雲をつかむ話 〜SMAPおでかけ記
SMAP CONCERT TOUR 2002 << DRINK! SMAP! TOUR >> 11/01,02,03 東京スタジアム(後編)
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※いつものことですが、クサナギさん中心の感想文です。 メモはとっておらず、全て記憶に頼っておりますので、 会話部分などは意訳もあるとお考えください。 とんでもない間違いがあったら、ご指摘くださいませ。 ------------------------------------------
Nakai Kimura Inagaki Kusanagi Katori
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■レゲエメドレー〜中居ちゃんコーナー 『VTR:今日のラッキーさん編』 結局最後まで、チラとも掠らなかったわー。 『ずっとずっと』 SMAPさんは一人一人異なる引力を持っているわけなのですが、 木村さんのソレは、とてもクッキリと明確で伝わりやすい。 …と思うのは、まだ私の木村くんウォッチングが浅いせいなのかもしれないけれど。 『Peace!』『I can't help falling in love with you』 ドリスマ風船には一回も触れず。ふん。 『I can't〜』で、ぴっぴっとキレイに蹴り出すクサナギさんの爪先が好きでした。 それから、ステージ両脇のアニメ画像も可愛くって好きだったなぁ。 ぶんちゃかぶんちゃか踊るマジパンと一緒に体を揺らすのが楽しかったのです。 『セロリ』 この演出、ツアー前半には無かったような気がするんですが (曖昧)、 ダンサーと一緒に慎吾ちゃんの足にペタペタ触るクサナギツヨシは、 大部屋さんたちと一緒に銀ちゃんにペタペタ触るヤスさんのようでした。 キュート系振り付けではDrink! Smap! Tour No.1と云っても過言ではなかったのが、 木村・香取ペアの早口大会に合わせて踊るクサナギさん。おなかもチラチラ。 丸いセリごとテレビの上とかに飾って、ずっと眺めていたいくらい可愛さ爆発なのでした。 こういうとこってビデオでは落ちちゃうんだろうなぁ。もー、全編マルチアングルにして欲しいんだってばっ。 『VTR:トイレタイムのお知らせ編』『My Childrenhood Friend』 『VTR:ピースの世界編』『ピース by ピース』『VTR:パンツ編』 フィルムコンサート状態でマッピーと一緒に手を回してしまう5万人。条件反射ってコワイ。 それにしても、やっぱり中居くんは、ファンが求めてる中居正広の顔っていうものを熟知してるんだなぁ。 それも、期待通りの顔と期待を裏切る顔の両面で常に気を配りながら動いてるんだよなぁ。 …そして、すみません、ごめんなさい、許してください。 私、オーラスではオススメに従って、ここでトイレに行かせていただきました。とても混んでおりました。 急いで会場に駆け戻ると、白鳥を生やしたプリマが「いやんっ」やっていらっしゃいました。 罪滅ぼしに、ご報告をひとつ。ライブビデオのネタバレになりそうなので、以下、文字色反転にて。 トイレの行列の横ではライブビデオの撮影隊がカメラを回しておりまして、 何人かに「なんで、中居くんのソロコーナーでトイレに来たんですか?」とインタビューを。 さすが、リーダー。ただじゃ転ばないね! ■ロックコーナー 『SMAP Rock you』 回を追う毎に激しくなっていく慎吾くんの壊れっぷりと、隣でゆらゆらと揺れているクサナギさん。 こういう時のクサナギツヨシは余裕があって、ちょっとお兄さんぽい。 『青いイナズマ』 最近はバラードアレンジが多かったこの曲ですが、やっぱりノーマルバージョンが好き。 Bメロでスマさんと一緒に手を振り上げる快感。げっちゅ!のカタルシス。 『真夜中のMERRY-GO-ROUND』 この曲が始まると、あぁ、もう終盤なんだ…という気持ちと、クサナギさんのバク転への期待で、 なんだか、居ても立ってもいられない焦燥感に駆られるのでした。 ◇11/1 とっとっとっとっ、と躊躇しながら駆け出したクサナギさんは、花道真ん中あたりでペション…って感じで片手側転。 再度、とっとっとっとっ、と花道突端へ進んで、そのままモンキーダンス。 思わず、「え"〜〜〜っ」とブータレてしまった私ですが、雨上がりの夜、夜露に濡れたステージでは致し方なく。 ◇11/2 今夜は万全の態勢で、バク転6回+バク宙1回。 その間に、中居くんの手によってバルコニーの欄干にガムテープでサナギ状態にされた靴。 必死で救出しようとするクサナギツヨシの顔は、かなり怖かったっす(笑)。 ◇11/3 私の記憶が確かならば、バク転5回+バク宙1回。ちょっと助走が長かったような。 靴にテープをグルグル巻きながら逃げる中居くんと、全速力で追いかけるクサナギさん。 それは、瞼の奥に残る美しい少年時代の想い出のようで (そうすか?)。 『世界にひとつだけの花』 私がクサナギさんの手のキレイさに気付いたのって、いつだったのかしらん。 昔は、今よりポテっとした子供っぽい手だったのに、いつの間にか大人の男の人の手になっていて。 この曲はもともと良い曲だと思うけれど、手の動きが数倍のメッセージを贈ってくれるような気がして、 そしてクサナギさんの指先がとても美しくて、いつも胸がいっぱいになるのでした。 ■アンコール 『freebird』 何度見ても、花道中央に現れるSMAPさんに、その瞬間、圧倒されてしまうのです。 その一点に集中する客席の視線や想いを全部吸い込んで、何倍ものエネルギーに変えて発散してる感じ。 で、どうでも良いことですが (いや、良くない)、ツアー前半よりクサナギさんのTシャツの丈が短くなりましたよね。んふ。 2日。 この曲が始まるとともに、5人を浮かび上がらせるライトの中にチラチラと光の粒が。 おぉ、さすが東京スタジアム、いろんなテクが使えるのねぇ…などと思ったら、それは突然の冬の雨なのでした。 『君色思い』 この曲のサビで手を振っていると、なんでしょか、なんていうか、えーと、 "若い"とか"青春"とか、そういう言葉を使うと陳腐になってしまうんだけど。 いつまでも、どんな年齢になっても、SMAPさんも、SMAPさんを前にした私たちも、 きっと今と同じでいられるんだろうなぁ、って気分になるのです。あぁ、上手く言えないなぁ(凹)。 『俺たちに明日はある』『オレンジ』 東スタSPは、双眼鏡でゴンドラの上から客席を眺める中居くん。 どんな感じなんだろうなぁ、丸いレンズの中、みっしり並んだ笑顔が全部自分を見つめてる風景って。 さて、2日。さらに強まる雨脚。 私の席からはバックスステージのスマさんは肉眼で見えず、モニター頼みだったのですが、 冷たい雨に打たれながら笑顔で客席に応える5人の顔を見ていたら、えも言われぬ感情が込み上げてきまして。 うわ、何で泣いてるんだ、私? 雨に濡れたスマさんたちがとても凛々しく見えたこと、去年のオーラスの最後の最後に『俺たち〜』を聴いたこと、 今年の長いツアーが明日で終ること。たぶん、そんなことがガーッと一緒になったんでしょうねぇ。 『しようよ』 そういえば、いつの間にやら、ツートップの背中合わせは無くなってしまったのね… トロッコを一番近くに感じたのは2日。こちらの方向に手を振ってくれる、それだけでシアワセ。 そして、そちらの方に手を振る、それだけでこんなに沢山の人々がシアワセな顔になる、 そんな魔法の手を持つって、どんな気分なんだろうと思ったり。 ■ダブルアンコール 『ダイナマイト』『オリジナルスマイル』 11月の野外ライブでも、クサナギツヨシの上半身は白く光っているのでした。 これはなんすかね? ファンが期待してるっちゅーことを何処かで耳にしたのでしょうか、はたまた何かの願掛けなのでしょうか。 いずれにしても、こんなところにクサナギツヨシの頑固さを見たような気がいたします。 オーラスでは、タオルをマフラーみたいに首に巻いてるのが可愛かったなぁ。 通常はここで、たまやー、かぎやー、ですが、オーラスでは花火上がらず。さぁ、今年はどうくるのか? ■トリプルアンコール ステージ上段にどうやって5人が現れたのか、直前の記憶がぷっつり切れていて思い出せません。 気が付いたら5人が立っていて。クサナギさんは素肌にfreebirdのジャケットを羽織っていました。 以下、5人の挨拶については、単語遣い等々が違っている部分もあると思います。 大体こんなことを話していたということで。 木村くん。 「今日は最高のファイナルを迎えることができたと思います。 今年から11年目のスタートということになるわけですが、年数は関係なく、 いつもスタートラインに立って、コンティニューでいたいと思います。 なので、みんなも遅れないで付いて来てください。あったかい気持ちをどうもありがとう!」 コンティニュー。コンティニュー? 確かに、その単語を耳にした時、「???」と思ったことを否定はいたしません。 言いたいことは分かるが、その使用法にはムリがあるぞ、木村さん、と。また木村拓哉伝説を増やしてしまったね…と。 でも、後になって思いました。 この挨拶のために用意した単語だったのか、普段から彼の中にある単語だったのか、それは知らないけれど。 いずれにしても、彼がこの単語をSMAPライブの最後にふさわしいと思って選んだ、 その気持ちが純粋に嬉しいじゃないか、と。 ゴロちゃん。 「今日は寒い中、みなさん来てくださって、本当にありがとうございました。 真夏の暑い頃から始まったツアーも、秋になり、今、終ろうとしています。そして、もうすぐ冬が訪れようとしています。 去年の今頃、僕はメンバーからも皆さんからも離れ、一人で寒い冬を過ごして、とても寒かった思い出があります。 でも、今年はなんだかとても暖かいです。それは、皆さんと一緒にいるからです。 また来年も、こうして皆さんとお会いできる日を楽しみにしています」 今年のゴロちゃんは、リラックスしているように見えて、いつも緊張しているようにも見えたし、 肩に力が入り過ぎているように見えて、とても楽しくてたまらないようにも見えました。 「寒い冬」の思い出は、本人にもSMAPにもファンにとっても決して心地よいものではないし、 心地よいものに摩り替えてはいけないけれど、今年のこの暖かさとともに忘れずにいてほしいと思うのです。 クサナギさん。 「皆さん、今日は本当にありがとうございました。 事実、僕は歌が歌えません。MCでも、うまく喋れません。 こんな僕が、こんな大きなステージに立てたことに、とても感謝しています。 僕はSMAPに入っていなかったら、普通の人として、普通の生活をしていただろうと思います。 僕が輝いていられるのは、こうやって会いに来てくださる皆さん、裏で支えてくれる大勢のスタッフ、 そして何よりもメンバーのおかげだと思います。 今日でツアーは最後なんですが、今日からが、またスタートだと思います。 わたくしクサナギツヨシ、これからも日々精進してまいりますので、よろしくお願いします!」 クサナギツヨシという人は、時に内省的過ぎるのではないかと思うほど、自分自身を把握している人だと思う。 10年以上も芸能界の第一線を走り続けているのに、 「自分は普通の生活を送ってたかもしれない」と思えるところが、たまらなくクサナギツヨシだと思う。 でも、その上で「自分に負けんな!」と思える、負けず嫌いなところも、たまらなくクサナギツヨシだと思う。 それは、SMAPというグループの結成当時の試行錯誤や、 その後のSMAPという押しも押されぬ人気グループの、その中と外での一個人としての歩みや、 いろんな経験が良くも悪くも育んできた、そんなクサナギツヨシなのかな、と思う。 …と、ぐるぐる勝手に考えてみる私でありますが、とにかく、 この挨拶は、「この世界でやっていく」と思えるようになったからこそ言えた言葉だと思うし、 聴くことができて、とても嬉しかった、ということです。うん。 慎吾くん。 「去年は最後まで吾郎ちゃんがいなくて、4人でやることになって、 正直、吾郎ちゃんのこと、ふざけんな!って、いっぱい思いました。 いっぱいいっぱい、ふざけんな!って思ったけど、でも、4人ですごく寂しかったし、 今年は5人で最後までやることができて、やっぱり僕はSMAPが好きなんだなって、あらためて思いました。 …ほんとにライブって楽しいですね…皆さんとこうやって遊べて、本当に嬉しいです。 SMAP、大好きだし、皆さんもスタッフのことも、本当に大好きです。愛してます」 去年のオーラスで、はじめて「さみしい」って言葉を口に出来た慎吾くん。 今年のオーラスで、はじめて「ふざけんな!」って言えた慎吾くん。 彼の気持ちは、ファンに一番近いのかもしれないなぁと思いました。 この挨拶、特に後半の言葉は、今、心に浮かんだ気持ちをそのまま口にしているようで、 そして、その表情には暖かいお風呂に入っているような安堵感が滲み出ているようで、じんわりしました。 中居くん。 「皆さん、今日は本当にありがとうございました。 今、メンバーからいろんな話が出ましたが、去年、突然、吾郎ちゃんがああいう形でいなくなって、 僕だけじゃなく、他の4人もそうだったと思うんですが、 もしかして、SMAPの終わりを考えなくちゃいけないんじゃないか、 これ以上、やっていけないんじゃないかと、いろいろ考えたりということがありました。 それが、こうして吾郎ちゃんが帰ってきて嬉しいし、そして皆さんがすごく暖かく迎えてくれたことに感謝しています。 僕は、皆さんにもっともっと楽しんでほしいし、もっともっと皆さんにたくさん会いたいという気持ちが強いです。 来年もまた、必ず5人でライブが出来ればいいなと思います。 これから1年、いろんなことがあると思います。イヤなことや悲しいこと、いろいろあると思いますけども、 また1年頑張って、また夏に会いましょう。本当にありがとうございました」 「SMAPの終わりを…」には、ガンッと殴られたような気分でした。 あの時、「解散なんてこと、あるのかなぁ」と不安を漏らす友人に、 「中居くんが諦めたりしない限り、ゼッタイにそんなことにはならないよ」と言った私。 本当にそう思っていたし、今でも思っているけれど、 そういう選択肢がやっぱり有り得たということに、あらためて気付いたというか… でも、中居くんが「もっともっと楽しんでほしい」「もっともっと会いたい」 「また1年頑張って、また夏に会いましょう」と言ってくれるのなら、 これからも「中居くんがそう言うのなら、そう信じよう」と、思うのです。 『BEST FRIEND』 「今までライブで一度も歌ったことのない曲を歌います」と言われても、 へ?と思う、にぶーい私。だって、いろんな想いが頭の中ぐるぐる状態だったんすよ。 なので、この曲のイントロが流れてきた時は、うわ、そう来たか!ちくしょーっ、で。 歌い始めた途端に、大きな瞳をブワッと潤ませてタオルで顔を覆った中居くんには、 うわ、どうしよう、どうしよう、と本当にうろたえてしまいました。 だって、去年のオーラスでも一人泣かなかった中居くんが。つい今しがたまで冷静に話していた中居くんが! 今年のライブを5人で無事乗り切るということ。 なんだか、私はもうすっかり安心してしまっていたのだけれど、彼や彼らにとっては、途轍もなく大きなことだったんだ。 続いて瞳を潤ませながらも笑顔で歌い切ったゴロちゃんは、その笑顔がとても素敵で。 そして、モニターに大映しになったクサナギさんは、眉を吊り上げて、目を見開いて、奥歯を噛み締めていて、 ちょっとでも瞬きしたら涙が零れ落ちてしまうのを必死で堪えている顔なのでした。 その時の私は 「やだ、何?何?なんなのよーっ。もう、やだーっ」とか何とか言いながら、めそめそ泣いていたらしいです。 だってもう、きっとクサナギさんも途中で歌えなくなっちゃう、と思ったら、どうしたらいいのか分かんなくなっちゃったんだな。 でも、彼は鼻と目を真っ赤にして、声を震わせて、喉を詰まらせながらも、最後まで歌っていて、 その顔を見ると、あぁ、泣き方も大人になったなぁと、また泣けて泣けて、どうしようもありませんでした。 その後はもう断片的な記憶しか残っていなくて、 ゴロちゃんも最後には涙をぬぐっていたのと、木村くんが泣き顔を隠そうとしたのか、クルリと後ろを向いたのと、 最後には中居くんが笑顔に戻って歌っていたのと、それ位しか憶えていません。 『がんばりましょう』 その笑顔で「もう1曲いくぜーっ」 そして、11月の野外でも、やっぱりシャンパンかけなのでした。 あー、もー、この楽しそうな人たちは何?幸せそうな人たちは何?って感じ。 なかなかシャンパンの栓を開けられなくて一人でちまちまビンをいじってるクサナギさんも、 いきなりガブ飲みする慎吾くんも、逃げ回るゴロちゃんも、それでも歌おうと頑張る木村くんも、 "あんな可愛らしく泣いてたくせに実はその下に既に仕込まれていた尾篭なパンツ"一丁の確信犯・中居ちゃんも、 そしてダンサーのみなさんも。みんなみんな幸せオーラ出しまくりで。 ジャケットの背中にシャンパン流し込まれて、ピョコピョコその場駆け足してるクサナギさん、 倒れこむ中居くんと巻き添えをくった木村くんの下敷きになって、うはうは笑ってるクサナギさん、 パンツ姿ではしゃぐ中居くんを指して「この人、ただのバカです〜!」と嬉しそうに5万人に話し掛けるクサナギさん。 あぁ、もう、私はそんな貴方を見ているだけで、本当に幸せです。 単純と言われようと、なんだろうと、いいじゃないか。 ■エピローグ 「こんなカッコで何だけど、どうもありがとう!ついてこいよー!」 がってんだ! じゃ、また来年!スゴハショッスムニダ! 【2002/11/24 UP】 |
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