4k40:意外に見られていない

 

人は自分が思っているほど自分を見ていないものである。
何をってそれは自分のことをである。

例えば高校生の頃の悲しい思い出である。
先生、私の名前をどうやら覚えてらっしゃらない。試しにトイチですとあだ名の方を言ってみると、ああ君がトイチ君かってそれは先生私のことよりあだ名の存在感が先行してますよという話である。

他には例えば病気である。また暗い話になるなあ。
以前も書いたが顔面神経麻痺というちょっと面白い(不謹慎?)病気になり、普通は直るのだが何だか私の場合後遺症が残ってしまい、写真なんか撮られて自分で自分の顔を見ると笑ってるときなど明らかに左右非対照である。なんだか変である。
であるからして皆そのことについて多少は気になっているはずだと思っているのだったが、話の流れで周囲の人にその辺りのことを聞いてみると、え? はらたまさんそんなことがあったんでしたっけ? 普段から仏頂面だからよくわかりませんよとかいった反応が返ってくる。こら仏頂面とはなんだ。
結局私の顔など見たところで幸せになるわけでもなし、そりゃそうだ。誰も大して見てはいまい。

今度はメデタイ場面を想像してみる。例えば結婚である。
結婚をし、転居なんかして、さらに新婚旅行に行ったりしてある程度まとまった休暇を取ったりなんかすると自然、職場で目立つ。皆自分が結婚した話を皆が知っているという状態になる。そうなれば色々と話も盛り上がったりしちゃったり。

意外にしないのである。

よく自分を振り返ってご覧なさい、私よ。職場で誰か他のメンバーが結婚したりしちゃったり。

確かにわあわあと話が盛り上がったりすることはない。皆、人のことを気にしていそうでそれほど気にはしていないということであろう。
(ちなみに私が結婚したときは当時の上司とNS課長(当時は平社員)に来ていただいたので、式の後出社してみると私の恥ずかしい写真がPCの壁紙になっていたりということはあった。NSさんの仕業である。アットホームで良い職場であったと思う。)

さて、電車の中でtreoを使って駄文を書き散らしてみよう。
そおれマニアックなマシンだぞお日本じゃ通常売ってないぞお変なキーボードついてるぞおお。

誰も気にしちゃいない。

もっと目立つVisor+StoawayPortableKeyboardで駄文を書き散らしてみようか。

そおれ販売終了になって久しいマシンだぞおまだ使ってるぞおお変なキーボード合体させてるぞおお。折り畳みだぞお。

だから誰も見ちゃいないのである。
せいぜい隣のオトウサンが液晶をのぞき込むくらいってこら見るな、いや見ないで下さい。

さてこの様な駄文を垂れ流している当サイト。アクセス状況はいい感じで安定している。一日7、8件くらい、行っても曜日によって10件くらいのものである。
あれ結構見てもらってるなあ。

いやな目立ち方はしたくない。いやあはらたまさん、ファスナーあいてるやんとかって給湯室で女性社員の話題になってたりしたらいくら見られるのでもいやだ。

って、だから誰も見ちゃいないのであるからそんな心配もしなくて良いはずなのだが、さすがにファスナーくらいはきちんと閉じて置くことにする。

ファスナー、良しっと。


他の4kコラムへ

はらたまhomeへ