現代の夏祭り
1.この話は京に平和が戻ってから現代に戻ってきた神子と泰明のお話…夏のある日…
(あっそういえば今日はお祭りの日だわ。泰明さんと一緒に行こう。
私の時代のお祭りなんて泰明さん行ったことがないからびっくりするだろうな)
と思い、あかねはわくわくしてました。
とそこに泰明がやってきて
「神子、何ニヤニヤしている?」
言われた瞬間あかねはなんか恥ずかしくなってしまい
「わっいつの間にいたの?泰明さん、ニヤニヤって、そっそんなことないよ。」
図星をさされてしまったあかねは真っ赤になって答えました。
「そうか。」
と泰明が答えました。
「あっあのね、泰明さん、今日ねお祭りなんだけど一緒に行こう。」
「この時代の祭りか?」
「うん、そうだよ。だめかな?」
「問題ない。」
「わーいありがとう泰明さん♪」
2.そして数時間後の夕方5時過ぎ…あかねと泰明はまず、
お祭りの屋台がたくさんでている通りにいきました。
まずあかねはカキ氷屋台を見つけ
「泰明さん、カキ氷買ってくるからちょっと待っててね。」
と言ってあかねは買いに行ってしまいました。数分後…
「泰明さん、お待たせー。イチゴ味カキ氷買ってきたよ。一緒に食べよう。」
「これがカキ氷というものなのか…。」
泰明は不思議そうにカキ氷を見てから食べ始めました。
「ふふふ、冷たくて美味しいでしょ♪
私、夏祭りにくるといつも必ずカキ氷食べるんだよ。」
「あれ?泰明さんどうしたの?」
ふとあかねが泰明の方を見たらなにか様子がおかしいことに気づきました。
そしてよく見るともう泰明のカキ氷は全部食べてあったのでありました。
「もっもしかして泰明さん。カキ氷、一気にいっぺんに全部食べちゃったの?
だっだめだよ〜泰明さん。いっぺんに全部食べたら頭がキーンときてしびれちゃうよー。」
「もっ問題ない…。」
「問題ないって泰明さん、辛そうに頭おさえてるよ。
大丈夫なの?確かにカキ氷美味しいけど一気にたべちゃだめだよー泰明さんー。」
「もっ問題ない…。しかしこのカキ氷とは美味しいが食べると頭がキーンとしびれるとは
この時代の食べ物はよくわからぬ…。」
(ううっちゃんと最初にカキ氷ことはやく泰明さんに説明しておけばよかったかも。
ごめんね泰明さん。)
3.カキ氷を食べてから数分後、突然泰明が
「神子、この時代の者たちは、随分小さな玉で鞠つきをするのだな。」
と言い出しました。それは聞いてあかねは
「あはは、泰明さん。あれはヨーヨーというもので鞠つきはと違うんだよ。
ほら、あそこの屋台でヨーヨー釣りをしているよ。」
ヨーヨーをついている子供たちを見てその先の屋台を見て言いました。
「あの屋台からは妙な気を感じる…お祓いする。」
突然泰明が屋台見た瞬間言い出しました。
「やっ泰明さん、そっそんなことしないでいいよー」
慌ててあかねが止めました。
「ん?妙な気がするのに祓わなくてよいのか?」
「うん、しなくて大丈夫だよ。多分、あのヨーヨーが釣れなかった人の
悔しい想いが残ってたのかもしれないね。」
(ううっ泰明さんにヨーヨー屋台連れてきたの失敗したかな。
妙な気を感じさせてしまったし…ごめんね泰明さん。)
4.それから屋台を見ているうちに夜になりました。あかねは夜になるのが楽しみでした。
「泰明さん、そろそろ屋台見るのやめてあっちの方に行こう♪」
「いいが神子どうしたのだ?」
「ふふっ行ってからのお楽しみだよ。」
「そうか」
あかねはわくわくしながら泰明の手を引っ張って連れて行きました。
「ついたよ。泰明さん。」
お祭り会場を抜けて広い広場にきました。
「ここで何があるのだ?なにもないぞ神子。」
泰明は周りを見ながら言いました。
「いいのいいのあと少ししたらはじまるから」
とあかねが答えました。
「一体なにが…」
と泰明が言ってる時急にバンバンという大きな音が空にしました。
泰明が空を見ました。
「泰明さん。あれは花火って言うんだよ。
泰明さんに静かな場所で見てもらいたくてここまで急に連れて着ちゃったの。」
「現代には分からぬ物が多いがこの花火とやらは綺麗だな神子。」
それから1時間くらい打ち上げ花火が続き二人は見続けていました。
花火が終えたあと
「泰明さん泣いているの?」
「花火とやらが終わったらなにか心が寂しい気がする」
「泰明さんも花火終わって寂しいと思うんだね。私も実は寂しいと思っていたんだよ。
泰明さん、今日お祭り楽しんでもらえたみたいで私嬉しい。」「神子、今日はありがとう。」
と泰明が言った瞬間あかねを抱きました。