をお渡しする。

「つぐっち2号、久しぶりだな。息災だったか?」

「ああ。我が神子がとても大事にしてくれるからな。お前達も息災だったか?」

「もちろんだ。再びおまえに会えてとても嬉しいv

「私もだ…」

我らが語り合っていたら、我が神子がパチパチと我らの方にカメラを向けて、シャッターを押していた。

 

感動の継ちゃんとの再会の瞬間の証拠写真(笑)

 

「上手く撮れたよ〜 普通のカメラじゃあダメだったけど、デジカメの方は、ほら、バッチリ♪」

「神子は相変わらずだな…」

「・・・・・ああ」

 

実はこの二人のところに行く途中、神子ちょまらしき人物をお見かけしていた。

確かにあの顔はそうではなかったかと思う。一週間前にお会いしたばかりだし、衣装の方も聞いていた衣装のようだった。だが、すぐに行ってしまったので、また後でお会い出来るだろう…そう思ったのだが…それがいけなかった。

とうとうこの後、大阪では最後までお会いし損ねてしまったのだから…あの時、呼び止めておけばよかったな、神子…

「うん…(;_;)

 

神子沙桐姫と神子百合華に神子あんこが詩紋の装束を着ていると聞き、それはぜひとも拝見しなくてはとその姿を探した。そして、どうやらそれらしき人物を発見した。だが、よく見れば確かに神子あんこのようなのだが、離れて見ると、とてもそうとはわからない。鬘まで身につけ、完璧な詩紋に成りきっていた。すごい!

我が神子はそばに行って声を掛けた。確かにそれは神子あんこだった。

我が神子はさっそく二人で写真を撮らせていただいていた。そして、前のフェスタで一緒に撮った写真と新作名刺をお渡しして、ポスカをお渡しした。

その時、まったく見知らぬ一人の神子が側に寄って来て、我が神子に声を掛けた。

「それ、セル画ですか?」

その神子は目を輝かせて、我が神子が手にしている特製ポスカを見ながら、言った。

「いえ、CGですが…」

「そうなんですか。よく出来てますね。」

そう言ってからそれをもらえないだろうかと我が神子に言った。

「これはサイトのお客様に差し上げるために作ったものなんですけど…」

「すっごく欲しいんですけれど、どうしてもダメですか?」

そうまで言われては、心優しい神子は断ることなど出来ない。

「どれがいいですか?」

持っている4種類のポスカを見せると友雅のものを欲しいと言った。我が神子がそれを渡すと礼を言って、その神子はそのまま去って行った

「う〜ん、お礼を言ってくれたのはいいんだけれど、名刺をくれるか、せめて名前ぐらい名乗ってほしかったな。まったく知らない人にただあげるっていうのもね…何となく気持ちがよくないな…」

我が神子は複雑な気分だと言っていた。

確かに名前ぐらいは名乗ってもよかったのではないだろうか、見知らぬ神子よ…

 

その後、我が神子は神子葉月とお会いした。神子葉月は前のフェスタでもお会いしているし、冬コミの時もわざわざスペースまで来てくれたので、今度でお会いするのは三度目だ。

神子達は互いに懐かしがって、挨拶を交わしていた。そして、我が神子はまたまた新作名刺とポスカもお渡ししていた。そして、神子達は同人誌のことなどしばし話をした。

「しゅうちゃんは?」

「食事をしてから来るって。まだ来てないんだよ。」

神子達が話していると、神子葉月のところに電話が入った。

「あっ、ちょっと待って。」

「今、着いたって!」

いよいよ神子柊との対面だ!

我が神子はこのために大阪まで出向くことに決めたのだから…

我らも初めてお逢いするのだ。ど…どんな神子だろう。ドキドキドキドキ…

我が神子が神子葉月に言った。

「葉月さん、しゅうちゃんの顔わかるんだよね? どの人がそうか、教えて…」

そう言っている時にこちらにまっすぐやって来る一人の神子がいた。

 

「えっ? えっ? あの人がそうかな?」

「我らもわからぬ…」

 

その女人は我らのところまで来ると声を掛けた。

「涙ちゃん?」

「しゅうちゃんですか?」

「わぁ〜、初めましてvv

二人の神子たちは抱き合って初対面を喜び合った。

「これがうちのチビたちです♪」

我が神子が我らを神子柊に紹介してくれた。み…神子、心の準備が…(@o@)

「は…初めてお目にかかる…」

神子柊は我らを見てかわいいと言ってくれたような気もするが、頭がボーッとして、顔がカーッとして、よく覚えてはいない。

初めて逢った神子柊はなんてかわいい神子なのだろう。(////)

見た目もとても二児の母とは思えないほどかわいいのだが、その声がまたとてもかわいらしい♪ 神子柊は我が神子の声がかわいいと言っていたが、神子柊の声もどうしてどうして全然負けていないと我らは思うぞ!(o^.^o)

神子柊は一緒に来たご友人神子の神子なちゅを紹介してくれた。

神子なちゅは今回我が神子の宿の手配もしてくれた優しい神子だ。

三人は互いに名刺交換をして、挨拶をし合う。

それから、我が神子は一緒に写真を撮ろうと言って、初めて一緒の写真を撮ってもらった。

サークル夢雲(MOON)で活動を開始して、初めて二人が揃った貴重な一枚だ。

えっ? 神子柊の顔が見たいって? それはここをクリック!ではなく…

申しわけない、神子。今回神子柊の方は素の写真であるため、サイトには上げないと我が神子が言っていた。

いつかまた神子も神子柊にお会い出来る機会があるかもしれない。それまではかわいい神子の姿を頭の中であれこれ思い浮かべておいてくれ。

 

我が神子は忘れないうちにと神子柊にお渡しするため持って行った「ちょこっとチョコ騒動」やポスカセットなど手前味噌手作り品(笑)がもろもろ詰まったプレゼント袋を渡していた。

 

我が神子はまだ先ほどと同じ場所にいた神子今日香のところへ、神子柊を案内して、神子今日香を紹介していた。以前に神子柊がお会いしてみたいと言っていたので。そして、もちろんつぐっち2号…通称継ちゃんも紹介していた。

「おまえが神子柊か? お目にかかれて、とても嬉しいv////)」

ふふっ、つぐっち2号も神子柊を前にして、照れているな(笑)

 

その後、神子柊と我が神子はお互いに緊張しながら(笑)、しばし歓談していたが、すぐに開場時間になったので、

「天真くんと頼久さんのアナウンスも聞いた方がいいから、早めに入った方がいいですよ♪」

我が神子がアドバイスしていた。うん、あれは一聞の価値はあるからな。

「出てきたら、だいたいこのへんにいるから。」

と神子柊が言った。

「では、また後ほど〜」

そう言って、神子達はそれぞれの席へと向かったのである。

 

グランキューブ大阪の会場は横浜に比べて横幅が狭い。ステージも全体として小さめだ。この方がある意味、見やすいかもしれぬ。

我が神子の昼間の席はぴあで買った一般席なので、階段後ろの一番端の席。まあ、横浜ではとても良い席で見たのだから、いいとしようではないか!

「しゅうちゃんって、思ってた通りの人だったよね。とってもかわいいしvv 声の響きがまたとってもよいよね。ああいう声、好きだな〜」

神子は席についてもまだ初めてのサークルの相方との逢瀬の余韻で、ちょっと興奮気味だった。

またまた天真と頼久による会場での注意事項のアナウンスが流れて来た。

「何度聞いてもいいよね。でも、泰明さんだったらもっとよかったのにな…」

何やら横浜と同じようなことを言っていた。

 

もうまもなく開演という頃になって突然我が神子が声を上げた。

「あっ!?」

「ど…どうした、神子??」

「慶ちゃんに逢ってない〜」

慶ちゃん…とは、壊れ隊の仲間の神子慶のことだ。今までフェスタやアンジェ八葉で何度かお会いしているのだが、なぜかずっとお互いに写真を撮り損ねていたのだった。

「何だ、そんなことか。また後で逢えばいいではないか。」

「でも、逢えなかったら… そうだ! メールしとこう!!」

そう言って、神子は慌ててメールを送っていた。

 

Subject慶ちゃん、どこに?

みんなと会えたけど気がついてみたら、慶ちゃんにまだ会ってないよ〜

(>_<)

せっかく東京から来たんだから会おうね! そしてぜひぜひお写真を!

昼公演終わったらロビーで会いましょう!

☆涙より

 

「これでよし! もう電源消してるかもしれないけど、きっとステージが終わったら見るよね。」

 

さあ、まもなく開演時間だ。

音楽が徐々に大きくなって、会場が暗くなった。

大阪での宴の始まりである…

 

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