WAN!(最終話)

 

最終決戦の日…

八葉たちの控えの間からはあちこちから大きなため息が聞こえて来た…

「勝てるわけないよな、俺たちじゃあ。」

勝真がハァ〜と息を吐きながらそう言った。

「そうですね…もう神子殿の心はすでに決まっている…という感じでしたね。」

幸鷹もややうつむきがちにそう言った…

 

最終決戦の朝、八葉たちは今日の戦いにぜひ自分を選んで欲しいと頼みに、朝早くから

紫姫の館に詰め掛けた。だが、花梨の部屋に足を踏み入れた彼らが見たものは…

大事そうにシカと泰継犬を抱えている花梨の姿…

一見、ただ犬を可愛がっているようにしか見えない光景だが、あの中味が泰継かと思うと…

 

「ハァ〜」

彼らは本日何度目かのため息をついた…

 

そんな彼らのもとに珍しく紫姫が自らやって来て告げた。

「神子様は今日の決戦の同行者に泰継殿を選ばれました!」

それを聞いて、控えの間にいた八葉たちはまた大きなため息をついた。

 

そして、次に紫姫は翡翠の方を向いて、声を掛けた。

「翡翠殿。」

「何だい、紫姫?」

翡翠は笑みを浮かべながら聞き返した。

「翡翠殿、神子様は今日の戦いで、泰継殿と一緒にあなたに助けていただきたいそうです。」

それを聞いて、翡翠は少しだけひきつった。そして、まだ泰継犬の歯型が少しだけ残っている

片手をもう片方の手でなでながら、

「確か泰継殿は最近、私にあまりいい感情を持っていないように思うのだが…

 そんな私が一緒に戦っても大丈夫なのかい?」

と聞いた。

「ですが、神子様が翡翠殿にぜひにとおっしゃっておりますので…」

紫姫は少し困ったような顔でそう言った。

「わかった、わかった。神子殿がそうお望みなら神子殿のお役に立とう。姫君にそんな顔を

 させてはすまないからね。」

翡翠は軽く微笑みながらそう言った。

「ありがとうございます、翡翠殿。それでは、神子様があちらでお待ちになっておりますの

 で…」

紫姫も笑顔を見せながら、そう言うと、翡翠を花梨の部屋へと案内して行った。

 

その様子を見ていた八葉たちは本日最後のため息をついた…

 

 

 

 

 

ここは最終決戦の地、神泉苑。

ヒュ〜ッと冷たい風が辺り一帯に吹きすさんでいた。

 

「わんわんわんわんわん?」≪あの男はどこにいるのだ?≫

 

泰継犬はあたりを見回したが、アクラムの姿はどこにもない。

アクラムを探す泰継犬の目にふと千歳と深苑の姿が映った。

そして、泰継は千歳に向けて声を発した。

 

「わんわんわんわんわん!」≪まだわからぬのか!? お前の行為は万物の理を歪める

              行為だ。≫

 

「へっ?? な…何だ、この犬!? なぜこのような子犬がここにおる?」

深苑がちょっととまどいながら聞いた。

「これは泰継さんです!」

花梨がきっぱりと答えた。

「や…泰継どの〜?? まさか…」

深苑はさらにうろたえた。

「本当のことだわ、この犬の気は確かに…私にはわかる…」

千歳はジッと泰継犬を見つめながらそう言った。

 

「ち…千歳殿、と…とにかく急がないと…」

「そうね。」

「すぐにこの場から立ち去って、白龍の神子。あなたたちが京を滅ぼそうとするなら…」

千歳はそう言い掛けて、思わず言葉を止めてしまった。真っ直ぐに自分の方を見ている

つぶらな瞳…

「千歳殿?」

途中で言葉を止めた千歳に深苑が訝しそうに声を掛けた。千歳の身体がぶるぶると小刻みに

震えている。

 

――いったいどうしたというのだ?

 

深苑がそう思った、次の瞬間…

 

「かっわい〜い〜〜〜〜〜!!!!!」

 

千歳は花梨と泰継犬の方に勢いよく駆け寄ると泰継犬をサッと抱き上げ、頬擦りしながら

そう言った。

「こ〜んなかわいい子が京を滅ぼそうとするはずないじゃない!!」

 

「ち…千歳殿?」

すっかり固まりながら深苑はそれを呆然と見ていた。

 

あまりの突然の千歳の行動にしばし驚いていた花梨だったが、ハッと気づき、

「千歳、いい加減、泰継さんを離して!!」

そう言うと千歳の手から泰継犬を奪い取った。

「ああん、もう少しだけ…」

 

「わんわんわんわんわん!」≪何をやっている、二人とも!? 百鬼夜行が来るぞ!≫

 

泰継犬は花梨の手から飛び降りると、厳しい目で二人を睨みつけ、そう言った。

 

「いっけな〜い、そうだったわ! 千歳、二人の力を合わせて百鬼夜行を止めるのよ。」

花梨が千歳に言った。

「まだ間に合うのかしら? 私たちが力を合わせれば、まだ…」

千歳が花梨の顔をジッと見つめ、そう言いかけた時である。

 

「それはどうかな?」

突然、アクラムの声が聞こえ、千歳は思いっきり頬を打たれ、その場へ倒れこんだ。

花梨が千歳に駆け寄り、心配そうに助け起こした。

「こんな子犬にうつつをぬかしおって…」

アクラムはそう言うと、泰継犬の方をジッと見た。

「むっ…この気は? 地の玄武か?? ふははははっ、何て姿をしているのだ。」

 

「わんわんわんわんわん!」≪おまえが私をこの姿にしたのではないか!!≫

 

「私が? 戯言を… 私はそんなくだらぬ術などかけてはおらぬ。」

アクラムはそう言うと、花梨の方を指差した。

花梨は思わずギクッとした。

「どうしたの? 白龍の神子…」

千歳が不思議そうに花梨の顔を覗き込んだ。

 

そして、アクラムはおもむろに言った。

「存外、そこにいる神子がおまえに術をかけたのではないかな?」

 

――ううっ、す…するどい

 

花梨の額から冷や汗が流れて落ちた。

泰継犬はゆっくりと花梨の方を見た。

ジッと花梨を見つめる泰継犬の視線が花梨につきささる。

実際にはほんの少しの間だったのだが、花梨にはそれが1時間にも2時間にも感じられた。

 

そして、泰継犬はアクラムの方に向き直ると、口を開いた。

 

「わんわんわんわんわんわんわん!」≪神子がそのようなことをするはずがない!

                  おまえこそ戯言を… 私は神子を信じる!!≫

 

その言葉を聞いて、花梨は良心の呵責で胸をズキズキ傷めながらも龍神に感謝を捧げた。

 

――ありがとう、龍神様!! 泰継さんが単純な…もとい! 純粋で疑いを知らない人で

  命びろいしたわ〜!!!

 

花梨の喜ぶ顔を見て、泰継犬はにこやかに微笑んだ。むろん、花梨の本当の心のうちを

知るはずもない…

 

そんな二人の様子を見ていたアクラムがしびれを切らして言った。

「何を和んでいる。まあ、そんなことはどうでもよい。私は一刻も早く京を滅ぼしたいの

 だよ。100年待ったのだ、この日が来ることを。気は満ちた。京のひずみが怨霊とな

 る。百鬼夜行よ、我を供物として今ここに!!」

 

「百鬼夜行が始まったわ。もうすべて終わってしまうの?」

千歳が不安そうな瞳でそうつぶやいた。

「いいえ、私は絶対あきらめない。泰継さん、翡翠さん、行くよ!」

 

「わんわんわんわんわん!」≪ああ、神子。共に戦おう!≫

 

「わかった、神子殿。君の期待に応えよう。」

 

そして、あれほどおおごとだと思っていた百鬼夜行との戦いは意外なほどあっさり終わって

しまい、花梨はそれを封印符に納めた。

 

――ふふふっ、このメンツで行けば、ちょろいと思ってたんだ〜

  だって怨念を抱くと言えば、女性の方が圧倒的に多いもんね〜

  超かわいい子犬姿の泰継さんとフェロモンむんむんの翡翠さん♪

  このWパンチで怨霊なんてイチコロよ!!

 

この花梨のふざけた読みは実は当たっていたのだ。

百鬼夜行とは言うものの、所詮怨霊の集合体。その怨霊の大多数が花梨の予想通り女の怨霊

であった。彼女たちはみな泰継犬のつぶらな瞳に見つめられて、そして、翡翠の流し目を向

けられて、腰砕けになり、実力の半分以上の力も出せなかったのである。

いや、これ、ホントの話!

 

勝利に浮かれきっている花梨に泰継犬が厳しい声を発した。

 

「わんわんわんわんわん!」≪神子、百鬼夜行はまだ消えてはおらぬぞ!≫

 

「えっ、うそ!?」

花梨は頭上を見上げた。確かにそこにはまだ百鬼夜行の姿が…

「何で? 封印できたと思ったのに何で消えないの〜!?」

 

「どうした、神子? 百鬼夜行は京全体の意志。滅びを願う者たちすべての化身。誰にも

 止めることなどできぬ。例え龍神の神子であるおまえだとて例外ではない。」

百鬼夜行の中からアクラムの嘲笑うような声が聞こえて来た。

「私が京の気を止めたからなのね。どうしよう、私のせいだわ。」

千歳は花梨の足元で泣き崩れた。

 

「こんなところで終わらせたりなんかしない。私は絶対あきらめない! 龍神を呼ぼう。

 もうそれしか手段はないよ。」

 

「わんわんわんわんわん!!」≪駄目だ、神子。そんなことをしたらおまえは…

               なぜ私は不完全なのだ!

               ああ、こんな時におまえを護る力も持たぬとは…≫

 

嘆く泰継に花梨は笑いかけた。

「大丈夫です、泰継さん。あなたがいてくれたから私は頑張れた。あなたを助けるために

 私は強くなれるから。」

 

「わん…」≪神子…≫

 

千歳は泰継犬をジッと見てから決心したように花梨の方に目を向けて、言った。

「白龍の神子、私の力を黒龍の神子の力をあなたに託す!」

「ありがとう、千歳!」

 

――白龍の神子の力と黒龍の神子の力をあなたに捧げます。

  だから、龍神様、お願い、私の元に降りて来て! そして私の願いを!!

 

花梨の祈りとともに空が割れ、白龍と黒龍がからみ合いながら花梨のもとに降りて来た。

その瞬間、すべてのものは光に包まれ、何も見えなくなった。

 

 

 

 

 

「ここは?」

『神子、おまえは我を応龍となさしめた。おまえは偏った世界に均衡を取り戻したのだ。

 よくやったな、神子。だから神子、おまえの三つの願いを叶えよう!』

「ホントに!?」

『ああ、三つの願いを言うがよい。』

「はい、龍神様!」

『願いの一つは我、白龍が叶えよう。願いを言うがよい。』

「じゃあ、百鬼夜行の怨霊たちを京の穢れをすべて祓ってください!」

『叶えよう、神子。怨霊はすべて浄化し、京の気を整えよう。』

『願いの一つは我、黒龍が叶えよう。願いを言うがよい。』

「う〜んと…みんなが幸せでいられますように!!」

『それは我らが決めることではない。人が自ら決めることだ。我らはただそれを見守る

 のみ。』

「ええと…そうですね。では、京だけじゃなくて世界中の人すべてを見守ってください。」

『叶えよう、神子。我らの力が及ぶ限り世界中の人々を見守ろう。』

「よかった〜」

『願いの一つは応龍が叶える。では、神子、最後の願いを!』

「えっ? 最後?」

『聞いていなかったのか? 願いは三つまでだ。』

「じゃあ、泰継さんを元の…」

そう言いかけた花梨の頭にダイレクトに千歳の言葉が響いて来た…

 

――本当にそれでいいの? 白龍の神子…

  あなたはそれで後悔しないの?

 

「うっ…」

花梨は一瞬たじろいだ。そして…

「あの〜」

『何だ、神子? 願いが決まったか?』

「ちょっとものは相談ですが…人間の泰継さんと子犬姿の泰継さんを両方とも残す…

 なんてことはできませんかねぇ…」

『それはできぬ。地の玄武はひとりしかおらぬ。ひとりの人間を二つに分けることは

 できぬ。どちらかに決めるのだ!』

 

今までこのような究極の選択を強いられたことがあっただろうか…

花梨はこの究極の選択に悩みに悩みぬいた。

泰継さんを人間に戻してあげたい。でも、あの超絶かわいい姿はどうしても捨てがたい…

辺りはもう夕焼けで真っ赤に染まり始めていた。

 

 

 

 

花梨が白龍と黒龍とともに天に昇ってから、かなりの時間が経過した。

京全体を覆っていた百鬼夜行がすべて祓われたのは皆の目にも明らかだった。

すべての気は正常に流れ始めていた。

神子は成功したのだ。

だが、神子は…花梨は…どうしたのだろう!?

八葉たちはずっと天を見上げたままその場から動かなかった…

やがて静けさに耐え切れず、彰紋が口を開いた。

「花梨さんは戻って来ませんね。」

「やはり龍神に飲み込まれてしまったのでしょうか…」

幸鷹が言った。

「わんわんわんわんわんわんわんわん!!」≪そんな不吉なことを言うものではない。

                     神子は…神子はきっと帰って来る。

                     私はそう信じている!≫

「だから、何て言ってるんだ〜?」

勝真がイライラしながら、泉水にたずねた。

「神子が必ず帰って来ると信じていると。」

泉水が通訳した。

「そうさ。あいつは絶対帰って来るさ。」

イサトが言った。

「そうだね。それを信じよう。」

翡翠も同意した。

「神子殿は必ず帰って来ます。我らの元に!」

頼忠も力強くそう言った。

その八葉の花梨を思う気は思いの束となり、天空にいる花梨の元へと届いた。

 

――みんな…

 

花梨はその気を感じてとても穏やかで温かな気持ちになった。

そして、その中でも一際強く自分を信じてくれている最愛の人の気…

 

花梨はもう迷わなかった。

キッと顔を上げると応龍に言った。

「泰継さんを元の人間の姿に戻してください!」

『それでいいのだな?』

「はい!」

『本当に?』

「もう龍神様、しつこい!! 決心が変わらないうちにちゃっちゃと叶えてください!!」

『では、おまえの最後の願いしかと聞き届けた。叶えよう、神子。おまえの上に幸福を…』

 

龍神がそう言うや否や花梨の身体が白い光に包まれた。

そして、そのまま花梨は地上目掛けてすごい速さで落下して行った。

 

「わんわんわんわんわん!」≪あれは…神子!?≫

 

泰継犬は光の降りてくる方向に全速力で駆け出した。

その光はなぜか他の八葉の目には見えなかった。

「いったいどうしたっていうんだぁ〜?」

駆けて行く泰継犬を見て、イサトが言った。

 

白い光の落下地点で泰継犬は花梨が降りて来るのを待った。だが、心配なことが一つ。

果たして、この身体で花梨を受け留めることができるのだろうか?

 

――龍神よ、どうかこの私の願いを…

 

泰継犬は目をつぶって一心に龍神に祈った。

そんな泰継の耳に荘厳な声が響いた。

 

『叶えよう! それが我が神子の望みでもあるのだから…』

 

「わん?」≪なに?≫

 

泰継犬が目を開けて、次の言葉を発しようとした時、泰継の身体が再び白い光に包まれた。

八葉の皆はあまりのまぶしさに目をつぶった。

そして、再び目を開いた八葉たちが目にしたものは…

 

「や…泰継殿!?」

一番最初に目を開いた泉水がすっとんきょうな声を上げた。

その目に映ったのは、花梨を両腕でしっかり抱き上げ、微笑んでいる“人間の”泰継の

姿であった。

 

「も…戻ったのか!!」

イサトが目をぱちくりしながらそう言った。

「どうやらそのようですね。」

幸鷹が穏やかにそう言った。

「神子殿〜!!」

頼忠が二人の方に駆け寄った。

残りの八葉たちもそれに続いた。

 

「よくやったね、神子殿。」

翡翠が花梨に声を掛けた。

「はい。ありがとうございます! みんなのおかげです!」

泰継に抱かれたまま花梨が答えた。

「泰継殿も本当によかったですね。」

泉水が半分嬉し泣きをしながらそう言った。

泰継は黙って頷いた。

「でもよ〜、いったいいつまで花梨を抱き上げてるんだ〜? 早く下ろしてやれよ。」

イサトが少し不機嫌そうにそう言った。

それに対して泰継は

「問題ない。いつも私が抱かれていたのだ。今度は私が神子を抱く番だ。」

「あん? 何ふざけたこと言ってんだ!?」

勝真が少し怒ったようにそう言った。

「やはり抱かれるより抱く方がよい。それに…」

そして、泰継は一言も言えず真っ赤になって抱かれている花梨の額に軽く口づけると、

八葉の方を向いて、不適な笑みを浮かべた。

八葉たちはゴクリと唾を飲み込んで次の言葉を待ったが、泰継は何も言わず、くるりと

踵を返すと、花梨を抱いたままどんどん歩いて行ってしまった。

 

「お…おい…」

誰かが声を掛けたが、泰継は振り返ることなく、そのまま神泉苑を去って行った…

 

 

 

 

一方、泰継に抱かれたままの花梨は先ほどの突然の額への口づけでしばらくボーッと

していたものの、やがてハッと気がついて泰継に行った。

「や…泰継さん、下ろしてください。自分で歩けますから。」

「いや、私がこうしたいのだ。神子もよく私を抱き上げただろう?」

「そ…それはそうですけど、でも、それとこれとは…」

花梨は真っ赤になって必死にバタバタと手と足を動かし、一生懸命言葉を探した。

「神子は私に抱かれるのが嫌なのか?」

そんな花梨を見て、泰継は少し心配そうに聞いた。

 

――ううっ、反則〜 こ…こんなアップで…

 

花梨は返事をせずにぶんぶんと首を振った。

「よかった。」

泰継は心底安心したようにそう言った。

花梨は仕方なく抵抗するのを止め、泰継に聞いた。

「どこへ行くんですか?」

泰継は答えた。

「私の庵だ。」

「ええ〜っ、泰継さん家〜!?」

 

――い…いきなり…

 

花梨はゆでだこのように真っ赤になった。そんな花梨の耳元に唇を寄せると泰継は囁いた。

「一生私の面倒を見てくれるのだろう?」

そして、花梨の顔を見つめ、極上の笑みをたたえながら、一言つけ加えた。

「私は一度聞いたことは忘れぬ。」

 

「!!」

もう花梨の頭の中は一瞬にして思考するのを止めてしまった。

 

そして、泰継は身体中の力が抜けて完全に泰継に身を任せている花梨を抱いたまま北山の

庵へと静かに消えて行った…

 

その日、京の平和は戻って来たが、とても暗〜い七つの影がいつまでも神泉苑に佇んでいた

という。

   

《 完 》

 

Rui Kannagi『銀の月』
http://www5d.biglobe.ne.jp/~gintuki/

 

 

[あとがき]

やっと…や〜っと終わりました!!

では、最終話までこぎつけましたので、沙桐様のリク

内容の全貌をここで公開いたしましょう。

その内容とは…

『庭に来たアクラムを見つけた泰継さんが、アクラム

に犬されちゃって、花梨ちゃんがしばらくの間飼い、

そして、最終決戦でアクラムに勝って、元に戻れると

いう話…』

というものでありました。ご許可をいただいて、少し

だけアレンジさせていただきましたが、大筋はリクエ

ストに適っているのではないかなと思います。

沙桐様〜私の力ではこれが限界! こんなものでご勘

弁を! 沙桐様、こんなハチャメチャなお話になって

しまいましたが、謹んでお納めいたします。どうぞお

受け取りくださいませ。

それにしても、ゲームの進行通りの物語を書くのって

すごく難しい〜! セリフを微妙に変えなきゃいけな

いし…ハァ〜ッ、まだまだ修行が足りないわ。

そして、私はもう…ダッシュで逃げ!ε=ε=┏(;*_*)┛

 

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