「供養の基本は七?」
仏教では、亡くなった方の供養をするときに、よく「七」と言う数字を用います。まず「初七日」「2七日」という風に、週に一度のお参り、「四九日」は「7日×7」。これは地蔵本願経で言う初重の累七。三回忌が終われば、七回忌。その次は十三回忌、一見六年しか経っていない様にみえるけど、実は7・8・9・10・11・12・13と7つ数えています。七回忌を「名の七」十三回忌は「実の七」と言います。この「名の七」と「実の七」を繰り返して、三十三回忌までいくと三回忌からの追善の法事はやはり7回。七というのは東・西・南・北・上・下・中心の7つで一巡りと言う考え方からきていると言われます。ついでに言えば、この数え方を考えたのは聖徳太子と言われています。これは、生貧・死貧への施しとして、生貧には施薬院・療病院・悲田院・敬田院の四施院。そして、死貧には先ほどの七回の追善の法供養を定めたと言われています。尚、一周忌・三回忌は小祥・大祥としてそれ以前から儒教の影響であった祭事だったようです。閑話休題。