雲をつかむ話 〜SMAPおでかけ記
SMAP CONCERT TOUR 2001 9/30 札幌ドーム(後編)
※いつものことですが、クサナギさん中心の感想文でございます。
記憶に頼っておりますので、細かな誤謬はあるかもしれません。
とんでもない間違いがあったら、ご指摘くださいませ。


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「実は、裏で怒られてしまいまして。先ほどのトークコーナー、今までで最長の35分間やっちゃいましたー。
  で、このコーナーは短めにするように言われたんですけど、
  でーもー、スペシャルバージョンでやらせていただきますー」

っていう中居オーナーの挨拶から始まったビストロ裏SMAP。
メニューは、バッキー木村、村長さん、柊ニ、ツモリ、MCカマー、MCツマー、拓哉ママでございます。

つよぽんは、かなり捨て身で(あくまでも、つよぽん的に)頑張ってましたねぇ。
ツモリさんのウチワ芸は、「びみょ〜!バリバリバリ〜!」とウチワを齧るおまけ付き。
6年前の自分までバリバリしちゃって、「おい、そっちじゃないだろ?」とツッコミ入れられてましたが。
中居くんと2人、花道をぽてぽて小走りで下がりながら、
「ウチワ芸、良かったよぉ」
「ほんと?来年も、やろっかなぁ。今度は、“うじきつよし”とかで…」
「“うじきつよし”のウチワ持ってる人は、いねぇだろ」(敬称略)
や、あのー、来年は別なのにしません?心臓が持ちませんよ、おねぇさんは(笑)。

MCカマー@慎吾ちゃんは、持ち歌を全部歌いきって終わりかと思いきや、
いきなり靴を脱いで正座して、新曲・千と千尋の神隠しの主題歌を披露。
靴に歌詞のカンペが貼ってあったのね(笑)。しかも、“スイカの名産地”用の靴なんだけど。

続いて出てきたMCツマー@つよぽんは、
自分の気持ちをストレートに芸風に転嫁する作戦に出たらしく、ゲンコツで胸を叩きながら
「だいじょぶだ、だいじょぶだ、ウケてる、ウケてる」と自分を励ましているのでした。
「はい、次〜!」「はい、次〜!」と急き立てられ、
♪やだねったらヤダね やだねったらヤダね つーたーえーて〜〜〜(これがトークからの繋がり)
♪えむしぃつまーで、行くのだぴょ〜ん、つ、つ、つ、つー(何故か、「つ」が4回)
と、半ば壊れながら歌い続けるツマー。
「♪かんぱい、らがぁ!」
「ばかっ、“ラガー”じゃなくて“ツマー”だろっ!」
「凹むな、凹むな、だいじょぶだ、だいじょぶだ、あっぷ、あっぷ、あっぷ」と、
自分に空気を入れて立ち直る姿が、なんともケナゲ(笑)。
終いには、「いち、に、さん、し…はち、きゅう、じゅう」と、
ゆっくり数えながら後ろ向きに十歩下がり、「はぁ…」と溜息。
「ちょっと前に出過ぎちゃった…。これくらい後ろに下がると落ち着くの」
お疲れさまでした。

ラストの拓哉ママ。最終日なもんで「拓哉ママ、口紅つけちゃいました〜!」
しかも、スカートがミニ丈になってるぅ!
奈落からステージに持ち上げてもらうときに、スタッフの顔がスカートの裾の辺りにあって、
「ちょっと女の子の気持ちが解った気がした」そうな。
ママを真ん中に挟んで立つ、カマーとツマーのスリーショットは、ちとコワイ。
「さ、ママはどっちを選ぶのかなぁ?」
案の定、ママの祝福のキスはカマーへ。フラレたツマーはママにキスを迫って、はたかれておりました。
またもや「変なオヤジに迫られる女の子の気持ちが解った気がした」とな(笑)。

とにかく、この日は長かったですねぇ。40分位やってたのかな。
でも、つくづく、ここまでやってくれるSMAPくんって素晴らしいと思います、ほんと。
しかも、直前には『夜空ノムコウ』で感動を誘い、
直後には、むちゃくちゃカッコいいブラックSMAPでクラクラさせてくれちゃう。
凄い、と思いますよ。

ダブルアンコールの『オリジナルスマイル』が終わって4人が姿を消すと、
客席からは大きなアンコールの声が。
ここ数年、ずっとオーラスを観てるけれど、ここまで盛大なアンコールは初めてかもしれません。
ステージに明かりが灯り、吾郎Tシャツを着た4人が姿を現すと歓声は最高潮に。

初っ端の木村くんからして、涙ぐんだ顔で話すものだから、
もう聴いてる方は堪んないですよ。そりゃ、泣けますよ。
   “この10年間には個人としてもグループとしても、いろんなことがありました。
    でも、その度に、みんなに会えて、横にいるメンバーがいて、
    本当に自分一人では出来ない事をこのメンバーと一緒にやってきたと思います。
    これからも一年に一度の友達として、こうやって会いに来て下さい。
    来年は絶対、5人でやります。”

途中、涙が込み上げてくるのか、何度か言葉に詰まる木村くんに、
「がんばって!」の声が沸き起こると、ちょっと照れくさそう。
話し終わると、くるっと後ろを向いてました。

話し始めは、爽やかなクサナギさん。
   “今年のツアーは、良いことも悪いこともいろいろありまして、
    僕にとって一生忘れられないものになりました。
    世の中では悲惨な事件もいろいろあったりしますが…”

うーん、うーん、と言葉を探しているうちに瞳がだんだん潤んできて、
言葉につまる姿に、会場からは大きな声援が。
   “僕は嫌なことがあっても、こうやって皆さんに会えて、本当に幸せだと思います。
    皆さんの笑顔を見ると、すごく、頑張ろうって思ったりとか、
    嫌な事があっても、またみんなと会えると、オレ頑張っちゃおうかな?と思ったりとか…
    一年一度、皆さんとこうやってお会いできると、生きてて楽しいなと思います。”

ふぇーん、こっちだって幸せなんだよー。もう、ここで涙腺決壊しましたよ、私。
   “まだまだ未熟な僕たちですが、これからも応援よろしくお願いします。”
わたくし、自ら泣きつつも、クサナギさんの潤んでキラキラした瞳の美しさは見逃しませんでしたわよ。

周りの客席からは、あちこちで啜り泣きの声が聞こえてきます。
おぉ、隣でMちゃんまで泣いているではないか!『夜空ノムコウ』でも泣かない彼女が!

慎吾ちゃんは、もう最初から半泣きでしたね。
   “最後まで4人でやることになってしまいました。吾郎ちゃんがいなくて、とっても淋しいです。
    でも、吾郎ちゃんはいなくなっちゃったわけじゃないから。また、すぐ戻ってくるから。
    SMAPは5人でなくちゃオカシイから。
    だから、絶対また来年はゴロちゃんを含めた5人でコンサートで、
    もっともっと最高の想い出を作りたいと思います。”

あ、やば。書いてるだけで、また泣けてきた。
だって、次の中居くんが話してる間、ずっとタオルを顔にあてて俯いてるし、
おっきな慎吾ちゃんなのに、すごく繊細な「男の子」っていう感じで、
なんかねー、ぎゅっと抱きしめてあげたい感じだったのですよ。
今回のことで、一番怯えていて不安で仕方なかったのは、彼かもしれないですね。

ラストの中居くん。
   “今年でSMAPはデビュー10周年を迎えました。
    記念すべきライブにもかかわらず、こういう事が起きてしまい、
    4人になってしまいました。
    SMAPは、いろんな事が起きるグループです。
    そのたびにメンバーと、ここに来てくださっている会場の皆さんや、
    全国のファンの方々とで、僕たちを支えてくださったのではないかと思います。
    皆さんの支えがないと、僕たちは何も出来ません。
    本当に力のない、未熟な5人です。どうかこれからも僕たちを支えてください。
    また来年、5人の僕たちに会いに来てください。”

涙ぐんだりはしませんでしたが、珍しいくらい噛みまくり。
中居ウォッチャーのMちゃんは、「心の底からの想いが伝わってこない…」とかなんとか、
ブツブツ不満を述べておりましたが(笑)、
私は、感情の高ぶりを抑えた良い挨拶だったと思うよ、中居くん。

そして、「もう1曲行っちゃうよー!」ってことで、『俺たちに明日はある』。
んま、なんて素晴らしい選曲なのかしら。
そうよね、これからも、不器用過ぎてもいいから、時代遅れでもいいから、
当たって砕けて転がるように突っ込んでってくださいませ。
時におろおろしながらも、ついて行きますわ。
えぇ、かけ合う為に栓を開けたはずのシャンパンを いきなりラッパ飲みしようが(某クサナギさん)、
シャンパンかけ合ってるうちに、いつの間にかパンツ姿になっていようが(某ナカイさん)、許しちゃる!

彼らがステージから本当に去ったのは、ちょうど21時。3時間50分、長い長いライブでした。
去年までは、あ〜あ、終わっちゃったよぉ…って感じだったオーラスですが、
今年は、なんて言うんでしょう、ものすごい充実感だけが残った、そんな気分。
規制退場の間、スクリーンには今日のライブのスロー画像がモノクロで映し出されていました。
しばらく、立ち去り難くて、ぼーっと見ていました。
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いろんな事を感じた、今年の夏コン。
例えば、モノゴトを客観的に公正に見るっていうのは、どういうコトなのか?とか、
仕事に対しての姿勢とは何なのか?とか、本当にいろんな事を考えました。
昔、なんとなくSMAPに惹かれ始めた頃には、
まさか、このヒトたちとの関係がこんな領域まで及ぶとは、想像だにしませんでしたよねぇ、ホント。
つくづく、「SMAP」っていう現象はスゴイ。
「SMAP」を創り出す本人たちも、サポートするスタッフの皆さんも、
それを受け入れるファンも、みんな含めた「SMAP」っていう現象がスゴイ。

この夏を終えて、もうしばらくはSMAPから離れられないなぁ、と観念いたしました(笑)。

【2001/10/08 UP】


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