「天上天下唯我独尊」(てんじょうてんげゆいがどくそん)
 4月8日にお釈迦様がお生まれになった時、すぐに東西南北に7歩ずつ歩まれたのちに、右手で天を指さし、左手で地を指さし「天上天下唯我独尊」と言う言葉をいわれたと伝えられている。「天上・・・」を受け取り方を誤ると「天にも地にも自分こそが一人尊い」「お山の大将!」的な高慢な表現に感じられるが、決してそうではありません。「私たち一人ひとりの存在は非常に尊い存在であり、何ものにも代わってもらえないかけがえのないものである」ということです。すなわち、我とはお釈迦様だけでなくあらゆる人間のうちに、真実の尊い自己が潜んでいる、だれにも代わってもらえないめいめいの自己の本質がある、それこそが尊いということなのです。