第9章 パネルの撮影会?そしてその夜

 

 

引き続き我ら二人が案内する。おそらくこれから先もこのレポートが終わるまで

二人で案内することになるであろう。

 

 

プレミアムナイト終了後

 

声優の二人が去ってからしばらくしてから、扉が開け放たれた。やっと退室の時間

である。我が神子とご友人神子は出口際の席だからすぐに退出することもできたの

だが、その場に立って、神子ばれんしあみかんを待った。ぜひ神子ばれんしあみか

んの“泰明姿”を目の前で拝みたいと思ったから。そして、神子ばれんしあみかん

が来たので、すぐに声を掛けた。

「わぁ〜、泰明さんだ! すごく似合ってる〜!」

「ねえねえ、台本GETしたんだよ!」

神子ばれんしあみかんは、

「おめでとうございます〜!!」

と言ってから、

「すごいですね、すごいですね」「良かったですね!」

を連発して、一緒に喜んでくれた。神子ばれんしあみかんもまた先ほどの随心院で

の我が神子の不幸な事故を目の当たりにしていたので、心の底から“おめでとう”

と言って祝ってくれたのである。

そして、我が神子とご友人神子は神子ばれんしあみかんの部屋番号を聞き、後で写

真を撮らせてもらう約束を取り付けると彼女と別れ、一旦荷物を置きに部屋へ戻る

ことにした。やはりずっとこの“台本”を持ったままでいるのは不安だったので、

まずは安全なところへ置きに行きたかったのである。

 

部屋を出るとスタンプの並んだ机があり、そしてその後ろには、先ほどスタンプを

押した時にはなかったのだが、何とあの『はるか通信』や『エリアガイド 京 都

めぐり』でお馴染みの八葉のパネルたちが並んでいるではないか!

「写真撮りた〜い! すぐにカメラ取って戻って来よう!」

そう言って、我が神子とご友人神子はエレベーターの方へと急いだ。そして、ちょ

うど来たエレベーターにすぐに乗り込んだ。

後で聞いたところによると扉が閉まる瞬間、神子沙桐姫が我が神子のバッグにぶら

下がっていた我ら“Wやっすー”を見つけて、声を掛けたらしい。しかし、その瞬

間、無情にもエレベーターの扉が閉まってしまったそうだ。我が神子もその時、誰

かが呼ぶような声を聞いたような気がしたが、それが自分に向けられたものである

かどうかわからなかったので、そのままエレベーターで上に上がってしまった。

そして、とうとう最後まで我が神子と神子沙桐姫は出会うことはなかった。ほんの

タッチの差。ここで神子沙桐姫と会えなかったことが悔やまれる。

 

部屋へいらない荷物を置き、台本とミニクリアファイルを丁寧に折れないよう旅行

鞄の中にしまうと我が神子とご友人神子はカメラを持って再び2階へと向かった。

 

エレベーターで2階に向かう途中、他の階でエレベーターのドアが開いた時、そこ

に立っていた神子ばれんしあみかんを見つけた。神子ばれんしあみかんは誰かを

待っていたのか、そのエレベーターには乗らなかったが、我が神子たちが手を振る

と彼女も手を振り返してくれた。エレベーターの中から手を振る神子たちを見て、

神子ばれんしあみかんの前に立っていたイノリのコスプレをしていた一人の神子が

「わけわかんないけど…」

と言いながら、自分に手を振ってくれていると勘違いして、我らの神子たちに手を

振っていた。

扉が閉まった後、エレベーターの中で我が神子が

「ごめん、イノリ! 君じゃないんだよ。私たちが手を振ったのは後ろにいたみか

 んさんにさ!」

とポツリと言ったら、乗り合わせていた別の神子たちは皆クスッと笑っていた。

 

 

 

八葉パネルの撮影会?

 

まず二人の神子はスタンプの方へと向かう。何でもプレミアムナイトが始まる前の

時には一つスタンプを出し忘れていたとのこと。その“天真”のスタンプを押すた

めに我が神子たちは列に並んだ。それほど人数が多くなかったので、スタンプは比

較的すぐに押すことができた。そして二人の神子は次に

「パネルはどこ?」

と先ほどのパネルを探した。二人とも“泰明パネル”の写真だけでもぜひとも撮り

たいと思っていた。パネルはソファのある壁際の方へと移されていた。そしてそこ

には何と神子たちの長蛇の列が! みな考えることは同じとみえる。二人の神子は

すぐにその列の最後尾に並んだ。並んだはいいが、列はちっとも進まない。後ろの

方にいた神子は少しそばに行くまでその理由がさっぱり分からなかった。

だが、時折聞こえる他の神子の悲鳴にいささか訝しげな表情を浮かべていた。

 

 

 

すぐ後ろに並んでいた二人連れの神子が我ら二人(あっきーとつぐっち)を見つけ、

「かわいい〜! 写真撮らせてもらってもいいですか?」

と我が神子に声を掛けた。我が神子はそれを聞いてたいへん喜び、お会いした神子

たちに渡すようにと持って行っていた“Wやっすー”の絵葉書と例の名刺を差し出

した。神子はまた

「どっちがいいですか?」

と泰明名刺と泰継名刺を見せて、聞いた。迷ったあげく、

「両方欲しい!」

とその神子たちが言ったので、快く2枚ともお渡しした。

そして、その神子たちとは和やかな雰囲気になった。

 

 

 

 

ご友人神子ばれんしあみかんの泰明コス!

 

並んでいる時に神子ばれんしあみかんを見つけた。神子ばれんしあみかんは今回は

8人の団体で、全員がコスプレをしていたので、他の神子たちに写真を取り捲られ

ていた。確かに8人揃ったところは壮観である。我が神子たちも写真を撮らせても

らいたかったが、二人で列を離れるわけにも行かないので泣く泣く8人勢揃いの写

真はあきらめた。

そして、列が進み、そばに行ってから写真を撮らせてくれるように神子ばれんしあ

みかんに頼んだ。我が神子が撮らせてもらったのは永泉のコスプレをしていた神子

かしわさきとのツーショット3カット! 羽を手に持ち、ポーズを取る神子ばれん

しあみかんは我が神子の友人ながらとても決まっていてカッコイイ。

この玄武の二人の組み合わせは大人気らしく、多くの神子たちが同じように写真を

撮っていた。その都度神子ばれんしあみかんはいろいろな戦闘ポーズをとっていた。

確か私(あっきー)のファンではなく白虎の二人のファンであると我が神子に聞い

ていたのだが、よく私の動きをここまで身に付けたものだ。感心する。そしてとて

も好ましく思った。

神子かしわさきの方も笛を手に永泉になりきっていろいろポーズをとっていた。

そのコスプレ姿が下の写真である。

 

《写真左》笛を構える永泉(神子かしわさき)と羽を持ってポーズを決める

     泰明(神子ばれんしあみかん)

《写真右》花車と一緒の雅な泰明(神子ばれんしあみかん)

2枚ともお持ち帰り&転載厳禁!!

 

 

 

目にした悲しむべき光景

 

そして神子ばれんしあみかんのコスプレ姿を堪能し、写真も撮らせてもらった二人

の神子はまたひたすら列が進むのを待った。だが、列の進むのは本当に遅い。

少し前に近づいてようやくそのわけが分かった。

 

パネルは頼久、イノリ、友雅、泰明、あかねの5枚あったのだが、どうやら多くの

神子がパネルとのツーショット写真を撮りたがっているようで、いちいち他のパネ

ルをどけては、1枚1枚撮りたいパネルを壁に立てて、写真を撮っているのである。

その間、避けているパネルはどうしているかと言えば、横の壁に立てておくならま

だしも、下図のように横の方にあった椅子に斜めに立掛けているのである。

しかも整然と写す順番に避けているわけではないので、1枚のパネルとツーショッ

トで写真を撮ると、また全部ガサゴソとどけて目的のパネルを引っ張り出し、写真

を撮る…という状態であった。

 

 

『はるか通信 用語辞典スペシャル』をお持ちの方はすでに知っていることと思う

が、あのパネルは発砲スチロール板とケント紙で作られたたいへん柔なもの。それ

をいちいち動かしたり、何枚も斜めに積んだりしているので、倒れそうになったり、

重みでしなって壊れそうになったりしているのだ。そして先ほどから聞こえている

悲鳴は倒れそうになったり壊れそうになったりするたびにそれを見ていた神子たち

から上がっていたのである。

 

我が神子とご友人神子はその様子を見て、たいへんご立腹であった。

「ツーショットで写りたいのはわかるけど、5枚、定位置に並べて立てておいて、

 自分が一緒に写りたいパネルの横に行って写せばいいじゃない!」

「あの立掛け方はあぶないよ。あんな斜めに立掛けたら折れちゃうかもしれないよ。

 避けて置くにしてもせめて横の壁の方に立てて置いとけばいいじゃない!」

「ともかく動かさない方がいいよ。」

我が神子とご友人神子がそう言い合っていたら、列の前の方にいた、先ほど我が神

子に声を掛けたコスプレをした御仁が、

「パネルを元の位置に戻して、もうこれ以上動かさないでください! 壊れてしま

 うとたいへんだから、やさしく扱ってあげてください!」

と大声で、皆に注意を呼び掛けた。

同じような考えを持つ神子もいるのだと二人は何だか嬉しい気持ちになった。

 

だが、すぐにまた写真を撮る神子たちはさっきと同じ状態に戻っていた。

「私たちの番になったらちゃんと元の配置に戻そう。そうしたら、次の人からその

 まま撮ってくれるようになるかもしれないし。」

「うん、そうしよう!」

その意見には我が神子たちの後ろに並んでいた二人連れの神子たちも賛成をし、一

緒に協力して、パネルを元の状態に並べ直すことにした。

 

そしてしばらくすると、またひどいルール違反をする神子が目に入った。その神子

はイノリのコスプレをしている神子であったが、何とその撮影場所から別の場所へ

イノリのパネルを持ち出したのである。当然列に並ぶ神子たちからは抗議の声が上

がった。しかし、その者はそんな声を全く無視するかのごとく、平気な顔でパネル

を持って行ってしまったのである。

そんなことを一人一人の神子がやり始めたらもう収拾がつかなくなるではないか!

みなが自分の撮りたいパネルをあっちこっちに持って行って写真を撮り始めたらまた

パニックになる。それに文句も言わずきちんと列に並ぶ神子たちに失礼ではないか!

いくらイノリのコスプレをしていても、おまえはイノリではない。コスプレをして

皆に羨望の目で見られて、写真を撮られまくって、自分だけは特別だと勘違いして

いるのではないだろうか。何をしても許されるなどということは決してないのだ。

よく“コスプレをする人は他の人の迷惑にならないように楽しんでください”とい

う言葉をあちこちで見かけるがそんなことがあるのだろうか、コスプレをしていよ

うとしていまいと同じではないかと思っていたのだが、「ああ、あれはこういうこ

となのか。」とその様子を見て初めて理解した。そして、一人の神子のそういう行

為がまた“コスプレをしている人は…”という評価につながり、きちんとルールを

守っているコスプレイヤーの方々に迷惑をかけて行くに違いない。

このような時にはとかく悪いことばかりが印象に残るものだが、その一方で、先ほ

どの御仁のように皆に注意を呼び掛ける立派なコスプレイヤーの方だっていること

も決して忘れてはならない。

 

しばらくして、写真を思う存分撮り終えたのか、先ほどの神子がパネルを元の場所

に返しに来た。そして、それ以後は他の場所にパネルを持ち出す神子は一人もいな

かった。

我が神子もご友人神子もそして我らチビあっきーとチビつぐっちもホッとした。

 

 

 

いよいよパネルの写真撮影だ!

 

午後10時40分ぐらいになって、やっと我が神子の番がやってきた。

当初の予定通り我が神子と後ろに並んでいた二人連れの神子たちは協力して、5枚

のパネルをきちんと壁に並べて立掛けた。そして、我が神子はもちろん泰明パネル

の横に行くと、一緒に写真を撮ってもらった。そして全パネルの集合写真も撮った。

 

撮り終えた後、我が神子とご友人神子はしばらく見ていたが、その後の神子たちは

みんな我が神子たちが思っていた通り、パネルを動かさず、写真を撮っていた。

その様子を見て二人はホッと胸を撫で下ろした。

「きっと私たち二人がやっただけではダメだったけど、他の神子たちと協力して

 やったんで、後ろの人たちもわかってくれたんだよ。よかったね。」

とご友人神子が言った。

 

途中、JTBの係員の人たちが何度も様子を見に来ていた。JTBの人たちもたか

がパネルで、こんな騒動になるなどとは予想だにしていなかったであろう。

おかげでかなりの残業になってしまったのではないだろうか。そして、おそらく、

「二度とパネルは持って来ないぞ!」と思ったことであろう…

我が神子たちの後ろにもまだ列は続いていたので、撮影が終わったのが何時であっ

たのかは定かではない…

 

その時すでにもう午後11時近くになっていたので、後で行こうと思っていた神泉

苑へ行くこともちょっと難しかった。それに長時間並んだことにより、我が神子も

ご友人神子もかなり疲れ切っていた。

そして、の時間から先ほど部屋番号を教えてくれた心持ちのよいコスプレ神子の

部屋に行くことも神子ばれんしあみかんの部屋を訪ねることも少々はばかられたの

で、仕方なく我が神子とご友人神子は自分の部屋へ戻って行った。

「うっかりお名前を聞き損ねてしまったけれど、あの時のコスプレの方、せっかく

 お部屋に誘ってくださったのに、おうかがいできなくて本当にごめんなさい!」

                                (涙より)

 

 

 

神子涙と神子ミズキの長い夜

 

部屋に戻った我が神子とご友人神子はやっと一息ついた。

「かっこよかったね、みかんさん…」

「うん。意外に似合ってたよね。」

「…私たちもやってみようか?」

「うん! やろうよ!!」

というわけで、神子涙と神子ミズキは一気に盛り上がって、おそらく秋に開催され

るであろう“ネオロマンス・フェスタ3”で、二人で泰明と泰継のコスをすること

を固く誓い合ったのである。

〔でも、あくまでも予定…予定は未定〜(^。^) by涙〕

 

少し休んだ後、鞄から先ほどのアフレコ台本を取り出して、再び二人で喜びをかみ

しめていた。そして、

「ねえ、演ってみようよ!」

ということで、二人で台本を読んでみることにした。最初、二人で一人ずつ担当し

て演ろうと思ったのだが、言葉遣いが難しいので初見では無理と神子ミズキが辞退

したので、数年間某事務所の養成所と某劇団で声優修行を積んでいる我が神子がす

べての役を一人で担当することになった。台本の方にはちゃんと“花梨”のセリフ

も書いてあった。

聞いている時そうかなと思うところも多々あったが、そのセリフを見て、二人の神

子たちはまた新鮮な喜びを感じていた。

 

しかし、読んでみると保志泉水が言っていたように本当に言葉が難しい…というか

非常に言いにくかったと我が神子が言っていた。我が神子は普段は泰明や泰継の言

葉しか声に出して演ってみていないので、初めて声に出してしゃべる泉水や頼忠は

たいそうしゃべりにくいものだそうだ。

 

――そうなのか? 私は別段難しいと思ったことはないが…

――我らのしゃべりは他の八葉とは若干違うからな。皆が苦労している“友雅殿”

  も一度も言ったことがないし…

――確かに…

 

最初は台本通りとても真面目に読んでいたのだが、読んでいる途中でご友人神子が

その状況から連想されるある身振りをして、しかも、その後のセリフがまさにその

身振りにドンピシャだったことから、二人の神子は大爆笑! それ以後は、我が神

子がところどころその続きをセリフの中に盛り込みながら読んで行ったので、もう

二人は涙を流しながら、そしてお腹が痛くなるほど笑い転げながら、笑い過ぎてむ

せんで咳をしながら、ラストまで読み通したのである。きっと二人の声が隣りの部

屋の神子たちに聞こえていたら、いったい何をやっているんだろうと訝しがったこ

とだろう。

 

あの台本でこれほど笑える話を作ってしまうとは…我らは何と言っていいかわから

ない複雑な表情で、二人の神子を見ていた。そして、とうとう聞いておられず、二

人とも後ろを向いてしまった…

 

二人の神子は15分の長さの台本を30分以上かけて演じ、笑いとともに読み終えた。

そして、後ろを向いた我らを見つけると

「わぁ、二人ともあきれかえって後ろ向いてるよ!」

と言って、我らを前に向かせた。

 

――その通りだ、神子。

 

その日は全くのノンアルコールだったのだが、疲れ(と笑い?)のため、ロレツが

回らなく、滑舌もひどいもんで、しゃべり自体はとても声優修行を積んだ者とは思

えないようなボロボロの出来だったそうだ。だが、二人ともとても楽しかったとい

うことなので、全くもって問題ない。

この“大爆笑”の原因については皆さんもぜひ知りたいと思うだろうが、我が神子

と神子ミズキの二人だけの秘密だそうだ。だから、我らも話すことはできない。

すまない。

 

台本を読み終えると、神子ミズキが持って来ていたモバイルパソコンをインター

ネットにつないで、『遙けし京』やら『遙かの公式ホームページ』やら『GAMECITY

の公式掲示板』やら『Yahooオークション』やらを見まくった。家で一人で見るよ

りも二人で見るとまた楽しいようだ。

そして、我が神子はそのパソコンを借りて、自分のサイトのBBSに台本GETの

ことを書かせてもらうことになった。そして、

 

アフレコ台本当たっちゃた♪

京都国際ホテルから友達のパソを借りて書いてます。

プレミアムナイトでライブドラマというのを頼忠と

泉水がやったのですが、な、な、なんとクイズ形式の

ゲームで最後の20人に勝ち残って、しかもたった5人

にしか当たらないおふたりのサイン入りアフレコ台本を

Getしたのです!!

もう天へも昇る気持ちです〜〜〜

その前に信じられない災難が次々に続いていたのですが、

それもすべて帳消しになりました!

 

というカキコをした。本当に嬉しかったので。

そして、誰かに見てもらいたいなと思った我が神子は

「もう一件書かせて!」

とご友人神子に頼んで、我が神子のあこがれであり、日頃おつきあいしてもらって

いる神子柊のサイトにも

 

ふふふのふ

こんばんは、柊さん♪

京都国際ホテルよりヤスアキストの友人のパソを借りて

カキコしてま〜す!

今回のプレミアムツアーでは出発前を含め、散々な目に

あいましたが、まあ、悪いことがあればいいこともあるんですよね。

ふふふふふ。詳しくはツアーレポートで書きますが、

まずは私のBBSを覗いてみてくださ〜い!!

 

という意味深なカキコをした。

 

そして、その後は、二人で『四神ミニアルバム〈玄武〉』の試聴をしたり、神子ミ

ズキがこの旅行にまでちゃんと持って来ていた『遙かなる時空の中で2』のゲーム

をしたりして過ごした。

我が神子は途中疲れてベッドにひっくり返ったりしていたのだが、私(泰継)の声

がするとすぐにムクッと起きて、パソコンの傍に行くので、神子ミズキにからかわ

れていた。(だって、夜中で音量を小さくしてたからそばに行かないとよく聞こえ

ないんだもん! by涙)

チビあっきーは関係ないからとそっぽを向いていたが、私、チビつぐっちは私の

ゲームを二人がやってくれているので、思わずジッと二人の神子がゲームをやる様

子に見入っていた。

 

ジッと神子ミズキと『遙か2』ゲームの画面を凝視するチビつぐっち(再現)

チビあっきーの方は実際にはこの時はこの向きではなく、完全にそっぽを向いていました。

ちなみに旅行中はずっとWやっすーはこのスタイルで同行してたんですよvv

 

やがてゲームを終えたご友人神子が私を見て、びっくりして声を上げた。

「わっ、つぐっち、こっちをジッと見てるよ!!」

我が神子も私の方に近づいて来て、言った。

「ホントだ。つぐっち、ジッとミズキを見つめてるね。」

「もう、照れるじゃないvv

「きっと自分のゲームやってくれてるんで、見てたんだよ。」

二人は笑いながらそう言った。

そして、パソコンを片付けてまた私(つぐっち)の方を見ると、

「あれ、もうつぐっち正面向いてる。」

「ゲーム終わったから、見るの止めたのかな?」

「ホント生きてるみたいだね。昼間のあっきーといい。」

「晴明神社に行った時、式神にされたのかなぁ?」

「・・・・・・」

我が神子とご友人神子は少しだけ背筋に寒いものを感じたらしいが、まあ、我ら

二人がかわいいのでいいだろう…と思うことにしたようだ。

 

そして、二人の神子が時計を見ると、もう朝の4時20分!

「わぁ〜、少しぐらい寝ないと…」

そうして、二人はやっと床に就いたのである…

        

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