+ SIGNAL +
「Gargoyle」 聖者の城で 頭上を振り仰ぎ 彼は思った 空トイウモノハ コンナニモ青カッタノカ なんの変哲もない午後 眠たげな ガーゴイルの呟き |
「Play your days」 地上に降り積もる 破壊と誕生 共存と闘争 諍いの種は至る所に芽吹き 誰も彼も正義の囚人 全てを飲み込んだ 混食マーブルの空の下 つつがなく過ぎていく 僕等の毎日 愛すべき日常の群像 |
「Still I'm fine」 届けたい言葉は 空に広がる青に乗せて 僕等を隔てる 世界はあまりに遠い 泣きたいほどの幸福と 笑いたいほどの絶望で 満たされた日常の景色達 日々はゆるやかに過ぎ 君を思い出す 僕自身すら過去へと流れる 僕は元気でいるよ 伝えたい言葉は 空の青に乗って どこまでも流れゆく |
「子午線のマリア」 がらんどうのビルの上 凍える指先で 虚空に描く 希望の焔 世界の何処かにいる 誰かの指先へ 伝わっていく ほんの小さな暖かさ 子午線を渡りゆく 色のない灯火 |
「I really don't know」 君は… 何を見て、 何を知って、 何を感じる? スミレ色に滲んだ 何処までも遠い 空の下に立ちながら |
「にじ・そら・ほし・せかい」 空に大きな虹がでた あんまきれい虹なので 見上げた私は 息をするのを忘れた 空に明るい星がでた あんまり眩しい星なので 見つめた私は 夢をみるのを忘れた 覚えておいてね 世界はこんなにも きれいなもの達できている |
「地平線」 大地の果てにまっすぐに伸びる 地平線はいつも普遍 変わらぬまま 僕等の目の前にある 昇る太陽と沈む月 縁取られた光りの爆発 絶対的な存在感 奇跡は起こるよ 1人ぼっちだった 僕等が出会えたように 地上の上にも 奇跡が起こるよ |
「Tin town」 ブリキのおもちゃ箱を ひっくり返した キラキラと降る 不可思議の群れ 追いかけるように飛び立った 背中の羽根を 不器用に動かしながら |
「紅い華」 甘い香りがして 真っ暗な部屋で目覚めた 真夜中に咲いた 紅い華が1輪 君の代わりに腕の中 |
「嵐」 君と僕に降りかかる 夏の嵐 僕と君が出会った 冬の嵐 パズルのピースは 今も全て埋まらない 未来像はおぼろげで 先のことは予測不能 それでも 君と離れられないと思う この気持ちを君は笑うかい? |
「握手で BYE BYE」 さぁ、サヨナラを言おう もう1度出会う 未来の予感を信じて この足で歩いていこう 誰のものでもない 自分の身体だけを頼りに 明日という名の光りが 動き出した僕を待っている |
「Signal」 点滅する信号 明滅する星々 地上の星は瞬くパルス 脳に走る電子音 誰とも知らず通り過ぎる残像を 瞳の硝子球に映して 満天の星の唄 届きますか? 私のSignalが 遠い、遠い、貴方の胸に |
2002年冬のTOPの詩。 ZABADAKのアルバム「signal」に合わせて作りました。タイトルは全て曲のタイトルと同一です。制作順序はバラバラでしたが、今回の展示でアルバムと同じ順序に並べ替えました。 よく全曲制覇したよなと自分で感心します。よっぽど、アルバムが気に入ったのだなぁ。 |