六観音の中の「千手観音菩薩」正式には「千手千眼観自在菩薩」といって、子年生まれの人の守り本尊です。この観音様は千本の手があり、その手一つ一つに眼が付いており、真ん中の手は合掌しています。その手は「地獄道に落ちて苦しんでいる人たちを、いち早く見つけて、救済してあげよう」と、さしのべてくれているのです。地獄道というのは、死人が生前に「何でも悪いことは、みんな他人のせいにして、他人を責めてきた人」が落ちていく道です。地獄道で苦しみ後悔している人だけを、千手観音様が千本の手で救い上げて、合掌する事を教えるのです。しかし、救ってもらう人達の方に信仰心が無ければ救われません。だから、一人ひとりが、手を合わせ心から祈らなければなりません。だからこそ、千手観音様の真ん中の手は合掌して祈っているのです。
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